インドネシアのTouchten Gamesが、アニメプロダクションのトムス・エンターテイメントなどから資金調達

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Touchten Games は、ジャカルタを拠点とするゲーム開発スタートアップだ。同社が2013年11月以降、日本のサイバーエージェント・ベンチャーズをリード・インベスターとして、シリーズBラウンドでの資金調達を行っていたことについては記憶に新しい。

そして先頃、同社は、日本のアニメプロダクションであるトムス・エンターテイメント(以下、トムスと略す)、シンガポールの United Overseas Bank のVC部門である UOB Venture Management、インドネシアのインキュベータ Ideosource から出資を受け、シリーズBラウンドの資金調達をクローズしたと発表した。各社の出資金額や比率などの詳細については明らかにされていない。

トムスは、今年初めにインドネシアのベビー用品ECサイトBilnaにも出資している。トムスがインドネシアのスタートアップへの投資に積極的なのは、同社が大手ゲーム/エンターテイメント企業グループのセガサミーグループの傘下にあることも影響しているが、近日、THE BRIDGE でもその背景を探ってみたい。

一方、Touchten Games はこの3月で創業5周年を迎え、これまでのゲーム・パブリッシャーとしての位置づけに加え、Touchten Platform(上記スクリーンショット参照) というゲーミフィケーション要素を取り入れた O2O プラットフォーマーとしての動きを加速している。シリーズBラウンドの資金調達が成功したのは、Touchten Platform の完成によるところが大きい。

ユーザは、このプラットフォームに対応したゲームで成績に応じてポイントが獲得でき、そのポイントを提携関係にある実店舗で商品に交換できる。プラットフォームに参加している実店舗にとっては、ゲームユーザを店に呼び寄せることができる、O2O の機能を持っている。

Touchten Platform の機能は、今月リリース予定の同社の新しいインドネシア国内ゲームで初めて導入され、獲得ポイントは、インドネシア最大のコンビニエンスストア・チェーン、レストラン、カラオケカフェ、映画館チェーン、雑誌の定期購読などで利用できる見込みだ。インドネシア国内に加え、このO2O機能は年内にシンガポール、タイ、ベトナムでも開始する予定で、フィリピンとマレーシアについては協業パートナーを模索している。

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