フランス政府は、国民から収集したデータを集中させるアプリ「StopCovid」のフレームワークを採用した。プライバシー擁護団体はこの手法を激しく非難し、プライバシーを熱心に擁護しているという政治家たちを偽善者と断じた。StopCovid の問題は Apple に対する非難にも飛び火した。Apple はこれまでのところ、自社端末にこの種の機能を導入することには反対してきた。
これまでに、複数の国で同様のウイルス感染追跡アプリが導入されてきた。データを集中させるべきか、ユーザの位置を追跡するべきかといった諸々の問題に対しては、幅広い手法が採用されている。ごく最近では Apple と Google の提携が発表され、Android と iOS の利用端末を問わないアプリを第三者が製作することを可能にする接触者追跡 API を開発することになった。
Apple と Google が提携する以前、新型コロナウイルス追跡アプリは iPhone の動作でさまざまな問題を抱えていた。例えば、Apple では一般的に、他の電話との接続を確認するのに Bluetooth が連続して信号を送らないようにしている。最新版 Android 端末も Bluetooth に一定の制限はかけているものの、接触者追跡アプリで最大の障壁となっていたのは iPhone だった。
スイス連邦工科大学ローザンヌ工科大学(EPFL)のコンピュータ・コミュニケーションサイエンス学部長で、DP-PPT チームの一員でもある James Larus 氏は、次のように話している。
Android のスマートフォンならどちらのアプリも問題なく実行できます。問題は Apple のスマートフォンです。
シンガポール政府は、アプリをフォアグラウンドで動作させるようにして、電話をロックのかからない状態にすることで Apple 問題に対処する次善策を開発した。だが、バッテリーの消耗が激しいほかプライバシー上の懸念もあって利用は低調、効果を上げるに至っていない。
他方、アプリは同時にこのデータベースをユーザのスマートフォンにダウンロードする。データベース内の感染レポートの記録とユーザの最近の接触者がマッチしたことをアプリが検知すると、ユーザに対して通知がなされる。このアプローチと ROBERT のフレームワークとの主な違いは、匿名化された ID が中央サーバに常時保存されることがないことである。
Le Wagon はフランス発祥のコーディングブートキャンプを運営するスタートアップで、設立された2013年からブートストラッピングモードで運営が続けられてきたが、同社初の外部調達となるシリーズ A ラウンドで、数ヶ月前に1,700万ユーロ(約20.3億円)を調達していたことを明らかにした。このラウンドのリードインベスターは、パリ、上海、北京などの拠点を置くアジア特化のファンド Cathay Ca…
2019年9月に開催された第310期(東京第11期)のデモデイ Image credit: Le Wagon Tokyo
Le Wagon はフランス発祥のコーディングブートキャンプを運営するスタートアップで、設立された2013年からブートストラッピングモードで運営が続けられてきたが、同社初の外部調達となるシリーズ A ラウンドで、数ヶ月前に1,700万ユーロ(約20.3億円)を調達していたことを明らかにした。このラウンドのリードインベスターは、パリ、上海、北京などの拠点を置くアジア特化のファンド Cathay Capital(凱輝基金)で、アフリカを中心に展開するプライベートエクイティである Africinvest が参加した。
Le Wagon は「コーディングを学ぶことで人生を変えられる」を合言葉に、世界38都市で9週間集中プログラムを展開している。フルスタックのウェブ開発講座の提供に特化しているが、今回の調達を受け、東京を含むいくつかの都市ではデータサイエンス講座などを新たに開設。また、9週間の集中プログラム以外に、仕事や学業のかたわら受講可能な火曜夜、木曜夜、土曜日のみに開講されるパートタイム講座も開設される。
Le Wagon は、日本には2017年2月に上陸し、東京・目黒の Impact Hub Tokyo などを中心に活動している。直近では3月13日、2020年冬期のデモデイが開催される予定だ(新型コロナウイルスの影響があるので、予定通り開催されるかどうかは各自確認されたい)。この期では、29人の受講生が8つのプロダクトをピッチする予定。次期はフルタイム講座が4月6日、パートタイム講座が3月21日に開始される。受講料はいずれも79万円。
本稿は、フランス・パリを拠点に世界各地のスタートアップへの投資を行っているベンチャー・キャピタリスト Mark Bivens 氏によるものだ。Mark Bivens 氏の許諾を得て翻訳転載した。(過去の寄稿) The guest post is first appeared on Mark Bivens’ Blog. Mark is a Paris- / Tokyo-based venture c…
本稿は、フランス・パリを拠点に世界各地のスタートアップへの投資を行っているベンチャー・キャピタリスト Mark Bivens 氏によるものだ。Mark Bivens 氏の許諾を得て翻訳転載した。(過去の寄稿)
The guest post is first appeared on Mark Bivens’ Blog. Mark is a Paris- / Tokyo-based venture capitalist.
