Search failcon

MoneytreeのPaul氏が語る「スタートアップがチームの解散を避けるために大事な4つのこと」 [Failconレポート]

SHARE:

起業家たちが自らの失敗談を語る「Failcon Japan」。午後のセッションで Moneytree(マネーツリー)CEOのPaul Chapman氏が登壇した。Moneytree(マネーツリー)は賢いお金のアシスタントアプリ。iPhoneやiPadのアプリから、預金残高やカード使用額を自動で一括管理できるようになっている。 Paul氏はMoneytree(マネーツリー)を始める前にもスタートアッ…

IMG_0016

起業家たちが自らの失敗談を語る「Failcon Japan」。午後のセッションで Moneytree(マネーツリー)CEOのPaul Chapman氏が登壇した。Moneytree(マネーツリー)は賢いお金のアシスタントアプリ。iPhoneやiPadのアプリから、預金残高やカード使用額を自動で一括管理できるようになっている。

Paul氏はMoneytree(マネーツリー)を始める前にもスタートアップを立ち上げており、イグジットもチームの解散も経験している。そんなPaul氏から「スタートアップの解散を避ける方法」というテーマでトークセッションが行われた。

解散を避けるために重視する4つのポイント

Paul氏はチームが解散してしまうことを避けるために、大切だと考えていることとして4つのポイントを紹介した。

  • 起業する目標はわかっていますか?
  • スタートアップは文化がすべて
  • 文書で契約を明確にする
  • 人間関係が重要

この4つのポイントについて、順番に紹介していく。

起業する目標はわかっていますか?

まず重要なことは起業する目的が明確になっているかどうかだ。社会に貢献することか、人気者になることか、刺激がほしいのか、お金持ちになりたいのか。この目標を自覚しておくことが重要だ。

Paul氏は、最初スタートアップを立ち上げた際、目標設定は抽象的なものだった。

Paul氏「2〜3年でいい会社を作ってお金をゲットしたい!という思いで起業しました。結果的には7年かかり、とてもハードなものだった。」

そこからPaul氏が学んだのは自分の限界を知ること。最大で何年挑戦するのか、給料は最低いくらなのか、残業はどのくらいするのか、家族にはどれくらい会うのか、友達とはいつ遊ぶのか、成功のために何を犠牲にするのか、などどこまで自分が目標のために行動できるのか。目標を自覚した上で、自分の限界を知ることも重要だ。

スタートアップは文化がすべて

Paul氏は「文化が戦略を食う」というピーター・ドラッカーの言葉を引用し、共同創業者を選ぶことによって会社の文化と成果が大幅に変わる、とコメント。

会社の文化は上の人間から下へと流れ、新しく入る人間はすでにできている文化になれていく。そのため共に文化を作っていく存在である共同創業者は非常に重要な存在だ。さらに、信頼関係のある人間とスタートアップを始めるべきだとPaul氏は語る。

Paul氏「以前のスタートアップでは、関係が希薄な人と起業したため、仕事がハードになったらチームの構成が崩れてしまいました。そのため、次のスタートアップでは信頼できる人間と始めました。」

文書で契約を明確にする

株主間契約によるいろいろな問題を避けるために、文書で契約を明確にすることが重要だとPaul氏は語る。以前、スタートアップをしていたときには株主間契約がなかったことで、会社をスムーズに経営できず、創業者の権利も不明確になってしまった、と当時のことをPaul氏は振り返る。

Paul氏「契約をすることで、給料の設定や、利潤の還元、最終决定者を明確にすることや、論争の解決、株はいつ誰にどうやって売ることができるのかといたことが解決することができます。契約とは期待管理です。自分の権利、義務、期待すべきことを知ることにつながります。」

人間関係が重要

スタートアップをする人にとって、

  • 弁護士、司法書士
  • エンジェルやメンター
  • 実力、実績のある支援者
  • ファンドレイジングの支援者
  • ファンディングの仲介者

といった人々との人間関係が重要になる。

Paul氏による最後の教訓は、スタートアップには適切なアドバイザーが不可欠だということだ。以前、スタートアップをしていたときにアドバイザーとなった人物は中立的な立場ではなく、自分の利益のためになる行動をとっていたという。

