特集:ローコードかノーコードか

ローコード・データベースとは何か:それでもやっぱりできないこと(3/3)

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(前回からのつづき) Google Formsを含むGoogle G Suiteは、ユーザーからのデータをスプレッドシートに収集する最もシンプルな方法の1つである。GoogleはAppEngineとAppScriptもサポートしているが、これら2つはアプリを作成するプロセスを簡素化するツールではあるもののプログラミング言語を多いに使用するため、非常に使いやすいにもかかわらず「ローコード」とはみなさ…

(前回からのつづき) Google Formsを含むGoogle G Suiteは、ユーザーからのデータをスプレッドシートに収集する最もシンプルな方法の1つである。GoogleはAppEngineAppScriptもサポートしているが、これら2つはアプリを作成するプロセスを簡素化するツールではあるもののプログラミング言語を多いに使用するため、非常に使いやすいにもかかわらず「ローコード」とはみなされない可能性がある。

Amazonもまた新しい選択肢を推進する。Honeycodeは純粋にドラッグアンドドロップをするだけのシンプルなフロントエンドを提供している。 Lambda関数を使用して任意のデータをさまざまなAWSストレージサービスやデータベースのいずれかにルーティング可能だ。また、異なるAWSのサービス間やSalesforceのような外部サービスとの接続も可能なツールであるAppFlowも提供する。

その他のクラウドサービスには、ユーザーから最も近い分散エンドポイントで処理を行うことに特化したものもある。 CloudflareのWorkersはJavaScriptなどの従来の言語をエッジサーバで実行し、最も近いCloudflare CDNノードが迅速に応答する。

Airtableはクラウドでホスティングされているデータベースをより美しく、より洗練されたアプリに変えるブラウザー用のエレガントなプレゼンテーションレイヤーを追加し、ユーザーインターフェイスの改善に注力している。データテーブルの表示方法は、表計算ソフト形式からカレンダー、カンバン・ボードまで、いくつかの主要な方法がある。また、一般的なユースケースを想定したテンプレートも多数用意されている。

ある時点で製品は非常に精巧になるため、単なるデータベースとして見なされたり販売されなくなる。AppianKissflowOutsystemsを含む 「RPA(Robotic Process Automation)」もしくは「ハイパーオートメーション」としてパッケージ化された好例は数十個にのぼる。これらは平均的ユーザーが簡単な方法でコードを記述できるようにするため、その多くで同じ技術が使用されている。いずれも最終的にはデータベースにデータを保存する。しかし、ある時点でデータベースはコードに深く埋め込まれてしまうため「ローコードデータベース」の枠には収まりきらなくなる。

ローコードデータベースでできないことは何か?

ローコードツールの発展と洗練度はかなりのものであり、ベーシックなフロントエンドとしてデータベースが機能するアプリを開発することで、多くの簡単なタスクが実行できる。データベース内でのデータの追加、更新、削除が処理に含まれる場合、ユーザーにツールを提供する最も手っ取り早い方法になるだろう。

ほとんどの場合、ローコードツールは標準的な機能では実現できないケースを処理する可能性があるため、より大きなコード群をインストールするためのバックドアを提供している。ベテランの開発者はローコード機能を利用して迅速に作業を行い、その上で従来のコードにより傾倒することができる。例えば、AWS Lambda関数はHoneycodeをトリガーにするとかなり大きなコードブロックも実行可能だ。一部の人々はLambdaの低コストを活用した精巧なシミュレーションや計算処理を書いている。

ただし、ローコードソリューション、特にローコードデータベースは、ワークフローの中の小さいながらも重要な忠告によってつまずくことが多々ある。たとえば、バックオフィスの誰かが登録処理は毎日行われているが毎月第2火曜日だけは例外であると説明するような可能性だ。あるいは、在庫が少なくなってきたときに、より良い顧客からの注文を先に処理することもあるだろう。こういった類の詳細な部分についてはプログラマーがコードを書く必要がある。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

ローコード・データベースとは何か:多様なプロバイダたち(2/3)

ローコードデータベースのメインプロバイダ (前回からのつづき)Microsoftは、ローコードデータベースを最初に販売した企業のひとつだ。Accessのオリジナルバージョンは1992年に初めて出荷された。平均的なコンピューターユーザーをターゲットとし、最終的にはワープロソフトなどのOffice製品にバンドルされた。人々はメモを取るくらい簡単にデータベースを作成し、データ入力することができるようにな…

