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シリーズ:メンタルヘルス

シリーズ:メンタルヘルス

情報化が加速する中、日々の生活で精神的なゆとりや心の健康を守る必要性が高まっている。また、世界的に発生したパンデミックはさらにその問題を深刻化させ、NAMI(National Alliance on Mental Illness)によると、米国では5人に1人が精神的不調を抱える状況になっているそうだ。この課題にテクノロジーはどのような役割を果たすのか。シリーズでその最新情報をお届けする

シリーズ:メンタルヘルスの話題

友人とオンラインでサイクリング、Zwiftが4.5億ドル調達に成功

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ピックアップ:Cycling Startup Zwift Passes $1 Billion Value After Fund Raising ニュースサマリー:オンライン・サイクリングサービスを提供する「Zwift」は9月16日、総額4億5000万ドルの資金調達を実施したと発表した。同ラウンドには、Amazon Alexa Fund、Specialized Bicycle、Zone 5 Vent…

Zwiftウェブサイト

ピックアップ:Cycling Startup Zwift Passes $1 Billion Value After Fund Raising

ニュースサマリー:オンライン・サイクリングサービスを提供する「Zwift」は9月16日、総額4億5000万ドルの資金調達を実施したと発表した。同ラウンドには、Amazon Alexa Fund、Specialized Bicycle、Zone 5 Venturesが新たに参加している。また、既存投資家のHighland Europe, Novator, Causeway Media and Trueも同ラウンドに参加した。同社はカリフォルニア州ロングビーチに本拠地を置くスタートアップ。在宅中でも、オンラインプラットフォームとリアルデバイスを組み合わせ、手軽にサイクリング体験ができるサービスを提供している。

話題のポイント:今回大型調達を発表したZwiftは、フィットネス体験をバーチャルとリアルを上手く結びつけアップデートを目指しています。ユーザーは、保有する自転車と自宅内で利用するためのアクセサリー(ストッパーなど)を用意します。その後、iPadなどの外部デバイスとスピードセンサーをペアリングすることで、簡単にオンライン上と繋がったサイクリング体験を味わうことができる、というものです。

Zwiftウェブサイト

 

オンラインプラットフォーム上では、サービスに登録するグローバルなユーザーと繋がることができ、レースイベントへの参加や実際の友達などと、リアルタイムなオンライン上のサイクリング体験をすることも可能です。今までリアルの世界でしか物理的に叶わなかった遠く離れた友人とのサイクリング体験を、Zwiftはバーチャル上に持ってくることに成功しています。

さて、同様に自宅からフィットネスを楽しむ例ではPelotonが挙げられます。しかし、同社はライブ配信されるコーチを観ながら運動することを最大の売りとしており、Zwiftのサイクリング特化型オンラインコミュニティーとは大きく異なる性質です。筆者のシアトル自宅のジムにも、Pelotonに対応したサイクリングマシンが設置してありましたが、特に「オンラインコミュニティー」と意識したことはなく、普通に運動するよりトレーナーとリアルタイムに運動することができるマシーンという印象でした。そのため、Zwiftとは違う性質な両者といえますが、フィットネス体験とデジタルの接点を作り出しているという意味では似ています。

ZwiftやPeloton含め、フィットネスの世界でも仮想世界のアバターが交じり合うサービスは注目を集め出しています。特に米国のアパートメントでは、ジムなどのアメニティーの質を宣伝文句にしているケースも多いため、わざわざ自分でデバイスを用意せずともZwiftやPelotonに触れられる機会は加速度的に増えていくことが予想されます。COVID-19により、積極的な外出がままならない状況ですが、フィットネス体験にもリアルとバーチャルが交じり合うタイミングが訪れているのかもしれません。

共同執筆:「.HUMANS」代表取締役、福家隆氏

Nurxが「偏頭痛」に特化した遠隔医療プラン、コロナ禍でニーズ急増が背景

ピックアップ:Nurx sets sights on the migraine and headache space ニュースサマリー:女性向けにデジタルヘルスケアを遠隔で提供するNurxは8月11日、シリーズCにて2,250万ドルの資金調達を実施したと発表している。同ラウンドには、Trustbridge, Comcast Ventures, Wittington Venturesが新規で参加し、…