Airbus の航空機は、コンピュータービジョンシステムによる自動運転技術を使って離陸に成功し、自律飛行への新たな一歩を踏み出した。 Airbus は16日、テスト内容を発表したが、実際の飛行は2019年12月18日に行われた。飛行テストの乗組員には2人のパイロットに2人のフライトエンジニア、そして1人のテストフライトエンジニアが含まれていた。4時間の間に8回の離陸テストが行われた。 航空機は通常…
自動運転で離陸するエアバスの航空機 Image credit: Airbus
Airbus の航空機は、コンピュータービジョンシステムによる自動運転技術を使って離陸に成功し、自律飛行への新たな一歩を踏み出した。
Airbus は16日、テスト内容を発表したが、実際の飛行は2019年12月18日に行われた。飛行テストの乗組員には2人のパイロットに2人のフライトエンジニア、そして1人のテストフライトエンジニアが含まれていた。4時間の間に8回の離陸テストが行われた。
嗅覚スタートアップ Bescent を傘下に持つ Maison Berger Paris(メゾンベルジェパリ)は、複数のセンサーからなる睡眠の友をローンチしようとしている。香りを使った新しい種類の目覚まし時計だ。 創業120年を迎えるフランスのフレグランス企業 Maison Berger Paris は昨年3月、Bescent を買収した。Bescent は、香りで目を覚まさせてくれる時計「Sen…
日中も夜も使えるディフューザー「Sensorwake」 Image Credit: Sensorwake/Maison Berger Paris
創業120年を迎えるフランスのフレグランス企業 Maison Berger Paris は昨年3月、Bescent を買収した。Bescent は、香りで目を覚まさせてくれる時計「Sensorwake」の開発者 Guillaume Rolland 氏(当時17歳)が設立。Rolland 氏は2014年に Google Science Fair で優勝、前回の CES では2つの Innovation Awards を獲得している。
Maison Berger Paris は現在、CES 2020 に出展しており、眠りや朝の目覚めに役立つ多くの香りと、感覚を刺激するフレグランスバーを提供している。彼らのブースがあるのは、今年1,200超のスタートアップを擁する CES のハブ「Eureka Park」だ。
Bescent を買収したことで、Maison Berger Paris はテックビジネスへの投資や育成が可能となった。(聴覚・嗅覚など)複数の感覚をもたらす目覚まし時計は、熱に頼らず、完全に気密で音のしない乾燥した香りの拡散嗅覚システムにより、ユーザが眠りに落ちるのを助け、睡眠の質を向上させる。このソリューションでは、デバイスが検出・分析可能なフレグランスカプセルを使用する。フレグランスカプセルは、朝または夕方に適切なフレグランスを活性化し、カプセル交換の最適な時間を示す。
カプセルの使用回数は30回で、Maison Berger Paris アロマコレクションの4つのバージョンで利用できる。「Dream」は落ち着いた夜に繊細な香りを放ち、3つの爽快な香り(フレッシュな香調を特徴とする)を含む。
こういった経験にお金を払う人がいるという考えは、そんなに突飛なものでもない。イギリスでは2002年に Eden Project がオープンし、来訪者は一連のバイオームにより幅広い生息地域を体験でき、また環境や持続可能性について学ぶこともできる。より最近では、Astroland Space Agency がスペイン北部に火星での生活を再現するスポットをオープンした。参加者はオンラインでのトレーニングと、火星の環境を模して作られた洞窟での3日間の生活を合わせたパッケージに5,500米ドルを支払う。
話が進むにつれ、Starchain Capital は、スタートアップ向けのアドバイザリーや教育活動を行う The Family の共同設立者 Oussama Ammar を招聘した。The Family は、Dune Studios や Starchain とともに、The Garage の共同設立者だ。そして、多くの点で、The Garage は The Family を中心にモデル化されるだろうと Paglinno 氏は語った。
パリに開設されたブロックチェーンインキュベータ「The Garage」 Image credit: The Garage
Dune Studios がオープンソースネットワーク用のアプリ設計を行う営利企業となるのに合わせ、Dune プロトコルの主要な開発者は The Garage に移る予定だ。Paglino 氏の Starchain Capital も The Garage 内に移転する。
The Garage のミッションの多くは、大企業にブロックチェーンを採用するよう説得することだ。The Garage の1階は基本的に、誰しも正式に参加しなくても立ち寄れるオープンなコワーキングスペースだ。The Garage は、ここで働くスタートアップにプロダクト、戦略、PR アドバイスも提供する。
さらに正式には、The Family のモデルと同様に、トレーニング教育サービスや大企業向けの有料コンサルティングが提供される。
The Garage はフランスとヨーロッパに焦点を当てつつも、あらゆる場所出身のスタートアップに開かれた存在になるだろうと、Paglino 氏は語った。この活動は言うまでもなく Starchain Capital が投資先となり得る有望スタートアップを探すのにも役立つだろう。
Li-Fi の規格は10月末、大きな一歩を踏み出した。光を使ったワイヤレスのインターネットシステムを搭載した商業飛行を、初めて Air France が展開したのだ。 飛行機の部品を製造する航空会社 Latécoère Group と、この技術の商業化を進めてきたパリ拠点のスタートアップ Oledcomm が今年結んだパートナーシップの結果として、今回のお披露目に至った。Li-Fi とは「ligh…
Image credit: Air France
Li-Fi の規格は10月末、大きな一歩を踏み出した。光を使ったワイヤレスのインターネットシステムを搭載した商業飛行を、初めて Air France が展開したのだ。