Fringe81がNoSQLデータベース開発の米国Aerospike社と最新機能を共同開発、世界初の大規模運用を実現

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Fringe81株式会社 ( [社名よみ仮名:フリンジ ハチイチ] 本社:東京都港区、代表取締役社長:田中 弦)は、3月5日、米国Aerospike社([同:エアロスパイク] 本社:カリフォルニア州、CEO:John Dillon)が提供するNoSQLデータベース「Aerospike」の最新機能を共同開発、世界で初めて大規模運用に成功したことをお知らせします。
【背景】
Aerospikeは、高パフォーマンスのリアルタイムNoSQL(キー・バリュー・ストア)データベースであり、米国をはじめ、広告テクノロジーの分野で幅広い実績があります。Aerospikeは、信頼性高くコストメリットも高いNoSQLデータベースとしては突出しています。
通常NoSQLはデータ構造や機能面をシンプルに抑えることでハイパフォーマンスを保証するといったアプローチが取られますが、Aerospikeは多様なデータ型、またスキーマレス構造を採用するなど柔軟なデータ構造の設計にも対応しております。しかしながら、近年のNoSQL利用シーンの拡大に伴い、例えば1Keyに対する値(Value)が膨大(行動履歴など)でかつ頻繁に挿入・更新が繰り返されるようなケース等も発生してまいりました。
しかも、このパフォーマンスを維持しながら、大量のデータにも同時にアクセスし計算処理をしたいとなると、データウェアハウスを大きく構えるか、大規模データの分散処理等でノードを多く構えるか、いずれにせよハイコストなシステムの構築が不可欠となります。
そのような課題を解決し、従来のNoSQLの利用シーンを超えた「より新しい時代に求められるデータ基盤」を構築するため、米国Aerospike社が開発したAerospike バージョン3で提供された最新機能を、弊社が提供する大規模システムで検証・運用するための共同開発プロジェクトをスタートすることになりました。

【共同開発の体制】
2014年夏に両社で各々、共同開発のためのスペシャルチームを立ち上げ、一つのクラウド環境をこの二つのチームで共有することで情報を共有し、米国・インド・日本の三拠点間で作業を迅速に行える体制を構築しました。2015年2月、Aerospike バージョン3の最新機能の検証を終了し、世界で初めて当社ソリューション(スマートバイイングツール「Humpty」)への大規模適応を行いました。

【共同開発の成果】
ユーザ(Fringe81)とベンダ(Aerospike)が共同開発プロジェクトの形態で大規模運用の実績を作り上げた結果、Aerospike バージョン3を利用することで、世界中の方々がその機能を享受することが可能となります。今回の取り組みにより、より柔軟なデータ表現が実現され、拡張性も保証されたまま、かつシンプルなアプリケーションが構築できたことによるメインテナンス性向上は、サーバ台数の激減によるTCO削減効果と合わせて、Fringe81プロダクトにおいては3倍以上の投資効率を得ることができました。

【これにより実現できること】
弊社開発のスマートバイイングツール「Humpty」における、ListFinder機能(リターゲティングリストのユーザ振り分け)がAerospike バージョン3の新機能を利用することで、リアルタイムに振り分けることができるようになりました。この結果、いままでは早くて数時間、履歴データ量によっては遅くても1日以内に処理していたものが一瞬で処理可能となり、興味/関心/欲求の最適なタイミングを捉えることで、より効果の高いリターゲティング広告や予算消化効率の向上が見込めることになります。

Fringe81は、インターネット業界の発展のための技術開発を続けてまいります。

■ Aerospike社について < http://www.aerospike.com/ >

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