誰でも簡単に名作絵本や紙芝居が作れる「ficta」を一般公開。新進気鋭の若手クリエイターの作品も同時に6作品を一挙公開。

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クロスリバ株式会社は、ハリウッドの映画プロット制作ノウハウである神話理論を応用し、誰でも簡単に絵本や紙芝居を作れる「ficta」を、本日リリースいたしました。また、同時に若手クリエイター(以下、敬称略)である、ソウダミク、梅木 夕夏、つちやりさ、Aomuの4名が仕上げた創作絵本を、サービス利用者のお手本作品として公開しております。
クロスリバ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:川合雅寛 以下、クロスリバ)は、本日、絵本や紙芝居を誰でも作れるWebサービス「ficta(https://ficta.online/)」をリリースいたしました。fictaのリリースに当って、弊社の考えは以下の通りとなります。

1. 日本のコンテンツマーケットは【ガラパゴスのまま】ではないかという危機感
 経済産業省が出している、「コンテンツ産業の現状と 今後の発展の⽅向性」P1に掲載されているデジタルコンテンツ⽩書2016(⼀般財団法⼈デジタルコンテンツ協会)の出典によると、日本のコンテンツ市場は音楽含め約12兆円あり、国内だけでも十分に成立する巨大なマーケットです。
 また、P3にあるローランド・ベルガー社が出典の資料から見ると、グローバルのコンテンツ市場では、2014年5,552億ドルから2020年6,993億ドルへと、約25%の増加が見込めます。しかしながら、日本のコンテンツマーケットの成長性は3%程度であり、さらなる拡大を行うためには、人口増加と教育の普及が進んでいる地域への展開が必要不可欠となります。
 あわせて、P5の2015年にローランド・ベルガー社が調査した資料から、5,552億ドルのうち、日本由来のものは2.5%ほどの影響力しか持たず、売上も1.38兆円程度であり、2020年に仮に同じ比率で伸びたとしても1.785兆円程度しか持っておりません。逆に、アメリカは市場の約43%を占めており、日本のコンテンツが海外で流行っているというのは、ごく一部のユーザーの間だけであり、大半は自国内のコンテンツと、アメリカ発のコンテンツを消費していると考えられます。上記により弊社は、ガラパゴス化しているこの構造から早期に脱却し、グローバルスタンダードを生み出すフェーズに一刻も早く脱皮する必要性がある、と考え「ficta」プロジェクトを立ち上げました。

 参考情報:経済産業省 編纂「コンテンツ産業の現状と 今後の発展の⽅向性」
 http://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/contents/downloadfiles/shokanjikou.pdf

2.「ficta」が目指すところ
 fictaは芸術学の用語で、「虚構的存在物」を意味する言葉です。fictaはジョセフ・キャンベル博士が見出した【神話理論(Heroe’s Journey】(※1)を元に、シノプシスからプロット(=物語の設計図、脚本の原型)を作り、そのストーリーに付随した要素(キャラクター、世界観、アーティファクト)に分けて管理し、絵本やスライド形式の紙芝居を作ることです。あくまで、ストーリーを作ることに特化しております。fictaは、表面上は絵本やスライドを作るサービスですが、本質的には映画などの重厚な作品を作ることも視野に入れて設計されています。fictaが目指すのは、エンターテイメントコンテンツのGithub(※)です。我々は、約3,000億円のグローバルCaaS(Creative as a Service)市場にも食い込む所存です。

(※1)参考情報: Gigazine 「「映画や小説のストーリーは全て同じルールに従っている」理論」URL: http://gigazine.net/news/20161202-every-story-is-the-same/
(※2)米国のGithub社によるウェブサービスGithubは、ソフトウェア開発において、チームでソースコードの共同管理・編集を行えるサービスです。他の人が作成して一般公開したソースコードを、コピーして自分のソースに活用したり(フォーク機能)、課金によるプライベートモードでの作業が可能です。

3.クリエイターと初期絵本コンテンツについて
 弊社は、クリエイターと企業との関係性はフェアであるべきと考えており、若手クリエイターがグローバルに活躍できる場を作っていこうと考えております。今回、絵本や紙芝居と言った反リッチコンテンツを選択した理由は、それらが最もシンプルかつ創造性が発揮しやすいクリエイティブであるという考えに至ったからであります。さらに、「なぜ売れないのか?」という問題に対する答えとして、作品/個人が世に認知されていない段階で売るのは至難の業であるとの仮説から、世界でも著名な古典を利用し作成していただきました。イラスト/テキストはすべて弊社のオリジナルコンテンツまたクリエイターとの共同保有をしているものであり、契約期間中は弊社にて独占的に管理いたしております。
 そして、今回制作に協力していただいたのは以下の名の方です。(以下、敬称略)

 創作版 ヘンゼルとグレーテル「シン・ヘンゼルとグレーテル ~幸せのまほうのつえ~」

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