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日本とインドネシアのスタートアップが出会う、「ジャカルタ・ベンチャーズ・ナイト」が開催

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ミクシィの初代CTOを務め、現在はスタートアップ「えとらぼ」を営む衛藤バタラ氏や、十年前の渋谷ビットバレーの旗手で、現在はクロノスファンドを経営する松山太河氏らが、シンガポールを拠点に、アーリーステージ・スタートアップ投資を専門とする「イーストベンチャーズ」を組織しています。 「ジャカルタ・ベンチャーズ・ナイト」は、イーストベンチャーズによる、日本とインドネシアのスタートアップのためのミートアップ…

ミクシィの初代CTOを務め、現在はスタートアップ「えとらぼ」を営む衛藤バタラ氏や、十年前の渋谷ビットバレーの旗手で、現在はクロノスファンドを経営する松山太河氏らが、シンガポールを拠点に、アーリーステージ・スタートアップ投資を専門とする「イーストベンチャーズ」を組織しています。

「ジャカルタ・ベンチャーズ・ナイト」は、イーストベンチャーズによる、日本とインドネシアのスタートアップのためのミートアップ・イベントで、昨年に引き続き、その2回目が18日(金)の夜、ジャカルタのグランド・ハイアットで開催されました。日本のテック・コミュニティからも有名人が多数参加し、盛大なイベントになりました。

私も松山さんからお招きに預かっていたのですが、あいにく参加することができず、その代わりに、「アジアジン」などでもよく連携している、シンガポールのテックブログ「ペン・オルソン」からイベントに参加したウィリス・ウィー氏に、当日の記事の転載を許諾いただいたので、それをもとに翻訳構成してみました。

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3月18日17時過ぎ、日本から多くの起業家を招いて、「ジャカルタ・ベンチャーズ・ナイト」は幕を開けた。登壇したのは、イーストベンチャーズの衛藤バタラ氏、松山太河氏、IRを務める佐俣アンリ氏(池田メモ:スタートアップ・デイティング前回のイベントでは、パネルディスカッションのモデレータを務めていただきました)、それに、イーストベンチャーズの投資先である、インドネシアの日替わりクーポンサイト「ディスダス」のジェイソン・ラム氏ら。「ローカルスタートアップは、互いにもっと学び合おう」とイベントの志を確認しあい、参加者達は乾杯した。

続いて、イーストベンチャーズの投資先スタートアップが順に紹介された。


ジャカルタのホテル、ショッピングガイド「アーバネシア(Urbanesia)

スマートフォン/タブレット向けのアプリを開発するスタートアップ「アップスファウンドリー (AppsFoundry)」。インドネシア最大のSNS「カスクス」向けのiPhoneアプリのほか、iPad向けの電子雑誌アプリ「スクープ」をリリースしています。(訂正:当初、「AppFoundry」として、別な企業を紹介していました。)

 

中小企業や個人向け、オンラインストア構築プラットフォーム「トコペディア(Tokopedia)」。

 

インドネシア/シンガポール初のショッピング・サーチエンジン「プライスエリア(Pricearea)」。

 

ジャカルタ、バンドン、スラバヤなど、インドネシア主要都市の安売り情報を提供する「アダ・ディスコン(Ada Diskcon)」。サービス名は、インドネシア語で、「セールやってる?」の意味。

 

イーストベンチャーズの投資スタートアップの紹介が一巡し、インドネシア貿易省のシレガー次官が、スピーチに立った。「インドネシアは、Facebook のユーザ数では世界2位3500万人を占めている。また、イーストベンチャーズが、インドネシアのスタートアップに、よい生態系(エコシステム)を作り出すのに貢献してくれている。何より大事なのは、よい人と出会って人間関係を構築することだ。もちろん資本も重要だが、そこに市場の可能性とテックの生態系が存在しなければ意味が無い。ここに集まられた皆さんは若い。だから急いで裕福になる必要はない。さぁ、挑戦しよう。」シレガー氏は、日本の地震からの早い復興を祈った。(写真は、インドネシア貿易省ホームページより転載)

インドネシアの日替わりクーポンサイト「ディスダス」のジェイソン・ラム氏によるプレゼンテーション。ディスダスは、マッキンゼーを辞めたラムダ氏と、フェリー・タンカ氏の二人で創業。インドネシア最大のSNS「カスクス」のCTO アンドリュー・ダーウィス氏がアドバイザーを務めている。昨年8月の立ち上げ時はユーザ数1500人だったが、半年経過して現在14万人。今はジャカルタのみだが、社員を24人まで増やし、対象エリアをインドネシア全都市に拡大する予定だ。ラムダ氏はビジネスを成功させるためのポイントを、次のように述べた。「何かを誰よりも最初にやり始めることは、大きなアドバンテージだ。大きな企業と協業し、彼らの強みを最大限に生かすとよい。そして、強力な経営陣とアドバイザーチームを持つこと。一緒に仕事ができる優秀な人材を集めるべきだ。」

