(株)デンソーの製品外観検査工程でのAI活用検証実験にi-PRO miniが採用

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カメラ内AI処理の実現でサーバー設置台数を削減

i-PRO(アイプロ)株式会社(東京都港区、代表取締役社長 尾崎 祥平、以下 i-PRO)のエッジAI小型ネットワークカメラ「i-PRO mini」(詳細後述)が、株式会社デンソー(愛知県刈谷市、以下デンソー)の自動車部品製造における外観検査工程でのAI分析導入に向けた検証実験に採用されました。「i-PRO mini」に搭載された高性能AIプロセッサーがAI処理をカメラ内で行うことで、複数台の設置を想定していたサーバーが1台で済むようになること、小型で製造現場に溶け込み作業の邪魔にならないことが採用の決め手となりました。
■検証実験の背景

製造現場ではロボットによる自動化が進むなかで、複雑な組立工程においては、現在も柔軟性や対応力が高い「人」による作業が行われています。デンソーでは、自動車部品製造の最終外観検査工程における一連の標準作業のばらつきの低減や、作業品質の向上、不安全作業の検知による職場災害の未然防止を目的として、ブレインズテクノロジー株式会社(東京都港区、代表取締役 濱中 佐和子、以下 ブレインズテクノロジー)が開発し定評のある「Impulse 作業分析アプリケーション」(※1)を用いたAI分析の導入検討を行いました。

■i-PRO miniの採用理由

製造現場は多くのカメラを必要とする一方でスペースは限られています。カメラ自身がAI処理を出来れば、カメラ台数に応じた複数の高性能サーバーが不要となり、安価な管理サーバー1台のみで済むようになります。デンソーとブレインズテクノロジーでは、エッジAI処理が可能な「i-PRO mini」のデバイス上で「Impulse作業分析アプリケーション」のAI処理を実行できれば、サーバーを劇的に減らせると考えました。製造現場に溶け込み作業の邪魔にならない名刺大のボディーサイズも採用の決め手となりました。

i-PROでは、AI画像解析の開発企業をサポートする専門部署を設けており、「Impulse作業分析アプリケーション」を「i-PRO mini」上で動作させる上での技術的アドバイスを行い、シンプルで安価なシステム構成の実現をサポートしました。

これにより様々な場所でAI解析を展開しやすくなり、また、セル型生産のような複数セル工程に設置されたカメラを統合管理することが容易になるなどのメリットも期待されています。

<検証構成>

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