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タグ 【未来のスーパー】

未来のスーパー「Amazon Fresh」:スーパーのデータって本当に役に立つの?(5/5)

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データは未来の小売業の差別化要因となるか? (前回からのつづき)現在非常にごたごたしているため、この小売体験の重要な要素ーーAmazon.comとAmazonFreshの接点ーーは見落とされがちだ。しかしこれは、今後Amazonが実店舗運営への挑戦を続けていく中での他社との重要な差別化要因になる可能性がある。 Amazonは初めてAmazon Freshストアを体験する上でのガイダンスの一環として…

Image Credit: Jeremy Horwitz/VentureBeat

データは未来の小売業の差別化要因となるか?

(前回からのつづき)現在非常にごたごたしているため、この小売体験の重要な要素ーーAmazon.comとAmazonFreshの接点ーーは見落とされがちだ。しかしこれは、今後Amazonが実店舗運営への挑戦を続けていく中での他社との重要な差別化要因になる可能性がある。

Amazonは初めてAmazon Freshストアを体験する上でのガイダンスの一環として、Dash Cartのユーザーに対しカートに入れる買い物リストをデジタルで管理することと、スマートフォンを使って店頭での特典をウェブから確認することを公然と奨励している。

これは2つの理由で混乱を招く。カートに何を入れるかまで一元的に管理できる買い物リストのアプリは非常に限られており、買い物中に1つだけでなく2つのタッチスクリーンを確認することをユーザーに求めるというアイデアは単刀直入にいってクレイジーだ。

棚や冷凍ケースの前で買い物リストや店頭特典の案内をスマートフォンで見ている人に邪魔され、その後ろで身動きが取れなくなることを望む人などどこにいるだろうか。もしコメディアン俳優のLarry DavidがAmazon Freshを訪れたらどんな反応をするだろう、彼が主演するCurb Your Enthusiasmの一幕を見れば十分わかるだろう。

それでも、インターネットと顧客のショッピングカートをダイレクトに、そしてより慎重に結び付けることには明らかな価値がある。Amazon Fresh店舗への最初の来店は、店の通路を歩く最後の来店ともなり得る。Amazonは以前に購入した商品のリストを表示して再注文を提案し、すぐに集荷・配達が行える。これによりInstacar(と現在課金しているプレミアム会員)の必要性はなくなるかもしれない。また、将来的にAmazon Freshの店舗内へ入店する人の数を減らし、多くの顧客がドライブスルー同様の形式を利用して取引が完了できるようにすることもあり得る。

Amazonはこれらほとんどではないにしても、いくつかについては既に技術的な対応を行っているが、エンドツーエンドの顧客体験を直感的で違和感のないものにするためには、スマートフォンと買い物カートを管理するアプリを改善する必要がある。皮肉なことにそれが成功したといえるようになるのはFreshの店舗に人があまり訪れなくても高い収益が上げられるようになった時、つまり人気のあるスーパーマーケットにはつきものの長い待ち行列がなくとも、大量の在庫が動くようになった時だ。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

未来のスーパー「Amazon Fresh」:ベータテスト版スーパーマーケット(4/5)

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その他の良点+クーポン (前回からのつづき)Amazon Freshで私たちが気に入ったのは、「カスタマーサービス、返品 & 受け取り」という名前が付いたエリアだ。 こういった場所は通常、スーパーマーケットの入り口のすぐ近くにあるが、Amazon Freshでは店の奥側にある。店舗在庫の保管や荷物の積み下ろしを行う場所の近くで、Amazonロッカーから商品を受け取ったり返品ができるようにと…