Paul氏「このような事態を防ぐためには、アドバイザーを幅広く募集すること。積極的にネットワーク作りを行い、アドバイザーとしてメンターを募集することが重要です。」

Paul氏はこれらの教訓を活かし、現在は順著にMoneytree(マネーツリー)を成長させているという。これからスタートアップを始めようという人々は参考にしてみてはいかがだろうか。

nanapiけんすう氏が語る「CGMを作る際の5つのポイント」[FailConレポート]

SHARE:

起業家の失敗談をテーマにしたカンファレンス「FailCon Japan」の午後、nanapiの古川健介氏が登壇。「CGMサービスを作る上での失敗」というテーマでトークを行った。 積み重ねてきたCGMサービスの運営経験 学生時代からCGMサービスの運営をしてきた古川氏。初めはユーザが投稿しやすい環境を作り出すために、運営者である自分が責任をとるという形式でサービスを運営していた。だが、この結果、警察…

起業家の失敗談をテーマにしたカンファレンス「FailCon Japan」の午後、nanapiの古川健介氏が登壇。「CGMサービスを作る上での失敗」というテーマでトークを行った。

積み重ねてきたCGMサービスの運営経験

failcon kensuu

学生時代からCGMサービスの運営をしてきた古川氏。初めはユーザが投稿しやすい環境を作り出すために、運営者である自分が責任をとるという形式でサービスを運営していた。だが、この結果、警察から捜査関係事項証明書が100通以上届いたり、内容証明が100通以上届いたり、訴訟での損害請求額が総額で6800万円にものぼったという。

自分がすべての責任を負うという形ではコストが掛かり過ぎると考えた古川氏は、次に「したらば掲示板」というコミュニティサービスの運営に携わる。これはユーザが掲示板の管理人となり、その掲示板での責任は管理人が負うというものだ。このときは運営側の責任は減ったが、ユーザは掲示板は「自分のモノ」という認識を持ちやすく、広告を貼ることなどが難しかった。サービスは成長しているものの、マネタイズがうまくいかず、負担が増えていったため、事業譲渡に至った。

現在は、暮らしのレシピサービスである「nanapi」やモバイルのQ&Aサービスである「アンサー」などを運営している古川氏。彼が考えているCGMサービスを運営していく上での重要なポイントとは一体どういったものなのか。

CGMサービスから得た教訓

古川氏が参加者に伝えたCGMサービスの運営から教訓は、

  • ユーザに対価を払わず投稿してもらうのは非常に難しく、トレードオフが多い
  • あちらを立てればこちらを立たず、ということが起こりやすい
  • 人と人とのコミュニケーションなので思い通りにいかない可能性は高すぎる

というもの。以上の教訓から、古川氏はCGMを作るためのポイントを5つ語った。

CGMを作る際の5つのポイント

  • ロジカルに考えない
  • 数字で考えない
  • 意味不明にする
  • ゴールを明確にしない
  • 手段を目的化する

いずれも、サービスを運営する人にとっては困難なことではないだろうか。普通に考えれば、ロジカルに考え、数字を重視し、ゴールから逆算し、意味を明確にし、目的のために手段を選ぶ。だが、CGMではそれが成り立たない、と古川氏は語る。

古川氏「人にはわからないからこそ知りたくなるという面があります。ゴールなんかもどうでもいいことで、このアクションによってユーザがどういうことになるかが大事。手段自体が目的化するという点については、初音ミクの例がわかりやすいと思います。初音ミクを使って曲を作っている人は、曲を作ることを目的にしているのではなく、初音ミクを使っていかに面白いことをするかを考えている。その行為自体が楽しいので、それに集中して次第に盛り上がっていく。CGMもこれが重要だと思っています。」

古川氏は自らがコミュニティサービスの中に入り、ひとりのユーザとしても楽しんでいるように感じられる。こうした教訓に加えて、自らもユーザとしてコミュニケーションを楽しむこと、ということもCGMサービスを運営する上で大切だと考えられるかもしれない。

Cyta.jpの有安伸宏さんが共有する「2週間で検証できることに6ヶ月かける失敗」[FailConレポート]

