企画:事業を手放そうと考えたーーリブセンス村上太一氏が語る「事業をやめない」方法(後編)

SHARE:

prtimes_article_header_2

本企画は25歳以下の学生・若手社会人が新規事業を立ち上げるプログラム「Digital Founders Japan by PRTIMES」の提供でお送りします。

デジタルファウンダーズジャパンは、25歳以下の「デジタルネイティブ」世代から選抜された3~5名のチームで約1年間に渡り、実際に新規事業のスタートアップに挑戦するプログラム。

このキックオフイベントでリブセンス代表取締役の村上太一氏が起業家志望の学生に向けて語った「事業をやめない」ために必要なヒントをまとめた。※後半はPRTIMES代表取締役社長の山口拓己氏と村上氏の対談(後編/取材:SD Japan編集部)

IMG_7207

新サービスを考える上で大切にしている視点

山口氏:世の中にはページビューやユーザー数が多く集まれば、どうにかなると考えているようなサービスがあります。しかしサービスには必ず顧客が存在し、価値を提供しなければなりません。この視点は基本的なものですが忘れがちで、とても大切なものです。

また私は問題や顧客の見つけ方にテンプレートのようなものはないと考えています。例えば、過去に手がけたkijineta.comはある顧客を特定して、その不便を発見するというプロセスを取りました。普段の生活がどんどん便利になる中、何気ない意識では不便を発見するのは難しいんじゃないでしょうか。

村上氏:私の場合は不便だから解決をしたいと思っても、実はそれは大きな問題ではなかったりすることがあります。ニーズがニッチ過ぎたり、既にサービスが存在しているとか。この問題が本当に不便なのか、客観視する姿勢は重要と思っています。例えば私はアイデアディベートでわざと反対側に回って批判をし、そこからアイデアの穴を見つけたりします。

個人的に節約とかお得ネタの雑誌が好きでよく読むんですが、ここからビジネスアイデアを探すのは楽しいかもしれません。タバコを海外で購入して輸入した方が安かったり、航空券を安く手に入れるにはどうしたらいいかとか、そういう情報が沢山載ってるんですね。こういうものを自動化したらどうなるか、そういう視点で進めるのもひとつあると思います。

創業時の人集めや、チームビルティングで辛かったこと

村上氏:社員から上司にはもっと仕事をして欲しいとか、そういう不満が出てきた時期のことです。なんとかしないといけないと考えて、夜中にろうそくの火ひとつ灯してそれぞれの不満を言い合うという時間を作ったことがあったんです。暗いですから結構なことが言える。言われた本人はショックですし泣いたりした人もいました。

その次の日の夜にまた同じような時間を作るんですが、今度は励まし合うんですね。一歩間違えると内部分裂して危険なことになりかねないですが、この取り組みはうまくいって、みんなの行動が変わったりしました。

IMG_7209

あと、一緒に事業をやろうと人に声をかけるときはインパクトのあることを言った方がいいですね。授業中に後ろの人に声かけして「明日から一緒にやろう」とか。

山口氏:kijineta.comからPRTIMESに変わったとき、社員はゼロの状態でした。私も当時はベクトルとの兼務がありましたので、十分なリソースが割けない。さらに資金も底をついて採用もままなりません。考えたのはやはりベクトルからボランティアのような形で手伝ってくれる人を募ったり、別業務のアルバイトを口説いたり、そういう地味なことをしながら1年間運営を続けました。

私は友人のような関係でビジネスをやるのが苦手なタイプなので、本当にシビアに言い合える仲間の方がいいですね。忙しい中、時間を割いて手伝ってくれた人たちは今でもPRTIMESに残ってくれています。

デジタルネイティブと呼ばれる世代に期待すること

山口氏:私が生きてきた時代が違う、という強みを活かして欲しいですね。私の時代はポケベルがありました。今の世代にはiPhoneがあります。7歳になる娘がいるのですが、彼女はiPadを使ってネットワークの将棋を楽しんでいます。今を生きているから理解できること、違いに気がつくことができると思います。

村上氏:若い力でチャレンジする人にはできるだけ大きな市場を狙って欲しいですね。私も19歳で会社を起こしましたが、今から考えるとよくできたなと思いますね。資金もなければ企画もダメな状態でスタートして、良くも悪くも社会を知らないという無知を武器にできたから今があるのかもしれません。

サービスが流行っていることを想像できて、未来の自分がそれをちゃんと使って、どう世の中を変えるかを説明できるようにして欲しいです。

前半はこちら

デジタルファウンダーズジャパンでは明日の起業家を目指す25歳以下の挑戦者からのエントリーをお待ちしております。プログラムを詳しく知りたい方はキックオフイベントへご参加ください。応募方法についてはこちらのページから。