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家入一真氏

家入一真氏

連続起業家、家入一真氏の関連記事。2003年株式会社paperboy&co.(現GMOペパボ)創業、2008年JASDAQ市場最年少で上場。2011年クラウドファンディングサービス運営の株式会社CAMPFIREを創業、代表取締役に就任。2012年Eコマースプラットフォーム運営のBASE株式会社を設立、共同創業取締役に就任、2019年東証マザーズ上場。その他ベンチャーキャピタル「NOW」代表、オンラインカウンセリングサービス運営の株式会社cotree顧問などを務める。

家入一真氏の話題

F Ventures、U25起業家と起業家予備軍のコミュニティ「TORYUMON ZERO」をローンチ

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福岡を拠点とするシード向けベンチャーキャピタルである F Ventures は22日、若手起業家と起業家予備軍コミュニティ「TORYUMON ZERO」ローンチした。U25 と称される概ね25歳未満の起業家や起業を目指す潜在起業家で、外部からの資金調達を迎えていないアーリーステージのチームを対象とする。事業の法人化が完了しているかどうかは問わない。第一期の募集人数は30名程度を予定。 TORYUM…

F Ventures の勉強会
Image credit: F Ventures

福岡を拠点とするシード向けベンチャーキャピタルである F Ventures は22日、若手起業家と起業家予備軍コミュニティ「TORYUMON ZERO」ローンチした。U25 と称される概ね25歳未満の起業家や起業を目指す潜在起業家で、外部からの資金調達を迎えていないアーリーステージのチームを対象とする。事業の法人化が完了しているかどうかは問わない。第一期の募集人数は30名程度を予定。

TORYUMON ZERO では、事業の壁打ちをはじめとしたメンタリングやオフィスアワーが行われる模様。メンターは投資家の立場である主に F Ventures のパートナーやアソシエイトが務めるが、オフィスアワーには起業家を中心に事業経験者がアンバサダーして招かれる予定。家入一真氏(CAMPFIRE)、田中邦裕氏(さくらインターネット)、土屋尚史氏(グッドパッチ)らの名前が挙がっている。

F Ventures ではこれまでに数多くの起業家発掘のプログラムをローンチしてきた。このうち、2016年9月にローンチした「F Alliance」、2017年4月にローンチした「スタートアップ投資部」については事実上活動を停止している。九州の大学生を対象としたインキュベーションプログラム「TORYUMON STARTUP GATE(TSG)」は「TORYUMON RISING PROGRAM(TRP)」と名を変え、通算で9チームが起業し、うち6チームが資金調達を獲得している。TORYUMON ZERO は、こうしたプログラムを再編し、運営を効率化する意図もあると見られる。

TORYUMON ZERO 第一期への募集は本日から開始され、締切は1ヶ月後の7月22日まで。プログラムは8月3日から開始される予定。コンテンツは概ねオンラインで提供される予定であるため、参加するチームの所在地は問わない。

起業または法人化する前の段階の潜在起業家を支援するプログラムは多様化しつつある。

東大 FoundX は同大卒業生や在学生向けのオフィス提供プログラムを展開、最近、一般向けに MOOC の無償提供を始めた。アプリコット・ベンチャーズは、東京・渋谷や大手町を中心に起業家向け支援プログラム「FLAP」を展開、新型コロナの影響を受け、物理的なオフィスを持たないスタートアップ向けの「リモートプラン」を開設した。今年に入って、CrewwSun*(サンアスタリスク)トグルなどがそれぞれスタートアップスタジオ事業への参入を発表している他、「WEIN 挑戦者 FUND」は先月、ウェルビーイング事業を中心とした創業支援を発表している

広がりつつある「ココロとカラダ」の危機、私たちはどう備えるべきか

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ニュースサマリ:新型コロナウィルスに端を発した急激な環境の変化で、心と体のバランスを崩すケースが増えてきた。 オンラインカウンセリングを手掛ける「cotree(コトリー)」によれば、3月頃から相談件数が増加し、前月比で3割ほどの相談増となっているそうだ。これを受けて同社は、4月16日からメンタルヘルスに課題を抱える個人や企業を対象とした無償提供プログラムの開始を伝えている。 このプログラムにはBA…

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ニュースサマリ:新型コロナウィルスに端を発した急激な環境の変化で、心と体のバランスを崩すケースが増えてきた。

オンラインカウンセリングを手掛ける「cotree(コトリー)」によれば、3月頃から相談件数が増加し、前月比で3割ほどの相談増となっているそうだ。これを受けて同社は、4月16日からメンタルヘルスに課題を抱える個人や企業を対象とした無償提供プログラムの開始を伝えている。

このプログラムにはBASEやSHIFTなどの賛同企業が、自社の社員やユーザーなどを対象に無償でカウンセリングが受けられるクーポンを発行する。個人としてCAMPFIREの家入一真氏やキッズラインの経沢香保子さんらも支援を表明し、最大1万人までのカウンセリングの無償提供を約束している。

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cotreeのメンタルサポートプログラムの仕組み

また、コーチングサービス「mento」を提供するウゴク社では、医療従事者やその関係者を対象にした無償プログラムを今月10日に開始した。同社代表取締役の木村憲仁氏によれば、数十名ほどの医師や看護師の依頼があり、今週末から順次コーチングを開始するという。

話題のポイント:7日に発令された非常事態宣言から約1週間、それ以前から外出自粛に協力し、例えばリモートワークなどに移行した方であれば数週間が経過した頃だと思います。慣れない環境に加えて先行きが見えない不安から、次に心配されるのがココロとカラダの問題です。

<参考記事>

ウゴクの木村さんのお話では、医療従事者のみなさんが抱える直接的な新型コロナに関する不安やストレスの相談に加え、企業についてはこの有事における組織の不安を相談するケースもあるというお話でした。リモートで働くことを余儀なくされた結果、見えなかった不和が顕在化したということですね。加えてつながりのある保健師さんのお話として、家庭内不和が浮き彫りとなってDVや虐待に繋がるケースが増加していることも教えてくれました。

一方でココロのケアというのは非常に難しいです。私も一人の事業者としてこの状況を考えると、不安がないと言えば嘘になります。相談するにしてもどこに話せばよいかわからないし、また、こういったプライベートな話題を見ず知らずの人に共有する不安もあります。

その点で今回の2社の無償化の取り組みはひとつのきっかけになると思います。特にcotreeが実施する、企業や個人と連携した方法はアイデアです。私のような不安を持っていても、間に企業や代表、もしくは知っている個人が「無償クーポン」という形で介在することで、第三者に相談するハードルは随分と下がります。

また、cotreeで代表を務める、櫻本真理さんも指摘されていましたが、親しい人にプライベートを相談することよりも、第三者だから思い切った話ができるメリットもあります。特に今回のような状況では、親しい人であってもその人がダメージを受けている場合もありますから、専業の受け入れ機関がある方が全体として安全です。

カラダの問題も

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NAKEDではBASEにてパーソナルトレーニングの販売をしている

ココロの不安と併せて気になるのがカラダの問題です。一部で「コロナ太り」というワードも囁かれてますが、ストレス発散という点ではこの2つはセットと考えるべきでしょう。一方、ジム通いや通勤は感染拡大防止の観点からしばらくは難しくなります。