SHARE:

コーチ・ユナイテッドの有安さん FailCon Japanの午後のセッションに登場したのは、「Cyta.jp」を提供するコーチ・ユナイテッドの有安伸宏さん。「2週間で検証できることに6ヶ月かける失敗」と題されたセッションで失敗談が共有された。 たまたま隣にいた弟と気軽にサイトをつくってみた 200種類のレッスンが受けられるCyta.jpが目指すのは、「地域のサービスをスマホで買う」という未来だ。モ…

Cyta-Ariyasuコーチ・ユナイテッドの有安さん

FailCon Japanの午後のセッションに登場したのは、「Cyta.jp」を提供するコーチ・ユナイテッドの有安伸宏さん。「2週間で検証できることに6ヶ月かける失敗」と題されたセッションで失敗談が共有された。

たまたま隣にいた弟と気軽にサイトをつくってみた

200種類のレッスンが受けられるCyta.jpが目指すのは、「地域のサービスをスマホで買う」という未来だ。モノがAmazonで買えるだけでなく、オフラインのサービスをオンラインで見つけて予約できる時代を描いている。

自らを「オフィスにこもって事業をつくるタイプの経営者」だと話す有安さん。スタートアップのプロダクトづくりには細かいイテレーションが必須で、そこには仮説検証が伴う。

「過去に検証が成功した最たる例は、Cyta.jpというサービスコンセプトを検証した時のことですね。Cyta.jpのアイディアを思いついて、プロのドラマーだった弟にコーチ第一号になってもらったんです。とりあえず簡単なホームページをつくって、思いついた価格で生徒を募集してみたら、SEOが効いて生徒が集まりました」

ユーザー獲得コストを一切かけることなく、1ヶ月ほどでスピーディにアイディアを検証することができた。

2週間で検証できることに6ヶ月かける失敗

一方、失敗してしまった検証の事例が、Cyta.jpに受講生同士のコミュニティを設けるというアイディアだった。

レッスンを受けるユーザー同士がつながって切磋琢磨すれば、ライフタイムバリューもおのずと上がるはずという仮説に基づいたものだった。

4ヶ月から6ヶ月をかけて最初から大きな仕組みを実装したところ、驚くほど使われなかったと言う。使われない原因を検証するためにユーザーに電話をしてみてわかったことは、自分たちが思っている以上に「社会人にとってレッスンを受けることは“パーソナル”である」ということだった。

「一番の問題は、この結果にたどり着くまでに6ヶ月という長い期間をかけてしまったことです。大きな機能だったので当然エンジニアの気合いも大きいですし、それまでに投資したサンクコストも膨大でした」

仮説検証のあるべき姿とは

ではどうすべきだったのか。有安さんは5つのポイントを挙げる。

  • ユーザーと会って話す
  • ペーパープロトタイピング
  • コードを一行も書かない
  • 最低限の実装で済ます
  • ソースコードを後で捨てることをエンジニアと合意する

まず検証すべきは、ユーザーにとって価値があるか。それを知るためにはユーザーに会って話を聞くしかない。このユーザーヒヤリングに際しては特に意気込む必要はなく、それこそ画面を手書きで書いたペーパープロトタイプでいい。そうすれば、開発やデザインのリソースを使うこともない。

「コードを一行でも書いた時点でそれは負債だと認識しています。一度書いたものは、プログラマーも思い入れがあるのでお蔵入りするともなれば彼らのモチベーションにも響く。いかに最低限の実装で済ますか、仮説検証においてここは大事ですね」

こうしたプロセスを経てわかったことを基に、方向転換していけばいい。

現在も、毎週のように起業家の相談に乗る中で、「ユーザーに直接会って話す」ということをしているスタートアップは少ないと指摘する有安さん。もっとユーザーに会うべきだと強調した。

 

失敗談を共有するFailCon:「Umano」のCEOであるIan Mendiola氏が語る共同ファウンダーの見つけ方

SHARE:

UmanoのIan Mendiola氏 Open Network Labの代表である佐々木智也氏のオープニングトークで始まった日本初開催となる「FailCon」。FailConは、起業家の失敗談を共有することを目的としたイベントだ。 最初のセッションは、ニュース読み上げアプリ「Umano」の共同ファウンダーであるIan Mendiola氏。Ianはもともとデベロッパーで、Umanoを立ち上げる前は…