MicrosoftのPower Apps

ローコードデータベースのメインプロバイダ

(前回からのつづき)Microsoftは、ローコードデータベースを最初に販売した企業のひとつだ。Accessのオリジナルバージョンは1992年に初めて出荷された。平均的なコンピューターユーザーをターゲットとし、最終的にはワープロソフトなどのOffice製品にバンドルされた。人々はメモを取るくらい簡単にデータベースを作成し、データ入力することができるようになった。

現在、最新版のツールセットは「Power Apps」を掲げて、データベース周りの最先端アプリをサポートしている。このツール類はベーシックなOfficeに緊密に統合されており、同じユーザーグループ向けに販売されている。ユーザーはデータの場所について気にかける時間をあまり取られずに済むが、多くはMicrosoftのハイエンドの中でもフラッグシップであるSQL Serverに接続している可能性がある。

Oracleのデータベースはかつて、インストールするのが最も難しいもののひとつだった。だが現在、同社は「自律型」バージョンも販売している。元々は人間が手作業でしていた雑用の多くを自動化ルーチンが処理してくれるのだ。それらには「自動スケーリング」「自動チューニング」「自己修復」「自動プロビジョニング」などがあり、さらには「自動バックアップ」「自動フェイルオーバー」もある。

こうした機能によって、データベース管理者の作業は楽になり、他の開発者は手元での仕事の処理が簡単になる。データベース作成用のwebインターフェイスもあるが、一般的なユーザーにとってはまだ複雑すぎる節がある。

SAPの「Rapid Application Development」は、クラウド内でデータにアクセスするためのツール類を提供している。たとえば「Ruum」は、アイコンをスレッド化してデータをSAPプロセスに送る。「Robotic Process Automation」ツールは、文字認識で自動的にデータ化してデータベースへ登録するなどのAI機能を持つ。

ローコードデータベースのスタートアッププロバイダ

ローコードデータベースと一般的なアプリケーションとの線引きは難しい。多くのアプリはデータベース機能を一部に限定したフロントエンドに過ぎず、ユーザーは気づかないうちに従来のデータベースに情報を保存していることがある。少なくとも一般的なアプリにおいては、自動化レイヤーでフローが容易になっている。

オープンソースツールキットの一部には、これをシンプルにするように設計されたものもある。たとえば、ページや記事用のデータベースを作成するために設計されたコンテンツ管理システムの「Drupal」や「Joomla」などだ。DrupalのWebformモジュールには詳細な調査を作成する機能があり、ユーザーは独自のデータを入力できる。他のコンテンツ管理システムとして「WordPress」があり、ほぼ同じ機能をもっているが、ブログやその他のテキスト文書作成により重点を置いている。

主要なクラウドサービスは、ツール類を追加して、クラウドデータサービス内にデータを保存するアプリを作成する複数の方法を提供している。Google の「AppSheet」は、G Suiteのオフィス製品に緊密に統合されたアプリを手軽にまとめることができるサービスだ。これは最近廃止された「App Maker」の代替のひとつだ。(次回につづく)

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

ローコード・データベースとは何か:具体的なユースケース(1/3)

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ローコードデータベースは、ユーザーインターフェイスがシンプルで、プログラミングの経験がなくても問題なく使用できるように設計されている。ローコード開発ブームからその需要は高まっている。巧みに設計されたシンプルなインターフェイスによって、プログラマー以外の人々にも門戸を開く新製品が続々と登場している。 「ローコード」という言葉は、プログラミングをあまり必要とせずにタスクを完了させられることを意味してい…

ローコードデータベースは、ユーザーインターフェイスがシンプルで、プログラミングの経験がなくても問題なく使用できるように設計されている。ローコード開発ブームからその需要は高まっている。巧みに設計されたシンプルなインターフェイスによって、プログラマー以外の人々にも門戸を開く新製品が続々と登場している。

「ローコード」という言葉は、プログラミングをあまり必要とせずにタスクを完了させられることを意味している。場合によっては、アイコンをドラッグ&ドロップし、クリックしたりフォーム入力したりするだけで済むこともある。この言葉はさまざまなエンタープライズ製品に使用されており、データベースはほんの一角にすぎない。事実、多くの製品がコアデータベースを取り巻く専門的なサービスを提供している。