画像出典:Nurx 公式ウェブサイト

ピックアップ:Nurx sets sights on the migraine and headache space

ニュースサマリー:女性向けにデジタルヘルスケアを遠隔で提供するNurxは8月11日、シリーズCにて2,250万ドルの資金調達を実施したと発表している。同ラウンドには、Trustbridge, Comcast Ventures, Wittington Venturesが新規で参加し、既存投資家のUnion Square Ventures、Kleiner Perkins Digital Growth Fundも同ラウンドに参加している。これにより、同社の総資金調達額は1億1,300万ドルとなった。

重要なポイント:Nurxは9月1日、偏頭痛に特化して遠隔で治療できる新プランの提供を開始した。患者は年会費60ドルで、オンラインでの医療相談やビデオ検査、パーソナライズ化された治療計画と毎日のトラッカー、薬の宅配などのサービスを受けることができる。

詳細な情報:Nurxは2015年創業。女性向けにオンラインでのヘルスケアを提供している。2020年上半期には、COVID-19の影響により遠隔医療のニーズが急増し、避妊薬処方の新規リクエストが75%増加するなど、合計25万件以上の新規患者が同社サービスを利用したという。

  • 今回発表された偏頭痛の新プラン提供背景には、女性はホルモンの影響で男性の3倍の確率で偏頭痛を抱え、実際に米国の2,800万人以上の女性が偏頭痛に悩まされている現状などがある。
  • さらに、偏頭痛を抱えるNurxの患者を対象にした調査によると、2人に1人近くが頭痛の症状を医師に見捨てられたことがあると答え、4人に1人が友人や家族からのサポートを受けられなかった経験があるという。
  • Nurxの臨床アドバイザーで、米国頭痛学会の特別研究員でもあるCharisse Litchman博士は「遠隔医療は、頭痛に苦しみながらも物理的にケアを受けることができない人々や、過去に医療提供者から症状を否定されたと感じている人々に手を差し伸べるための解決策となる」と期待を寄せる。

背景:Migraine Buddyによる2020年4月の調査によると、偏頭痛を抱える人のうち84%が、パンデミックが偏頭痛の症状や治療計画に影響したと回答している。COVID-19の流行の中で、対面での受診が困難であること、薬局で薬を受け取る際の感染リスクへの不安、偏頭痛を誘因するストレスや不安のレベルが高くなっていることが背景にあると考えられる。

執筆:平理沙子(Risako Taira)/編集:増渕大志・岩切絹代

「日記」で心の健康維持に注目、Silk + Sonderの方法

ピックアップ:Silk and Sonder Lands $3.6M Seed For Monthly Women’s Mental Health Program ニュースサマリ:女性向けメンタルヘルス向上に特化したサブスク型の日記サービスSilk + Sonderは9月8日、シードラウンドで360万ドルの資金調達を公表した。リード投資家にはRedpoint Venturesが参加し、複数のエンジ…

画像出典:Silk + Sonder 公式ホームページ

ピックアップ:Silk and Sonder Lands $3.6M Seed For Monthly Women’s Mental Health Program

ニュースサマリ:女性向けメンタルヘルス向上に特化したサブスク型の日記サービスSilk + Sonderは9月8日、シードラウンドで360万ドルの資金調達を公表した。リード投資家にはRedpoint Venturesが参加し、複数のエンジェル投資家も同ラウンドに参加している。同社は2019年にRed Giraffe Advisors、122West Ventures、500 Startupsのプレシードラウンドを経て、今回のラウンドに至る。

詳細情報:同社はゴールドマン・サックスなどでソフトウェアエンジニアとプロダクトマネージャーを務めていた Meha Agrawal氏が2017年にサンフランシスコにて創業したスタートアップ。2019年には、ライフコーチのエクササイズや一日の気分や習慣をトラックできるページが入った日記が毎月届く、月額19.95ドルのサブスクリプションサービスの提供を開始した。