Image Credit : Jeremy Horwitz VentureBeat

その他の良点+クーポン

(前回からのつづき)Amazon Freshで私たちが気に入ったのは、「カスタマーサービス、返品 & 受け取り」という名前が付いたエリアだ。 こういった場所は通常、スーパーマーケットの入り口のすぐ近くにあるが、Amazon Freshでは店の奥側にある。店舗在庫の保管や荷物の積み下ろしを行う場所の近くで、Amazonロッカーから商品を受け取ったり返品ができるようにと、おそらくこの場所になったのだろうーーこれは非常に便利で、食料品の買い物をするのと同時に、Amazonの配送・返品のためだけに特定の場所へ出向かなくて済むというインセンティブを与えてくれる。

Amazon Freshには、オンラインで小売業者が販売している人気ガジェットや書籍の限定セレクションコーナーも置かれている。 私たちはFireタブレットとEchoスピーカーからほんの少し離れた棚で、スーパーマーケットで購入することなど考えたことのないような、JoséAndrésの料理本「VegetablesUnleashed」やDeath&Coのカクテルガイドといった書籍を見かけたりもした。ーーもとより、その一部は既にオンラインで購入済みのものだったが。やがて新しいアイテムに取って代われば、AmazonFreshで食料品以外の商品も購入を検討する理由になるのかもしれない。

現段階では、AmazonFreshを実店舗で営業する小売業にとっての確固たる未来の形として説明するのは難しいだろう。 現在の体験は、洗練された形の完璧なビジネスというよりも、パブリックベータテストに近いと感じている。 来店者は確かに店内で通常の体験に加えてユニークな体験もすることができるが、実のところそれはスムーズな運用を行っていくための壮大な実験用モルモットみたいなものーーもちろん実験が成功するまではーーだ 。

Amazonの名誉のためにいうと、躍進のスピードを妨げる要因はそれほど脅威的なものではない。 その上Amazonは技術的な問題に対して謝罪するクーポンを配ったりと、積極的に問題への対応に取り組んでおり、来店した2回のうちの1回は、店内にいるすべての人に対して缶の炭酸水と冷蔵庫用マグネットを無料で配っていた。 問題点はあるにもかかわらず怒って店を出ていく人は見当たらなかったし、実際に私たちはクーポンと数少なくなったショッピングバッグを置いて店を出ると、車に向かって歩きながら既に次に店へと遊びにいく計画を練り始めていた。

Image Credit : Jeremy Horwitz VentureBeat

賛否両論ありながらもポジティブな印象をもたれることで「使命を果たした」とみなすのか、それともAmazonが小売業界を完全に支配する大規模な取り組みを、初期のAmazon Freshの顧客たちが後押ししているのか、その答えを知っているのはAmazonだけだ。

拡大する規模と疑う余地のない野心によって、Amazon Freshの店舗は、従来のスーパーマーケットに対しての非常に現実的な競争相手にもなりえるが、店舗の利益にほとんど影響を与えない程度の実験として失敗に終わる可能性もある。

Amazon Freshを自分の目で確かめたければ、カリフォルニアのアーバイン ジャンボリーロード 13672 にできた新店舗か、もしくはウッドランドヒルズ トパンガキャニオンブールバード 6245にある1号店舗(といっても一般客向けに店をオープンしたのは今年の9月)にアクセスできる。 どちらの店舗も午前7時から午後10時まで年中無休で営業している。(次につづく)

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

未来のスーパー「Amazon Fresh」:Dash Cartは便利だけど…(3/5)

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Dash Cartの利便性 (前回からのつづき)色々と紹介してきたが、やはりAmazon Freshの最大の特徴はセンサーとスマートフォン技術を掛け合わせ、レジの概念を取り払ったDash Cartだろう。もちろん、Amazon FreshではDash Cartを利用する必要はなく、かつ現在であればDash Cartを利用するためには行列に並ぶ必要がある。 Dash Cartを手にすると、まずは3分…

Image Credit: Jeremy Horwitz/VentureBeat

Dash Cartの利便性

(前回からのつづき)色々と紹介してきたが、やはりAmazon Freshの最大の特徴はセンサーとスマートフォン技術を掛け合わせ、レジの概念を取り払ったDash Cartだろう。もちろん、Amazon FreshではDash Cartを利用する必要はなく、かつ現在であればDash Cartを利用するためには行列に並ぶ必要がある。