こんなシナリオを考えてみよう。受付係のChris氏は、COVID-19の感染が広まっている州からの小包を追跡したいと考えている。広報課のPat氏は、報告者からのリクエスト全てを実行リストとしておく必要があり、そのリストは6人のチームでフォローしアップデートしなければならない。イベントチームは来年開かれる新しい10件のカンファレンスについて、それぞれの参加者を追跡するためのデータベースを構築しなければならない。誰もコード開発のスキルを持っていないが、開発スタッフは新しいツールのリクエストをしようとドアを叩いても居留守を使っている。

労働力とワークフローが自動化するにつれて、この種のシナリオがより頻繁に見られるようになり、企業はローコードデータベースを採用することとなる。

「ローコード」とは、最前線の製品にだけ使われるものではない。データベースのようにより低層にあり一般的に難解なITスタックを含めて、至るところに進出している。無限に続くコマンドラインは、ゆっくりとしかし確実に、セットアップウィザードやわかりやすいユーザーインターフェイスに置き換わってきている。

本当に誰にでも謳われている通りの効果があるかどうかは大いに議論の余地がある。美しい画面とグラフィカルなユーザーインターフェイスは確かにあるが、裏に扱いにくさが隠されていることがある。データを効率的にソート・取得できるようにするための最適な保存方法を理解するには、熟練したコーダーが必要な場合があるのだ。

ローコードデータベースのユースケース

ベテランの開発者でも初心者でも、ユーザーをデータベースに接続する基本的なアプリケーションを作成できる。一般的なユースケースの例を挙げる。

  • 記録管理:オフィスワーカーは、開発者に頼らなくてもオフィス機能を追跡するためのデータベーステーブルを作成できる。
  • 顧客関係:顧客から要望を集めたり、顧客にアップデートを送信したりする必要のある企業は、データの豊富な外部向けアプリを作成できる。
  • パートナーシップ:顧客向けアプリだけでなく、新規契約をサポートするのに必要な反復作業を削減することによって新しいビジネス関係の締結をスピードアップできる。
  • 実験:ローコードデータベースは、プロトタイプやテスト用ワークフローを構築するのによく利用される。大規模なチームに何ヶ月も投資する必要がない。

(次回につづく)

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

ノーコードのテスト自動化「Autify」待望のアプリ対応へーー秋には実機テストも

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ソフトウェアテスト自動化プラットフォーム「Autify」を開発・運営するオーティファイは1月25日、モバイルアプリのテスト自動化に対応した「Autify for Mobile (β版)」の先行テストを開始すると伝えている。Autifyは開発したプログラムが期待した通りに動作するかを検証するQA(Quality Assurance:品質保証)工程を自動化してくれるもの。ブラウザ上でサービスの検証シナ…

Autifyの管理画面。ここでQAシナリオを作成して自動実行する

ソフトウェアテスト自動化プラットフォーム「Autify」を開発・運営するオーティファイは1月25日、モバイルアプリのテスト自動化に対応した「Autify for Mobile (β版)」の先行テストを開始すると伝えている。Autifyは開発したプログラムが期待した通りに動作するかを検証するQA(Quality Assurance:品質保証)工程を自動化してくれるもの。ブラウザ上でサービスの検証シナリオを作成し、プログラムがアップデートされた際にも同様のシナリオでテストが自動化されるため、かかる工数が削減できる。

またテスト用にプログラムを書く必要がない「ノーコード」サービスのため、テストが必要なケースでも開発技術者の工数をセーブすることができる。現在、ECサイトやエンターテインメントコンテンツの配信企業など、日々の情報配信を手がけるウェブサービス事業者を中心に300社ほどの導入実績がある。同社の創業は2017年2月でサービスの正式公開は2019年10月。約1年半の実績となる。

今回β版として公開されたAutify for Mobileはウェブベースだった対象をスマートフォンアプリにまで拡大したものになる。iOSから対応し、4月1日まではクローズドベータとして提供される。本格的な提供は10月の秋頃を目指すとした。