画像出典:Silk + Sonder 公式ホームページ
  • いわゆる日記による内省を通じて心のもやもやを解消するアプローチ。毎月に1回日記が定期的に郵送されることで習慣化しやすくしたのが特徴。また、サブスク購入者は、P2P型でのサポートや独自のバーチャルコンテンツを提供するFacebook上のプライベートコミュニティーにもアクセスすることが可能となる。
  • 女性のセルフケアとメンタルウェルネス領域で起業に至った理由として、Agrawal氏は2019年9月の取材で自身が「本当のセルフケアは心から始まるということを実感したから」と述べている。また同インタビューで「自己の振り返りとコミュニティでのつながり」がヘルスケアに重要であると指摘している。

背景:Crunchbaseの取材によると、米国ではすでに全50州の数万人以上が Silk + Sonder を利用しており、顧客は「世代、民族、社会経済レベルにかかわらない」ことが明らかとなっている。また、CB Insightsが明らかにしたデータによれば同分野におけるスタートアップの資金調達額は2020年第1四半期で5億7600万ドルを突破していとしている。これは、昨年の同時期と比較しても400%増となっており、アフターコロナ文脈でも特に注目される市場だと言える。

執筆:平理沙子(Risako Taira)/編集:増渕大志・岩切絹代

メンタルヘルスケアのエモル、第一生命の商品提案DX化に向けたPoCを実施へ——新型コロナ影響による保険の購買活動変化に対応

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メンタルヘルスケアに特化したチャットボットアプリ「emol(エモル)」を提供するエモルは、第一生命保険と商品提案 DX 化に向けた PoC を実施すると発表した。PoC は emol を使う全てのユーザを対象に今月7日から11月末日まで実施される予定。利用者のニーズに応じたカスタマイズが必要とされる保険商品の特性に対し、適切な商品レコメンドの実現を目指す。 新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け…

Emol での保険商品の提案画面
Image credit: Emol

メンタルヘルスケアに特化したチャットボットアプリ「emol(エモル)」を提供するエモルは、第一生命保険と商品提案 DX 化に向けた PoC を実施すると発表した。PoC は emol を使う全てのユーザを対象に今月7日から11月末日まで実施される予定。利用者のニーズに応じたカスタマイズが必要とされる保険商品の特性に対し、適切な商品レコメンドの実現を目指す。

新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、店頭等におけるオフラインでの購買活動の制限がなされ、購買活動のオンラインシフトに注目が集まっている。エモルはかねてから、メンタルや悩みに関することを引き出すことに主眼を置いたチャットボット「emol(エモル)」を開発しており、今回はこのアプリを使い、PoC に参加ユーザを対象に第一生命の保険商品をレコメンドする。

エモルは2014年、現 CEO の千頭沙織氏により創業(創業当時の社名はエアゼ)。喜怒哀楽など感情を記録し、AI ロボットと記録し、過去の感情を振り返ることで、よりポジティブなメンタル状態を支援するアプリ「AI 感情日記 emol(エモル)」を2018年4月にローンチ。今年5月には、従業員向けメンタルケアプラットフォームの「emol work」を正式ローンチした

昨年12月には、シードラウンドで2,000万円を資金調達している。

<参考文献>

via PR TIMES

米従業員の8割が精神課題抱えるーーコロナ禍で拡大、遠隔メンタルヘルスケア「Lyra Health」

ピックアップ:Lyra Health Hits $1.1 Billion Valuation, As Coronavirus Boosts Need For Teletherapy 重要なポイント:COVID-19を背景にLyra HealthとNational Alliance of Healthcare Purchaser Coalitionsが2020年7月に発表した最新の調査によると、米国…

画像出典:Lyra Health 公式ホームページ

ピックアップ:Lyra Health Hits $1.1 Billion Valuation, As Coronavirus Boosts Need For Teletherapy

重要なポイント:COVID-19を背景にLyra HealthとNational Alliance of Healthcare Purchaser Coalitionsが2020年7月に発表した最新の調査によると、米国の従業員の83%がメンタルヘルスの問題を抱えていることが明らかとなっている。

