BRIDGE

特集:リテール最前線

特集:リテール最前線

コロナ禍において一気に成長角度が上がった領域、それがECだ。非接触を求められるなか、これまで来店が当たり前だった飲食店までもがデリバリー方法をオンライン化しなければならなかった。一方、小売流通に関するテクノロジーはサプライチェーンの観点からも幅広い。シリーズでその最前線となる話題を追う

MUGENLABO Magazine

特集:リテール最前線の話題

C2C「スニーカーダンク」運営が25億円の資金調達公表、SoftBank Ventures Asiaなど出資

SHARE:

個人間のスニーカーフリーマーケット「スニーカーダンク」を運営するSODAは1月14日、これまでの増資について公表している。公表された引受先はSoftBank Ventures Asiaとbasepartners、コロプラネクスト、THE GUILD、IVA代表取締役の相原嘉夫氏個人、ほか名称非公開の1社と個人投資家となっている。相原氏はスニーカーダンクが実施しているスニーカーの真贋鑑定「フェイクバ…

個人間のスニーカーフリーマーケット「スニーカーダンク」を運営するSODAは1月14日、これまでの増資について公表している。公表された引受先はSoftBank Ventures Asiaとbasepartners、コロプラネクスト、THE GUILD、IVA代表取締役の相原嘉夫氏個人、ほか名称非公開の1社と個人投資家となっている。相原氏はスニーカーダンクが実施しているスニーカーの真贋鑑定「フェイクバスターズ」を運営する。

増資の内容についてはシリーズAが3億円、シリーズBが約22億円で、SoftBank Ventures AsiaがBラウンドをリードした。それぞれの参加投資家や払込日などについては非公開。

スニーカーに特化したマーケットプレース「スニーカーダンク」を運営するSODAの創業は2018年7月。ウェブ、iOS/Androidアプリに対応しており、個人間売買ながらユーザーは一般的なECと似たような購入体験でスニーカーを手にすることができる。また、真贋鑑定についてはプロの鑑定サービス「フェイクバスターズ」を導入する二重チェックを特徴にしている。

同社が公表する利用者数は月間250万人。サービス利用には月額会費などの利用料はなく、購入者が2.9%の購入手数料を支払う仕組み。なお、販売者は現在手数料が無料になっている。また中古品に限り、二重チェックを利用する場合は別途1200円のサービス利用料がかかる。

スニーカーダンクではマーケットプレース以外にもスニーカーに関するメディアにも力を入れており、ユーザー投稿型のコミュニティでは月間数万件の投稿があるとしている。調達した資金は、プロダクト開発やマーケティング、ロジスティクス・カスタマーサポートの人材採用および設備投資に使われるほか、グローバルでの展開も見込む。

via PR TIMES

ポケモンカードなどのオタクグッズをライブ販売ーーWhatnotにみる特化型ライブ・コマースの可能性

SHARE:

  ピックアップ:Whatnot raises 4m as it gets into livestreamed auctions and pokemon cards ニュースサマリー:ポケモンカードなどのオタクグッズをライブ配信経由で販売できるプラットフォーム「Whatnot」は17日、シードラウンドにて400万ドルの資金調達を実施したと発表した。Y CombinatorやLiquid …

 

ピックアップ:Whatnot raises 4m as it gets into livestreamed auctions and pokemon cards

ニュースサマリー:ポケモンカードなどのオタクグッズをライブ配信経由で販売できるプラットフォーム「Whatnot」は17日、シードラウンドにて400万ドルの資金調達を実施したと発表した。Y CombinatorやLiquid Venturesが同ラウンドに参加している。

話題のポイント:ライブ動画配信は徐々にコマース要素を含めたものへと移行し始めています。InstagramもUIが徐々にコマースフォーカスに代わりつつある印象です。

さて、この分野では他にも「Popshop Live」のような個人事業主や商店が販売チャンネルを持てるプラットフォームに注目が集まっています。特にジェネラルなプラットフォームを用意するのでなく、Whatnotのように領域特化型のライブコマースは注目も集めやすく、ひとつのトレンドになりそうです。WhatnotはYCの2020年冬バッチ参加者。そのため、市場としてもまだまだ成長しきっておらずチャンスのある領域です。

また、領域に特化していることに加え同社の特徴には「ミドルマン」が存在していることが挙げられます。仕組みとしてはStockXやGOATのように、商品購入成立後、一度Whatnotが間に入って商品を鑑定、その後バイヤーに配送されるという流れとなっています。これによりプレミアム付加価値をある程度担保することができるので、単なる趣味グッズの売買だけでなく、トレードという別の側面を持たせることが可能になります。

つまり、ライブコマースの流れを汲みながらもStockXやGOATの「目利き付き二次流通市場」に挑戦しているのがWhatnotであると言えるでしょう。上述した通り、この分野はまだまだ余っている領域も多く、StockX・GOATがファンを集めて成長したように大きく躍進する可能性は高そうです。

共同執筆:「.HUMANS」代表取締役、福家隆

受発注プラットフォーム「CO-NECT」が2.1億円調達、累計の流通商品数は昨年から5倍の500万点に

SHARE:

受発注プラットフォーム「CO-NECT」は12月22日、第三者割当による増資を公表した。引受先になったのはGMO VenturePartnersとダブルシャープ・パートナ ーズ、名称非公開の事業会社2社となっている。調達した資金は2億1,000万円で払込日や評価額などの詳細は非公開。調達した資金でサービスの機能開発強化を進める。2020年11月時点での累計流通商品数は500万点を突破し、1年で5倍…

受発注プラットフォーム「CO-NECT」は12月22日、第三者割当による増資を公表した。引受先になったのはGMO VenturePartnersとダブルシャープ・パートナ ーズ、名称非公開の事業会社2社となっている。調達した資金は2億1,000万円で払込日や評価額などの詳細は非公開。調達した資金でサービスの機能開発強化を進める。2020年11月時点での累計流通商品数は500万点を突破し、1年で5倍の伸びになったことも公表している。

CO-NECT(旧サービス名はCONNECT)は飲食や小売などの事業者が、商品の受発注に使っている電話やFAXをデジタル化するクラウドサービス。発注側はスマホやPCから注文をまとめることが可能で、受注側は従来通りのFAXも併用しつつ、クラウドサービスへの移行が可能になっているのが特徴。2019年11月に正式リリースし、その後、受発注に関わる請求書の発行など、バックオフィス業務の効率化サービスに機能を拡張してきた。今回の調達を受けて、同社では受発注に連動する機能を強化するほか、API連携などの機能も追加するとしている。

via PR TIMES

Luckin Coffee、米国規制当局に対し1億8000万ドルの違約金支払いに合意

SHARE:

Tech in Asia では、有料購読サービスを提供。有料記事の閲読、全記事への回数無制限閲読、5万社を超える企業データベースへの無制限アクセス、カンファレンスへの限定割引などの特典があります。詳しくはこちらから。 テクノロジーを駆使したコーヒーチェーンの Luckin(瑞幸咖啡)は、経費・収益・損失を意図的に改ざんしていたという告発に対して、米国規制当局に対して1億8000万ドルの違約金を支払…

Tech in Asia では、有料購読サービスを提供。有料記事の閲読、全記事への回数無制限閲読、5万社を超える企業データベースへの無制限アクセス、カンファレンスへの限定割引などの特典があります。詳しくはこちらから


テクノロジーを駆使したコーヒーチェーンの Luckin(瑞幸咖啡)は、経費・収益・損失を意図的に改ざんしていたという告発に対して、米国規制当局に対して1億8000万ドルの違約金を支払うことで合意した。米証券取引委員会による調査で、同社の元役員や従業員によって意図的に取引高の捏造等の行為が明らかになっている。

Photo credit: Luckin

SECはLuckin Coffeeに対して2019年度の収益を意図的かつ大幅に操作し、純損失を過小評価することで投資家から資金搾取を狙ったと主張した。一方のLuckin Coffeeは、ニューヨーク南部地区に提出されたSECの追求に対して認否を明らかにしていない。当局による今回の発表は、4月に同社が実施した内部調査にて2019年度の収益が3億ドル近く捏造され、さらに諸費用・経費が1億9000万ドル近く捏造されていたことが判明した後に公表された。

Luckin CoffeeにてCEOを務めるJinyi Guo氏は「今回のSECとの和解は、Luckin Coffeeの協力と是正への姿勢を反映したものです。取締役会と経営陣は、コンプライアンス・ガバナンスを最優先に捉え尽力します」と述べている。Luckin Coffeeへの財務調査は、2月にデューデリジェンスをベースに投資を実施するMuddy Waters Researchが89ページ及ぶ報告書を匿名で受け取った後に株式を「ショート(訳註:株式市場における空売り)」すると公開したことから全てが始まった。Luckin Coffeeは財務上の不正を理由にNASDAQからの上場廃止に関する通知を複数回受けており、取引は6月30日に停止されている。

【via Tech in Asia】

【原文】

今週上場のJD Health(京東健康)が株価急騰、コミュニティ型ネットスーパーのブームなど——中国テックシーン・アップデート

SHARE:

8日に香港証券取引所にメガデビューを果たした JD.com(京東)のヘルスケア部門で JD Health(京東健康)の株価は56%急騰した。Alibaba(阿里巴巴)は、中国の2つの省でコミュニティベースの食料品ピックアップサービスを展開した。JD.com は、 Meicai(美菜)のコミュニティ食料品 EC 部門の買収に向けて協議中だ。 JD Health、香港上場で株価急騰 JD Health…

TechNode の記者が、JD Health の医師から特定疾患の治療のため病院へ行くことをアドバイスされている様子。
Image credit: TechNode/Coco Gao

8日に香港証券取引所にメガデビューを果たした JD.com(京東)のヘルスケア部門で JD Health(京東健康)の株価は56%急騰した。Alibaba(阿里巴巴)は、中国の2つの省でコミュニティベースの食料品ピックアップサービスを展開した。JD.com は、 Meicai(美菜)のコミュニティ食料品 EC 部門の買収に向けて協議中だ。