話題のポイント:ソフトウェア自動化で一気に躍進しているオーティファイが新しいプロダクトを公表しました。1年半で300社はかなりのペースではないでしょうか。オーティファイについてはこちらの記事を参照ください。もしくはバーニングニーズで検索すると彼らの自動化スピリットに触れることが可能です。

さて、コロナ禍の影響でリモートワークが随分と一般化しました。特にデザインや開発といった業務は元々場所を選ばない工程も多いことから一気に加速した感があります。一方、もちろんマイナス面もあり、例えばクリエイティビティを求められるディスカッション等は対面の方が温度感などの点で有利です。

そういう意味で、個人情報やセキュリティに関わる箇所を除けば、プログラムのテストはどちらかというとリモートでもできる作業(そもそもサービス自体インターネット経由で提供するので)が中心という印象がありました。しかし実際はそうではなく、特にスマホアプリについては「実機」という壁があるとお聞きして確かにそうだなと。

このようなリモートでの環境下で多様な端末での実機テスト(アプリ開発したことがある方なら理解されますが、アプリの場合は実機検証が必要なケースがあります)をする場合、なんと、郵送で送り合うという涙ぐましい工程が発生しているケースもあるのだそうです。

人工知能が車を自動運転させるこの時代において端末を郵便で送り合ってテストする。なんというギャップ。

今回、Autifyが秋までに対応すると公表したのはこのアプリのクラウドテスト環境です。いくつかのフェーズに分けて提供されるそうなので、最初は実機対応はなく、シュミレーターのみの実装だそうです。今後はiOSとシュミレーターで対応を開始し(iOSのバージョンは最新のものとひとつ古いものあたり、というお話でした)その後、秋にはデバイスファームと連携して実機による検証を完全クラウドで提供するそうです。

ちなみにデバイスファームというのはさまざまな端末を集めたファームで、オーティファイもそこと提携しており、ユーザーが必要な端末をクラウド上で選ぶことで実機テストを実現してくれるものになります。Autify for Mobileの利用料金は月額10万円程度を予定しているというそうですが、ECやコンテンツ配信など、高頻度に改修などのリリースが必要なケースでは十分にメリットがあるのではないでしょうか。

2023年にはノーコードで「市民」開発者がプロを4倍近く上回る(3/3)

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Webflowはまだまだこれから (前回からのつづき)Webflowは今回1億4,000万ドルを調達し、新たに製品開発を進めていくことが可能となった。特に、エンタープライズ向けの製品をより充実させることができ、テクノロジー企業が用いるツールが増えている中、Webflowはその地位を揺るぎないものにするだろう。 同市場は、昨年だけでもAmazonのAWSがHoneycodeと呼ばれるノーコードツール…

Webflowはまだまだこれから

(前回からのつづき)Webflowは今回1億4,000万ドルを調達し、新たに製品開発を進めていくことが可能となった。特に、エンタープライズ向けの製品をより充実させることができ、テクノロジー企業が用いるツールが増えている中、Webflowはその地位を揺るぎないものにするだろう。

同市場は、昨年だけでもAmazonのAWSがHoneycodeと呼ばれるノーコードツールを立ち上げ、Googleはエンタープライズ向けのAppSheetを買収した。 ガートナーの2019年のレポート「The Future of Apps Must Include Citizen Development]」によれば、2023年までにエンタープライズにおける「市民」開発者がプロの開発者を4倍近く上回ることになるだろうとの見解を示している。

しかし、よりフルファンクションにウェブサイトを構築するのであればサードバーティーの統合など、エンジニアが必要となることもWebflowでさえ発生するのは事実だ。同社はこうしたギャップを埋めることを目指し、資金の一部を使って単なるウェブ開発ツール以上の「より強力なウェブアプリケーション」に発展させるという。

現在、デザイナーが Webflow を使ってウェブサイトの機能を拡張するために使えるサードパーティ製のノーコードツールは、ログイン体験を作成して支払いを可能にするMemberStack、リアルタイム検索とフィルタリングを可能にするJetboost、ウェブサイトを多言語化するWeglotなど、数多く存在する。これは逆に言えば、Webflowが単体で完全な機能群をカバーするウェブアプリケーションとなるには、まだまだ先が長いことを意味している。