ニュースサマリ:従業員向けの遠隔メンタルヘルスケアサービスを提供するLyra Healthは、1億1,000万米ドルのシリーズDラウンドの調達を完了したことを2020年8月25日に発表した。今回の調達はAdditionが主導し、Adams Street Partners、Starbucksの元CEO、Howard Schultz氏、Casdin Capital、Glynn Capital、Greylock Partners、IVP、Meritech Capital Partners、Providence Ventures、Tenaya Capitalなどの既存の投資家が参加した。3月に完了した7,500万米ドルのシリーズCラウンドに続く調達となり、同社はこれまでに約2億7,500万米ドルを調達している。

詳細情報:Lyra Healthは2015年にカリフォルニア州にて設立。Facebookの元CFOであったDavid Ebersman氏が「人々が質の高いヘルスケアを迅速に見つけられるよう支援する」ことを目的に、共同設立者兼CEOとして創業した。

  • Lyraは企業の従業員と、セラピストやメンタルヘルスコーチなどをつなぐデジタルプラットフォームを提供している。契約企業の従業員は、1対1のビデオセッションや、認知行動療法(CBT)をベースとしたチャットエクササイズ、進捗状況の定期的なモニタリング等を遠隔で受けることができる。
画像出典:Lyra Health 公式ホームページ
  • 同社の臨床製品担当ディレクターであるAnita Lungu氏が率いたJournal of Medical Internet Researchで発表された研究によると、385人の患者を対象に5回のセッションを行った後、不安や抑うつ症状が減少したことが記録されている。さらに同研究においては、Lyraの遠隔療法モデルが標準的な治療より12~16週間早く結果を出す可能性があることも示唆しているという。
  • 8月25日発表の同社プレスリリースによると、これまでに約150万人の会員がいる同社ではCOVID-19以降80万人以上の新規会員が増加し、さらに2020年8月末までに累計100万回のセッション提供を突破する予定だという。
  • Forbesの記事によると、Adams Street Partnersのパートナー・Thomas Bremner氏は同社サービスについて、以下のようにコメントしている。

2,800億米ドル規模の行動医学市場における最大の課題の一つはアクセシビリティです。テクノロジーを活用し、メンタルヘルスケアのスケーラビリティを促進する必要がある一方、個別化や人間的なケアを失ってもいけません。Lyraの優位性の1つがその”Blend Care”です。

背景:NAMI(National Alliance on Mental Illness)によると、米国では5人に1人が精神的不調を抱えており、中でも不安障害とうつ病が最も一般的な2つの症状となっている。

執筆:平理沙子(Risako Taira)/編集:岩切絹代

最前線で戦う医療従事者のメンタルヘルスを救えーーGoogleが支援した「Heroes Health」

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研究者や臨床医らが、Googleの協力を得て、最前線の医療従事者の精神的健康を監視し、必要に応じて支援を求めるのに役立つモバイルアプリ「Heroes Health」を作成した。同アプリはiOSおよびAndroidで利用できる。 最前線の労働者の間では新型コロナ以前からうつ病と不安は一般的だったが、ワークロードの増加、安全設備の欠如、心的外傷イベントなど、世界的なパンデミックによって医療従事者全体に…

Image credit: Pixabay

研究者や臨床医らが、Googleの協力を得て、最前線の医療従事者の精神的健康を監視し、必要に応じて支援を求めるのに役立つモバイルアプリ「Heroes Health」を作成した。同アプリはiOSおよびAndroidで利用できる。

最前線の労働者の間では新型コロナ以前からうつ病と不安は一般的だったが、ワークロードの増加、安全設備の欠如、心的外傷イベントなど、世界的なパンデミックによって医療従事者全体に精神的苦痛が高まっていることが数多くの報告明らかになっている

Heroes Healthは、ノースカロライナ大学(UNC)の医学部の救急治療医であるSam McLean博士の発案によるもの。McLean博士自身も新型コロナウイルス感染からの回復者であり、2人の家族にも感染させている(後に回復)。このアプリは、UNCとGoogleの親会社であるAlphabetが共同で開発したもので、エンジニアやプロダクトマネージャーからの無償サポートが可能となっている。 より多くの医療機関がプログラムに参加する上で必要となるサービスのスケールにおいては、Google Cloudがバックエンドインフラストラクチャを提供する。

しくみ

医療従事者はHeroes Healthからの質問に答えることで自身のメンタルヘルスを時間の経過とともに追跡でき、同時に必要なサポートへと導いてもらうことができる。

