5G時代IoTの主流となる高精細映像などの大容量データを、データ生成現場にてAI処理し活用する「エッジAI事業」を、いよいよ本格展開
高精細映像などの大量データを現場(エッジ)でリアルタイムにAI処理するためのデバイス「Edge AI Box」、エッジAIの統合管理・収益化プラットフォーム、およびソリューションの3つの事業を提供するEDGEMATRIX(エッジマトリクス)株式会社(東京都渋谷区、代表取締役社長 太田 洋、以降EDGEMATRIX)は、2019年4月26日に設立、同年7月1日に米国Cloudian Holdings Inc.及び日本法人クラウディアン株式会社からAI事業をスピンオフし、株式会社NTTドコモ(東京都千代田区、代表取締役社長 吉澤 和弘)、清水建設株式会社(東京都中央区、取締役社長 井上 和幸)、日本郵政キャピタル株式会社(東京都千代田区、代表取締役社長 小塚 健一)それぞれと、5Gを活用したIoTサービスにおいて、ますます注目されている、高精細映像などの大容量データをデータ生成現場でAI処理し活用するエッジAI事業の活性化に向け、協業することで合意、8月6日(火)付で第三者割当増資により3社から9億円を資金調達しました。
エッジAIとはデータ生成現場(エッジ)にてAI処理し活用するものであり、主に次のような場面における課題を解決します。
コストやエリアの制約からクラウド側のAIを利用することが難しい
AIによる制御において通信やクラウド処理における遅延の影響を避けたい
AIで活用するデータがセンシティブなためクラウドで処理、保管したくない
機密性が高い環境でありAI処理するデータを外部にだせない
EDGEMATRIXは、今回調達した資金を使い、エッジAIを実現する次の3つの事業の展開を本格化します。
1. 「エッジAIデバイス」事業
エッジにてAI処理し伝送できる屋内と屋外用小型装置「Edge AI Box」は、深層学習ベースのAIなどの高速計算処理をするGPUと無線通信モジュールを搭載し、豊富なインターフェースを備えています。
2. 「エッジ AIプラットフォーム」事業
「エッジ AI プラットフォーム」は、「Edge AI Box」を含みエンド・ツゥ・エンドでエッジAIを統合管理するプラットフォームであり、AIを広く普及させる基盤となります。設置場所を表示し状態管理をするMap View(マップビュー)を使ったデバイス管理、現場の多数映像をAI処理し同時に表示するEdge Vie(エッジビュー)などのサービス管理、AIアプリケーション(AIアプリ)を配信・管理する機能や、登録・販売を可能とする「マーケットプレイス」を提供します。
この 「エッジAIプラットフォーム」は、現在開発を進めており、2020年1月以降に試験サービス、同年4月以降に商用サービスを開始する予定です。
【図】Map ViewとEdge View:地図と多数映像をエッジAI処理しリアルタイムにブラウザ表示