小児がん患児の口腔内ケアに関する共同研究を実施 ~順天堂大学と株式会社Temari~

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順天堂大学と株式会社Temariの共同研究開発

小児がん患児の口腔内ケアに関する共同研究を順天堂大学と株式会社Temariが実施します。
順天堂大学(東京都文京区、学長 新井 一)と株式会社Temari(東京都新宿区、代表取締役 歌野 真理)は、小児がん患児の口腔内ケアに関する共同研究を実施します。

小児がん患児への集約的治療により、救命率は大きく向上しました。一方で、集約的治療に伴う副作用により、治療継続に難渋するケースも少なくありません。その一つとして、適切な口腔内ケアの欠如による口内炎の発症があげられます。また、小児がん患児への適切な口腔内ケアの欠如は、虫歯、歯の変色、歯根の発達不足、更には口腔内細菌叢や腸内細菌叢にまで影響し、様々な副作用を引き起こすと考えられています。しかし、小児にとって、正しい歯磨きの習慣化は困難を伴い、適切な口腔内ケアがなされていないのが現状です。

そこで、順天堂大学と株式会社Temariは、ウェアラブルデバイス「シャカシャカぶらしキット」の小児がん患児治療への導入を中心とした口腔内ケアに関する共同研究を実施します。「シャカシャカぶらしキット」は、株式会社Temariが開発したウェアラブルデバイスです。小児が普段使用する歯ブラシに装着し、歯磨きをモニタリングでき、専用のアプリと連携し、ゲーム感覚で楽しみながら正しい歯磨きを学ぶことができます。そして、キャッチした歯ブラシの動きをアプリがデータ化(視覚化・分析)し、歯磨きの指導・サポートをより正確に行うことが可能となり、口腔内ケアの大幅な改善が期待できます。そして、小児がん患児に適切な口腔内ケアを定着させ、口腔内細菌叢がどのような変化をもたらすかを測定・分析し、更には腸内細菌叢とどのような関連性を有し、どのような効果が生じるのかを解明することで、集約的治療から生じる副作用のメカニズムの解明、将来の2次がん発生の予防の実現を目指します。

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