Umano-Ian-FailConUmanoのIan Mendiola氏

Open Network Labの代表である佐々木智也氏のオープニングトークで始まった日本初開催となる「FailCon」。FailConは、起業家の失敗談を共有することを目的としたイベントだ。

最初のセッションは、ニュース読み上げアプリ「Umano」の共同ファウンダーであるIan Mendiola氏。Ianはもともとデベロッパーで、Umanoを立ち上げる前はGoogleやマイクロソフト、Bloombergなどでソフトエンジニアとして仕事をしていた。

Ianが共有したのは、スタートアップを立ち上げるに際して肝となる「チーム」、「アイディア」、「マーケット」の3要素の中でも「チーム」について。なかでも、共に荒波に揉まれることになる共同ファウンダーは特に慎重に選ぶ必要がある。

にも関わらず、現在のUmanoにたどり着くまでの2年半はそこでつまずいてばかりだったと言う。

お互いを補い合う形で“ビジネス側”の人間と起業

2010年初期、Bloombergでファイナンシャルデベロッパーだった頃に出会い、一緒に起業することになった相手は完全に“ビジネス側”の人間だった。

コーディング専門だった自分には、パートナーとして事業がわかる人間が必要だと思ったからだ。もちろん、この相手にはスタートアップ精神も備わっていた。

Ian-FailCon-one

ところが、当時つくってリリースしたのは、C向けのデートアプリ。C向けの商品に関しては、ユーザーを獲得し、プロダクト・マーケット・フィットにたどり着くことが先決。そもそも事業開発が必要になるまでの前段階のプロセスが長く、そこに事業系の人間の出番はない。結局、Ianが一人で夜な夜なコーディングをすることに。

「当時はまだ“Lean Startup”の概念は存在しなかったから、つくってはイテレートするという発想がなかった。それで、自分たちがイケると思ったプロダクトをとことん作り込んでからリリースしたんだ。でも読みは外れて、ユーザーはまったく集まらなかった。開発を続けたけれど、実質一人で取り組むプロダクトにモチベーションも薄れていったよ」

スキルや専門分野を補い合うことができることもポイントではあるものの、まずは最初のプロダクト・マーケット・フィットにたどり着くために必要なスキルが揃っていることが大事だということを学んだ。

同じエンジニアと起業するも、目指すゴールが合致せず

次に出会ったのは、以下のスライドにあるような共同ファウンダー。初回の起業体験から、相手もエンジニアであることが心強く、組む決め手になったと話すIan。プロフェッショナルのためのサービスを開発していたが、リリース後、またしてもユーザーが集まらなかった。

Ian-FailCon-engineer

それ以上に問題だったのは、そもそも起業してプロダクトをつくることの目的について、共同ファウンダーと合致していなかったこと。人によって、それは有名になることだったり、お金のためだったりさまざまだ。

また、事業を早く軌道に乗せてさっさとエグジットするのか、それとも長期的にいいプロダクトをつくりたいのか。この部分が一致していないと、いくら素晴らしいメンバーがいても上手くいかない。

ハーバードMBA卒より、証明された実績があること

次の起業パートナーに選んだのは、ハーバードMBA卒の人物だった。コンテンツとEコマースを組み合わせたような、ファッション版Pinterestをつくりたいというのが彼女のアイディアだった。

アイディアはいいし、既に資金調達もしていて、さらにはハーバードMBA卒。一緒に組まない理由はなかったように思えたものの、ハーバードMBA卒というラベルにやられてしまったと話すIan。

大事なのは、ブランドではなく、証明された実績があること。果たすべき役割をきちんと達成し、結果を出すことができるのか。ただハーバードMBA卒というだけでは実質的にはあまり意味がない。

Ian-Failcon-MBA

セッションの最後に、「失敗が多くても、“トンネルの終わりには光が見える”」と参加者を励ますIan。

パートナー選びで幾度も失敗を重ねた結果、現在CEOとしてチームを率いるUmanoでは共同ファウンダーとチームともに恵まれている。社内にはエンジニアも多く、スキル面でお互いを補い合って一致団結して動くことができていると言う。

