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コーネル大学の新テックキャンパスーーニューヨークのスタートアップシーンの未来がここにある

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ここ3年、コーネル大学は、スタンフォード大学に対抗しうるテクノロジーキャンパスを誕生させると宣言していた。 今回、コーネル大学とパートナーらにより、新しいテクノロジーキャンパスが発表された。プレス向けの報告会では、キャピタルプロジェクト部門のシニアディレクターであるAndrew Winters氏が、キャンパスの大要と、2017年夏の開校までに必要な準備を説明し た。 このキャンパスは約半マイルほど…

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ここ3年、コーネル大学は、スタンフォード大学に対抗しうるテクノロジーキャンパスを誕生させると宣言していた。

今回、コーネル大学とパートナーらにより、新しいテクノロジーキャンパスが発表された。プレス向けの報告会では、キャピタルプロジェクト部門のシニアディレクターであるAndrew Winters氏が、キャンパスの大要と、2017年夏の開校までに必要な準備を説明し
た。

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このキャンパスは約半マイルほどの長さになり、合計10の施設が建設される。各学部の棟、2つの居住棟、ホテル、中央ユーティリティプラント、コワーキングスペースやスタジオのある多目的ビルだ。新しいテクノロジーキャンパスの狙いは、ニューヨークの新進気鋭の才能を、大手企業やテクノロジーイノベーターと共にテクノロジーの表舞台に輩出していくことだ。現時点で3つの建物が建設中である。The Bloomberg Center、The Bridge Building、名称未定の居住棟。建設される区画は洪水対策のため、周辺の道路から8~9フィート高くなっている。

The Bloomberg Center

Above: The Bloomberg Center, Cornell’s academic center.
上: コーネルのアカデミックハブ、The Bloomberg Center

The Bloomberg Centerはコーネル大学のメインのアカデミックハブだ。建物は講堂、教室、スタジオ、オフィススペースが揃うことになる。ほとんどの建物は部外者は入れないが、この建物には地域の人が集うことのできるカフェやアートスペースがある。

「重要なポイントの一つが、誰にでも開放されていることです」とWinter氏は言う。この新たなキャンパスは、ニューヨークのテック分野の人材を大学レベルまで成長させる教育施設であることに加え、転職しようとしている人だけでなく、より若い年代の生徒を育てるための教育施設としても作られている。通常の就学プログラムに加え、新キャンパスはコーネル大学の在学生以外に向けたディスカッションや授業も開催する予定だとWinters氏は述べた。

The Bridge

Above: The Bridge Building is a mixed-use building that will be available to major companies, startups, and educational programs.
上: The Bridge Building は大手企業、スタートアップ、さまざまな教育プログラムなど多目的に利用される予定のビルだ

「Cornell Tech(コーネルテック)のミッションがアカデミアと企業との橋渡しをしてイノベーションを促し、新製品や新技術の商業化を目指すことであれば、The Bridgeはまさにそのミッションの物理的象徴です」とForest City Ratner CompaniesシニアVPのKate Bicknell氏は述べた。

The Bridgeは様々な意味でコーネルテックの目玉となる。この多目的ビルは、大手テクノロジー企業、スタートアップ、研究室、インキュベータ、コワーキングスペースなどを受け入れる。コーネルはこのスペースを、普段顔を合わすことがないようなイノベーターたちが交流できるBell Labsのような場所にしたいと考えている。

建物の床面積は23万平方フィートで、屋外の景観をデザインに取り入れることで知られる設計事務所のWess/Manfrediにより設計される。コーネルはビルの3分の1を占有し、残りは様々な規模やステージのテクノロジー企業のために残す。Bicknell氏によると、The Bridgeで商業活動をするために必要なコストは、主に貸し出されるスペースの種類と、希望する企業が(もしあれば)どれくらいの資金を持っているかによるということだ。

居住棟1

Above: The first residential building on the Tech campus will be 26 stories tall.
上: テックキャンパスに最初にできる居住棟は26階建ての予定

居住棟は26階建てで500名の学生と教員が入居できる。完成すると世界でもっとも大きいパッシブハウスとなる。馴染みのない読者に説明しておくと、パッシブハウスとはエネルギー効率の包括的な国際規格のことである。この新しいテックキャンパスにおいてエネルギー効率は非常に重視されている。居住棟が非常にエネルギー効率のいいものであるのみならず、キャンパス全体として環境目標を定めている。例えば、The Bloomberg Centerは実質ゼロのエネルギー消費での運用を目指している。

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コーネル大学は建物に太陽光パネルを設置し、地熱パイプを張り巡らせて冷暖房を実現する予定である。

キャンパスの建設期間中、コーネルテックのキャンパスはチェルシーにあるGoogle保有の場所の一部で運用されている。現在はおおむね140名から150名の学生たちがこのプログラムに参加している。2017年まで、第1期の建設が完了するころには300名の学生が参加していることを望んでいる。

ルーズベルト島キャンパスのすべての工期が終わるまでに、コーネルテックプログラムには2,500名の学生がいることをWinters氏は期待している。学生をニューヨーク地域に留めるために大学は何をしているのか、という質問を受けたときに彼は、「適切な人材に対して魅力的であろうとすることに注力しています」と語った。

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「2、3名の特定の研究をしている教授の周りに人が集まることが多いです。学生はその研究に関わりたいのです。こうした教授達は大学生と大学院生を引き付けて、気がついたら20人、30人、40人と他の誰も研究していない分野に多くの学生が取り組むことになります。これは人を呼び込む上ですばらしい力となります」とWinters氏は語った。

その上、ニューヨークには新卒の学生にとってシリコンバレーよりも多くのチャンスがあるとも指摘した。ニューヨークは特別にテック産業に集中していない。金融企業、ファッションブランド、法律事務所など多くの業界がニューヨークを中心としている。この多様性は多くの人にとって魅力的だろう。

また、Winters氏は「どの会社もテクノロジーを使用しています」と強調する。テックキャンパスは、コーディングと起業家精神など基本的なスキルを軸にしている。さらに多くの会社がモバイルアプリを開発するようになると、このようなスキルはなお一層重要になるだろう。コーネルはイノベーションにあふれているすべての会社と学生たちを繋げることを目指している。

更新情報: The Bridgeではなくて、The Bloomberg Centerがゼロエネルギー化を目指している。

【via VentureBeat】 @VentureBeat
【原文】