チャットボット運用の支援機能を開発、試験提供を開始~Nextremerと三菱総合研究所の共同研究成果を応用~

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 株式会社Nextremer(本社:東京都板橋区、代表取締役CEO:向井永浩、以下「Nextremer」)と株式会社三菱総合研究所(本社:東京千代田区、代表取締役社長:森崎孝、以下「MRI」)はAI対話システムに深層学習を用いる共同研究を行っています。この度、Nextremerは対話ログ分析に基づく『シナリオ追加支援機能』を開発、2019年1月16日(水)より試験提供を開始しました。本機能は、AIチャットボットサービス「minarai Customer Success Chat」(以下「minarai CS Chat」)の対話ログ閲覧画面(※1)において利用可能です。
【背景】

 NextremerとMRIは、2017年9月に業務・資本提携を締結し、AI対話システムに深層学習を用いる共同研究を実施して参りました。その内の一つの取り組みとして、問い合わせ応答や購買・決済支援、そしてオフィス内業務支援といった幅広い分野での利用が進むチャットボットの機能向上について研究を進めてきました。

 Nextremerにおいては、チャットボットサービス「minarai CS Chat」を2018年3月に公開しご好評をいただいております。サービス提供依頼、チャットボットをご活用頂いているケースでは、対話ログに基づいたシナリオの改良が継続的に行われる傾向にあります。より多くの質問に答えられるよう回答を増やす、回答を分かりやすく書き換えるなど、こうしたシナリオのアップデートが有効活用に重要であると考えられます。

 一方、日々蓄積されていく対話ログの中から回答できていないログを見つけ出し、シナリオに追加していく作業は負担がかかり、この負担の軽減がチャットボットをさらに活用していく上での課題となっています。このような背景のもと、Nextremerは共同研究の成果であるログ分析技術を応用し、『シナリオ追加支援機能』を開発、社会実装に向けた検討を目的に、試験的な提供を開始することといたしました。

【機能概要】

 対話ログの最小単位であるユーザー発話とその発話へのチャットボットの回答に対して、新たにシナリオへ追加する必要度を予測します。必要度は、共同研究成果に基づく「ユーザー発話とシナリオの関連性の推定値」および「やり取りの破綻度合いの推定値」を用いて算出します。また、シナリオ追加の際は辞書に基づいてユーザー発話を書き換えることによって、言葉の揺れに強いシナリオを作成できますが、本機能ではユーザー発話の書き換え例を示すことで運用担当者を支援します。
 これらの機能により、対話ログに基づいたシナリオ追加の効率化を図り、運用担当者の負担軽減を狙います。

(※1)minarai CS Chatとは、Nextremerが開発・提供しているマルチモーダルなAI対話システム「minarai」を搭載したAIチャットボット構築サービスのこと。(https://www.minarai.io/cschat/) シナリオ追加支援機能が搭載されている対話ログ閲覧画面は、minarai CS Chatご利用プランのうち、BASICプラン以上をご利用の場合に利用が可能。
シナリオ追加支援機能イメージ図

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