美保関事件で沈没した駆逐艦「蕨」を93年ぶりに発見

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水中3Dスキャンロボット「天叢雲剣(MURAKUMO)」で3Dモデル化

株式会社ワールドスキャンプロジェクト(本社:東京都新宿区、CEO:上瀧 良平、以下「WSP」)は、2020年11月に共同研究契約を締結した九州大学浅海底フロンティア研究センターなどとの共同調査に基づき、WSPが開発した水中3Dスキャンロボット「天叢雲剣(MURAKUMO)」(以下「MURAKUMO」)を使用した調査を2020年、2021年に 実施、1927年に発生した美保関事件(※)で海底に沈没した 駆逐艦「蕨」を93年ぶりに発見し、その3Dモデル化に成功しました。
※1927年8月24日に松江市沖で夜間演習中だった旧日本海軍の軍艦4隻が衝突して119人が犠牲になった多重衝 突事故。このとき、駆逐艦「蕨」(全長88メートル)は沈没しましたが、沈没地点についての詳細はこれまで解明されていませんでした。

今回の調査の結果、駆逐艦「蕨」のミリ単位の精度による3Dモデルを作成し可視化することにより、船体の劣化状況や漁網が大量に絡まることによる船体の破損状況などが明らかになりました。
また、これらの調査成果と3Dモデルは、美保関事件慰霊の会による地元への報告会で使用され、歴史的事実継承の貴重な資料となりました。

今後は、3DモデルをAR、VR、メタバース上で利活用することにより、「蕨」の貴重な映像を幅広い層に発信するとともに後世に残し、水中遺産を守ることの重要性を啓蒙してまいります。

船首

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