オンライン英会話の新たな仕組みを提案するーーBest Teacherの挑戦

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10月は教育関連のスタートアップをいくつか取り上げてきた。学習管理をサポートする「スタディプラス」や、知育にフォーカスした「スマートエデュケーション」な、「学び」を通じた新たなコミュニティ作りを目指す「スクー」など、それぞれ異なったアプローチで、”教育”領域にチャレンジしている。

教育関連で以前から人気が高いのが英会話だ。英会話スクールやSkype英会話の他に、フィリピンへの語学留学を助ける口コミ情報サイト「School with」なども登場しており、数多くのプレイヤーがひしめいている。

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先日、大幅リニューアルを実施した「Best Teacher」もオンライン英会話サービスを提供するプレイヤーの1人だ。今回、ベストティーチャーCEOの宮地俊充氏にオンライン英会話と、EduTechについての話を伺った。

まず伺ったのは、競合が多いオンライン英会話の中で、どのように差別化を図っているのかということだ。

たしかにオンライン英会話の領域には競合が多いです。そこは価格競争には陥らないようにし、ブランディングで差別化を図っています。また、オンラインにかぎらず英会話全体の領域においても、既存の仕組みをひっくり返すように学習プロセスなどを作っていきたいと考えています。

ベストティーチャーの流れは時間を合わせずに非同期でチャットを用いて講師とのテキストのやりとりでき、「こんなことを話したい」という会話のトークスクリプトを作成して、そのスクリプトを元にSkypeレッスンをするというものだ。

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現在、ベストティーチャーはこのレッスンフローを特許出願をしている。オンライン英会話サービスを提供している会社は100社以上あり、差別化のために特許出願を行ったという。こちらに関しては先日掲載したこちらの記事をご覧いただきたい

ITをどれだけうまく活用できているかも差別化要因になると考えています。時間をあわせなくても非同期でのレッスンが可能であることや、ログをもとに効率のよい学習支援を実施するなど、テクノロジーを活用した新しい学習プロセスを発想し、提案していきたいと考えています。

海外で事例が増えていることから、日本でもこれまでの学習のあり方をひっくり返そうとするプレイヤーが登場してきている。宮地氏は、オンライン英会話の領域だけではなく、EduTech全体について、このようにコメントしてくれた。

EduTechのプレイヤーが増えたことを感じます。教育関連にはパッションを持った人が集まる傾向があると思います。そのため、明確に問題意識がある人が集まるので、互いに勉強になります。この調子でプレイヤーが増えていけば、業界自体も今後伸びていくはず。

教育関連の大企業とスタートアップが組む、というのは今後も起こりうる流れ。そうなれば、さらにエンドユーザーに新たな教育サービスが届きやすくなるのではと思います。

EduTechのプレイヤーに関する記事はこちらで一覧できる。ぜひ様々なプレイヤーの取り組みを目にして、教育全体の盛り上がりを感じてもらいたい。

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