 

起業家が語る「かなりマズかった」失敗例

SHARE:

Image by Flickr <ピックアップ> Startup Founder Confesses The Mistakes That Killed His Company Before It Even Got Off The Ground 6月18日に開催される失敗カンファレンス「FailCon」ではセッションのモデレーター(といってもひとつだけですが)をご指名頂きまして、現在、過…

384010386_5f45ae0f25_z

Image by Flickr

<ピックアップ> Startup Founder Confesses The Mistakes That Killed His Company Before It Even Got Off The Ground

6月18日に開催される失敗カンファレンス「FailCon」ではセッションのモデレーター(といってもひとつだけですが)をご指名頂きまして、現在、過去にピックアップした記事などの見返しをしております。

海外では失敗の共有は度々記事になっており、定期的に同じような内容が共有されております。例えばこちらのようなものをTHE BRIDGEでも掲載しております。

そしてここにまた新しくひとつ加わる形で、こちらの記事、というか失敗をご紹介します。

Carlos Taborda氏はクラウドアプリのホスティングプラットフォームを運営するスタートアップで、この会社自体はフォーチュン500に顔を並べる企業と取引するなど成功もしているのですが、最近やらかした大きな失敗によって新しいプロジェクトをひとつダメにしてしまったそうです。

詳しくは原文を読んで頂きたいのですが、彼の体験した失敗をこちらに並べてみましょう。大きくは三つです。

  • プロダクトは本当に大きくて火急的な問題を解くモノではなかった
  • アイデアをターゲットとなる顧客にすすめる前に意見を強くは求めなかった
  • 優れた技術者たちを揃えることはできたが、それをマネジメントする十分な知識がなかった

どうでしょうか、文字にすると「どこかでみたことのあるような」失敗ですが、気がつくべきはこのような情報が大量に出回っているにもかかわらず、やはりこのような経験をしてしまう、ということなのだと思います。そのニュアンスはぜひ原文で。

プロダクトが似てようが、私たちのようなメディアが勝手にカテゴライズしようが、どれひとつとして全く同じスタートアップというのはありません。経験はそれぞれです。大切なのはやはり未経験であれば一度こういう場面に遭遇し、経験を重ねて自分のスタートアップなりの解決方法を独自に編み出すしかないのだなと改めて思います。

こういうのを何度も何度も書いておいてなんですが、文字だけで分かった気になるのも大きな失敗なんでしょうね。

via Tech 【G翻訳】

起業家の失敗談から学べる「FailCon」が6月18日(水)に日本で初開催:nanapi、Digg、CrowdWorksなど国内外の創業者が明かす

SHARE:

来たる6月18日(水)、日本初となる起業家の失敗談をテーマにしたカンファレンス「FailCon」が開催されます。メディアやイベントなどでサクセスストーリーや美談ばかりにフォーカスが当たる中、失敗談を通して参加者により多くの学びを提供し、成功に導くことを目的としたイベントです。 2009年にサンフランシスコで誕生し、その後、フランス、オーストラリア、ブラジルなど世界12都市で開催されるFailCon…

FailCon

来たる6月18日(水)、日本初となる起業家の失敗談をテーマにしたカンファレンス「FailCon」が開催されます。メディアやイベントなどでサクセスストーリーや美談ばかりにフォーカスが当たる中、失敗談を通して参加者により多くの学びを提供し、成功に導くことを目的としたイベントです。

2009年にサンフランシスコで誕生し、その後、フランス、オーストラリア、ブラジルなど世界12都市で開催されるFailCon。今回、Open Network  Labを通じて、日本でも初めて開催されます。

Failcon-pastシンガポールで開催されたFailConの模様(Photo via e27

イベントでは、自ら過去に失敗を経験し、そこから学ぶことで現在に至る国内外の起業家によるキーノート、またパネルディスカッションが予定されています。

例えば、ソーシャルニュースサイト「Digg」の共同創業者であるJay Adelson氏による「嵐を乗り切る方法はあるのか?2度の経済危機で2度の失敗から学ぶスタートアップの防衛術」。スタートアップ企業が、マクロ経済環境から来る衝撃をいかに乗り越えられるのかについて、 Equinix 社と Digg 社の実例を交えて議論していきます。