「確かに今現在は、多機能なサイトを構築するにはサードパーティー製のツール導入が必要です。しかし、ノーコードツールはまだまだ初期フェーズにあり、必要とされる機能を実際に実装するためにはまだエンジニアチームが必要なのは明らかです。Webflowを利用することで解決する場合もあるかと思いますが、より複雑な機能が必要であればまだまだWebflowとしても長い道のりがあることに間違いはありません。今回調達した資金は、ユースケースをさらに作っていくための製品開発とエコシステムへの投資に力を入れていきます」。

同氏はWebflowはネイティブログインの体験を簡単に構築できることに注力するという。これが達成されれば、サブスクサービスや企業のイントラネットなど幅広いユースケースに対応できることとなる。加えて、デザイナーのサイト構築を支援するため機械学習を導入する予定であることを明かしている。

「Webflowには既に多くの良質なサイトがあり、デザインの意思決定をするためのモデリングをすることが可能であると考えています」。

現時点で明らかなのは、ノーコード・ローコード市場は確実に勢いを増しているということだ。市場のレポートによれば、グローバルのローコード市場は100億ドル規模とされ、2030年までに1,870億ドルに達するとの見込みがされている。この成長の背景には、実質すべての企業がソフトウェア企業になっているということにある。もちろん程度の差はあるが。また、ソフトウェアエンジニアの人材は不足しているが、技術的に完璧でなくともウェブ開発へのプロセスを提示することに需要が高まるのも納得がいく。

「ウェブのビジネスには多くの可能性があります。新たにソフトウェアエンジニア教育を受けるより、ソフトウェアを通したエンジニアリングソリューションの需要の方がはるかに高い状況で、これがノーコードの火付け役となっているのです」。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

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Dellなどの大手も活用、なぜエンタープライズはノーコードを利用する?(2/3)

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(前回からのつづき)もちろん、多方面に多様なWordPressもあるが、はっきり言って中途半端に立派そうに見えるウェブサイト構築しかできない。また、カスタイマイズしようと思えば、HTML、PHP、CSS、JavaScriptをいじらなければならない。 Magdalin氏は「Webflowのセールスポイントはノーコードでピクセル単体のカスタイマイズが可能な点にある」と述べる。 同氏は同社の競合を述べ…

(前回からのつづき)もちろん、多方面に多様なWordPressもあるが、はっきり言って中途半端に立派そうに見えるウェブサイト構築しかできない。また、カスタイマイズしようと思えば、HTML、PHP、CSS、JavaScriptをいじらなければならない。

Magdalin氏は「Webflowのセールスポイントはノーコードでピクセル単体のカスタイマイズが可能な点にある」と述べる。 同氏は同社の競合を述べるのであればプログラマーそのものであるとする。

「企業やフリーランスがWebflowを利用する際、彼らはプロダクトを変えているのではなく、デザインをコードで実現化するプログラマーから乗り換えているのです」。

Webflowは2012年に設立され、最初はプロトタイプやシンプルかつ低機能なウェブ開発に重点を置いていたが、現在ではあらゆる規模の企業に利用されるにまで成長を遂げいている。例えばDellはインターナルのスタイルガイドなどのコンテンツを作成する際は、Webflowを利用しており、またDropboxの電子証明部門であるHelloSignもWebflowをマーケティングページに利用している。

Webflowでは、ウェブサイトのデザイン段階から実際にウェブに移行させるまでにかかる多くの時間を取り除くのに役立つ。加えて、開発チームはAPIを利用してStripe、Airtable、HubSpot、Mailchimp、Zaiper、Segmentなどほかのツールにサイトを活用することもできる。

とはいえ、なぜ資金的余裕のある企業が自社開発チームではなくWebflowを利用するのだろうか。Magdalin氏によれば、この変化には過去数十年間の技術的視点での状況が起因しているとし、最終的には効率性に行きつくという。

「エンタープライズはデータを保管するため、データセンターを構築してきましたが今となってはそのほとんどがクラウドインフラを利用しています。これは、ウェブ構築というビジュアル上でも同じ動きになるのではと考えています。デザインと開発チームは、最適なウェブ体験を最短かつ持続可能な方法でその開発方法を選ぶことになります。ほぼすべての企業でスプレッドシートが使われているのと同じ理由です」。

(次につづく)

