アフターコロナでの中堅中小企業の情シス・デジタル人材へのリスキリング
一般社団法人 ひとり情シス協会(事務局:清水 博、所在地:東京都千代田区二番町)は、IT人材不足に悩みリスキリングに苦慮する中堅中小企業のひとり情シスや少人数情シス向けに「ひとり情シス大学1日コース」を公益社団法人 大阪府工業協会と大阪、一般社団法人 日本能率協会と東京で開催します。2年目の開催においてはアフターコロナの中堅中小企業を取り巻く新たな環境を考慮したカリキュラムを追加しました。
中堅中小企業では新型コロナウイルス感染症発生以降、リモートワーク、BCP対策などの対応が急務であり、従来のIT担当者へ過度の業務が集中することや、新規にIT担当者を任命することが増加しました。新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけが季節性インフルエンザと同じ「5類」に移行した2023年5月8日以上、徐々にビジネスが正常化する中で、老朽化したシステムの移行検討、デジタル化への省力化、情シス人材不足の深刻化、セキュリティリスクの増大など新たな課題への対応も求められています。デジタル化、経営課題としてIT担当者の育成が急務です。
中堅中小企業のひとり情シスとは?
「ひとり情シス」とは、一人で社内のIT環境や情報システムを管理する担当者のことで、中堅中小企業ではとても多い状況です。一般社団法人 ひとり情シス協会が2022年1月に発表した『ひとり情シス実態調査2022』では、従業員100名から499名までの企業では37.6%にあたる1.8万社、従業員20名から99名までの企業では85.6%にあたる20万社で、情シスが一人以下であるという結果が出ています。この結果からもわかるとおり、IT人材不足の問題は中堅中小企業では特に深刻です。
特に、多くの会社の経営課題であるIT環境の整備やデジタル化への対応は、情シス担当者の役割が重要です。しかしながら、即戦力の情シス人材を配置することは難しい状況です。折からのIT人材不足で採用は困難を極める上、採用できたとしても、会社の文化への適合などで定着が難しい現況もあります。その為、多くの中堅中小企業ではIT経験の浅い人材の短期間での戦力化や、経理や総務などの管理部門所属人材の兼任化を進めなくてはなりません。