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何にいくら使ってるか分かるサブスク管理アプリ「Minna」VISAなどから560万ユーロを調達

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ピックアップ:Swedish FinTech Minna Technologies raises €5.6M round to execute European expansion ニュースサマリー:5月17日、サブスクリプション管理アプリを提供するスウェーデンのMinna TechnologiesはシリーズAラウンドでZenith Group、Visa、Swedbankから560万ユーロ(日本円…

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ピックアップSwedish FinTech Minna Technologies raises €5.6M round to execute European expansion

ニュースサマリー:5月17日、サブスクリプション管理アプリを提供するスウェーデンのMinna TechnologiesはシリーズAラウンドでZenith Group、Visa、Swedbankから560万ユーロ(日本円で約6億8000万円)を調達した。

2015年に創業した同社は、オンラインバンクAPIを活用し、人々のサブスクリプション管理の効率化をサポートする。同社の公式ブログで、CEOのJoakim氏は今回の調達について次のようにコメントしている。

今回の資金調達は、私達のサービスの拡大とヨーロッパ市場でのプレゼンス向上を一層加速させることができます。多くの欧州の銀行がフィンテック企業とのパートナーシップを求め始めるにつれ、サブスクリプション管理プラットホームへの関心は劇的に高まっています。

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話題のポイント:近年、サブスクリプションサービスが大きな盛り上がりをみせる一方で、ユーザーは自身が何の定額サービスに登録し、いくら払っているのかなどの情報を管理することに苦労するようになっています。

そのため、Minnaのような管理サービスを利用したいと考えるユーザーは多いのではないでしょうか。実際、以前に紹介したAirbaseは、会社の財務管理用途で同類のアプリケーションを提供しています。

しかしMinna Technologiesがアプリを提供しているのは、実はサブスクリプションのサービスを利用しているエンドユーザーではなく、オンラインでのサービス拡大を狙う銀行です。銀行はAPIを提供し、サブスクリプションの管理サービスを利用したい顧客の獲得やユーザーの消費行動データの取得などのメリットを享受できます。

ユーザーはMinnaを利用することで、モバイル上でサブスクリプションサービスの登録・モニタリング・キャンセル・変更を行うことができます。Minnaはこれまで8000人のユーザーに対し10万件の課金停止、2万件の契約変更を実行させることに成功しているそうです。

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MediumがSFローカルメディアを買収する理由ーープロブロガーは成立するのか?その戦略を考える

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ピックアップ:Medium buys Bay Area mag The Bold Italic to add to its paywall ニュースサマリー:パブリケーションプラットフォームを提供するMediumは12日、サンフランシスコベイエリアに本社を置き、ローカル情報を発信するメディア「The Bold Italic」を買収したと発表した。 Mediumのプラットフォームには「広告」という概…

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Image : The Bold Italic

ピックアップMedium buys Bay Area mag The Bold Italic to add to its paywall

ニュースサマリー:パブリケーションプラットフォームを提供するMediumは12日、サンフランシスコベイエリアに本社を置き、ローカル情報を発信するメディア「The Bold Italic」を買収したと発表した。

Mediumのプラットフォームには「広告」という概念がないため、質の高い記事が集まりやすく、収益を目的としない起業家や著名人などの発信の場としても人気を博している。また、サブスクリプション型の「Medium Membership Program」もあり、ユーザーは月額5ドルまたは年50ドルでライターが指定する限定公開記事を無制限に読むことが可能となる。今回買収されたThe Bold Italicも同社のメンバーシッププログラムに組み込まれることとなるため、同記事を読むためにはMediumのメンバーシップ登録が必要となる。

話題のポイント:Mediumのコンテンツの質は非常に高く、日々新たなコンテンツが投下され続けている一方で、マネタイズ手段については苦戦している時期もありました。2017年に公開された「Medium Japanより大切なお知らせ」と名のついた公式ブログでは、オペレーションの縮小などが発表され、さらにNYTimesの記事で3分の1の従業員のレイオフが報じられています。

しかしその後、Mediumは上記メンバーシッププログラムの導入によって徐々にコンテンツ・利用者の質・量の進化を遂げています。

Mediumの広報担当者によると、2018年7月までに同社が還元した執筆者向け収益は200万ドルに上るそうで、週に5万人の執筆者がMediumプラットフォーム上で記事を書いているそうです。以下は2017年4月から2018年4月までにおけるMedium全ユーザー・デイリーユーザーの推移になります。

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Credit: Medium Blog

ローカルメディアの買収による固定読者層の囲い込みはサブスクリプションを伸ばす上で重要な戦略になります。これが成功するのであれば、Mediumによる既存メディアの買収は今後も続くかもしれません。

その一方で、個人ブロガーの活躍の場を増やしていくことも必須であり、これなしで大量のローカルメディアを集めただけではただのまとめサイトと化してしまいます。そのためにも、アフェリエイト型ではない、Medium Partnership Programの手法でブロガーが利益を生み出せる構造が本当に成立するかどうかが今後の焦点のひとつになりそうです。

日本でもMediumと似たようなビジネスモデルであるnoteやブロックチェーンを用いたプラットフォームALISなどのプロジェクトが増えつつあります。広告依存ではない、サブスクリプションなどのモデルで質の高い情報を提供するインターネット世界を生み出せるのか、各社の成果に注目が集まります。

 

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