シンクランチ、匿名記者座談会、ブース出展のスタートアップ12社も登場した「ComingSooners」デモイベントレポート

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10月4日、ComingSooners と Startup Dating との共同でデモイベントを開催した。デモイベントでは、スタートアップによるデモブース展示と、シンクランチ上村氏によるトークセッション、匿名記者たちによる、スタートアップとメディアについてで座談会をおこなった。デモブースには、スタートアップが12社登場し、今回のイベントの目玉となった。今回はその様子をレポートする。

シンクランチ上村康太氏による「立ち上げ時期に資金調達は必要か?」

デモイベントは、まずソーシャルランチを運営するシンクランチ代表取締役副社長、上村康太氏のオープニングトークからスタート。トークのテーマは「スタートアップは立ち上げの時期に資金調達は必要なのか?」。資金調達の話といっても、ノウハウの話ではなく、そもそも資金調達をするということについての話をしてもらった。

そもそも、資金調達をするということは、会社の将来を「上場」・「バイアウト」・「倒産」の3つに絞るということだと上村氏は語る。資金調達によって得られるメリットは、「お金」「投資する企業とのシナジー」「社会的信用力の強化」「キャピタリストによるメンタリング」「人脈」。この中で一番重要なのはお金だという。ほかの要素は資金調達以外の手段でも得ることが可能だという理由だ。

シンクランチの資金調達は、立ち上げのサービスの特性と、創業者のポリシーから判断しました。立ち上げ時のサービスは、模倣されないようにするためにスタートダッシュが重要です。そして、サービスの成長と改良には時間がかかり、また、ソーシャルランチは信用力の必要なサービスだったことなどがあげられます。それに加えて、創業者二人の間で一致した考えをもとに判断をしました。ポリシーとして持っていたのは、個人負債を抱えないこと、受託はせず自社サービスで戦いたいという気持ち、勝負をかけるために起業したということの3つです。

上村氏は、資金調達をするとしたら、それは次のような条件が揃ったときだと語る。

”あなたが、お金はない、サービスは収益があがるまでに時間がかかる、受託はしたくない、個人負債も抱えたくない、でもエグジットまで持っていってやるという気概はある、そんな起業家ならば”だ。

資金調達が必要ない場合は、起業した会社を自分の所有する会社としてずっと経営していきたいという場合だ。そのほかにも、お金が十分にある場合や、他にも収益が上がる事業をおこないながら、じっくりと企業を経営していきたいという場合は必要ない。無駄に資金調達するのではなく、調達することの理由をきちんと考えることがポイントだ。

シンクランチも、最初は自分たちの資金でサービスをスタートさせ、途中で資金調達をおこなっている。自分たちでサービスをおこなっていきたいと考えている人たちは自分たちに資金調達は必要なのか、まずは考えてみたほうがいいかもしれない。

上村氏には、以前Startup Datingに寄稿もしていただいている。こちらもぜひご覧ください。
【ゲスト寄稿】僕が資金調達をして知った事とスタートアッ プのこれから[前半]

「こんなスタートアップは取材したくない!」座談会

第二部は、匿名の記者たちによる「こんなスタートアップは取材したくない!」と題した記者のホンネを話す座談会を実施した。このセッションはオフレコセッションだったので、内容を抜粋してお伝えする。

Q. 記事にするタイミングはどれくらい前がいいのか?

・早いほうがいいが、早すぎると忘れてしまうので、一週間前程度が良い
・おもしろいサービスだったらすぐ書いてしまう
・図々しい人の記事を書く、遠慮すると調整に時間がかかってしまう

Q. 記事にするスタートアップはどこを見て判断しているか?

・タイミングが合うかどうかのケースが多い、たまたまメールを見たかどうか
・自分は何者であるのかを知りたい、バックボーンの情報が多いほうが気になる
・受け取るメールが多いので、メールのタイトルで気になったかどうか
・知り合い経由は優先順位が高い

