DeNA の事業や社員のスピンアウトの支援を念頭に昨年設立されたデライト・ベンチャーズは、これまでに18社に投資を実行しており、うち半数の9社がシードステージのスタートアップだったそうだ。一方、アプリコット・ベンチャーズは投資の多くをシードラウンドでの参加に特化しており、INITIAL によれば、これまで11社に出資したことが明らかになっている。
bxblue が提供するのは、ブラジルの既存の銀行が提供してこなかった公務員や年金受給者への貸倒リスクの低い天引きローン。同社はブラジルの複数の銀行と API 連携しており、ローン成約額のうちの一定割合を手数料として受け取るモデルで成功した。また、ContaSimples は、日本でクレディセゾンが出しているサービスに似ていて、クレジットヒストリーは無いが、事業でカード決済の需要が高い起業家や個人事業主へカード発行で成長。こちらも VISA と提携し、既存のクレジットネットワークを活用している。
「WEIN 挑戦者 FUND」は、プロサッカー選手で KSK Angel Fund の運営でも知られる本田圭佑氏、FiNC Technologies 創業者で元 CEO の溝口勇児氏、ネスレ日本元 CEO の高岡浩三氏が今年5月に設立した、ウェルビーイングやオープンイノベーションに特化したスタートアップファンドだ。 同ファンドを運営する WEIN Group は11日、都内で記者会見を発表し、WE…
Image credit: Wein Group
「WEIN 挑戦者 FUND」は、プロサッカー選手で KSK Angel Fund の運営でも知られる本田圭佑氏、FiNC Technologies 創業者で元 CEO の溝口勇児氏、ネスレ日本元 CEO の高岡浩三氏が今年5月に設立した、ウェルビーイングやオープンイノベーションに特化したスタートアップファンドだ。
同ファンドを運営する WEIN Group は11日、都内で記者会見を発表し、WEIN Financial Group と WEIN Incubation Group という2つの新会社を設立したことを発表した。溝口氏によれば、実業家の渋沢栄一氏の命日に因んで、発表をこの日に選んだという。また、渋沢栄一氏が設立した第一国立銀行の設立日にちなみ、WEIN Financial Group は7月20日に設立したという。
WEIN Financial Group の共同代表には、リクルートホールディングス R&D 担当執行役員や MUFG イノベーションパートナーズの取締役副社⻑兼戦略投資部⻑を務めてきた岡本彰彦氏と、Blockchain Technologies を創業しイグジットさせた武内洸太氏が就任する。
WEIN Incubation Group の CEO には、ノーリツ鋼機の CEO として、同社を経営再建した⻄本博嗣氏が就任する。WEIN Incubation Group では、専門家による包括的成長支援、新規・共同事業立ち上げ支援、オープンイノベーションや DX(デジタルトランスフォーメーション)支援を提供する。
WEIN Group では、スタートアップ支援・起業家育成・協調投資などの点で、千葉道場、サイバーエージェント・キャピタル、East Ventures、STRIVE、デジタルベースキャピタルといった VC 各社と協力関係をとる。
また、イベントで登壇した本田圭佑氏は、KSK Angel Fund を WEIN 挑戦者 FUND にグループ入りさせることも明らかにした。KSK Angel として WEIN 挑戦者ファンドでは投資できないアーリーなスタートアップに対し、チケットサイズ100万円〜500万円で投資する。KSK Angel では、大学生・中高生を対象にビジネスアイデアを競うイベントを予定しており、大学生の優勝者1名には250万円、中高生の優勝者1名には100万円を出資する計画だ。
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Tech in Asia では、有料購読サービスを提供。有料記事の閲読、全記事への回数無制限閲読、5万社を超える企業データベースへの無制限アクセス、カンファレンスへの限定割引などの特典があります。詳しくはこちらから。
シンガポールを拠点とする VC ファーム KK Fund は、経営共創基盤のシンガポールブランドである IGPI Singapore と提携し、2021年初頭にアクセラレーションプログラムを開始すると発表した。
Image credit: KK Fund
今回の提携では、3~6ヶ月間のプログラム「SEA Point」を実施し、大企業が東南アジアのスタートアップやコングロマリットと連携して新規事業を創出することを支援する。これを支援するため、KK Fund はスタートアップ支援やテクノロジー投資の経験を、IGPI Singapore は日本や東南アジアの大企業向けに企業変革の知見を提供する。
東南アジアにはスタートアップ向けのアクセラレータプログラムは数多くあるが、新事業に投資したい、あるいは、垂直統合を目的として自前のスタートアップを創出したいと考える大企業向けのプログラムは存在しない。(KK Fund ジェネラルパートナー 斎藤晃一氏)
KK Fund によれば、東南アジアには7,000万社以上の中小企業が存在するという。また、2025年にはインターネット経済の規模が3,000億米ドルに達すると予想されており、東南アジアは国際的なビジネス拡大の焦点になると見られる。今回のアクセラレーションプログラムは、特に社会インフラの整備や中小企業の連携強化において、異業種間連携や成長機会を提供することが期待される。
2015年に設立された KK Fund は、アーリーステージと東南アジアに特化したベンチャーキャピタルファンドだ。同社によると、フィンテック、物流、ヘルスケアなどの業界にまたがる20社以上のモビリティやインターネット関連のシードステージのスタートアップに投資してきたという。投資先には、家具オンライン販売の Fabelio、インシュアテックスタートアップ PolicyStreet、人材紹介プラットフォーム JobHopin などがある。
募集の対象となるのは、法人設立後6ヶ月以内か、今後6ヶ月以内に法人設立を予定しているスタートアップで、エクイティによる資金調達をしていない IT 関連んスタートアップが対象。また、必須条件ではないが、簡易的な提案資料やサービス紹介ページ、デモプロダクトのいずれかを用意していることが望ましいとしている。今月19日まで募集され、ヒアリング実施は11月の1ヶ月間。