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

ノーコードプラットフォーム「Webflow」が1億4000万ドル調達(1/3)

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ノーコードプラットフォームのWebflowは、総額1億4,000万ドルの資金調達を実施したと発表した。リード投資家にはAccelとSilversmithが参加し、AlphabetのCapitalGも同ラウンドに参加している。WebflowはAllianz、Rakuten(楽天)、Zendesk、Dellなどエンタープライズでも活用されているツールだ。今回のラウンドにて同社は21億ドルの評価額となっ…

ノーコードプラットフォームWebflowは、総額1億4,000万ドルの資金調達を実施したと発表した。リード投資家にはAccelとSilversmithが参加し、AlphabetのCapitalGも同ラウンドに参加している。WebflowはAllianz、Rakuten(楽天)、Zendesk、Dellなどエンタープライズでも活用されているツールだ。今回のラウンドにて同社は21億ドルの評価額となったとされている。

17カ月前に行われたシリーズAラウンドにて、同社は4億ドルのバリュエーションで資金調達を実施していた。それから、同社は有料顧客を2倍にあたる約10万人に増加させ、セキュリティー監査やAWSを活用したDDoS対策、モニタリング機能などを追加し、エンタープライズ向けのサービスを充実させてきた。

ローコード市場

ウェブ上には今までもノーコードで設計されたウェブ構築ツールは多くあり、65億ドルを超える市場規模を作り上げてきた。ナスダックに上場しているWixは既に150億ドル規模の企業に成長し、Squarespaceも上場に向け準備を整えているとされる。

しかし、Webflowは他社とは違いビジュアルキャンバスからプロフェッショナルなサイトを構築できるという点で一線を画している。同社共同創業者でCEOのVlad Magdalin氏は「Webflowはテンプレートに依存するのではなく、どんなプロフェッショナルなウェブサイトでも1からデザインすることにこだわっています」と述べている。(次につづく)

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

パワポスライドからWebサイトが作れる日本発「Slideflow」、世界ローンチに向けProduct Huntに登場

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※この記事は英語で書かれた記事を日本語訳したものです。英語版の記事はコチラから Web サイト構築のためのローコードやノーコードツールをめぐっては、Bubble や Webflow、簡易なページなら WIX やSquarespace といったツールが人気だ。国内では「FRONT-END.AI」を開発する Tsunagu.AI が先週1億円を調達、今年9月に事実上ラクスル(東証:4384)傘下入りし…

Image credit: Product Hunt

※この記事は英語で書かれた記事を日本語訳したものです。英語版の記事はコチラから

Web サイト構築のためのローコードやノーコードツールをめぐっては、Bubble や Webflow、簡易なページなら WIX やSquarespace といったツールが人気だ。国内では「FRONT-END.AI」を開発する Tsunagu.AI が先週1億円を調達、今年9月に事実上ラクスル(東証:4384)傘下入りしたペライチが記憶に新しい。

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そして新たに、我々が日常的に使うグラフィックツールを使って、簡単に Web サイトを構築しようとするスタートアップが日本から現れた。そこで用いられるのは Google スライドや PowerPoint といったプレゼンテーションツールだ(Keynote が将来サポートされるかどうかについては言及されていない。Mac ユーザとしては気になるところだ)。

東京に拠点を置くスタートアップ Yagocoro は11日、Google スライドや PowerPoint から Web サイトを構築できるサービス「Slideflow」を Product Hunt で発表した。英語版と日本語版を並行して開発しており、来年1月のサービスローンチを見込んでいるという。

Yagocoro は、以前キュレーションサイト「CuRAZY」を立ち上げた LAUGHTECH の創業者・伊藤新之介氏と川崎雅弘氏が、2018年に新たに立ち上げたスタートアップ。なお、LAUGHTECH は2016年、ベクトル(東証:6058)に買収され、その後、ベクトルが買収した3つのメディア運営会社を統合したスマートメディアによって CuRAZY の運営が続けられている。伊藤氏らは LAUGHTECH のイグジット後、ベトナムでオフショア事業を立ち上げたりしていたが、そんな中でグローバルに使われるサービスを作りたいと考え、 Slideflow の開発に着手した。