「Heroes Health」アプリ

質問には、たとえば過去のストレスフルな出来事を思い起こしているか、緊張しているか、心配しているか、苛立っているかなどのトピックが含まれている。

「Heroes Health」アプリ:質問画面

また、職場に十分な保護具があると感じているかどうかを調査し、過去7日間の結果をまとめた週次レポートを提供する。

「Heroes Health」アプリ:レポート画面

アプリは米国内のすべての個人医療従事者が無料で利用できるが、組織全体での利用を選択した医療機関は、週次集計レポートをリーダーに送付するなどの追加機能にアクセスできる。医療機関は、どのチームが最も緊張を感じているかを確認し、そのストレスに対処するためのリソースを割り当てることができる。

最初のローンチでは、UNC、Cooper University Healthcare、Rhode Island Hospital、ブラウン大学、Indiana University Health、Jefferson Healthなど多くの病院が同プラットフォームに登録した。

注目すべき点は、参加者の匿名性を保護するために、10名以上の団体に対してしか集計データを報告しないというところだ。ただし、個々の従業員は組織のアウトリーチにオプトインすることで招待を受けることができるので、メンタルヘルスの問題を報告した場合、関連するサポートチームが積極的に介入することができるようになっている。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

チャイルドセラピストへの依頼は増加傾向ーービデオチャットで家族の健康相談「Maven Clinic」

ピックアップ:FemBeat: Fueled By Its $45 Million Series C, Digital Health Clinic Maven Acquires Bright Parenting To Equip Parents With Behavioral Skills ニュースサマリー:女性と家族の健康を支援するデジタルヘルスプラットフォームであるMaven Clinicは6…

画像出典:Maven Clinc公式HPスクリーンショット

ピックアップ:FemBeat: Fueled By Its $45 Million Series C, Digital Health Clinic Maven Acquires Bright Parenting To Equip Parents With Behavioral Skills

ニュースサマリー:女性と家族の健康を支援するデジタルヘルスプラットフォームであるMaven Clinicは6月2日、より良い親子関係を築くためのスキルを学べるアプリ「Bright Parenting」を買収したことを発表した。この買収により、Bright ParentingのコンテンツはMavenのプラットフォームに統合される。Mavenはこれまでの産後1年目の親を中心したサポートの提供に加え、さらにサービスを拡大する。

詳細:Mavenは2014年、主に産後1年目の親を支援するため、ビデオチャットなどで専門家に相談できるバーチャルケアのプラットフォームとして設立された。現在は、不妊治療、出産、復職、代理出産、養子縁組、小児科など20の専門分野で2,000人以上のプロバイダーがおり、175カ国以上で利用可能。

  • 同社は2017年に1,000万米ドルのシリーズA、2018年に2,700万米ドルのシリーズBラウンド資金調達、今年2月にはシリーズCラウンドでの4,500万米ドルの資金調達も発表しており、Crunchbaseによるとこれまでの調達額は約8,800万米ドル。
  • 今回Mavenが買収したBright Parentingは、2018年アメリカ・ニューヨークにて設立。アプリを通じて、2歳〜10歳の子を持つ親に、親子関係をより良くするヒントや1日2分で実践できるアクティビティを提供する。
  • 同アプリは過去2年間で5万人以上の親を支援しており、コンテンツは認知行動療法(CBT)の専門家やその他の行動健康の専門家によって製作されている。
  • 今回の買収は、Mavenにとって初の買収となり、2歳以上の子を持つ親へのサービス拡大につながる。なお、買収の財務内容は非開示

背景:Maven社CEOで、自身も2児の母親であるKatherine Ryder氏によると、新型コロナウイルス発生以来、同プラットフォームにおける小児科医の予約は劇的に増加しており、チャイルドセラピストの依頼も顕著に増加しているという。今回の買収は、パンデミック下での育児環境とメンタルヘルスの問題も背景にあるとしている。

