6G時代の新たな提供価値「人間拡張基盤」の触覚共有にFCNTが技術協力

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FCNT株式会社(本社:神奈川県大和市、代表取締役社長 田中典尚、以下FCNT)は、株式会社NTTドコモ(以下、NTTドコモ)が開発する、6G 時代の新たな提供価値の一つである、ネットワークで人間の感覚を拡張するための人間拡張基盤(R)(以下、本基盤)の開発パートナーとして、慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科 南澤孝太教授(以下 慶大)、国立大学法人名古屋工業大学大学院工学研究科 田中由浩教授(以下 名工大)とともに、モノに触れた時の触覚を他者に伝送し共有する「触覚共有」の技術を本基盤に追加するための技術協力を行いました。
https://www.fcnt.com/news/detail/20230125.html

今回の開発により実現したのは、NTTドコモが「人間拡張」として目指している「身体のユビキタス化」、「スキルの共有」、「感情の伝達」、「五感の共有」、「テレパシー・テレキネシス」のうち、「五感の共有」の実現に向け、他者の感じ方に合わせて基盤で触覚を共有する技術であり、世界で初めての開発(注1)となります。

今回の技術協力において、FCNTは人間拡張基盤におけるシステム・UI設計を行うとともに、両大学と連携し、本基盤に簡易に接続できる開発キット(SDK)(注2)、本基盤で取得するセンシングデバイスの動作データのプロトコルと、触覚を伝えるためのアクチュエーションデバイスへの通信および制御アプリ、触覚デバイスの開発をサポートしています。

人間拡張基盤で触覚を共有する技術は、NTTドコモが2 月2 日(木)からオンライン上で開催する「docomo Open House’23」および、2月27日(月)からスペインで開催される「MWC Barcelona 2023」で紹介されます。

FCNTは、スマートフォンや携帯電話開発で培ってきた先進技術を生かし、現在5G IoTソリューションやヘルスケア領域への取り組みを行っています。これらの知見を融合させ、きたる6G時代に向け、様々な企業と連携しながら人間拡張の新領域へ取り組んでまいります。
そして、一人ひとりが安心して生き生きと暮らせる未来のために、人々の常識を超える発想と先進テクノロジーで、人・物・コトをもっと快適につなぎ、新たな価値を創造してまいります。

概要

■人間拡張基盤と今回の取り組みについて
6G の特徴的な技術の一つである超低遅延化の実現により、神経の反応速度をネットワークの通信速度が超えるため、脳や身体の情報をネットワークに接続することにより、ネットワークで人間の感覚を拡張することが可能になると考えられています。NTTドコモが開発する本基盤では、既に「スキルの共有」と「身体のユビキタス化」を実現しており、それらに続く「五感の共有」の一つである触覚についての実現となります。

■本基盤の特徴
本基盤は、センシングデバイスで取得した動作データを、アクチュエーションデバイスを通して人やロボットにリアルタイムに伝える際に、本基盤に接続する人やロボット同士の身体データを比較し、身体データの差分を考慮して人やロボットを動かすことを可能にするため、異なる骨格の人やロボット同士においても動作の共有を実現します。
また、デバイスをネットワーク経由にて接続し、遠隔で人間の身体を拡張させることも可能となるほか、センシングデバイスで取得した動作データを蓄積し、蓄積されたデータに基づいて動作を再現することが可能となります。

技術協力内容

FCNTは、これまで長年の携帯電話、スマートフォンのシステム開発で得たデバイス制御やネットワーク技術の知見を活かし、人間拡張基盤におけるシステム設計を担当しています。さらに、さまざまなデバイスの相互接続を可能とする、デバイス開発者向けの開発キット(SDK)の開発を担当しています。
また、センサーやアクチュエーション技術を持つデバイスベンダーと協力し、デバイス毎の多様な人間拡張データを本基盤で扱えるようプロトコル化し、センシングおよびアクチュエーションを実現するアプリ開発およびデバイス開発サポートを担当しています。

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