翻訳ツールのWorldJumperがフリーミアム化、ウェブサイトを無料で4カ国語に翻訳

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WorldJumper は、機械翻訳と人間翻訳、さらに、これまでの翻訳の記録を組み合わせることで、迅速で安価なウェブサイト翻訳を提供するサービスだ。WorldJumper が提供する八楽は6日、サービスをフリーミアム化し、人間翻訳を必要としない静的なページで構成されるウェブサイトについて、翻訳を無料で提供すると発表した。これにより、海外観光客を集めたい旅館やホテル、海外に商品を販売したい中小メーカーなどは、機械翻訳よりも品質の高い翻訳で、自社サイトを多国語化できる。対応言語は、日本語、英語、韓国語、中国語(繁体字/簡体字)だ。

WorldJumper は今年5月に日本の複数の投資家から約1.1億円を調達し、9月にはクラウドソーシング翻訳のコニャックと提携した。従来の典型的な翻訳サービスと異なり、多用される外国語表現をデータベース化することで、人間翻訳が必要な部分を最小化し、低料金短時間の翻訳を実現する。

フリーミアム版ではカスタマーサポートは提供されず、広告が挿入されるなどの制約はあるが、翻訳された外国語ページが静的なHTML形式で提供されることから、サーチエンジン最適化(SEO)においても効果が期待できるとのことだ。また、翻訳された結果について、さらに品質を高めたい場合は、有料にはなるが、ボタン一つでプロ翻訳者に翻訳を依頼することができる。

八楽では2014年4月までに、1万サイトでの利用を見込んでいる。今回のフリーミアム化が、日本のスタートアップの海外展開の後押しにも一役買ってくれることを期待したい。

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