執筆:理沙子(Risako Taira)/編集:平野武士・岩切絹代

チャットアプリ+クリニックで女性の健康をワンストップサポートする「Tia」

ピックアップ:Tia, Stork Club Secure Funding To Boost Women’s Health Care Options ニュースサマリ:ニューヨークを拠点とし、オンラインおよびオフライン両方で女性向けヘルスケアプラットフォームを展開するTiaは5月28日、シリーズAラウンドで2,430万米ドルの資金調達を公表した。今回の調達はThreshold Venturesが主導…

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ピックアップ:Tia, Stork Club Secure Funding To Boost Women’s Health Care Options

ニュースサマリ:ニューヨークを拠点とし、オンラインおよびオフライン両方で女性向けヘルスケアプラットフォームを展開するTiaは5月28日、シリーズAラウンドで2,430万米ドルの資金調達を公表した。今回の調達はThreshold Venturesが主導し、Define Ventures、ACME、Torch Capital、John Doerr、Homebrew、Compoundが参加している。

今回得た資金で、同社はオンラインおよびオフラインのサービス両方を拡大し、新たな市場の開拓や、サービスプロバイダーや医療システムとの新規パートナーシップ構築に使われる。

詳細:Tiaは2016年、Carolyn Witte氏およびFelicity Yost氏の女性2名の共同創業により設立された。CEOのWitte氏は元Googleという経歴を活かし、生理周期のトラッキングや女性が健康に関する質問をチャット形式で質問できるアプリとしてTiaをスタート。Witte氏によると、アプリをリリースした数カ月後には20万件以上の利用に達したという。

  • Tiaが提供するサービスはオンラインのみに留まらず、2019年3月にはニューヨークに自社クリニックを開院。オープンから1年余りで3,000人の患者を抱えている。
  • アプリとクリニックが連動したワンストップで効率的なケアにより、同社は従来より40%低いコストで女性への標準的な診察を提供。こうした仕組みが評価され、今回の資金調達につながった、とWitte氏は語っている。
  • Crunchbaseのデータによると、同社は2019年1月に250万米ドルのシードラウンドを調達しており、調達総額は3,200万米ドル。
  • クリニックはCOVID-19の影響で3月16日以降自社クリニックを閉鎖していたが、5月30日に再開した。

背景:COVID-19の影響で、パニック障害や職を失うことへの不安など、同社に寄せられたメンタルヘルスに関する相談数や投薬依頼は400%にまで増加したという。

執筆:理沙子(Risako Taira)/編集:平野武士・岩切絹代

従業員向けメンタルケアの「emol work」、VCやアクセラレータ11社の投資先・参加チームに3ヶ月間無料で提供

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エモルは1日、企業の従業員向けメンタルケアプラットフォーム「emol work(エモルワーク)」を、ベンチャーキャピタルやアクセラレータ11社の投資先およびプログラム参加スタートアップに3ヶ月間無料で提供する「パートナーシッププログラム」を開始した。 emol work は約5ヶ月間にわたるβ運用を経て、先月正式版がローンチを迎えたばかり。正式版ではチャットボットを使った悩みの聞き出しと、ホワイト…

「emol work」
Image credit: Emol

エモルは1日、企業の従業員向けメンタルケアプラットフォーム「emol work(エモルワーク)」を、ベンチャーキャピタルやアクセラレータ11社の投資先およびプログラム参加スタートアップに3ヶ月間無料で提供する「パートナーシッププログラム」を開始した。

emol work は約5ヶ月間にわたるβ運用を経て、先月正式版がローンチを迎えたばかり。正式版ではチャットボットを使った悩みの聞き出しと、ホワイトボードを使った悩みのチーム内での匿名共有の機能が追加された。チャットボット機能では、AI との会話で簡易のカウンセリングやコーチングを受けたり、雑談などが出来たりする。悩みボードでは、ポストイットを貼る感覚で悩みを匿名投稿でき、他のチームメンバーからアドバイスや意見などを受け取ることができる。

現時点で、当該プログラムの適用対象となる VC とアクセラレータは次の通り。これらの社から出資を受けていたり、プログラムに参加していたりする社員10名以下のスタートアップは、emol work の50人以下のスタートアップ向けの有料アカウント(アカウント1人分当たり月額300円相当)を3ヶ月間無料で利用できる。申込は6月末まで。