<情報開示> BRIDGE を運営する PR TIMES(東証:3922)は、ベクトル(東証:6058)の子会社である。

IT業界に浸っていると忘れがちだが、WIX でさえ難しいと感じている人はまだまだ沢山いる。日々パワポで資料を作っているコンサルファームのコンサルタントでさえ、WIX でうまく Web サイトを作れないと相談にやってくる。提案資料も、Web サイトも、必要とされる本質的な UX に大きな違いはないはずなのに。(伊藤氏)

Image credit: Yagocoro

WIX でもまだ難しい、そして、デザインテンプレートのバリエーションがまだ少ない(WIX で600程度)と考えた伊藤氏は、全世界で5億人が使う PowerPoint を使えば Web サイト構築ツールの学習コストが下げられ、PowerPoint で作られたスライドがネット上に3,200億枚以上存在することから、テンプレート製作者も増やしやすいと考えた。

PowerPoint でも作成したスライドを HTML 形式でエクスポートすることはできるが、これで Web サイトを作ったのでは芸が無い。Slideflow では、スライド内の画像とテキストをレイヤー別に分類し、HTML と CSS で配置を整えるという作業を行う。ただこれだけでは、レスポンシブ対応・リンク対応・フォーム対応などができないため、コード生成時に「Webiny」というオープンソースを使うことでこれを可能にした。

初期1年間の KPI は、10枚の6,000テンプレートを獲得すること。テンプレートの数でまず WIX に大きな差をつけ、UX も磨いていきたいと考えている。(伊藤氏)

Slideflow の詳細な料金形態はまだ明らかになっていないが、サブスク型の月額料金が適用されるとみられ、伊藤氏によれば3年後の ARR を10億円程度に設定しているという。Web サイトのマーケティング機能、アナリティクス、e コマース機能なども提供を予定しているようだ。

Yagocoro はこれまでに、シードラウンドで B Dash Ventures、East Ventures、The SEED、アドヴァンテージから資金調達していたことも明らかにした。調達金額などの詳細は開示されていない。

Web開発者向けローコードSaaS「FRONT-END.AI」運営、プレシリーズAで1億円を調達——ANOBAKA、East V、DNX Vらから

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Web エンジニア向けローコードサービス「FRONT-END.AI」を開発・運営する Tsunagu.AI は3日、プレシリーズ A ラウンドで1億円を調達したことを明らかにした。このラウンドに参加したのは、ANOBAKA、East Ventures、DNX Ventures、NOW、日本スタートアップ支援協会、名前非開示の個人投資家複数。Tsunagu.AI にとっては、2019年2月に NOW…

Tsunagu.AI のメンバー。中央が CEO の森隆晃氏。
Image credit: Tsunagu.AI

Web エンジニア向けローコードサービス「FRONT-END.AI」を開発・運営する Tsunagu.AI は3日、プレシリーズ A ラウンドで1億円を調達したことを明らかにした。このラウンドに参加したのは、ANOBAKA、East Ventures、DNX Ventures、NOW、日本スタートアップ支援協会、名前非開示の個人投資家複数。Tsunagu.AI にとっては、2019年2月に NOW とディップ(東証:2379)から数千万円を調達したシードラウンドFGN ABBALab ファンドからのシードラウンド調達に続くものとなる。NOW はシードラウンド、DNX Ventures はシードのエクステンションラウンドに続くフォローオン。

Tsunagu.AI は、ネットイヤーグループ、メンバーズを経て、グッドパッチで UX デザイン支援業務に従事していた森隆晃氏(現 CEO)らにより2017年に設立。Web サイトを開発する工程を半自動化する AI サービス FRONT-END.AI を開発している。Web サイト開発ではデザイナーがカンプを作り、それをエンジニアが解析しコーディングするというプロセスをとるが、ここを半自動化することでコスト圧縮と作業のスピードアップを提供する。

Web 制作会社などでは、ランディングページなどを内製化するに当たって、HTML や CSS をコーディングするだけの人材を社内に置いておくことはできず、また、エンジニアにそれだけの作業をさせるわけにもいかない。FROEND-END.AI を使えば、ユーザがページデザイン全体のデザインカンプ(jpg または png 形式)と素材をアップロードするだけで、HTML 構造やデザイン要素を分析。分析結果から自動コーディングすることで、Web サイト開発の初期工程を大幅に削減することができる。