都内でパーソナルトレーニングを手掛ける「NAKD」では、こういった問題を解決するため、自宅などでもできるオンライントレーニングの販売を開始しています。必要な器具は自宅に送付し、事前に決めた日時でトレーナーとZoomなどのオンラインをつないでトレーニングを提供する、という方法です。同社では、今後、トレーニング用のアプリ公開も予定しており、パーソナルトレーナーが指導する栄養管理やトレーニングメニューの情報を確認しながら自主トレができるようになるそうです。

本来はパーソナルジムを受けた方が、自分で24H系のジムに行ったときにパーソナルで学んだことの復習をして、よりパーソナルトレーニングの効率アップに繋げることが目的でした。今回のコロナを受けて自宅でもトレーニングができるように両軸で進めていきます(同社代表取締役の大久保光佑さん)。

現在、フリーランスのトレーナーの方々が売上を大きく落としているので、新たな収入源になるような道筋も考えているとのことでした。

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RepFitが提供するZoomトレーニング

では、こういう状況下で私たちはどのような健康管理を心がけるべきでしょうか。同じくパーソナルトレーニングを福利厚生として企業向けに提供する、RepFit代表取締役の土屋卓也さんによると、次のようなポイントがあるそうです。

現在コロナの影響により、下記の3つが人に与えるストレスが高いと考えています。

  • 今までに経験した事の無い事態
  • デスクやチェア等、作業環境が整っていない中での在宅ワーク
  • 外出自粛要請による運動機会の半強制的な減少

普段と違うリズムかつ家に閉じている生活をするために、自律神経の乱れに繋がりやすく、働く事を想定としていないテーブルなどで長時間の作業をすると、姿勢もどんどん悪化していく恐れがあります。

現状への対応策として、5分など短い時間でもいいので毎日必ず一日のどこかでストレッチをして、少しでもいいので自ら運動機会を家の中に作ることが今、できる健康管理として重要なポイントだと考えています(土屋さん)。

ココロとカラダに時間を

今回、メンタルヘルスの取り組みで個人としても賛同し、cotreeを通じて最大1000名分のカウンセリング(300万円相当)を個人として提供したのが家入一真さんです。本誌でも度々、起業家に向けたメッセージを取り上げています。

<参考記事>

今回、CAMPFIREとしてもメンタルの問題に取り組んでいる彼に、コメントをもらったのでこの記事の最後に掲載しておきたいと思います。資金繰りなどで頭がいっぱいになる時期だからこそ、自分のココロとカラダにぜひ時間を取っていただきたいと思います。

起業家のメンタルヘルスについて、この数年課題意識を持って声を上げてきましたが、コロナにより繋がりが分断され、不安な中でこれからの生き方や働き方を自らの意思で決め、選び取っていかねばならない「誰もが起業家たりうる時代」に、改めてオンラインカウンセリングが必要であると、強く感じます。長期化も予想されるこの状況の中で、一人でも多くの方の心に向き合おうとするこの取り組みに、心から賛同します。

僕からは、コロナによる不安の中で子育てをされている方々に向けて、最大500名分のカウンセリングを無償で提供します。慣れないリモートワークの中で、学校も休止になり親子共々ストレスのたまりがちな環境の中、誰かに話を聞いてもらえるだけでも救われることはあるのではないでしょうか。

また、CAMPFIREではコロナによりダメージを受けているアーティストやイベント事業者、飲食店や宿泊施設、ライブハウスやクラブなどにクラウドファンディング を通じたサポートプログラムを提供していますが、このサポートを受けられる方々に向けて、同じく最大500名のカウンセリングを提供します。不安な中で資金繰りも考えなければならない皆さんの心もケアしていけたらと思います。

世界中で誰しもが困難を強いられている時代の中で、僕たちスタートアップやプラットフォームが今、何をすべきなのか。改めて問われていると、強く感じます。この課題に向き合おうとするcotreeをはじめとして全てのスタートアップに、心から感謝と、賛辞と、応援を。共に生き抜いていきましょう(家入一真さん)。

「福岡のヌーラボから世界のヌーラボへ」——事業拡大や新製品開発に向け、NOW、XTech Ventures、新生企業投資から約5億円を調達

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福岡を拠点に仕事効率化ツール「​Backlog​(バックログ)」「Cacoo(カクー)」「​Typetalk(​タイプトーク)」を開発・提供するヌーラボは3日、直近のラウンドで約5億円を調達したと明らかにした。リードインベスターは NOW が務め、XTech Ventures、新生企業投資が参加した。 同社では今回獲得した資金を使って、新サービスである「Nulab Pass(ヌーラボ・パス)」の開…

ヌーラボ代表の橋本正徳氏と NOW 代表の家入一真氏。同郷の二人は、福岡人のソウルフード「博多天神」をインタビュー場所に指定してきた。

福岡を拠点に仕事効率化ツール「​Backlog​(バックログ)」「Cacoo(カクー)」「​Typetalk(​タイプトーク)」を開発・提供するヌーラボは3日、直近のラウンドで約5億円を調達したと明らかにした。リードインベスターは NOW が務め、XTech Ventures、新生企業投資が参加した。

同社では今回獲得した資金を使って、新サービスである「Nulab Pass(ヌーラボ・パス)」の開発を中心に、既存サービスの改善、開発者の採用や広告宣伝など事業拡大を加速するとしている。かねてから福岡市の高島宗一郎氏に IPO をネタにイジられることの多い同社だが、実際のところ、その実現を念頭に置いたファイナルラウンドとして今回の調達を位置付けているようだ。同社にとっては2017年9月に実施した調達に続くものとなる。

今回リードインベスターを務めた NOW は、言うまでもなく連続起業家でエンジェル投資家でもある家入一真氏が率いるベンチャーキャピタルだ。ヌーラボ共同創業者で CEO の橋本正徳氏と家入氏は共に福岡という同郷の出身であり、福岡を代表するテック&カルチャーフェスに成長した「明星和楽」を2011年の第1回から支える仲間でもある。

今から3年ほど前、家入氏は橋本氏と博多で飲む機会があり、このときにヌーラボの持つ可能性に大きな魅力を感じたという。

ヌーラボという会社のことは随分前から聞いていたが、橋本さんに会って話をしたときに、実際のところ、どんな会社なの? という話になった。多くの外国人が働いていて、いろんな人の価値観がある中で、それらをうまく共存させている。(中略)

LGBTQ とか、宗教とか、マイノリティや多様性についても取り組んでいて、それはパフォーマンスでもなく、着々と一介のスタートアップが頑張っているところに惚れたという感じ。その結果として、いいプロダクトを作り出せているのも確かだ。(家入氏)

豚骨ラーメンを待つ二人。インタビューでの滑舌をよくするため、テーブルには麦汁が用意。

スタートアップのグローバル化の話になると、DAY0 からサービスを複数言語に対応させる、社員に多様性を持った雇用を実施する、などの方法を提示されることは多いが、実際にこれを実現できているスタートアップは多くない。ローカルの単一言語で話ができる社員同士の方がコミュニケーションコストが安く、短期的には経営効率が良いことを複数の投資家も認めている。

しかし、経済性や効率性を追求すると一方で多様性を排除することになり、そのスタートアップのスケールの可能性に限界を作ってしまうことになる。ヌーラボは国内以外に、台湾・ニューヨーク・アムステルダムに拠点を持ち、シンガポールにはコミュニティスペースを設置。また、橋本氏のアシスタントもカナダ人であるなど、グローバル化を地で行っている。社員総会も全て英語で実施しており、ムスリム(イスラム教徒)の社員からラマダン(断食月)明けの宴に、橋本氏が招待されるなど和気藹々の関係なのだそう。