Dash Cartを手にすると、まずは3分間のチュートリアル説明が店員より実施される。チュートリアルでは、QRコードを使ってAmazon AppとDash Cartをリンクさせることから始まり、Dash Cartに付属する紙袋に商品を入れスキャンしたり、カートのスクリーンへ4桁の番号を入力することで生鮮食品を追加するインストラクションがある。

このステップを踏むことで、Dash Cartに付属するカメラが利用者の行動を追跡し、レジを通ることなくチェックアウトすることが可能となる。代金は利用者のAmazonアカウントに自動的に請求され、これはAmazonが数年前から実施しているAmazon Goと同じコンセプトであることが分かる。

Dash Cartはまだまだ改善点が多く残されているものの、例えばカメラとソフトウェアの機能は充分に機能していた。カートの袋へ商品を入れると、正確に商品を認識し、取り除くと自動的に商品をリストから外してくれる。また、タッチスクリーンも十分に機能しており、それに応じたカートの計量器も速くはないものの問題なく機能していた。

Image Credit: Jeremy Horwitz/VentureBeat

しかし、Dash Cartには解決すべき幾つかの制限を抱えているのも確かだ。まず、そもそもDash Cartの袋は2つに制限されているので、購入できる商品の数自体が絞られてしまうのだ。現状、追加で袋を入れることはできず、これはカートに付属するカメラが商品を追えなくなることを防ぐためだ。

また、AmazonはDash Cartの破損や盗難を懸念し、店舗を離れるタイミングで利用者のDash Cartと普通のカートを交換している。これは、非常にDash Cartそのものの実用性を下げていると言わざるを得ないだろう。

また、今回Dash Cartを利用していて実際にあった体験として、途中でバッグの一つが破損してしまい交換が必要になった。そのため、カート内蔵のカメラがスキャンに対してエラーを起こし、結局レジに並んで再びスキャンするはめになったのだ。スタッフによれば今回のような問題は度々発生しているとのことだった。

Image Credit: Jeremy Horwitz/VentureBeat

他には、青果物を追加する際の4桁のPLUコードの入力方法や、計量の仕方を理解するのに時間を要している様子が店内各所で見受けられた。Dash Cart利用者は道を大きく使うため、立ち止まっているとDash Cart利用者以外にとって物理的に邪魔になっているのは明らかだった。(次につづく)

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

未来のスーパー「Amazon Fresh」:Alexaがお買い物のお手伝い(2/5)

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コンピューターに最適化された店内 (前回からのつづき)Amazonが2017年に買収したハイエンドスーパーマーケットWhole Foodsとは違い、Amazon Freshは小さな倉庫のような見た目をしている。Walmartのようにチャーミングな内装を施しているが、食料品の数はWalmartの半分程度と言えるだろう。その分、人の密集度は3分の2程度に抑えられている。店内はエンジニアによって丁寧にデ…

Image Credit: Jeremy Horwitz/VentureBeat

コンピューターに最適化された店内

(前回からのつづき)Amazonが2017年に買収したハイエンドスーパーマーケットWhole Foodsとは違い、Amazon Freshは小さな倉庫のような見た目をしている。Walmartのようにチャーミングな内装を施しているが、食料品の数はWalmartの半分程度と言えるだろう。その分、人の密集度は3分の2程度に抑えられている。店内はエンジニアによって丁寧にデザインされているように感じられ、空き店舗を最大効率で有用活用できる仕組みが施されている。同店舗の場合は、元々Babies R Us が保有していたものだった。

店内の床はスパルタンでディスプレイは箱型、全てがコンピューターによって最適化されているように感じざるを得ない。調理済みのチキン一羽(4.97ドル)やピザ一枚(8.99ドル)で購入するスベースはあるものの、イートインできるような場所は設けられていない。カスタマーサービスは店内奥にあり、ほぼすべてのスペースがショッピングカートが利用しやすい用に整理されている。