JD Health、香港上場で株価急騰

JD Health の待望の IPO は35億米ドルを集め、今年の香港株式市場での最大のデビューとなった。8日につけた株価は公募価格を56%上回る110米ドルで取引を終えた。

JD Health によると、資金は事業拡大、研究開発、潜在的な投資と買収、一般的な企業目的に使用されるという。今回の上場より前、同社は8月に Hillhouse Capital(高瓴資本)から8億3,000万米ドルを調達し、総資金調達額は18億米ドルに達していた。JD Health への投資家の注目度は、新型コロナウイルス感染拡大の影響でヘルスケアやバイオテクノロジー業界への市場の関心が高まっていることを浮き彫りにしている。ブルームバーグ

次なる戦場となるネットスーパー

新型コロナウイルス感染拡大は中国の食料品宅配市場を押し上げ、消費をオンラインにシフトさせた。この分野では、ユーザの購入頻度や需要が比較的コロナ禍の影響を受けにくいため、中国の EC 最大手 Alibaba を引き付けている。

  • Alibaba は、青果物、肉、スナック、酒、スキンケア用品などの日用品を販売する EC サービス「Taobao Maicai(淘宝買菜)」をローンチした。Taobao Maicai はコミュニティベースの食料品 EC サービスで、同じ地域に住むユーザがオンラインで注文し、近くの集荷場所で購入を集めたり、グループでの購入に参加したりできる。Alibaba のオンライン・オフライン小売部門「Freshippo(盒馬鮮生)」によって運営されているこのサービスは、現在、湖北省の武漢、湖南省の長沙と珠洲など中国中部のいくつかの都市で実施されている億邦動力
  • JD.com は、生鮮食料品サイト「Meijia Meicai(美稼美菜)」の地域密着型小売部門「Meicai」を2億米ドル以下で買収するための協議に入っている可能性がある。時代在線
  • 食料品 EC の普及がオフライン小売を圧迫している。「コミュニティベースの食料品 EC の採用が増加していることを考えると、500平方メートル以上のスーパーマーケットが今後1〜2年後に生き残っているチャンスはない」と、中国の低価格小売・バラエティストアチェーン「Miniso(名創優品)」の創業者兼 CEO Ye Guofu(葉国富)氏は6日、北京で開催された「中国企業リーダーサミット(中国企業領袖年会)」で語った。和訊

テクノロジーでアクセシビリティを改善

  • Baidu(百度)の AI 音声アシスタント「Xiaodu(小度)」は、高齢者のための技術障壁を下げようという中国政府の呼びかけに応え、高齢者向けの特別モードをテストしている。環球
  • Alibaba、中国点字図書館(中国盲文図書館)、浙江大学は共同で、視覚障害者にとってより親しみやすいデジタル環境を構築することを目的とした新たなプログラムを開始した。このプロジェクトでは、100本以上の映画を収録する予定の音声コンテンツデータベースを構築するほか、言語文字認識技術やスマートホーム設備の開発を行う。新浪

【via TechNode】 @technodechina

【原文】

現実世界のAWS、「伸縮自在な倉庫」Flexeが提供する空間以上のもの(2/2)

SHARE:

データと意思決定者 (前回からのつづき)Flexeは倉庫のキャパシティにフォーカスする一方、その空間以上のものを売っている。 さまざまな注文および在庫システムをダイレクトに統合した独自の倉庫管理システム(WMS)は、時間どおりに出荷された注文の割合や注文の正確性、 労働生産性、注文単価とユニットあたりのコスト、さらには商品の到着時には倉庫へ格納されるまでの時間といったことまでパフォーマンスメトリク…

データと意思決定者

Flexeの顧客向け出荷ダッシュボード

(前回からのつづき)Flexeは倉庫のキャパシティにフォーカスする一方、その空間以上のものを売っている。 さまざまな注文および在庫システムをダイレクトに統合した独自の倉庫管理システム(WMS)は、時間どおりに出荷された注文の割合や注文の正確性、 労働生産性、注文単価とユニットあたりのコスト、さらには商品の到着時には倉庫へ格納されるまでの時間といったことまでパフォーマンスメトリクスで表示できる。

Siebrecht氏によるとコストと効率を最適化するためにこれらのデータを利用し、各倉庫内での一括受注処理の流れ(スタッフが作業を実行するための割当て)を変更をしたり、小売業者と倉庫オペレーターは戦略的な決定をいくつでも行うことが可能だ。Siebrecht氏は 「それ以外のデータの利用例には、ネットワーク全体の在庫バランスの再調整や、それぞれの市場での各製品ごとのパフォーマンスに基づいてネットワークにノードを追加することなどがあります」と説明している。

Flexeの一括受注処理

Flexeのプラットフォームを連携することの難しさは顧客の既存のシステムによって異なる。一日でFlexeと連携できるケースもあれば、複数のEDIマップやAPI連携が含まれる場合や、特に多くの大企業の運用で利用される傾向のあるレガシーエンタープライズリソースプランニング(ERP)システムではもう少し時間を要することもある。

