AI活用でファッションビッグデータを解析:三陽商会とファッションポケット、業務提携に関するお知らせ

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~ 企画精度向上により、売上・粗利の最大化と在庫の適正化を目指す ~

株式会社三陽商会(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:岩田功、以下三陽商会)と、画像AIエンジンを用いた世界初のファッショントレンド解析サービスを展開するファッションポケット株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:重松路威、以下 ファッションポケット)は、本日、AI活用推進による売上・粗利の最大化と在庫の効率化を目指し、業務提携を行いました。
■背景
 流行の影響を大きく受けるアパレル業界では、以前からトレンド予測や在庫問題が課題のひとつとなっていました。さらに近年は、ソーシャルメディア等デジタルメディアの発展により消費者発信のトレンドも増えており、予測の難しさが増しています。当社においても、コレクションやマーケット動向などの情報をもとに展開カラーやアイテムバランス等をシーズン毎に予測して商品企画を行っていたものの、多角的に分析されたデジタルデータの活用は十分に行われておらず、正確な消費者ニーズを掴むことが難しい状況にありました。
 近年、業界においては、これらのような課題解決に向けて、製造・流通過程の様々な段階でのAI活用が広がっています。

■今回の業務提携の目的
 三陽商会は、成長戦略の柱の一つとして、販売・マーケティング・企画などバリューチェーンの全領域においてデジタルを活用するデジタルトランスフォーメーションの推進を掲げています。その中でも、トレンド予測や消費者ニーズの把握に課題を抱えていることから、企画領域の改革において、AI活用による企画精度の向上は重要な施策と考えております。2018年に創業したファッションポケットは、画像AIエンジンを用いた世界初のファッショントレンド解析サービス「AI MD」を展開しています。
 三陽商会とファッションポケットでは、この取り組みにより、期初の需要予測の精度、プロパー消化率(※)の向上、機会ロス・値引・余剰在庫の抑制を図り、売上・粗利の最大化と在庫の効率化を目指します。
(※プロパー消化率・・・値引せずに定価で販売した割合)

■「AI MD」について
 ファッションポケットが提供するこのサービスは、ソーシャルメディアを含む世界中のファッションメディアより、最新のコレクションやファッショントレンド、写真を世界各地のリモートコンピューターにて24時間自動収集した大量のファッションビッグデータ画像を解析し、カラーや着こなしなどのトレンドを予測しており、その結果を商品企画等に活用することが可能です。

■今後の具体的な取り組みについて
 ファッションポケットが展開する「AI MD」の活用により、三陽商会ではカラーやアイテムについて、自社ブランドにおいて想定される市場トレンドを明確化、ブランド毎の特性も考慮した上での期初計画とトレンド分析を通じた需要予測との比較分析から過不足領域を特定し、MD計画の精度向上に繋げていきます。「AI MD」を活用した商品は2019年秋冬より婦人服の全ブランドで展開予定です。

<参考:「AI MD」によるトレンド分析の画面一例>

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