Q. これまでに遭遇したげんなりスタートアップは?

・複数の媒体に取材され、掲載のタイミングを握れていないスタートアップ

Q. 逆に評価が上がったスタートアップは?

・競合をよく調べているスタートアップ

Q. 原稿確認ってしてる?

・記事チェックはお断りしてる、編集権の独立、時間的な制限から
・誤りがあったら修正はもちろん対応する

Q. 取材を受ける前にやっておいたほうがいいことは?

・メディアトレーニングを積む、取材時を想定したシミレーションをするなど
・メディアの人に好かれるようにする、関係性をつくる
・プレスキットを作っておいたほうがいい(画像や文章など)

Q. これだけは守りましょう!というルールなどありますか?

・「5W1H」をはっきり話せるようにしておくこと
・媒体へのアプローチはガンガンするべき
・メディアに載ることが目的なのかは考えたほうがいい
・その媒体が、自分たちが本当に届けたい人たちに届く方法なのか
・媒体の属性(コンセプト、読者層など)をリサーチしておく

ブース出展のスタートアップ12社

infogra.me(by 株式会社カーツメディアワークス

infogra.meは、インフォグラフィックスを共有して世界に「伝える」投稿型サイトだ。インフォグラフィックスは海外メディアがよく使用していたり、ウェブサービスがプレスリリース時に使用するなど、少しづつ目にする機会は増えている。コンテンツが重要な役割を持つこれからだからこそ、インフォグラフィックスの動向には注目したい。infogra.meは、10月末~年末にかけて、グローバル版とモバイル版をローンチ予定。

 

aquoria(by aquoria)

「aquoria」はHTML5 ベースのブラウザアプリケーションだ。Facebookアカウントでログインし、アルバムの写真をアップロードするか、PCから写真をアップロードすることで、簡単に写真をaquoriaにのせることが可能だ。aquoriaはクローズドなサービスとなっており、ユーザが写真をシェアしたいと思う家族や友人だけが写真を閲覧できる。同じイベントに参加している複数の友人から写真を集め、アルバムを作成することもできるという。スマートフォンの進化とともに写真を撮る機会も増えている今、注目したいサービスだ。

サービスのチュートリアルは以下の映像からどうぞ。

 

Sanpo(by Team Sanpo)

「sampo」は、お出かけ散歩をもっと簡単に、楽しくするためのお散歩用サービスだ。このチームは、Startup Weekend Tokyoをきっかけに誕生している。sampoを利用すると、自分の条件を入力してルート(スポット)検索をすることもできるし、立ち寄りたいスポットを写真から選択することも可能だ。散歩をしながら写真を撮ってアップロードもでき、散歩が終わった後には友達に散歩コースを共有することできる。物事のスピードがどんどん増していくのに流されてしまわないように、sampoを使ってゆっくりとした時間を過ごしてみてもいいかもしれない。

 

Mammoth TeamWork(by パラダイスウェア株式会社)

「Mammoth TeamWork」はプロジェクトワークに特化した新世代グループウェアだ。視覚的にプロジェクトの全体と現在の状況がわかる「プロジェクトマップ」と、自分のタスクがプロジェクトと関連して確認できる「My Work」機能を実装している。また、メンバー同士の理解を深めるための「Team」機能やメッセージのようなやりとりを簡単におこなうことができる「Talk」機能など、様々な機能が用意されており、プロジェクトの成功を助けてくれるそうだ。Mammoth TeamWorkは10月7日にリリース予定だ。気になる方はこちらから事前登録を

 

Passta(by 株式会社モノプレーン

Passta」を使えば、iOS6から実装されたPassbook対応のクーポンサービスをすぐに始めることができるサービスだ。これを利用すれば、たったの3ステップでクーポンが作成できる。日本では今のところ「ぐるなび」、「TSUTAYA」、「ANA」といったサービスが対応している。