とはいえ真価を発揮するのは連携後で、顧客は柔軟性のある物流ネットワークに対して新たに多大な技術リソースを消耗する必要がなくなる。

「Flexeテクノロジープラットフォームへのシステム連携が重要なため、企業がFlexeの利用を検討する際には、ほとんどの場合IT部署の上位職者が購入担当として参加しています。連携が完了すると、顧客は追加のエンジニアリング作業やITサポートなしに物流ネットワークのサイズを拡張でき、新たな物流イニシアチブの立ち上げに関連する時間とコストを大幅に削減できます」(Siebrecht氏)。

Flexeは以前に約6,400万ドルを調達し、今回7,000万ドルを銀行から調達したことで、WalmartやAce Hardwareなどの「成長するエンタープライズクラス」の顧客にサービスを提供する環境がより整ったと述べている。このシリーズCラウンドには他に、Activate Capital、Tiger Global、Madrona Ventures、Redpoint Ventures、およびPrologisVenturesが参加した。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

現実世界のAWS、「伸縮自在な倉庫」を提供するFlexeが7,000万ドル調達(1/2)

SHARE:

Walmartなどの小売業者が使用するオンデマンドの倉庫サービスとテクノロジープラットフォームを提供するFlexeは、T.RowePriceが主導するラウンドで7,000万ドルの資金調達を実施した。この資金調達は、オンラインショッピングへの移行が2年近くも早まり、米国のオンライン上での取引額が30%も増加したeコマースブームの真っただ中に行われた。 世界は2021年の内にある程度以前の生活を取り戻…

Photo by Alexander Isreb from Pexels

Walmartなどの小売業者が使用するオンデマンドの倉庫サービスとテクノロジープラットフォームを提供するFlexeは、T.RowePriceが主導するラウンドで7,000万ドルの資金調達を実施した。この資金調達は、オンラインショッピングへの移行が2年近くも早まり、米国のオンライン上での取引額が30%も増加したeコマースブームの真っただ中に行われた。

世界は2021年の内にある程度以前の生活を取り戻すかもしれないが、一部の消費者に発生した変化はもう戻ることはなく、さらにデジタルコマースには増え続けるデータと分析によるメリットもあるため、多くの企業がオンラインでの運営に投資し続けることだろう。

柔軟なロジスティクス

2013年に設立されたシアトルを拠点とするFlexeは、米国全土の約1,500の倉庫で小売業者とブランドの需要を満たしている。クラウドコンピューティングがビジネスを変革し、莫大なインフラ投資なしにデータストレージとコンピューターの処理能力の拡張が可能となったように、Flexeは同様の思想を倉庫とフルフィルメント事業に採用することにした。

「AWSが15年前にクラウドコンピューティングを考案するまで、企業は独自のデータセンターをリースして運用したり、サードパーティのデータセンターオペレーターにアウトソーシングしたりしていましたが、どちらの選択肢にも多額の固定費と時間的な制約が伴いました。従来の倉庫ソリューションは、ファーストパーティまたはサードパーティのどちらが運営する場合でも、基本的な契約の形は定期リースであるため、長期契約が必須で高い固定費がかかるという課題があったのです」(FlexeのCEO兼共同創設者のKarl Siebrecht氏)。

さらに従来の契約の仕組みでは、予測できない(あるいは予測可能だったとしても)市場の変化に直面した場合、企業が柔軟な対応をしてくれることはほとんどない。しかし企業の製品に対する需要は、時期やサプライチェーンの問題による予期せぬ障害、気象条件、あるいは実際に起こった世界的なパンデミックなど、様々な要因によって増減する可能性がある。

「一般的なFlexeの顧客であるオムニチャネルを導入する小売業者やブランドは、ロジスティクスネットワークを迅速に拡大や縮小してビジネスの成長を維持し、消費者の近くに商品を保管して納期を短縮し、サプライチェーンの混乱を迅速に解決できます。COVID-19はこういった多くの問題を表面化させました」(FlexeのCEO兼共同創設者のKarl Siebrecht氏)。

Flexeを使用すると、企業は商品の保管だけでなく、直接販売(D2C)と卸売りの両方のフルフィルメント(ピッキング、梱包、出荷)を提供する、管理が行き届いた倉庫の運用ネットワークにもアクセスできる。クラウドコンピューティングと同様多くのFlexeの顧客は、独自のネットワークとインフラをFlexeのプラットフォームと合わせた”ハイブリッド “アプローチを採用している。

「事実上すべてのエンタープライズ事業がクラウドとデータセンターインフラストラクチャのハイブリッドで運用されているように、Flexeの顧客は、俊敏性と回復力がより優れたサプライチェーンを構築するため、堅固かつ柔軟性のあるハイブリッドなロジスティクスネットワークを運用しています」とSiebrecht氏は付け加えた。(次につづく)

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

ベトナム版Amazonを目指す eコマースの旗手「Tiki」ーー創業から8年を経て見定める新たな挑戦

SHARE:

本稿はベンチャーキャピタル、サイバーエージェント・キャピタルが運営するサイトに掲載された記事からの転載 サイバーエージェント・キャピタル(当時、サイバーエージェント・ベンチャーズ)が、後にベトナムを代表する e コマースプラットフォームへと成長する「Tiki」に出資したのは2012年のこと。Tiki が設立されて2年目のアーリーステージの頃だ。 オンライン書店から始まり一大 e コマースプラットフ…