  • Canal Ventures
  • D4V
  • East Ventures
  • F Ventures
  • G-STARTUP
  • Heart Driven Fund
  • Lifetime Ventures
  • MIRAISE
  • Open Network Lab
  • Plug and Play Japan
  • REALITY ACCELERATOR

エモルによれば、emol work 正式版の導入先は現時点で150社。スタートアップよりも、むしろ中小企業やフリーランサーのコミュニティが多いという。今回のパートナープログラム展開を通じて、エモルではスタートアップへの認知度向上と導入強化を図りたい考え。近年、VC がスタートアップの人材面を支援する動きも増えているため、そのような活動の一環として恒常的に提供される可能性も期待できる。

エモルを使うユーザからは、管理(企業)側から「こんなことで悩んでたのか。早く知ってればよかった」と言うことが知れた(メディア事業会社マネージャー)」「1on1でも聞き出せなかったようなことや、実務に関する悩みがあがってきて、今まで時間かけていた従業員ケアにも役立ちそう(開発会社人事)」、社員から「匿名っていうのもあってか、プライベートなライトな悩みとか気軽に投稿できる(開発会社エンジニア)」といった声が寄せられている。

従業員向けメンタルケアの「emol work」が正式ローンチ——チャットボットで悩みを見える化、チームで匿名共有する仕組みにピボット

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エモルは7日、企業の従業員向けメンタルケアプラットフォーム「emol work(エモルワーク)」を正式ローンチする。以前紹介した際のβ版では、従業員のメンタル状態の定量的分析と自発的施策の提供に特化していたが、正式版ではチャットボットを使った悩みの聞き出しと、ホワイトボードを使った悩みのチーム内での匿名共有をする形にピボットした。 提供機能を変更した理由について、エモル CEO の千頭沙織氏は声明…

「emol work」
Image credit: Emol

エモルは7日、企業の従業員向けメンタルケアプラットフォーム「emol work(エモルワーク)」を正式ローンチする。以前紹介した際のβ版では、従業員のメンタル状態の定量的分析と自発的施策の提供に特化していたが、正式版ではチャットボットを使った悩みの聞き出しと、ホワイトボードを使った悩みのチーム内での匿名共有をする形にピボットした。

提供機能を変更した理由について、エモル CEO の千頭沙織氏は声明で次のように述べている。

β版ではメンタル状態をグラフィックで確認でき、メンタルトレーニングを提供していましたが、従業員の悩みの根本を解消することができていないという問題がありました。(中略)

正式版の emol work では、今までのメンタルケアではできなかった従業員の具体的な悩みを解決するべく、チームメンバーの悩みをお互いに共有して、チーム全体で解決方法を考えることで、「チームから〝悩み〟をなくす」ことを目的としたサービスとして生まれ変わりました。

「emol work」
Image credit: Emol

正式版には、従業員の悩みを聞き出すチャットボット機能と、匿名での投稿によりチームで悩みを共有できる「悩みボード」が追加。チャットボット機能では、CBT(認知療法・認知行動療法)や ACT(アクセプタンス&コミットメント・セラピー)に基づき、AI との会話で簡易のカウンセリングやコーチングを受けたり、雑談などが出来たりする。悩みボードでは、ポストイットを貼る感覚で悩みを匿名投稿でき、他のチームメンバーからアドバイスや意見などを受け取ることができる。

今後、チャットボットとのやりとりを Slack 上で行えたり、悩みボードで共有した悩みをナレッジとして蓄積したりする機能もリリースする予定だ。

「emol work」
Image credit: Emol

新型コロナウイルスが emol work に与えた影響も小さくない。今年に入り多くの企業がテレワークへと移行する中で、以前のように顔を合わせた状態で同僚と愚痴を言い合ったり、悩みを打ち明けあったりする機会は減ってしまった。同僚と顔を合わさずに仕事を進めるテレワークは、よくない人間関係からは物理的な距離を置けるメリットがある反面、コミュニケーション不足から孤独感も助長する。業務用のメインツールでは拾えないメンタルの声を emol work がカバーする、という位置付けのようだ。

エモルは昨年12月、シードラウンドで2,000万円を調達。βローンチからの約5ヶ月で、40社がトライアル利用している。

<参考文献>