こうして生まれたヌーラボの社風の多様性は、プロダクトのグローバル対応にも少なからず良い影響を及ぼしている。世界中にユーザがいるヌーラボは、GDPR(EU一般データ保護規則)や CCPA(カリフォルニア州消費者プライバシー法)といった新ルールにもプロダクトをいち早く対応させた。

舌鼓を打ちながら、BRIDGE のインタビューに応じてくれた投資家と起業家。

前述した Nulab Pass は、こうしてヌーラボが会得したセキュリティやガバナンス確保のノウハウを製品化したソリューションとなる予定。ヌーラボは2016年と2018年の2回にわたり、複数のヌーラボ SaaS を一つのアカウントで管理できる SSO(Single Sign-On)のしくみ「ヌーラボアカウント」を公開しているが、Nulab Pass はこれをエンハンスしたものとなる模様。企業で管理者が社員向けに、SAML 認証方式による SSO 対応アカウントを作成できるようになる。将来は、監査ログなどの機能を設ける。

競合各社のサービスはユーザ単位課金が多いが、Backlog は会社全体で導入してほしいので、ユーザ単位での課金をしていない。その結果、経済産業省などの官公庁や大企業も導入してくれるようになりつつあり、これを加速していきたい。(中略)

GDPR や CCPA への対応は本当に大変だった。本来、国境が無いはずのインターネットで、個人情報の扱いの違いから、国によってルールが異なり、そこに新たな国の違いによる壁が生まれてきていることも事実。それらにも積極的に対応し、これまで福岡のヌーラボと言われ続けてきたが、これからは世界のヌーラボを目指したい。(橋本氏)

個人をサービス化する「MOSH」がサブスクに対応、マイクロ起業家は4000名以上に

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ニュースサマリ:個人のオフィシャルサービスサイトを制作できる「MOSH(モッシュ)」は12月9日、月額で定額課金できる機能の追加を公表した。MOSHを利用している事業主は、ユーザーに対して利用料金の月額課金サービスを提供することができる。 MOSHはスマートフォンで完結する個人向けのオフィシャルサイト作成サービス。主にスタイリストや占い、写真家、トレーナー、料理研究家など、個人でスキルを持った人を…

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MOSHサービスサイト

ニュースサマリ:個人のオフィシャルサービスサイトを制作できる「MOSH(モッシュ)」は12月9日、月額で定額課金できる機能の追加を公表した。MOSHを利用している事業主は、ユーザーに対して利用料金の月額課金サービスを提供することができる。

MOSHはスマートフォンで完結する個人向けのオフィシャルサイト作成サービス。主にスタイリストや占い、写真家、トレーナー、料理研究家など、個人でスキルを持った人を対象にポートフォリオやブログなどの情報発信ツールを提供する。

特にサービスECに特化しているのが特徴で、サービス予約や決済、利用顧客の管理などの機能を利用することができる。ページ作成やサーバー代金などの利用料金は不要で、サービスを決済した際に手数料として売上の8%が必要になる。

現在、4000人以上の個人を中心とした事業者が利用しており、美容メニューなどを提供するサービス業やクラスを提供するインストラクター・講師などが参加している。今回の月額課金機能により、使い放題サービスや月額課金のファンコミュニティなどの運営がやりやすくなるとしている。

話題のポイント:昨日掲載したコラム、パッションエコノミーに関するプラットフォーマーがまさにMOSHさん。2017年7月創業のスタートアップです。

<関連記事>

BASEやSTORES.jpのようなコマース、ココナラやストリートアカデミーのようなスキルシェアと異なるのは商品やサービスではなく「個人」がより強く出ている点です。同じ商品、サービスであっても「その個人」に紐づくオプションが重要であり、これがギグワークとの大きな違いであるとも言えます。

パッション経済がよいと思うのは創意工夫の考え方です。前述のコラムにもこんな一節がありました。

筆者は会ったことがありませんが、たとえば東京のUberEats配達員の中には自前のキットを使って他の配達員より丁寧かつ保温状態の良いお弁当を届けてくれる優秀な人がいると聞きました。こうした優秀な配達スキルを活かして各々に収益を最大化できるのが特徴です。

昨日、とあるステージにモデレーターとして参加し、BASE共同創業の家入一真さん、鶴岡裕太さんにお話をお伺いする時間があったんですが、やはり今後の社会課題を考える上で重要になってくるのがこの「個人」を中心とした経済圏のあり方だなと。

特にこれから2030年に向けて現実のものとなってくる、労働力の減少による働き方の変化、少子高齢化などの社会福祉問題は社会全体でどうこうというより、極めて個々で柔軟な対応を迫られることが増えてくると予想されます。全部社会や会社でなんとかしてくれ、ではなく、個人が課題に向き合う力をつけなければ、人生の選択肢が狭くなってしまうわけです。

別に何を売ってもいいのです。りんごを箱で販売しても、家庭教師をしても、パーソナルトレーナーとしてクラスを持ってもなんでも構いません。そこに「自分なりのオプション」を持つこと、その答えのないアイデアを顧客と一緒に答えあわせすること、この経験こそこれからの個人経済に必要な体験なのではないでしょうか。

昭和世代であれば「脱サラして飲食店」みたいな選択肢を記憶している人も多いと思います。しかし、今は違って、社会に出る前の学習の一環としてこのような「マイクロ起業家」の学習や実習はすべきなのではないでしょうか。MOSHさんから興味深い創意工夫の事例が出てきたら一度まとめてまたご紹介しようと思います。

「縦と横」に拡大する国内スタートアップ・エコシステム

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近年のテック系スタートアップのエコシステムを考える上で大切な要素として(1)資金(2)人(3)知識、があります。製造業中心だった時代と比較して、資産はソフトウェアが中心であり、人が資金で得た時間を使って新たなサービスを生み出す、といった具合です。 ポイントは知識です。この10年間で起業のエコシステムには様々なフレームワークが生まれました。2012年前後に出たエリック・リース氏の「リーン・スタートア…

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THE SEEDが京都にオープンさせたインキュベーション施設にて

近年のテック系スタートアップのエコシステムを考える上で大切な要素として(1)資金(2)人(3)知識、があります。製造業中心だった時代と比較して、資産はソフトウェアが中心であり、人が資金で得た時間を使って新たなサービスを生み出す、といった具合です。

ポイントは知識です。この10年間で起業のエコシステムには様々なフレームワークが生まれました。2012年前後に出たエリック・リース氏の「リーン・スタートアップ」をはじめとする戦略フレームワークもそうですし、磯崎哲也先生の起業のファイナンスやJ-KISSといった資本政策、Open Network Labが開始した日本版YCスタイルのアクセラレーション・プログラム、リファラル採用やOKRのような採用・組織論などなどなど。

こういったスタートアップに関する知識・経験のフレームワークは、ゼロからスクラッチで起業するよりも格段に生産能力を上げ、確実に参加する起業家の打席回数を増やしています。

この知と経験の共有に大きな役割を果たしているのが投資家・起業家コミュニティです。個人投資家やVC単体での勉強会ももちろん、大型の招待制カンファレンスなど、大小様々なコミュニティがイベントなどを通じて「知の共有」を実施しています。本当に増えました。

  • 特定個人やVC・業界団体に紐づく完全クローズド
  • 応募選考などのフィルタで参加できるセミクローズド
  • メディア主催などのオープン

パターンとしてはおおよそこのような分類ができるのですが、最近になってまた新しいタイプのコミュニティが増えています。キーワードは「縦(レイヤー)」と「横(エリア)」の拡大です。

