【企画】「月額10万円から数千円にコストを圧縮」ーークラウド電話APIで構築するコール型サーバー監視ツール

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電話を再開発するクラウド電話API「boundio」。ユーザー認証や簡易のコールセンターなどの提供を可能にしてくれるこのAPIの最も身近な使い方、それが「サーバー監視」だ。メールによる通知が一般的だが、クラウド電話APIを導入すれば月額1575円と1回数十円の通話課金でコール型サーバー監視ツールを構築することが可能になる。

イプロスはセンサーや測定器の製造販売を手がけるキーエンス子会社として2001年に創業、製造業関連の技術や商材を取り扱うデータベースサイト「イプロス」を運営している。「例えば、とある企業で新製品の企画/設計や、ある課題を解決するために、新しい素材や部品、モジュールを探しているとします。その担当者が、やってきて検索をかけ、目的の製品や協力会社を探す」(開発グループのチーフアーキテクト山口隼也氏)というB2Bマッチングサービスを提供し、月間に発生する商談件数は約5万件、登録会員数は45万人になる。

山口氏のチームがboundioを使って取り組んだのは同サービスのサーバー障害監視通知。「オープンソースのZABBIXでサーバーを監視し、障害発生時に担当者にクラウド電話APIを使って通知、担当者の携帯を鳴らすという仕組み」を構築した。

これまでも別のサービスを利用していて「機能が多い代わりに月額10万円弱のコストがかかってました。長年サービスを運営しているということもあり、サービスはある程度安定している状態です。クリティカルな障害なんて月に一回あるかどうか。それに対してこのコストは少々もったいないな」と感じていたという。

「一時はAsterisk(アスタリスク)というオープンソースのIP-PBX(IPによる構内交換機)を使えばできるんじゃないのっていうところまで考えていました。そうこうしている内にboundioが登場してくれて。Herokuに十数行のコードを置いて、発信と着信に関する制御をやっています」と移行を決めたのだそう。

具体的には掛ける先の電話番号リストやプッシュ音認識機能を使った着信確認をHeroku側のプログラムで制御しているという。着信確認は、例えば誰かが障害通知を着信したら、プッシュボタンを押して着信したことをシステム側に通知、それ以降その人には掛からないようにする、といった機能だ。

「導入からまだクリティカルな障害が起こってませんから確認はできてません(笑。でも初期導入時のテストではつつがなく動いてくれてました。やはりメリットはコストですよね。月次で固定10万円弱かかっていたものが1575円になった。コール毎に25円(※携帯電話向け料金/固定電話は15円)かかりますが、先ほどもお伝えした通り、障害発生はほんの僅かですから」。

herokuやboundio側のシステムが落ちている可能性もあるので、メールでの通知も実施並走させている。ただ、やはり障害通知は緊急度を意識的に感じるためにも、コールが一番なのだという。「固定の電話番号を設定できるので、緊急度の度合いによってかかってくる番号を変えたりすれば、それぞれの着信音や表示名を変えたり」といった工夫も可能だ。

また、障害通知以外にもクラウド電話APIの可能性については模索しているという。特にビジネスに繋がる部分だ。

「B2Bということもあり、電話の利用はまだまだ強いんです。例えばウェブで検索してこのサイトにやってくる、で、フォームからの問い合わせでマッチングするわけですが、直接電話をされる方もかなりの数いるんです。今はそれを把握できていないのですが、イプロスを見て電話したことを示せれば、ユーザにもイプロスにも、お互いにメリットを出せて、ビジネスチャンスが広がると考えています」。

電話によってトラックできていない件数がウェブマッチングと同数程度あれば、確かにビジネスチャンスは倍になる。既にコール課金のASPサービスは存在するが、安く、APIとして自分達のシステムに組込める分、より柔軟な開発が可能になる。このあたりは次のチャレンジになるのだという。

(企画/協力:KDDIウェブコミュニケーションズ「boundio」)

(取材ライター:kigoyama)

本件に関するお問い合わせは下記フォームからお願いいたします。また、カジュアルな雰囲気でboundioを知りたい、クラウド電話APIについてどんなアイデアがあるのか知りたいという方のために毎月イベント「boundio meetup 2012!」に参加されたい方はこちらのフォームに登録頂ければ、イベント開催前にご案内をお送りいたします。

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