「FRONT-END.AI」
Image credit: Tsunagu.AI

Tsunagu.AI が強みとするのは、森氏をはじめとする UX を強みとするデザイナやエンジニア、そして、画像を解析し HTML や CSS のコーディングを実現する機械学習技術とアルゴリズムだ。Web サイトにおいては、画像が複数オーバーラップして、一部が欠落して表示されていたり、隠れて見えなくなったりするケースがあり、一般的な AI はカンプと素材を同じ画像として認識できない場合がある。Tsunagu.AI は特徴点を見つける独自アルゴリズムで、この問題の解決に成功しているという。

2019年4月のクローズドβ版ローンチ以降、現在は大小さまざまな広告代理店や Web 制作会社など約30社ほどがサービスを利用しているという。これまでは、ランディングページなど CMS で作成されていないページのコーディング自動化にフォーカスしてきたが、今後は、コードの記述方法や CSS の命名規則など各社毎の内部ルールにも対応できるエンタープライズ版の開発に着手し、最終的にはデザイン分析可能な自動 CMS としてのサービス提供を目指す。

Tsunagu.AI は2018年、NVIDIA Inception Program に採択。2019年には、ICC サミット京都でスタートアップ・カタパルトのファイナリストB Dash Camp 2019 Fukuoka の「Pitch Arena」でさくらインターネット賞を獲得した。明日開催予定の AI スタートアップと本郷近辺の活性化を目指したスタートアップイベント「HONGO AI 2020」にも登壇を予定している。

学校も“ノーコード”で設立、オンライン授業プラットフォーム「Thinkific」

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ピックアップ:Online course platform Thinkific raises $22M ニュースサマリー:オンライン授業立ち上げサービスを運営する「Thinkific」は、2,220万ドルの資金調達を実施したと発表している。リード投資家には既存投資家でもあるRhino Venturesが参加している。同社はSaaS型でオンライン学習プラットフォームを作成できるツールを提供するスター…

ピックアップ:Online course platform Thinkific raises $22M

ニュースサマリー:オンライン授業立ち上げサービスを運営する「Thinkific」は、2,220万ドルの資金調達を実施したと発表している。リード投資家には既存投資家でもあるRhino Venturesが参加している。同社はSaaS型でオンライン学習プラットフォームを作成できるツールを提供するスタートアップ。ドラッグ&ドロップで容易に自身のウェブサイトを作成できる特徴を持つ。

話題のポイント:オンライン学習作成プラットフォームの代表格と言えばUdemyや、1億ドルの調達を発表したMasterclassなどが挙げられますが、Thinkificはあくまでオンライン学習プラットフォーム立ち上げに焦点を当てており一線を画しています。同社のSaaSは自社で顧客を集める戦略などはなく、コンテンツクリエイター側に集客を完全にゆだねています。SaaS型でオンライン授業に特化したウェブサイト開発機能だけを充実させ、集客をノータッチにすることで、コース販売に関わる手数料は取らず個人の収益最大化を売りとしています。

そのため、オンライン授業製作者は4つの月額プランからコースの性質に応じて自由に選ぶことが可能です。無料プランでも最大で3つの授業を作成することができるため、最小限の機能とコンテンツ量であればこちらのプランで充分でしょう。ウェブサイト開発も、ドラッグ&ドロップを軸にプレミアムコンテンツの設定や受講条件の設定、メンバーシップサイトの作成などを簡単にすることができます。

covid new course creators
Image Credit :Thinkific

もちろんUdemyなどにコンテンツをリスティングすれば、ターゲット層にリーチしやすくなるものの、コンテンツの性質やプロモーションにお金をかけられない場合などは、自身のサイトで運営する方がベターです。Udemyのような学習プラットフォーム、ThinkificのようなSaaS型学習プラットフォームは対立するようで、実際に載ってくるコンテンツはそこまで被らない気がします。

ちなみに同社によれば、COVID-19以前と以降で比較するとオンラインコース制作量が221%増となったそうです。今後も増え続けると思われるオンラインコースの絶対量ですが、中長期的目線で見れば自身でウェブサイトを保有しマネジメントできる(しなければいけない)ThinkificのようなSaaS型の需要はより一層高まりそうです。

共同執筆:「.HUMANS」代表取締役、福家隆