地域特化のシード支援

昨日、シードに特化したVCの「THE SEED」が京都にインキュベーション拠点を開設したことを発表していました。ファンドを代表する廣澤太紀さんは92年生まれの若手キャピタリストの一人で、狙いは関西のスタートアップ・シーンを作ることです。

現在、京都には京都大学をはじめとする優秀な学生コミュニティがあり、数年前に廣澤さんが起業に興味のある学生を集めるためTwitterで呼び掛けたところ、あっという間に200名近くの学生が集まったそうです。

実は関西には大阪を中心に起業を支援しようという動きはずっとありました。例えば今年で7回目を迎える「Hack Osaka」などもその一つです。大阪市を中心に海外スタートアップコミュニティとの連携を模索した活動で、また大阪市は今年9月にスタートアップ拠点を目指すための官民組織を立ち上げるという発表もしています。

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福岡拠点のF Venturesが開催する「TORYUMON」も学生中心

大阪市がやや行政色が強いのに対し、ボトムアップ型で成功しているのが福岡です。2012年には現地の起業コミュニティイベント「明星和楽(※)」を中心に福岡市と協力して「スタートアップ都市・ふくおか」宣言を公表。その後、小学校跡地にコミュニティスペースのFukuoka Growth Nextを立ち上げ、地方都市におけるスタートアップコミュニティのノード的役割を果たすことに成功しました。

この福岡の地でTHE SEEDよりも先に地域スタートアップ支援を手掛けたのがF Venturesです。代表の両角将太さんも88年生まれの若手キャピタリストの一人で、ちょうど今月は6回目となる学生向けのスタートアップイベント「TORYUMON」を開催していました。地域におけるシード投資家主導のボトムアップイベントではモデルケースになりつつあります。

この活動が成功するかどうかは際立った事例がでるかどうかにかかっています。例えば福岡は孫正義さん・泰蔵さん兄弟をはじめとするビッグネームから家入一真さんのようなお兄さん起業家、地元に根ざして世界を目指すヌーラボの橋本正徳さんなど、バイネームを多く輩出しています。廣澤さんも京都でこのような際立った事例を生み出せればとお話していました。

若手のゆるやかな共同戦線

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複数の若手VC支援先をベテラン勢がメンタリング(提供:Startup Investor Track)

エリアを「横つながり」の拡大とみるならば、「縦のつながり」は年代やレイヤーによって表現できます。先日、都内で開催されていた投資家グループによるスタートアップのマッチングイベントはやや変わった趣向のものでした。主催したのは「Startup Investor Track(SIT)」という投資家の任意団体です。

<参考記事>

集まった投資家は独立系VCや、事業会社のCVC(コーポレートベンチャーキャピタル)の代表クラスで、ここに複数の若手VCが数社集まってその支援先を紹介する、という内容でした。一度に複数VC同士が絡み合って支援先を共有できるので効率がよく、実際、とあるVCでは数社気になるスタートアップと出会えたそうです。

なんとなくありそうな集まりに見えて、通常、こういった投資家向けの支援先紹介イベントは特定VC主催のものが多く、単独で実施するケースがほとんどです。当たり前ですが、自社で投資している支援先「以外」のスタートアップを懇意にしているVCに紹介する必要はないわけです。

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非公開で実施される投資家向けのピッチ

囲い込みではなく、ゆるやかにオープンな共同戦線が張られているようになった背景に「年代」があります。実はスタートアップ投資の現場では年代は結構重要な要素で、例えば学生起業をする人には、同じ目線を持った同年代のキャピタリストの方が相性がよい、という傾向があります。前述したTHE SEEDやF Venturesもそうですが、こういった若手のVCが増えることで起業ルーキーの層が厚くなり、それを支援するベテラン投資家たち、という構図が生まれつつあるのです。

また、前述したTHE SEEDの廣澤さんもこの会に参加していて、若手を中心にとある意識の変化があると教えてくれました。それがゆるやかな合従連衡の考え方です。

国内でスタートアップ投資が始まった2010年代初頭と異なり、今はもう先行している事業が大きく成長している時代に入っています。この競争環境にあって支援先が勝ち抜くためには、単独での事業拡大はもちろんながら、売・買収といった合従連衡は避けられない状況にあるのです。

欧米で日常的に発生している人材買収(Acq-hire)がよい例で、こういった未来を考えた時、囲い込みよりも最終的に自分たちの年代で大きな成功者が生まれることの方に魅力を感じる、としていた廣澤さんの考え方はひとつの正解に思えます。

日本にスタートアップ・ブームが発生して約10年、エコシステムは随分と成長をしました。非製造業で1ラウンド・100億円を集める未公開企業も生まれ、上場後に1000億円の評価を市場から受ける例も出てきています。エコシステムの成長はあまり表立ったものではありませんが、確実に進化し、これらの結果を下支えしているのです。

※情報開示:筆者は明星和楽のイベント企画に関わった一人です。現在は現地コミュニティにて運営されており関係性は薄くなっていますが、念の為開示しておきます。

B Dash Camp Fall 2019 in 福岡のPitch Arenaは、SaaS間連携を半自動化するiPaaS環境「Anyflow」が優勝 #bdashcamp

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本稿は、10月29〜30日に開催されている B Dash Camp 2019 Fall in Fukuoka の取材の一部。 福岡で開催中のスタートアップ・カンファレンス「B Dash Camp 2019 Fall in Fukuoka」のピッチコンペティション「Pitch Arena」には書類審査を通過した16社のスタートアップが予選に登壇、このうち6社がファイナリストに選ばれた。決勝では、Sa…

本稿は、10月29〜30日に開催されている B Dash Camp 2019 Fall in Fukuoka の取材の一部。

福岡で開催中のスタートアップ・カンファレンス「B Dash Camp 2019 Fall in Fukuoka」のピッチコンペティション「Pitch Arena」には書類審査を通過した16社のスタートアップが予選に登壇、このうち6社がファイナリストに選ばれた。決勝では、SaaS 間連携を半自動化する iPaaS 環境「Anyflow」が優勝した。

Pitch Arena ファイナルラウンドの審査員を務めたのは、

  • 千葉功太郎氏(Drone Fund 代表パートナー / 慶應義塾大学 SFC 特別招聘教授)
  • 江幡智広氏(mediba 代表取締役社長)
  • 木村新司氏(Das Capital SG 取締役会長)
  • 國光宏尚氏(gumi 代表取締役会長)
  • 守安功氏(ディー・エヌ・エー 代表取締役社長 兼 CEO)

……の5人の皆さん。本稿では、ファイナリストの顔ぶれとピッチの様子をランダウンしてみたい。

【優勝】【パーソル賞】【ラクスル賞】Anyflow by Anyflow

副賞:ラクスル提供ノベルティ一式作成、AGS コンサルティング提供エビスビール1年分、富士通提供空気清浄機「PLAZION(富士通ゼネラル)」、住友不動産提供ヴィラージュ伊豆高原5名2泊分 or 10名1泊分、Amazon Web Services 提供 Echo Spot、NTT ドコモ・ベンチャーズ提供 Oculus Go / Anker Set、subsclife 提供「ing(コクヨ)」オフィス家具コーディネイト、freee 提供「freee」利用権200万円相当、Revcomm 提供「MiiTel」半年分利用権(優勝分)

副賞:TECH PLAY 利用権150万円分(パーソル賞)、テレビ放映 CM 制作サービス(ラクスル賞)

