2019年11月1日より、最新の視覚フィードバック制御ソフトウェアの発売を開始いたします。
最先端のロボット制御ソフトウェア開発を行う株式会社チトセロボティクス(本社:東京都台東区、代表取締役社長:西田亮介)は、特許技術であるロボット制御理論「ALGoZa」を組み込んで使える制御ソフトウェアライブラリの提供を発表しました。
■提供の背景
「ALGoZa」は、これまでの厳密なキャリブレーションとティーチングに基づく従来のロボット制御とはまったく異なり、ロボットパラメータや環境パラメータに誤差を含んでいても、高精度にロボットの手先位置姿勢を制御する技術です。これは、複数のセンサ情報を厳密なキャリブレーションなしに処理し、ロボット制御信号へと変換する独自のアルゴリズムによって実現されています。
近年、ロボットによる工程の自動化ニーズが高まっており、特に工場の外、食品製造現場や、一般倉庫などでのロボット活用が望まれています。こうしたニーズに対して当社では、画像処理技術とロボット制御技術を組み合わせた独自アルゴリズム「ALGoZa」を用いたロボットによる自動化ソリューションを提供してまいりました。また同時に、このアルゴリズムを自社製品に組み込みたい、ロボットに搭載して活用したいというお声を、ロボットシステムインテグレータやメーカーの方々より多くいただいておりました。
このたび、企業での商用利用・製品組み込みを目的として、ロボット制御ソフトウェアに組み込むことで『簡単に高精度な』視覚フィードバック制御を可能とするC++ソフトウェアライブラリとして「ALGoZa Library」を販売開始することを決定いたしました。
「ALGoZa Library」は産業用ロボットのシステムインテグレーターや、企業の研究開発部門、メーカーの新製品などに、高度な視覚フィードバック制御(コンピュータビジョンに基づいたロボットの運動制御手法)を提供すること目的としています。
■「ALGoZa Library」概要
「ALGoZa Library」は、ユーザー企業のロボット制御プログラムから呼び出すことで実装できるC++ソフトウェアライブラリとしてご提供します。このライブラリを使用すると、厳密なキャリブレーションがない場合でも、ロボットアームの手先位置姿勢を高精度に制御することができます。
また、ROS(Robot Operating System)に代表されるようなミドルウェアを必須とせず、簡易なプログラムからでも呼び出して使える簡単さが特徴のひとつです。これまでのカメラを用いた視覚フィードバック制御では、カメラキャリブレーションからステレオキャリブレーション、ロボットキャリブレーションと非常に手間がかかりました。「ALGoZa Library」を使用すると、ロボットの粗いパラメーターを入力するだけで、カメラの画像情報から視覚フィードバック制御を開始できます。
製品に関するお問い合わせ:当社HPの「お問い合わせ」よりご連絡ください
URL: https://chitose-robotics.com/
■利用例