株式会社M-INTが地域医療連携のための患者紹介業務DXサービス「M-INT(ミント)」を2023年5月22日より正式に提供開始

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株式会社M-INT(以下M-INT)は、この度2023年5月22日(月)より、地域医療連携システム「M-INT」のサービス提供を開始したことをお知らせいたします。本システムは、これまで紙中心で行われてきた医療現場の紹介状業務を完全デジタル化し、医療機関の専門性を扱ったデータベースとHPKIカード(※注釈)に対応した電子署名機能を搭載しました。それにより医療従事者同士を、患者のニーズやより専門性の高い医療に合わせてピンポイントで繋ぎ、「地域医療連携」「診診連携」の促進を目指していきます。今後は医療現場のインフラとして、東京23区内、横浜市エリアを中心にサービス展開し、段階的に全国へとエリアを拡大して行きます。
キーワード
#完全デジタル化された紹介状作成・共有システム
#HPKIカード対応の電子署名機能×医療機関の専門性まで扱ったデータベース
#患者がより適切な医療にアクセスしやすく
#地域医療連携、診診連携の促進

背景と目的
 近年様々な分野でデジタルトランスフォーメーション(DX)が浸透してきましたが、医療分野は大きく立ち遅れている分野の一つです。この状況を打破しようと、2022 年10月に総理を本部長とする「医療DX推進本部」が立ち上がり、国・政府をあげて医療DXを推進、さらに、本年4月には自由民主党政務調査会によって「医療DX令和ビジョン2030」が提言されました。

 医療現場に目を向けると、超高齢社会に突入している日本においては「慢性疾患による受診が多い」「複数の疾病を抱える」など高齢者向け医療へのウエイトが高まってきています。1人の患者が複数の医療機関を受診するケースが増えることが想定され、医療情報基盤の整備が道半ばの現状においては「重複した検査が行われる」「同じような問診をされる」といった医療業務の非効率性がますます顕在化する見込みです。

私達M-INTが注力する患者紹介業務は、中でも特に効率化が進んでいない領域であり「医師の7割以上が不満を抱える業務」と言われています。
その主な理由は以下の3点です

紹介業務は紹介状作成のみならず、紹介先医療機関との調整や患者への説明等の付随作業が発生し、(一般的な外来業務の1人患者あたりの所要時間が5-10分程度であるのに対し、)所要時間が20-30分程度かかる

紹介状は正式な医療文書としての役割を果たすために、医師の押印が必要であり、従来はPCで作成した文書を一度印刷していた(紙業務が残っていた)

医療機関同士で紹介状を授受するインフラがないため、紙の紹介状を郵送する、または患者が手持ちしている。そのため情報の鮮度が落ちる(FAXで対応している医療機関もある)

 当社が提供を開始する患者紹介業務のDXサービスは、上記の課題を解決するため、臨床医として現在も現場に立つ代表の藤尾夏樹自身が企画・開発し、α版(2021年12月~)β版(2022年12月~)と実際の医療現場での試作を重ねてきました。
主なサービス内容は以下となります。
患者紹介に関わる業務を全てデジタル化

日本医師会が発行する医師資格証(HPKIカード)を用いた電子署名機能

紹介先医療機関を標榜科やキーワードでの検索機能

医療機関の専門性や患者の受け入れ方針が登録されたデータベース

画像データも取り込み可能な紹介状作成機能

ワンクリックでの紹介状共有

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