SaaS の普及・依存率は増えつつあり、日本企業の一社平均で20種類の SaaS を使っているという。SaaS の利用が増えると SaaS 間の連携が必要になるが、この API 連携の開発を社内エンジニアが個別対応するには、時間やコストを要してしまう。

Anyflow は、これら SaaS 間連携を半自動化する iPaaS 環境だ。海外にも同様の iPaaS プロバイダは存在するが、言語障壁の理由から日本市場では競合になりにくいとのこと。また、日本特有の市場環境として社内システムとの連携も必要になることなどから優位だという。

Anyflow は今年7月に開催された Infinity Ventures Summit 2019 Summer in 神戸 の Launchpad でファイナリストに選ばれた。今月開催された Incubate Camp 12th で総合順位1位、審査員賞、スポンサー賞を獲得している。先月には、シードラウンドで Coral Capital から2,000万円を調達している

【SPECIAL AWARD】SpaceEngine by SpaceEngine

副賞:AGS コンサルティング提供エビスビール半年分、住友不動産提供ヴィラージュ伊豆高原1組5名1泊分(SPECIAL AWARD)

SpaceEngine は、実店舗で商品を展開したいメーカーやブランド(サプライヤー)とリアル店舗をマッチングするプラットフォーム。SpaceEngine を使えば、自社商品を持つサプライヤーがオフラインで顧客にリーチできる。サプライヤーはプラットフォーム上に登録された店舗の中から商品を販売してほしい店舗を選択、店舗が承認すれば委託販売が可能になる。

サプライヤーは事前に店舗に対する取引条件を設定しておき、販売を承認した店舗に商品を送付する。販売価格の35%を店舗、15%を SearchEngine、50%をサプライヤーでレベニューシェアする。BASE との提携によりサプライヤーは3,000軒、スマレジなどとの提携によりマッチング可能な実店舗は800店舗に達している。

これまでに、シナジーマーケティングの創業者らから4200万円を資金調達している。

【さくらインターネット賞】FRONT-END.AI by Tsunagu.AI

副賞:さくらのクラウド または 高火力コンピューティング 1年間利用権(さくらインターネット賞)

Web サイトを開発する工程は、Web サイトが生まれた約20年前からほぼ変わっていない。デザイナーがカンプを作り、それをエンジニアが解析しコーディングするというプロセスだ。人材不足を回避するためにオフショアやニアショアを実施するケースもあるが、コストは圧縮することはできるものの作業のスピードアップにはつながらない。この問題を解決するのは「FRONT-END.AI」だ。

ユーザが、ページデザイン全体のデザインカンプ(jpg または png 形式)と素材をアップロードするだけで、HTML 構造やデザイン要素を分析。分析結果から自動コーディングすることで、Web サイト開発の初期工程を大幅に削減することができる。Web 制作会社や企業での、Web サイト開発に関わる業務効率化やが狙い。

開発元の Tsunagi.AI は今年2月、家入一真氏率いるNOW、AI.Accelerator 運営のディップなどから数千万円のシード資金調達を実施している。今週発表のあった FGN ABBALab ファンドからも調達している模様。

ビスポ! by Bespo

ビスポ!」は、LINE と利用した飲食店即時予約サービス。一般的な飲食店予約サービスは当日予約は対応しておらず、店舗に直接電話を促されるケースが多い。ビスポ! は、予約・顧客台帳サービスを提供する「トレタ」、TableCheck、エビソルと連携し、ユーザは LINE からの即時予約受付が可能。

ユーザがビスポ!の LINE 公式アカウント上で希望の条件や予約日時・食材などをリクエストすると、予約希望日時に空席がある飲食店にのみリクエストが通知される。ユーザにとっては検索で見付けられない飲食店を発見でき、飲食店は効率的な集客が可能。全国1万店舗で利用されている。

JCB と連携、LINE のスイッチャー API の機能を採用し、JCB のユーザ(JCB の LINE アカウントの友だち)600万人がビスポ!を利用できる。今後、大手メーカーと提携し、大手メーカーのLINE アカウントの友だちをビスポ! に誘導し、店舗に送客するビジネスでマネタイズを図る。

昨年、同社は LINE Ventures と本田圭佑氏が代表パートナーを務めるファンド「KSK Angel Fund」から出資を受けている。調達金額は不明。

Cookpy by LEAPBRAIN

アメリカの Kithchen United、インドの FreshMenu や RebelFoods、フードデリバリ向けに店舗を伴い共有型キッチン施設を提供できるクラウドキッチンサービス。それを日本に持ち込もうと言うのが Cookpy だ。フードデリバリを提供したいオーナーと、キッチンを貸したいレストランをマッチングする。

最短1日からキッチンを借りられるため、オーナーは低コストで自分のレストランを開店することができる(LEAPBRAIN では「ゴーストレストラン」と呼んでいる)。店舗側は、キッチンの空き時間を有効に利用し安定的に収益を上げることができる。UBER Eats など既存フードデリバリサービスと連携し、オーナーは売上金額のすべてを受け取ることができる。店舗は成約金額の8割をオーナーから受け取り、残り2割を Cookpy が徴収する。

日本での競合には Kitchen BASE などがあるが、Cookpy では、ゴーストレストランのオーナーがフランチャイズ展開したり、ユーザ訴求したりする上での支援サービスで差別化を図る。将来的には、複数のフードデリバリサービスと接続可能なサイトコントローラ機能、取得されたデータを元にした(ビッグデータ )売れるメニューやエリアなどのアナリティクスサービスの提供も視野に入れる。

タテカン by LuckBear

LuckBear は、不動産オーナーと不動産関連スキルを持つ個人(タテカンさん)をマッチングするアプリ「タテカン」を提供。不動産オーナーとタテカンさん間で直接やり取りできるため、これまで介在していた業者の中間マージンを省くことが可能になる。タテカンはマッチング成立時に、不動産オーナーとタテカンさんの双方から10%ずつ手数料を徴収する。

提供される不動産関連スキルは、法定点検、清掃、修繕工事、目視点検、鍵対応、水やり草刈りなど概ね12種。不動産オーナーに対しては、オプションサービスとして初回時に不動産管理に必要な法定点検項目・必要業務を洗い出し、アプリで依頼可能なタスクを設定する機能や、適切なタイミングに自動で必要な点検を依頼できるサービスを提供する。

LuckBear は今年8月、個人投資家複数から5,000万円を資金調達している。

BASEの夜明け、創業者からのメッセージ

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朝、私のfacebookメッセンジャーに一通のメッセージが届いた。BASEの共同創業者、鶴岡裕太さんからのものだ。せっかくなので私が持ってる思い出の写真を少し追加させてもらい、BASE上場のこの日に全文を掲載させていただく。 NO TITLE 今日に至るまで楽しい事も辛い事も本当にいっぱいありました。みんなで住んでたシェアハウスからオフィスまでけん玉としょうもない話をしながらの通勤や、オフィスでみ…

朝、私のfacebookメッセンジャーに一通のメッセージが届いた。BASEの共同創業者、鶴岡裕太さんからのものだ。せっかくなので私が持ってる思い出の写真を少し追加させてもらい、BASE上場のこの日に全文を掲載させていただく。

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今日、上場日を迎えたBASE(引用:東京証券取引所Twitter