Tiki CEO Tran Ngoc Thai Son 氏

本稿はベンチャーキャピタル、サイバーエージェント・キャピタルが運営するサイト掲載された記事からの転載

サイバーエージェント・キャピタル(当時、サイバーエージェント・ベンチャーズ)が、後にベトナムを代表する e コマースプラットフォームへと成長する「Tiki」に出資したのは2012年のこと。Tiki が設立されて2年目のアーリーステージの頃だ。

オンライン書店から始まり一大 e コマースプラットフォームに成長した点、家のガレージから事業が始まった点などは、さながらシリコンバレーのスタートアップのサクセスストーリーを彷彿させる。ベトナムにおける e コマースの申し子とも言える Tiki CEO Tran Ngoc Thai Son 氏に、同社のこれまでの軌跡、目指す方向、投資家からの資金を事業にどのように活用してきたか、など話を聞いた。

Q1. 数ある社会課題の中で、なぜ e コマースを選んだのか

オーストラリアからベトナムへ帰った来た私が英語の本を読みたくても、町の本屋ではなかなか見つからない。この問題を端緒に事業を拡大していった(Thai Son 氏)。

Thai Son:Tiki が事業を開始したのは10年前のことだ。当初はオンラインのブックストア、それも英語の書籍だけを売る店だった。差別化を図るため、あえて超ニッチでユニークな市場を狙ったのだ。私はオーストラリアの大学を卒業してベトナムに帰ってきた後で、英語の本を読みたかった。でも、良い英語の本を見つけるには、町中の本屋を回って探さなければならない。それで Tiki を作った。

オンラインの本屋が e コマースプラットフォームに変化したきっかけは?

Thai Son:Tiki という名前には、ベトナム語(元の表現は Tìm kiếm と Tiết kiệm という2つの言葉)で2つの意味が込められている。一つは時間やお金を節約できるということ、そしてもう一つは、全てのものを探せる、ということだ。このような体験を実現するために、商品のラインアップ拡充や配達の仕組みなどを構築していった。現在では扱う商品カテゴリは34、商品数も600〜700万点程度にまで増え、オーダーから2時間で配達するサービス「TikiNOW」も提供している。

実家のガレージで事業を始め、当初扱っていたのは英語書籍100商品ほどだったが、次第にベトナム語の書籍も取扱を始め、創業から2年が経過した頃(2012年)には、プログラマやデザイナー数名程度の小さなチームに成長していた。サイバーエージェント・ベンチャーズ(当時)から出資を受けたのもこの頃だ。

その資金を元に我々は広さ100平米ほどのオフィスを借り、倉庫も得て、取り扱う商品カテゴリを拡大することとなった。ユーザの多くは、普段時間がなく買い物を素早く済ませたいオフィスワーカーで、男女比は55%:45%と均衡している。家族とより長く一緒に過ごすために時間を有効に使いたい、利便性やホンモノの商品を好むユーザが多く、他の e コマースプラットフォームと比べて、小売単価が高いのも特徴の一つだ。

Q2. e コマースに必要なインフラをどうやって作ったのか

物流や配送の仕組みは自ら作り上げていった。ベトナム政府が主導するキャッシュレス社会実現に向けた動きも、e コマースプラットフォーム事業者にとって好都合に働いた(Thai Son 氏)。

Thai Son:e コマースをやる上では物流や決済といったインフラが必須だ。配送については当初、国営の VNPost(ベトナム郵便会社)に頼むことにした。しかし、彼らは e コマースなど知らない。e コマースには、素早く届ける配送、安く届ける配送などが求められる。そこで、我々は彼らを教育・啓蒙し、e コマースに合ったサービスを提供してもらえるようにした。

でも、郵便だけでは2時間配送のネットワークは組めないだろう。どうやって?

Thai Son:ベトナムにはラストマイルデリバリのサービスを提供する起業家が多くいる。彼らを束ねて、Tiki の配送に利用させてもらうようにした。VNPost 以外にこういったラストマイルデリバリが利用できることで相互補完できる。Tiki はブランドやメーカーと消費者をつなぐ中間的存在で、このエンド・トゥ・エンドのサプライチェーンのために、ベトナム全土に倉庫を20ほど保有している。

Tiki がアメリカや日本の e コマース事業者と異なるのは、特定の物流事業者に依存せず、自ら物流や配送の仕組みを作り上げている点だ。将来は倉庫など、サービスプロバイダ各社との提携で調達する可能性もあるかもしれない。決済については事業開始当初100%現金のみだったが、人々を啓蒙し次第に決済手段を増やしてきた。Visaやベトナムの銀行などとも提携、最近では電子ウォレットにまで拡大している。ベトナム政府はキャッシュレス社会実現への支援も積極的で、これが現金以外の決済手段を増やす上で我々にとっても追い風になっている。

Tiki のユーザには街での買い物の時間を節約したいオフィスワーカーが多いが、彼らは給料を銀行口座で受け取るので、その銀行口座で決済できることは非常に便利だ(デビットカード的な使われ方)。Tiki の場合、現在は40%がオンライン決済で、60%は現金で支払われている。

Q3. ベトナムの e コマースでトップになるには?