また、Cyta.jpを運営するコーチ・ユナイテッドの有安伸宏氏による「仮説検証の時間軸の失敗:2週間で検証できることに6ヶ月かける失敗」、CrowdWorksの吉田浩一郎氏は、「市場と仲間の選び方:1億の赤字と役員の離反で学んだこと」をテーマにセッションを行います。nanapi共同創業者の古川健介氏からは、「CGMサービスを作る上での失敗」が語られます。

当日は、2つのパネルディスカッションも予定されています。テーマは、「一般企業に就職してからの起業:会社員時代の失敗をどう起業に活かしてきたか」と「在学中・大学卒業直後に起業すべきか、一度就職すべきか」。既に起業している人だけでなく、起業への関心が高い学生の皆さんにも役立つ内容になりそうです。

失敗を恐れないマインドを持つ起業家による、かなり濃い1日になることが期待されるFailCon Japan。参加を希望する方は、Peatixでチケットの購入をどうぞ。

 

FailCon: CheezburgerのBen Huh氏「誰も君のスタートアップのことなんて気にしない、いい意味で」

【翻訳 by Conyac】【原文】 世界の笑いの多くはBen Huh氏のおかげである。The Cheezburger Networkの創設者として、彼は一日に5分、世界を幸せにする任務を担っている。彼には真面目な一面もある。今日アプリをローンチした彼の新しいスタートアップCircaでは、ジャーナリズム界の変革を試みる。 Ben氏は、猫の写真をオンラインに投稿して儲けるビジネスを始める以前、人生の…

【翻訳 by Conyac】【原文】

シンガポール初のFaliConでスピーチするBen Huh氏。写真:Terence Lee

世界の笑いの多くはBen Huh氏のおかげである。The Cheezburger Networkの創設者として、彼は一日に5分、世界を幸せにする任務を担っている。彼には真面目な一面もある。今日アプリをローンチした彼の新しいスタートアップCircaでは、ジャーナリズム界の変革を試みる。

Ben氏は、猫の写真をオンラインに投稿して儲けるビジネスを始める以前、人生の暗黒期を過ごしていた。2001年に最初のスタートアップが失敗したことで4万米ドルの借金を抱え、彼は鬱状態になってしまったのだ。

「家から出ることができず、ベッドからも出られなかった。世間に向き合うことができなかった」と、シンガポールで開催された史上初のFailConでの基調講演で彼は語った。投資家たちの数十万米ドルの資金を失った重圧は、彼にとっては重過ぎたのだ。

自殺さえ考えた。「死は良い選択肢だった。日に日に魅力的な選択肢になっていった」と、最終的にその穴からどう抜け出したのかをブログに記している。

失敗による情緒不安にもがくことは、Benにとって楽しいことではなかったが貴重な経験であった。ありがたいことに、この経験がユーモア満載の彼の人生を世界と共有するきっかけとなったのである。

彼は、人々が小さな失敗についていかにすぐ忘れてしまうということを知っている。例えば、新年の抱負などだ。しかし、失敗したスタートアップに対しては大騒ぎしてしまう。

「あのウェブサイトを閉鎖してしまった僕は出来損ないだ」と彼はいう。

「何言ってんだよ。君のことを出来損ないだと思っているのは君だけだ」。

起業家が失敗したとき、彼らは自分を世界の中心に置いて考えてしまう。誰もが自分の失敗を知り、そのことを厳しく非難していると考える。Benはこれを奇妙な考え方だとする。スタートアップの成功が必ずしも皆の懸念ではないように、失敗したということもまた人々が最初に思い浮かべることではない。

「誰も君の失敗になんかに目もくれない。君のことなんて別に何とも思ってないんだ、いい意味で。」と彼は言う。

35歳にして、韓国人の彼はあらゆる意味で成功のロールモデルである。Cheezburger.comは今日アメリカのエンターテイメントサイトの上位50位に入っているとBen氏は言う。Foundry GroupのBrad Fled率いるシリーズAで30万米ドルを集めたこのサイトに、投資家達は夢中になっている。

