読者の方々はAutonavi (高徳、NASDAQ:AMAP)が、マーケットシェアが下がり気味のGoogle Mapsを大きく引き離して、中国で最も人気のあるモバイル地図アプリになったということを思い出すだろう。先日、Autonaviは同社の地図アプリユーザ数が1億を超えたと発表した。これは中国国内でのみの数だ。地図はAndroid、iOS、Windows Phoneの3種類のスマートフォンプラットフォームで利用可能である。
AutonaviのCEO、Congwu Cheng(成从武)氏は今日のユーザ1億人達成について次のように語った。
「同社の地図アプリの人気は、位置情報ベースのソリューションが中国のモバイルインターネットユーザの生活の一部になるという目覚ましいレベルにまで成長したということを反映しています。」
Autonaviのモバイルアプリは、リアルタイムの道路状況データ、3D画像、Sina Weiboと連動するソーシャルサービス、ナビゲーション、到着予測時間も提供している。
Autonaviモバイルアプリはこの分野で25.9%のマーケットシェアを占めており(下記グラフ参照)、検索エンジンBaiduのBaidu Mapsの19.1%を上回っている。Googleは2012年第3四半期には6位にランクを落とした。
Apple (NASDAQ:AAPL)が中国本土地図のパートナーにAutonaviを選んだのは、Autonaviデータがあれば役立たずのApple Mapsが受けた世界的なバッシングを中国で回避できると踏んだからである。Qihoo(奇虎)もAutonaviの地理的ノウハウを自身の地図サイトに採り入れ、利用料を支払っている。
1億人のユーザを誇るモバイルアプリを提供する中国企業はこれまでたった5社であったが、今回のマイルストーン達成により、Autonaviがこの仲間入りを果たした。Autonavi以外の5社はTencent(騰訊)、Alibaba(阿里巴巴)、Qihoo(奇虎)、Sina(新浪)、そしてUCWebである。この中には、複数のアプリでこの大きな記録を突破した企業もある。
【via Tech in Asia】 @TechinAsia
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