NO TITLE

今日に至るまで楽しい事も辛い事も本当にいっぱいありました。みんなで住んでたシェアハウスからオフィスまでけん玉としょうもない話をしながらの通勤や、オフィスでみんなで自作して行ったメンバーの結婚式、大切なお取引先とのミーティング、初めてメンバーの結婚式に行った日、初めて僕たちだけのオフィスを借りた日、本当にいろんな事を昨日のことのように思い出せます。

勿論楽しい事ばかりじゃなく、謎の蕁麻疹が止まらず今日に至るまで左ポケットには常にそれを抑える薬が入ってるし、メンバーやユーザーさんに辛い思いをさせ過ぎて一晩中都内を歩き回った夜もありました。

ただ、本当に多くの方々に支えていただいて、本日無事東証マザーズに上場をする事ができ、ようやく本当のスタートラインに立つことができました。会社を代表いたしまして、ここに厚く御礼申し上げます。

何気なく日々が過ぎ去り、明日からまたミッション遂行への壮大な日々を送っていくと、過去を振り返ることも減っていくと思うので、新たなスタートを迎えたこの日に今の想いを綴っておこうと思います。

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サービスインした時のBASE(筆者保存スクショ)

これはユーザーの皆さまにお伝えしたい事

2012年夏、「BASE」というサービスを作るためにエンジニアとしてだめだめな僕が<?phpというコードを書き出したあの瞬間から、いま文章を書いているこの瞬間まで、僕たちは “インターネットによって個人や小さなチームがより強くなったその時に、世界がもっともっと良くなる” そう信じ続けてきました。またその想いは、今後も変わることはないと確信しています。

創業以来の一番の発見は、世界一小さなチームであっても世界一偉大なチームになることができる、という事です。それはインターネットとテクノロジーがもたらした一番の恩恵だと、実際に多くのショップさまを見てそう思いました。

僕たちのビジネスモデルにおいては、ユーザーさまの成功が、弊社の成功には不可欠です。それは創業以来もっとも大切にしてきた関係性であり、今日まで継続できていることは、僕たちの誇りです。そして同時に、僕たちの成果をもってユーザーさまの凄さを証明できればと思っているので、BASEが信じている未来が1秒でも早く訪れるようにこれからも最高のプロダクトを作っていきます。

本当にここまで連れて来ていただいて有り難うございます。

ここからは僕らが引っ張る番です。これからもどうぞ宜しくお願いいたします。

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2016年の年始、メルカリがBASEに電撃出資した際の様子。同社は多くの株主に恵まれた

これは株主の皆さまにお伝えしたい事

今まで、そしてこれからの株主の皆さま。本当に大切な資金を投じていただき有り難うございます。まず、上場に至るまでに投資してくださった皆さま。ただの大学生で何もない僕たちを信用してくれて有り難うございます。先にリスクを取っていただいたからには必ずリターンをお返しすると、この約7年間必死に生きてきました。

最後の最後の上場の売り出し決めの瞬間まで僕のわがままを突き通させてくださり、本当に今日に至るまで感謝しかありません。

上場ゴールという言葉をたまに目にします。勿論今日がゴールではなく、スタートであると本当に心から思っていますが、ここまででも多大なるお金を投資していただいた僕たちとしては、今日という日が大切で特別な1日であるという事実は疑いようがありません。

そして、本日以降新たに株主になっていただく皆さま。またこの瞬間から、いただいた大きなご期待にしっかりお応えできるよう精一杯頑張ってまいります。これからどうぞ宜しくお願いいたします。

株主の皆さまへのメッセージ、並びに今後の成長可能性に関しましては別途掲載しておりますので、もし宜しければそちらもご覧いただければと思います。

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BASEチーム(引用:2019年1月・鶴岡氏のFacebookから

これはチームのみんなに伝えたい事

今いるみんなも、そして過去にいてくれたみんなも、本当に多大なる時間を共に過ごしてくれてありがとう。みんなとの距離を遠くしないため意識してみんなと話さないとなと思っていましたが、いつからか強烈にみんなに依存してしまい、今では一番の安らぎをくれる存在で、全く子離れできない親のようになってしまいました。

最近は友達という感覚の方が近くて、いままで全く友達ができなかった僕にとっては最高の場所で、これからもみんなでミッションを遂行していけると思うと本当に幸せです。

この前ふと、僕はBASEって会社好きなのかなって思った事があって。そしたらそんなに好きじゃないのかもなってなって。好きじゃないというか恐らくみんなと同じくらいの好きって感情で。ただ僕にとっては本当に大切なもので、それって何でなんだろって考えたら、ここがみんなと会うためには必要な場所だったからなのかなって。なくなったら泣くなって。

そしてそんな場所でこんなにも大好きな人たちに出会えるなんて7年前以前の僕には到底予想できなかった。ありがとう。

今後も大変なこといっぱいあるだろうけど、愚直にGEEKに淡々と最高のプロダクトを作り続けれる、そんな世界一偉大なチームになれるよう頑張ろう。

良い会社にしていけるようにも頑張るから。

引き続きよろしくね!

これは未来のメンバーに伝えたい事

僕たちは「Payment to the People, Power to the People.」という、ビジョンを持っています。冒頭にも書きましたが創業以来の一番の発見は「世界一小さなチームであっても世界一偉大なチームになることができる」という事で、そう言った方々がこれからの主役になっていくと僕たちは心から信じています。

プロダクトはまだまだ小さくてここからで、もっと大きなチャレンジをしていかなければと感じています。

もし我々が目指す未来を信じても良いと思われる方がいらっしゃれば、ぜひ一緒にその未来を追求させてもらえると嬉しいです。

どうぞ宜しくお願いします。

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家入氏と鶴岡氏(「ウェブは僕らの戻る場所」ーー鶴岡裕太と家入一真が語るBASE2周年

これは家族に伝えたい事

2018年12月、家入さんのバースデー会にてサプライズムービーを流す為に、家入さんのお母様に会いに福岡に行きました。本当にいいお話しをいっぱい聞かせていただいて。ありがとうございました。

その際に一番深く個人的に心に残った言葉がありました。それは「家入さんが生まれてから今までで一番嬉しかった瞬間はいつでしたか?」という問いに対するお母様の答えです。

「ペーパーボーイが上場した日。鐘を叩く姿を現地で見せてくれた時。挙げだすとキリがないがあえてあげるならその瞬間。息子が本当に輝いて見えて、世の中にしっかり貢献してるんだなと実感できて、それと同時にほんとに色々あったけれど今まで自分が行ってきた事はどれも間違ってなかったんだなと確認できたから」。

この瞬間、いつか僕が鐘を叩くその日には、必ず母親を招待すると心に決めました。

ここ数年は家族にとっては大変な変化もあったのに、ろくに実家に帰ることも出来なかったから。今日という日が初めての親孝行になっていれば嬉しい。

そして声を大にして伝えたい。

あなた達のお陰で今日の僕があり、あなた達が下してくれた無数の判断のお陰で今日僕はこの場所に立てました。僕は完全に両親の写し鏡だと思います。これは他のメンバーにも言える事かもしれません。まだまだだけれど、僕らの成果をもって僕らの家族の凄さを証明していければと思います。少しずつ家族孝行もできるように頑張ります。

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二人はいつも一緒だった(鶴岡裕太と家入一真ーーBASEを生んだ学生起業家と連続起業家が眺める未来【インタビュー】

これは家入さんに伝えたい事

この10年で間違いなく一番多く会話しました。みんなが会えない会えないと嘆く中、何故か約10年間毎週僕には時間をくれましたね。僕の10年前の人生を想像した時に10年後こんなにも多くの仲間や、大切にしたい人、大好きな人に出会えてるとは思いませんでした。