続いて、Tシャツデザインサイト「ガンティバデュ(GantiBadu)」(インドネシア語で「服装」の意味)のアリア・ラジャサ・マスナ氏によるプレゼンテーション。彼らは、Tシャツをデザインする会社ではなく、ユーザにTシャツをデザインしてもらっている(クラウドソーシング)。重要なのは、すべてのTシャツがインドネシアに関連したデザインであるということ。ラジャサ氏は、アメリカのTシャツ会社「スレッドレス」の統計を引き合いに出した。「1着15ドルのシャツが10万着売れたら、150万ドルの売り上げになる。我々は現在、ユーザ数1万8千人、商品が2000種類、デザインの投稿が800種類。その違いを認識しているが、「スレッドレス」に近づけるよう努力していこうと思う。」

ガンティバデュは、シンガポールテレコムのテックイベント「アクセラレート」でトップ10ウェブアプリ入賞。インドネシアの携帯電話会社が主催するテックイベント「Sparxup 2010」 では、最優秀賞を受賞している。

プレゼンテーションが終わり、ここからはミートアップがスタート。

インドネシア語のガジェット・ニュースサイト「テクヌープ (Teknoup)」も、イーストベンチャーズから投資を受けることが決まったそうだ。

 

スマートフォン向けレストラン探しアプリ「テイスタラス(Tasterous)」。ユーザが登録した情報を元に、レストランの善し悪しが評価されるところがポイント。ユーザは、自分の友人が何を食べて、どのような感想を残したかをチェックできる。海外でも利用可能。フォースクエアAPI を使っていて、ソーシャルゲームとしての要素も兼ね備え、ポイント獲得やチェックインができる。前出「アーバネシア」の創業者セリーナ・リマン女史は、テイスタラスの取締役に就任する見込みだ。

バウンシティ(Bouncity)」。いわゆる、“位置ゲー”プラットフォーム。チェックインし、賞金を獲得できる。位置ベースの広告も表示可能。言ってみれば、フォースクエアSCVNGR のマッシュアップみたいなものだ。近日公開予定。

 

アンブロシア(Ambrosia)」は、フェースブック・アプリのスタートアップ。食べ物さがしのアプリ。アバターやデザインが可愛いい。ユーザは70%がインドネシア国内、残りの30%がインドネシア国外からのアクセス。世界をターゲットにしているため、英語で提供されている。開発には6ヶ月を要した。

カートムー(Kartumuu)」は、フェースブック、ツイッター、電子メール、それに郵便でも送れる、クラウドソースのグリーティングカード・サービス。ユーザが自由にデザインして投稿している。そのときの状況に合わせて、流行トピックを持っていることが特徴。企業は、顧客への挨拶状、宣伝キャンペーンなどに利用可能。まもなくユーザ数200万人に達する見込みだ。前出のガンティバデュと同じく、Sparxup で「ソーシャルネットワーク最優秀賞」に選ばれた。

イベントのチケット発行を簡単にしてくれる「アイドティックス(Idtix)」。イベントを登録すると、アイドティックスは、モバイル、ウェブ、メールなどでその情報を拡散してくれる。特筆すべきは、アイドティックスにイベントの主催者らが多数関わっていることだ。情報の拡散効果を高めるために、友人が友人を招く機能も追加される見込み。今日のところはコンセプトの披露のみで、サービスは4月に開始される予定だ。

ラパー (Laper) (インドネシア語で「腹ぺこ」の意味)」は、飲食専門の日替わりクーポンサイトだ。スタートしてまだ3ヶ月だが、ジャカルタ、バンドン、スラバヤを対象地域としており、1ヶ月に30万件のディールが成立している。メンバー数8800人、アクティブユーザは44%。今のところ、ユーザの平均利用回数は4〜5回で、これまでに1万6千枚のクーポンを販売している。

日本から参加していたのは、世界のあらゆるものを市場ランキング化するサイト「マーケットギーク」の八巻渉氏福山太郎氏。(池田メモ:八巻氏は、時々、アジアジンにも執筆している。福山太郎氏はシンガポール在住。昨年、テックイベント「アクセラレイト」で訪問したとき、サイドフィード赤松氏ペーパーチキンを食べに行ったのはいい思い出だ。)

このほか、インキュベイト・ファンド本間真彦氏ジンガジャパン山田進太郎氏美人時計早剛史氏ジェイシードベンチャーズ梅澤亮氏など、日本のテックコミュニティを賑わす人々が、ジャカルタに一同に会する盛大なイベントとなった。

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