現在、サービスは準備中だ。事前登録は以下から。
Coming Sooners URL: http://comingsoon.passta.jp

 

Rispal(by イルデザイン株式会社)

「Rispal」は空きスペースと個人・団体のマッチングサイトだ。登録無料で利用でき、空きスペースや利用していない時間を持つお店やオーナーと、展示やイベントをおこなえるスペースを探している人とをつないでくれる。スペースの効率的な利用を可能にすることを目指すサービスだ。この秋にβ版をリリース予定。サービスの最新情報を受け取りたい方はこちらから。

 

LAUNCH APP(by ザオリア株式会社

LaunchApp」は、リリース前のAndroidアプリを体験して報酬をもらうことができるサービスだ。ユーザはアプリテスターとして登録し、フィードバックを求めているメーカーが開発中のアプリを体験する。利用した感想をフィードバックすることで報酬をもらうことができるという仕組みだ。スマートフォン(Android)があれば利用可能なため、移動中や寝る前などちょっとした時間でのお小遣い稼ぎにいいかもしれない。こちらから無料登録が可能となっている。

 

piaScore(by プラスアド株式会社

piaScore」は「世界中の楽譜をいつでも手元に」をコンセプトとした iPad 電子楽譜ビューアアプリだ。快適な楽譜の閲覧や演奏方法の共有、日々の練習の管理などの実現を目指している。手の動きや、顔の動きを認識して、画面に触れずに楽譜の画面がスライドするようになっており、楽器の演奏者が楽譜をめくるさいにかかる負担を軽減している。実際の利用シーンを以下の映像からご覧いただきたい。

 

ご当地アンサー(by 株式会社グリナス

Coming Sooners URL: http://signup.gotochi-answer.com/

ご当地アンサー」は、全国各地の絶品グルメ・おすすめスポットなどその地域の隠れた魅力を発掘するためのサービスだ。知る人ぞ知るご当地の絶品グルメや、スポットをソーシャルの力で発掘し、地域の魅力を伝えていくことでその土地への訪問者を増やし、地域を活性化していくことを目的にしたサービスだ。

 

ShareWis(by 株式会社シェアウィズ)

ShareWis」は、英語・会計・プログラミングが学べる新しい無料学習サイトだ。5-30分で完結する無料のレクチャーが掲載されており、気軽に学習をスタートさせることができる。学習の進捗は「知識の地図」として可視化され、学びの成果がわかりやすくなっている。レクチャー同士のつながりも可視化されるため、つながりをたどりながら学習が可能となり、継続的に学習できる環境が用意されている。

 

ゴチソー(by チーム凸)

Coming Sooners URL: http://comingsooners.gochi.so

「ゴチソー」はユーザーテスト、ヒアリングができるサービスだ。ただテストやヒアリングをしたい人たちと消費者のマッチングをおこなうだけのサービスではなく、ソーシャルの力によって”顔の見える”というポイントを重視している。体力が不足しているスタートアップや、中小企業はなかなかリサーチやテストマーケティングまでおこなうことは難しい。

ゴチソーは、消費者リサーチやテストマーケティングを、全てのマーケッターが手軽にできるようにすることを目指している。その結果をもとに多くのサービスが消費者に受け入れられて、日本経済の活性化に繋がるひとつの要因になることをミッションとしている。

 

MerryBiz(by リブ株式会社)

スタートアップや個人事業主は、事務作業にかける時間すら惜しいと感じる人も多いのではないだろうか。そんな人に向けたサービスが「MerryBiz」だ。このサービスを使えば、本業に集中できるようになり、サービス側が事務作業を代行してくれる。レシートの山を帳簿に入力してくれたり、膨大な量の入力作業をしてくれたり、飛行機などの手配といった面倒な作業を代わりにやってくれる。

 

セッションが終了した後は、ミートアップを開催。ブース出展者、ゲスト、参加者の交流がおこなわれた。またこうした機会は設けていきたいと考えているので、情報をチェックしてもらいたい。