彼にとって最初のスタートアップの失敗が、後に大金を動かすことに対する責任感を植えつけた。プレッシャーは2度目のときの方がずっと大きかった。Ben氏は、また全財産を失ってしまうのではないかという考えと葛藤しなければならなかった。

「成功するよりも失敗する可能性の方が圧倒的に高い。それを受け入れて前進するためには、“君のお金をもらうよ、君はプロだから”と考えるしかない」。

「これでだめなら、3,200万ドルでMBAの勉強をしたと思えばいい」。

【via SGEntrepreneurs】 @sgentrepreneurs

今週のシンガポールは、テックのお祭りが満載—TechVenture、TechInnovation、FailCon、Entreport Asia

SHARE:

今週はシンガポールでテック・スタートアップのカンファレンスが目白押しだ。もともと、シンガポール市内を走行コースにする F1 Singapore GP が終わった後のこの時期には、電話会社の SingTel が中心になった Accelerate というイベントを開催していたが、今年は Accelerate は開かれないようだ。 代わって、シンガポールの首相直轄機関 NRF (National Res…

今週はシンガポールでテック・スタートアップのカンファレンスが目白押しだ。もともと、シンガポール市内を走行コースにする F1 Singapore GP が終わった後のこの時期には、電話会社の SingTel が中心になった Accelerate というイベントを開催していたが、今年は Accelerate は開かれないようだ。

代わって、シンガポールの首相直轄機関 NRF (National Research Foundation) が主催する、スタートアップのためのイノベーションと投資を募るカンファレンス「TechVenture 2012」が規模を拡大して、Marina Bay Sands で開催される。

また、先週、東京でも初めてフィンランド発の失敗経験の共有イベント「Day for Failure Tokyo」が開催されたが、失敗を認めることは恥ずかしくないという気質が、日本やシンガポールにもたらされつつあるようだ。サンフランシスコ発の失敗共有イベント「FailCon」は、今回初めてアジアに進出、TechVenture の派生イベントとして開催される。

シンガポールのテレビ局や新聞を参加に抱える、同国の最大のメディア・コングロマリット Singapore Press Holding とともに、スタートアップの老舗イベント「DEMO」をアジアに初めて誘致し「DEMO Asia」の開催を成功させた Kenny Lew 氏は、TechVenture と FailCon との間を縫って、Entreport Asia という起業家同士を引き合わせるプログラムを展開する予定だ。

 

  • TechVenture 2012(10月16日(火)〜18日(金)開催 場所:Marina Bay Sands)
    NRF (National Research Foundation) による開催。通常、入場料は1900シンガポールドル(約12.2万円)ですが、Startup Dating の読者向けに提供されているディスカウント・コード「KLTV8009」を投入することで、入場料500シンガポールドル(約3.2万円)でチケットを購入できます。参加を予定している内外の起業家は700名。
  • FailCon Singapore(10月15日(月)開催 場所:Tab
    サンフランシスコ発の起業家による失敗経験談の共有イベント。Orchard Hotel にある、ライヴスペース「Tab」で開催されます。
  • Entreport Asia – IExplorer Program(10月14日(日)〜19日(土)、場所:シンガポール市内各所)
    上記の TechVenture 2012、FailCon Singapore に加え、16日(火)には TechInnovation 2012 への参加、19日(金)には Fusionopolis でのネットワーク・ランチ、市内ツアー、インキュベーション施設「Blk71」の訪問が含まれます。

スタートアップのピッチなどが数多く行われるショーケース・イベントではないため、情報をコンパクトに記事にできるかどうか不明だが、iPhone 5 や iOS 6 の発表後、アプリの更新対応に追われ、日本を離れられないスタートアップも少なくないようなので、現地からのナマの情報をお伝えできるよう努力したい。

また、既にシンガポールに居たり、これから、シンガポールに来訪するチャンスのある起業家やスタートアップは、ぜひ上記の情報を参考にしていただきたい。

※ 来週10月25日(木)には、Mandarin Orchard で、シンガポールで初めての「IT飲み会」が開催されるとのこと。