お客が求めているものを即座に実現できることがローカルプレーヤーの強み(Thai Son 氏)。

Thai Son:ベトナムで e コマースを展開するメインプレーヤーは4社いる。そのうちの2社はベトナムローカルで(Tiki と Sendo)、残りの2社は東南アジア地域で営業展開するサービスだ(Lazada と Shopee)。Tiki は売上ベースではベトナム最大となっている。高品質商品を集め、サプライチェーンを構築しており、ロイアルカスタマーが高い支出を使ってくれているのが特徴的だと思う。

そうは言っても、ベトナムの e コマースもレッドオーシャン。勝ち残るための決め手は?

Thai Son:出店型のオンラインモールの場合、お客は注文したい商品を探して店を回り、店毎に注文し配送を受けなければならない。これはお客にとって不便で配送などのコストも高くついてしまう。Tiki では商品を一気通貫で注文でき、大多数の商品については、ハノイやホーチミンシティで2時間配送を実現し、お客の利便性を向上している。

ローカルならではの強みもある。Tiki は最近、食料品デリバリを始めたが、これは当初、今年の年末に立ち上げる計画だったものだ。新型コロナウイルスの影響で消費者は街に出られなくなってしまい、この状況に対応して、食料品デリバリのサービス公開を急遽前倒して4月にスタートした。ローカルだから消費者のニーズが手に取るようにわかるし、エンジニアやサービス開発チームが同じフロアにいるので、優先順位を組み替えて素早く展開することができた。(編注:インタビュー直後、Tiki と Sendo が合併交渉中にあると一部で報道された。この点についてコメントは得られていない。)

Q4. Tiki にとっての成功や目標とは何か? どんなイグジットを考えているか?

正直なところ、今はイグジットのプランはない。我々の目標は常に価値を創り出し、お客さまから最も信頼されるプラットフォームということ(Thai Son 氏)。

Thai Son:我々の目標は常に価値を創り出すということ。そして、お客さまから最も信頼されるプラットフォーム——マーケットプレイス、人による物流網、決済、越境での B2B ネットワークなど、メーカーやブランドと消費者をつなぐエンド・トゥ・エンドのコマースエコシステム——になるということだ。これらは非常に多くの要素で構成され、物理インフラとデジタルインフラの両方が必要だが、誰もがサービスを使えるように、(ベトナムの)都市部だけでなく地方にも展開していきたい。

あらゆるサービスを提供できる「スーパーアプリ」にならないの?

Thai Son:スーパーアプリになろうという計画はない。形のある商品から航空券をはじめとするデジタルな商品まで、カテゴリの拡充を図ってきたし、先に説明したように食料品デリバリを始めるなど、あらゆるものを現在のお客さまに届けること、それを高い水準でどうやって実現するかに注力している。スケールはゆっくり確実に進めていく。決して急ぐことはしない。

これまでに複数のラウンドを通じて資金を調達して来たが、正直なところ、今はイグジットのプランはない。もちろん、経済にとって意味を持つ存在になれば、いつかは売ることになるのかもしれない。今は、エコシステムづくりに必要なものを構築し、先ほどから言っているマーケットプレイス、物流、食料品、広告メディアなどのインフラを作り続けている。

もし我々がイグジットを現時点で考えているとするなら、それは、株主にとってのイグジットだ。アーリーの段階で投資してくれた投資家、そして、我々の従業員に利益を分配するためにセカンダリー取引を行うことを考えている。それに向けた準備は明確な計画を持って進めているが、その具体的な内容について情報を共有することはできない。

Q5. ベトナム国外に進出する計画は?

ベトナム国内だけでも得られる事業機会は十二分にある。ベトナムの e コマースの伸びしろは極めて大きい(Thai Son 氏)。

Thai Son:その質問には2つの答えがある。まず一つには、起業家なら誰しも事業のスケールを目指し続ける必要がある。他の国に展開する可能性があるかと尋ねられれば、それは将来いつかやると思うと答えることになるが、今ではないことは確かだ。

もう一つの答えは、ベトナムのデジタル経済市場が、我々にとって十二分に大きいということ。ベトナムの小売市場全体で、今後4〜5年の間に2,800億米ドル規模にまでに拡大すると言われており、インターネットの普及率を考えると、ベトナムの e コマースの伸びしろは極めて大きい。

ベトナム国内で他事業に進出する計画は?

Thai Son:我々は、 e コマース(商品を発見する)はディスカバリープラットフォームになると考えている。従来ならブランドは自社商品の広告を打って認知を図る必要があったわけだが、Tiki のようにブランドと消費者をつなぐ存在がいることで、ブランドは別途広告を出さなくても消費者に商品に気付いてもらうことができる。Alibaba は中国最大の広告会社であり、Google や Facebook も広告ビジネスの会社であり、Amazon も多くの利益を広告から得ている。e コマースプラットフォームが広告に代わる立ち位置を取れるかもしれないわけで、我々は Tiki にも非常に大きな広告ビジネスの事業機会があると感じている。

このようなことを考えると、すでにベトナム国内だけでも得られる事業機会は十二分にある。国外進出は、優先順位に応じて考えていきたい。

Q6. 日本をはじめ、中国の JD(京東)、シンガポールや韓国の VC など、海外各国から調達している。その理由は?