ちなみに創業初日から話続けてた「一緒に鐘叩こうね」という約束、何気にすごいプレッシャーだったんだぞ!(笑。

唯一僕が自分を褒めるのであれば10年前のあの日、家入一真という人に惚れてこの人について行きたいと思えて、その後恩返しのためにもこの人の凄さを身を以て証明したい。そう思えた事かなと思います。正真正銘、僕の人生を変えてくれた人です。本当に出会えてよかったです。一生かけて家入さんにとって自慢の作品になれるように頑張ります。

12月28日。それは僕と家入さんの誕生日。同じ22歳で起業して、同じ29歳で上場しました。どうやら僕の方が3カ月ほど早く上場した様です。なので次のお茶は奢ってください。今週末もボンダイカフェでいつもの様にインターネットのお話でもしましょ。

最後に

株主でもあるマネーフォワードの辻さんにこう言われました「鶴ちゃんやBASEの様な会社が上場してどう経営していくのかを見てみたい。それだけでもこれからの社会や若い子にとっては十分意義があると思う」と。

周りを見ると優秀な起業家だらけ。同世代や年下であっても、到底僕では追いつけない能力を持たれた方ばかりです。Twitterを見るだけでつらくなります。そんな中で僕たちBASEがいままでやってこれたのは、インターネット・ユーザー・仲間・プロダクトの未来を長期で信じている事。今から誰でも出来るその1点に尽きると思います。

起業して7年弱。ここまでで分かった事があります。

1つは、人々が何を思っていて、何を目指していて、何を大切だと思っていて、といった個人個人の具体的な想いは到底他人では分かりかねるという事。

もう1つは、全ての人が別々の想いを持っていて、それはどれも正しくて正義だという事。

そして最後は個の想いの強さ。たった1人の想いで世の中を変えることができるという事。

これからも僕たちはそれぞれの想いを持った人たちを尊重して寄り添っていければと思っています。改めまして、全てのステークホルダーの皆さまに心より御礼を申し上げます。

これからも世の中と皆さまにしっかり還元して行けるプロダクトを追求し、時代を代表する企業になっていきたいと考えています。

今後とも、社会や責任と向き合いながら企業価値向上に努めてまいりますので、皆さまのご支援のほど、よろしくお願いいたします。

Payment to the People, Power to the People.

BASE株式会社 代表取締役CEO 鶴岡裕太

本稿は今日、上場を果たしたコマースプラットフォーム「BASE」共同創業者、鶴岡裕太氏によるもの。Twitterアカウントは@0Q7。彼らと新しい一歩を踏み出したい人はここからコンタクトされたい。

大学生と起業家が作った「BASE」という奇跡

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昨日お伝えした通り、コマースプラットフォーム「BASE」の上場が承認されました。これから投資家向けのロードショーを経て、10月25日には東証マザーズにてBASEの株式が公開されることになります。IPOの概要についてはこちらの記事に記載した通り、時価総額は約313億円規模です。 <参考記事> コマースプラットフォーム「BASE」がマザーズ上場へ 創業者で代表取締役の鶴岡裕太さん、共同創業者の家入一真…

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リニューアルされたコーポレートサイト・代表取締役の鶴岡裕太さん

昨日お伝えした通り、コマースプラットフォーム「BASE」の上場が承認されました。これから投資家向けのロードショーを経て、10月25日には東証マザーズにてBASEの株式が公開されることになります。IPOの概要についてはこちらの記事に記載した通り、時価総額は約313億円規模です。

<参考記事>

創業者で代表取締役の鶴岡裕太さん、共同創業者の家入一真さんにこのBASEというプロダクトを初めて見せてもらった時のことを今でも鮮明に覚えています。六本木にある「awabar」というスタンドバーで、家入さんがスマホ画面見せながら珍しく取材の話をしてきたんです。2012年、年末のことでした。

「ねね、キゴヤマ、このサービスすごいんだ!めっちゃ伸びててこれ書かないと嘘だよ!」

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オープン当時のBASE。家入さんが作ったショップにはどこかの石が勝手に売られてた

当時のBASEはまだ法人化する前で、大学生だった鶴岡さんが家入さんや高木新平さんたちと立ち上げた「Liverty」というプロジェクトの中で作った1サービスでした。ただ、当時のLivertyから出てくるアイデアは突拍子もないものが多く、このプロダクトについても正直言うと半信半疑でした。

<参考記事>

このプロジェクトが単なるお遊びで終わらなかったのはひとえに鶴岡さんという起業家の存在です。また、共同創業という形で大学生だった鶴岡さんをお兄さんのように見守った家入さんの存在も大きかったと思います。まあ、当時の家入さんは振れ幅大きい時期だったので逆だったかもしれませんが。

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2013年当時の師弟コンビ。六本木「awabar」の前で著者が撮影

<参考記事>

2015年には現在、事業の二本柱となっている決済事業の「PAY.JP」が立ち上がり、徐々に事業としての形も見えてくるようになります。店舗を伸ばして流通総額を大きくし、そこに流れるお金やモノをうまくサービスにする。資金繰りのタイムラグだとか、買う時のストレスをなくすとか。振り返ると、何かを作ってファンになってもらう、そういうBASE流の世界観をどんどん仕組み化していったのだなと感じます。

表現は難しいですが、鶴岡さんにはなんというか「スタイル」がありました。

<参考記事>

その後の成長は昨日、開示された情報の通りです。流通総額(GMV)は足元の期で半期累計195億円、前年度比でざっくり175%成長。2本目の柱となったPAY事業のGMVも足元半期累計で107億円、こちらも前年度比で180%以上とお手本のような積み上げ成長です。

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今回開示されたBASEのGMV。お手本のような右肩上がり

コマースも決済も3%前後の手数料モデルなので非常にシンプルです。鶴岡さんと長らく取材でお話してきましたが、あまり横道に逸れることなく、さらにかなり初期段階からこれらの数字をいかに伸ばすかに集中されていました。現在の事業モデルそのものはサービスインの翌年に考えていたものとそこまで大きく変わっていません。

<参考記事>

あと、BASEを語る上で大切なのが投資家の存在です。創業を支えたEastVenturesの松山太河さんやサイバーエージェントの藤田晋さん二度に渡り大型出資をしたグローバル・ブレインの百合本安彦さん、新年早々の出資ニュースで話題になったメルカリ、さらに芸能人の投資としてお金以外の価値を改めて提示してくれた田村淳さんなどなど。

前述した通り、BASEの立ち上がりは不安定そのもので、どこかのタイミングひとつで消えてなくなる可能性は十分にあったはずです。でもこれらの投資家たちがそれをよしとしなかった。もちろん、その一人は家入一真さんです。

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支援先のBASEでの一コマ/facebookより

スタートアップは奇跡、とよく言われます。

ストーリーを知らない人たちからすれば、上場銘柄3600いくらかにひとつ何かが加わった程度のお話かもしれません。しかし、ここには人生があり、事業を通じて広がった新しい世界でチャンスを得た人たちの生活があります。

ゼロからです。本当に何もないところから起業家と投資家はこの新しい世界を作り出せるのです。BASEは見事にそれを証明してくれました。これからは公開企業としてさらに大きな責任を担って、日本を代表するインターネット・カンパニーに成長されることを願っております。