Image Credit: Jeremy Horwitz/VentureBeat

フレンドリーに話しかけて来る従業員もいないため、むしろスーパーマーケットの感覚より倉庫やコストコにいるような気持に近いのが正直なところだ。これは、意図的にAmazon Freshが作り上げている雰囲気なのだろう。例えば、通常であれば顧客からの質問に対応するオペレーション係がいるものだが、Amazon Freshでは至る所にAlexaが設置されており、商品の場所やワインのペアリング、単位換算などに回答してくれる。初めて訪問した際に。Alexaに探したい商品を尋ねたところ、見事に正確な場所を教えてくれた。しかし、再び訪問した際には全ての端末に「インターネット接続の問題が発生しました」と表示されていた。

Image Credit: Jeremy Horwitz/VentureBeat

Alexaを店内の至ると所に設置しているのは、明らかにAmazonがAmazon Freshのスタッフまでをも超効率的にするという意図が込められているからだ。現状、店舗には人間のスタッフは大勢待機しており、品物の調整のためあちらこちらに移動し、顧客の手伝いや棚への商品補充業務をしている。しかし、いずれ顧客がAlexaの利用に慣れて来るにつれて人間スタッフの必要性は減り、また、商品補充もAlexaが最適なタイミングを教えてくれるようになるのだろう。

人件費の削減は、直接的に商品価格の低下につながる可能性を秘めている。Amazonが今まで力を入れていた、Whole Foodsはまさに対局にあり、ハイエンドな商品を高単価で販売していた。まさに、そのウィークポイントをAmazon Freshは人件費削減により埋められる可能性があり、同ブランドがミドルインカム層を狙っていると言える。Amazon Freshには、一握りほどの高級食材、例えば10ドルのアイスクリームなどの品ぞろえはあるものの、商品広告のほとんどはシャンパンやキャビアではなく、15セントのバナナや89セントのパンとなっている。(次につづく)

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

未来のスーパー「Amazon Fresh」:現地でハンズオンしてきた(1/5)

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Amazonがカリフォルニア州アーバインに新しくオープンした同社の食料品店「Amazon Fresh」は世界で2店舗という希少性にも関わらず、先週の開店日には行列など目立った盛り上がりは見えなかった。しかし、食料品店のハイテクなショッピングカートに注目が集まりだすと、今週末には2つの行列が誕生し、隣接する小売店まで長蛇の列となっていた。不思議なことに片方の列は短く、また一方は長蛇の列という状態であ…

Image Credit: Jeremy Horwitz/VentureBeat

Amazonがカリフォルニア州アーバインに新しくオープンした同社の食料品店「Amazon Fresh」世界で2店舗という希少性にも関わらず、先週の開店日には行列など目立った盛り上がりは見えなかった。しかし、食料品店のハイテクなショッピングカートに注目が集まりだすと、今週末には2つの行列が誕生し、隣接する小売店まで長蛇の列となっていた。不思議なことに片方の列は短く、また一方は長蛇の列という状態であった。

その時、従業員が「Dash Cartをお試しになりますか?」と聞いてきた。「もしお試しにならないようであれば、短い列にお並びください」、と。

どうやら、現地にはDash Cartは25個しか用意がなかったようだ。筆者の友人はDash Cartのために長蛇の列へ並ぶ価値は十分にあったと話していた。私たちはそもそもDash Cartのために現地へ赴いていたので、もちろん列へ並ぶ決断をした。友人はDash Cart以外には特に目立った特徴がなかったと言っていた。しかし、筆者はAmazon FreshにはDash Cart以外に目を向けるべき幾つかの特徴があると思う。次章からは、Dash Cartを含むAmazon Freshという未来のスーパーマーケットのハンズオンをお話していきたい。(次につづく)

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】