多くの海外投資家から資金を調達したことで、多くの市場から e コマースの知見を得ることができた。日本の投資家には、ベトナムのスタートアップにもっと関心を持ってほしい(Thai Son 氏)。

Thai Son:これは、Tiki が投資家を多様化する努力をしてきたことの結果だ。世界最高の物流を持つ JD(京東)から我々は多くを学んだ。日本からも韓国からもそうだ。サイバーエージェント・ベンチャーズ(当時)が我々に投資してくれたときには、我々は日本を訪問する機会を得て、楽天を見学することができた。韓国では Coupang、11STREET、Ticket Monster などを訪問できた。それぞれの投資家から学ぶものを得ている。

多くの国の投資家から資金調達することは簡単ではないのでは?

Thai Son:どの国の投資家から資金を調達できるかは、その投資家がベトナムへの投資に興味を持っているかどうかによるだろう。例えば、ヨーロッパの投資家の投資先リストの中で、ベトナムは高順位には入ってこない。一方、韓国の投資家は近年、ベトナムに非常に高い関心を持っている。日本の投資家はかつてベトナムへの投資に関心を持っていたが、それは時期的に早過ぎたという印象だ。

日本の投資家が積極的にベトナムに投資していた8〜12年前は、ベトナムでは e コマースはまだ今ほどポピュラーではなかった。その頃、日本の投資家も数社 e コマースに投資をしていたが、おそらくまだ早過ぎた。今こそベストタイミングであり、日本の投資家にはベトナムにもっと関心を持ってほしい。e コマースがブームとなっている今、ベトナムへの投資を増やしているのは中国や韓国だ。

Q7. 日本の投資家や起業家にメッセージがあれば

一つ言えることは、日本の投資家がベトナムに投資を始めたのはすごく早い時期で、最近は、ベトナムのことを忘れているのではないか(笑)、そして、それは誤った選択になるかもしれない、ということだ。かつて日本はベトナムに非常に多くの投資を行い、工場・発電所・道路・鉄道を作っていった。投資だけでなく、自らやってきてインフラを作っていった。現在ではベトナムが経済成長したことで、そこから得られた利益も大きいだろう。

日本の伝統的な投資家は投資を続けたものの、それは伝統的なインフラ産業に対するものだった。しかし、現在のベトナムはデジタルインフラを構築しているところ。デジタルインフラとは何か、それは、フィンテック、オンライン広告、e コマースなどのプラットフォームだ。こういったデジタルインフラの分野では、残念ながら積極的に投資を続ける日本の投資家に出会うことは多くない。10年ほど前、私が30代の頃は、いくつかの日本企業がベトナムの e コマースに投資を始めていたが、それはまだ早過ぎたのだ。

ベトナム人は日本のブランドに愛着があり、日本の文化や品質に対して好印象を持っている。また、ベトナム人は起業家精神旺盛で、非常に野心的であり、これを見逃すことは投資家にとって不利益になるのではないかと思う。

未来のスーパー「Amazon Fresh」:スーパーのデータって本当に役に立つの?(5/5)

SHARE:

データは未来の小売業の差別化要因となるか? (前回からのつづき)現在非常にごたごたしているため、この小売体験の重要な要素ーーAmazon.comとAmazonFreshの接点ーーは見落とされがちだ。しかしこれは、今後Amazonが実店舗運営への挑戦を続けていく中での他社との重要な差別化要因になる可能性がある。 Amazonは初めてAmazon Freshストアを体験する上でのガイダンスの一環として…

Image Credit: Jeremy Horwitz/VentureBeat

データは未来の小売業の差別化要因となるか?

(前回からのつづき)現在非常にごたごたしているため、この小売体験の重要な要素ーーAmazon.comとAmazonFreshの接点ーーは見落とされがちだ。しかしこれは、今後Amazonが実店舗運営への挑戦を続けていく中での他社との重要な差別化要因になる可能性がある。

Amazonは初めてAmazon Freshストアを体験する上でのガイダンスの一環として、Dash Cartのユーザーに対しカートに入れる買い物リストをデジタルで管理することと、スマートフォンを使って店頭での特典をウェブから確認することを公然と奨励している。

これは2つの理由で混乱を招く。カートに何を入れるかまで一元的に管理できる買い物リストのアプリは非常に限られており、買い物中に1つだけでなく2つのタッチスクリーンを確認することをユーザーに求めるというアイデアは単刀直入にいってクレイジーだ。

棚や冷凍ケースの前で買い物リストや店頭特典の案内をスマートフォンで見ている人に邪魔され、その後ろで身動きが取れなくなることを望む人などどこにいるだろうか。もしコメディアン俳優のLarry DavidがAmazon Freshを訪れたらどんな反応をするだろう、彼が主演するCurb Your Enthusiasmの一幕を見れば十分わかるだろう。