最後に。

今回の上場承認にあたってBASEのコーポレートサイトに鶴岡さんの代表メッセージが公開されていました。非常に彼らしい言葉だったので、そのまま引用させてもらい、記事の締めくくりとさせていただきます。

みなさま、はじめましてBASE株式会社の鶴岡です。
僕はインターネットが大好きです。インターネットによって人生が豊かになった1人でもあります。

「Payment to the People, Power to the People.」

これは僕たちのミッションです。

2012年夏、「BASE」というサービスを作るためにエンジニアとしてだめだめな僕が`<?php`というコードを書き出したあの瞬間から、いま文章を書いているこの瞬間まで、僕たちは “インターネットによって個人や小さなチームがより強くなったその時に、世界がもっともっと良くなる” そう信じ続けてきました。またその想いは、今後も変わることは無いと確信しています。

僕たちBASEは、2012年に大分県で小売店を営んでいる僕の母親が言った「ネットショップを作ってみたい。だけど、どれも難しくてよく分からない。」その一言から全てが始まりました。僕の母親でもインターネット上に自分のお店を持ちたいと思う時代なのに、多くの人々にとってはインターネット上に自分のお店をもつ、決済機能を持つ、その事がいまだにとても難しいことで、それは今まで大きな力を持った人たちだけの特権だったのかとその時に気がつくことができました。

創業以来の一番の発見は、世界一小さなチームであっても世界一偉大なチームになることができる、という事です。それはインターネットとテクノロジーがもたらした一番の恩恵だと、実際に多くのショップさまを見てそう思いました。

僕たちのビジネスモデルにおいては、ユーザーさまの成功が、弊社の成功には不可欠です。それは創業以来もっとも大切にしてきた関係性であり、今日まで継続できていることは、僕たちの誇りです。そして、同時に、僕たちの成果をもってユーザーさまの凄さを証明できればと思っているので、BASEが信じている未来が1秒でも早く訪れるようにこれからも最高のプロダクトを作っていきます。

Payment to the People, Power to the People.

鶴岡裕太

コマースプラットフォーム「BASE」がマザーズ上場へ

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コマースプラットフォーム「BASE」は9月20日、東京証券取引所への新規上場申請を実施し承認されたことを発表した。市場区分はマザーズで証券コードは4477。40万5000株を公募し、760万6800株を売り出す。なお、オーバーアロットメントは120万1000株。主幹事は大和証券とSBI証券が共同で務め、上場予定日は10月25日。想定発行価格は1630円で、公募分を含めた総株数は1922万7000株…

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コマースプラットフォーム「BASE」は9月20日、東京証券取引所への新規上場申請を実施し承認されたことを発表した。市場区分はマザーズで証券コードは4477。40万5000株を公募し、760万6800株を売り出す。なお、オーバーアロットメントは120万1000株。主幹事は大和証券とSBI証券が共同で務め、上場予定日は10月25日。想定発行価格は1630円で、公募分を含めた総株数は1922万7000株。時価総額はおよそ313億円相当になる。

価格の仮条件は10月8日に決定し、ブックビルディング期間は10月9日から10月16日を通して実施される。最終的な公開価格決定日は10月17日。同社公開の有価証券届出書によれば、2018年12月期の連結売上高は23億5200万円で経常損失は7億9800万円。現在進行中の第7期第2四半期は売上が16億8700万円で、経常損失が1億3500万円と赤字幅が縮小している。

また、同じく第7期、第2四半期のコマースプラットフォーム「BASE」累計流通総額は194億8800万円(前年は111億1000万円)で売上高は13億9600万円、セグメント利益は3500万円の黒字。一方、決済を手がけるPAY事業の累計流通総額は106億7400万円(前年は58億7800万円)で売上は2億9000万円、セグメント損失が7400万円となっている。BASEでショップを開設しているユーザーは2019年8月時点で80万店舗、PAY IDは250万IDを獲得している。

主要な株主は創業者で代表取締役の鶴岡裕太氏が21.1%、グローバル・ブレインが5号・6号のファンドを合わせて17%、SBI関連が(SBI Veuntres TwoとFinTechビジネスイノベーション)14%、サイバーエージェントが9.6%、丸井グループが6.1%、メルカリが6%、イーストベンチャーズが5.5%、partyfactory(家入一真氏が代表)が5%となっている。

BASEのこれまでと詳細については後ほど追記する。

(自称)個人投資家の「100万円で15%の株渡せ」は絶対に疑うべしーーSTRIVE・堤氏ツイートから考える、スタートアップの出資トラブル

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スタートアップという起業のエコシステムを取材していると、定期的に湧いて出てくる話題がありまして、それが自称「個人投資家」に関するトラブルです。今日もこんなツイートを見かけました。 先週末、京都の若手起業家達と会っていたのだが、「100万円投資するから15%持分比率欲しい」と言ってくる投資家がいるらしい。彼らは何とか事なきを得たのだが、株式を渡すとは身体の一部を渡すのと同じであり、資本政策は二度と元…

スタートアップという起業のエコシステムを取材していると、定期的に湧いて出てくる話題がありまして、それが自称「個人投資家」に関するトラブルです。今日もこんなツイートを見かけました。

堤達生さんはスタートアップ向けの独立系ベンチャーキャピタルの共同パートナーで、先日、150億円規模の新ファンド設立でも取材したベテランです。

<参考記事>

で、こういった話題の多くは出資比率(資本政策)や借入金、株式買取請求権(出資したカネ返せ)など、お金がらみのものがほとんどで、対象になるのは学生起業などファイナンス経験の浅い人や、個人出資する側も起業・出資経験がなかったりするケースです。最初から騙そうという話題も定期的に出てきます。

<参考記事>

ここで留意したいポイントは次の通りです。

  • 自分に最低限のファイナンス知識があるかどうか
  • 出資者にスタートアップに関する経験・知識があるかどうか
  • 積極的な増資を考えているかどうか

まず、やはり事業を興すにあたって最低限のファイナンス知識は持った方がいいです。そもそも今回問題としている「100万円で15%出資」がスタートアップにとってなぜヤバイか、という感覚を持てない方はぜひメンターを探しましょう。

また、これらを教えてくれる人や投資家(メンター)も大切な存在ですし、なにより実際に自分でモノを作り(仕入れ)、売って利益を出す、という体験を通じて得られる最低限のファイナンス知識というのがこういったおバカな出資話を防ぐ上でも大切になります。

このスタートラインに立った上で、「スタートアップ」という非常に特殊な起業の仕組みを考える必要があります。私たちもよくニュースで取り扱う「第三者割当」による増資を短期間に繰り返して法人の体を大きくしていくスタイルが一般的ですが、そもそも株式による資本増強というのは借入と全く違う性質のものです。

詳細は書ききれないので割愛しますが、株での増資は堤さんも書いている通り、「体の一部を渡すこと」に他なりません。未公開の株というのは個人・法人間で取引されるケースがほとんどですから、出資した人がゴネたりトラブルを抱えた場合、「法人のガン」として残ります。

以前、家入一真さんもこのようなツイートをして、気軽なファイナンスについて警鐘を鳴らしていました。

ファイナンスに関するトラブルや困難は、スタートアップという方法で起業する人であれば避けて通れない関門です。タダでさえ難しいのに、しょっぱなから余計なリスクを背負う必要はありません。

現在、各スタートアップを専業に取り扱う独立系VC各社では定期的に勉強会を開催したり、キャピタリストがTwitterなどで相談の窓口を開いたりしてます。身近に相談する人がいない場合はこういった機会を利用した方がいいでしょう。