それでも、インターネットと顧客のショッピングカートをダイレクトに、そしてより慎重に結び付けることには明らかな価値がある。Amazon Fresh店舗への最初の来店は、店の通路を歩く最後の来店ともなり得る。Amazonは以前に購入した商品のリストを表示して再注文を提案し、すぐに集荷・配達が行える。これによりInstacar(と現在課金しているプレミアム会員)の必要性はなくなるかもしれない。また、将来的にAmazon Freshの店舗内へ入店する人の数を減らし、多くの顧客がドライブスルー同様の形式を利用して取引が完了できるようにすることもあり得る。

Amazonはこれらほとんどではないにしても、いくつかについては既に技術的な対応を行っているが、エンドツーエンドの顧客体験を直感的で違和感のないものにするためには、スマートフォンと買い物カートを管理するアプリを改善する必要がある。皮肉なことにそれが成功したといえるようになるのはFreshの店舗に人があまり訪れなくても高い収益が上げられるようになった時、つまり人気のあるスーパーマーケットにはつきものの長い待ち行列がなくとも、大量の在庫が動くようになった時だ。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

未来のスーパー「Amazon Fresh」:ベータテスト版スーパーマーケット(4/5)

SHARE:

その他の良点+クーポン (前回からのつづき)Amazon Freshで私たちが気に入ったのは、「カスタマーサービス、返品 & 受け取り」という名前が付いたエリアだ。 こういった場所は通常、スーパーマーケットの入り口のすぐ近くにあるが、Amazon Freshでは店の奥側にある。店舗在庫の保管や荷物の積み下ろしを行う場所の近くで、Amazonロッカーから商品を受け取ったり返品ができるようにと…

Image Credit : Jeremy Horwitz VentureBeat

その他の良点+クーポン

(前回からのつづき)Amazon Freshで私たちが気に入ったのは、「カスタマーサービス、返品 & 受け取り」という名前が付いたエリアだ。 こういった場所は通常、スーパーマーケットの入り口のすぐ近くにあるが、Amazon Freshでは店の奥側にある。店舗在庫の保管や荷物の積み下ろしを行う場所の近くで、Amazonロッカーから商品を受け取ったり返品ができるようにと、おそらくこの場所になったのだろうーーこれは非常に便利で、食料品の買い物をするのと同時に、Amazonの配送・返品のためだけに特定の場所へ出向かなくて済むというインセンティブを与えてくれる。

Amazon Freshには、オンラインで小売業者が販売している人気ガジェットや書籍の限定セレクションコーナーも置かれている。 私たちはFireタブレットとEchoスピーカーからほんの少し離れた棚で、スーパーマーケットで購入することなど考えたことのないような、JoséAndrésの料理本「VegetablesUnleashed」やDeath&Coのカクテルガイドといった書籍を見かけたりもした。ーーもとより、その一部は既にオンラインで購入済みのものだったが。やがて新しいアイテムに取って代われば、AmazonFreshで食料品以外の商品も購入を検討する理由になるのかもしれない。

現段階では、AmazonFreshを実店舗で営業する小売業にとっての確固たる未来の形として説明するのは難しいだろう。 現在の体験は、洗練された形の完璧なビジネスというよりも、パブリックベータテストに近いと感じている。 来店者は確かに店内で通常の体験に加えてユニークな体験もすることができるが、実のところそれはスムーズな運用を行っていくための壮大な実験用モルモットみたいなものーーもちろん実験が成功するまではーーだ 。

Amazonの名誉のためにいうと、躍進のスピードを妨げる要因はそれほど脅威的なものではない。 その上Amazonは技術的な問題に対して謝罪するクーポンを配ったりと、積極的に問題への対応に取り組んでおり、来店した2回のうちの1回は、店内にいるすべての人に対して缶の炭酸水と冷蔵庫用マグネットを無料で配っていた。 問題点はあるにもかかわらず怒って店を出ていく人は見当たらなかったし、実際に私たちはクーポンと数少なくなったショッピングバッグを置いて店を出ると、車に向かって歩きながら既に次に店へと遊びにいく計画を練り始めていた。

Image Credit : Jeremy Horwitz VentureBeat

賛否両論ありながらもポジティブな印象をもたれることで「使命を果たした」とみなすのか、それともAmazonが小売業界を完全に支配する大規模な取り組みを、初期のAmazon Freshの顧客たちが後押ししているのか、その答えを知っているのはAmazonだけだ。

拡大する規模と疑う余地のない野心によって、Amazon Freshの店舗は、従来のスーパーマーケットに対しての非常に現実的な競争相手にもなりえるが、店舗の利益にほとんど影響を与えない程度の実験として失敗に終わる可能性もある。

Amazon Freshを自分の目で確かめたければ、カリフォルニアのアーバイン ジャンボリーロード 13672 にできた新店舗か、もしくはウッドランドヒルズ トパンガキャニオンブールバード 6245にある1号店舗(といっても一般客向けに店をオープンしたのは今年の9月)にアクセスできる。 どちらの店舗も午前7時から午後10時まで年中無休で営業している。(次につづく)

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】