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【家入一真】ファッションのようにファイナンスすること、それを煽ることは本当に恐ろしいーー連続ツイートから考える「資本政策」のこと

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家入一真さんが連続ツイートでスタートアップする際のファイナンスについて警鐘というか、アドバイスをしていたのでそれに合わせて。思ったのは次の3つ。 基本的な手法(株や融資)を学ぶ・体験する 事業とファイナンスの相性は「経済圏」で判断 信頼できる人に相談する 外部に株主ができると言うこと、外からのお金を受け入れると言うことを気軽に考えてファイナンスした結果、後々プレッシャーに潰されたり、メンタル病んだ…

家入一真さんが連続ツイートでスタートアップする際のファイナンスについて警鐘というか、アドバイスをしていたのでそれに合わせて。思ったのは次の3つ。

  • 基本的な手法(株や融資)を学ぶ・体験する
  • 事業とファイナンスの相性は「経済圏」で判断
  • 信頼できる人に相談する

ファイナンスは筆者も2010年ごろの独立を境に経験しました。当時、フリーランスだった私はこの先、就職するにしても、自分でやっていくにあたってもとにかくお金の知識がない。融資(デット)や株式(エクイティ)の扱いどころか、PL/BSの知識もほぼなし。

また家入さんの言葉にある「カジュアルな起業が増えてファッションのように調達する」ことを煽ってるかもしれないメディアが、全くノーリスク・ノー知識というのも嫌だったので、見よう見まねでスタートアップしてみることに。結果的に融資(政策金融公庫)や株式(普通、種類株)などでのファイナンス経験や、事業を売却するところまで機会をいただくことができました。

この経験などを通じて思うのはやはり、ファイナンスの種類と事業にはしっかりと相性があるということです。たまに融資と株の違いで返す・返さないの二元論みたいにして説明するケースを見ますが、これは本当にナンセンス。彼の言う「経済圏を選ぶ」というのが正しいと思います。

事業活動にはレバレッジの効くものとそうでないものがあります。例えば「記事を書く」という仕事があったとして、これは相当にレバレッジの効かない仕事(=労働集約的)で、「1」を仕入れて「1.5」の価値を生み「2」で売るような商売です。もし、ここの「1.5」の価値を仕入れそのままに10倍、20倍にできるテクノロジーやアイデアがあれば、そこには投資のチャンスが出てきます。

こういった革新的なアイデアにはやはり同じく、ファイナンスにもレバレッジを効かせることのできる種類株などを使うのが適当なんだと思います。劇薬を以って事業を急成長させる手法です。

一方、ゆっくりとひとりひとりの顔を見ながらケアが必要な社会的な活動があったとして、そこに劇薬を投入したらどうなるでしょうか。当然、しっかりとケアしなければならない対象はコスト増のカット要素となり、バランスが悪くなってしまいます。

これらはどっちがどうではなく、事業が存在している経済圏や理屈が違うのです。そこがはっきりしないままファイナンス(特に個人間)に進むのはトラブルの元になります。

また、これらは経験したからこそ、予想できるようになったという面もあります。私自身、今から振り返ってやはりもっと上手くできただろうという場面は多々あります。信頼できる方にも相談しました。

ここで言えるのは、小さな失敗や怪我はもうどうしようもありません。しかし、彼の言うような「死なない」努力というのはできます。最も良い方法は彼のようにオープンに、情報の非対称性を悪用せず、真摯にアドバイスしてくれる経験者(ここ重要)を見つけることではないでしょうか。

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家入氏の新事業「LEAN」運営会社が1億円調達、メルカリ山田氏らもエンジェル参加

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日本の連続起業家、家入一真氏が代表取締役を務めるキメラは8月18日、シードステージの資金調達ラウンドを完了したと発表した。 同社の第三者割当増資を引き受けたのはEast Ventures、リブセンスの2社、並びにあすかホールディングス取締役会長の谷家衛氏、メルカリ代表取締役の山田進太郎氏、ドリコムの内藤裕紀氏、その他複数の個人投資家たち。調達した資金は総額1億円超で、払込日やそれぞれの株式比率など…

LEAN_-_リーン・新しい採用プラットフォーム

日本の連続起業家、家入一真氏が代表取締役を務めるキメラは8月18日、シードステージの資金調達ラウンドを完了したと発表した。

同社の第三者割当増資を引き受けたのはEast Ventures、リブセンスの2社、並びにあすかホールディングス取締役会長の谷家衛氏、メルカリ代表取締役の山田進太郎氏、ドリコムの内藤裕紀氏、その他複数の個人投資家たち。調達した資金は総額1億円超で、払込日やそれぞれの株式比率などの詳細は非公開。これらは開発人材の強化、マーケティングなどに使われる。

また同社はこれに合わせて谷家氏の取締役就任も公表している。同氏はソロモン・ブラザーズのアジア最年少マネジングディレクター、アジア投資部門の共同統轄を務めたのち、2012年にあすかアセットマネジメントを設立した人物。ライフネット生命などの創業支援を担った。

先月開催されたイベントでの写真/写真中央が共同創業者/取締役の佐野一機氏、右のキメラポロシャツを着ているのが家入一真氏

さて、まだ全貌は明らかになってないが、家入氏の新プロジェクトは着実にステップを踏んでいるようだ。

キメラの共同創業者で取締役の佐野一機氏によれば、現在開発中の採用プラットフォーム「LEAN」については、以前、イベントの際に聞いた時とあまり状況は変わらず、クローズドβ版を数社に試用してもらっている段階で、正式リリースを9月末に予定しているということだった。

LEANについては4月に本誌が家入氏から入手したスクリーンショットと、いつもながらの同氏らしいコメントをお伝えしたが、決して暇つぶしの企画でないことは今回のファイナンスではっきりしたと思う。谷家氏のようなベテランの参加もそうだし、彼と同世代の起業家がエンジェルとして名を連ねていることにも、彼らの期待感を感じる。

参考記事

特に山田氏について家入氏は、今年2月に取ったインタビューの時にこんなことを言っていた。

家入:個人的な話をすると、やっぱり進太郎くん(メルカリ代表取締役の山田進太郎氏)の活躍みてると、同世代として刺激を受けるよね。

筆者:確かこの前、進太郎さんの結婚式に行かれてましたね。

家入:人に会いたくなかったし、久しぶりに同業の人たちに会うのは緊張したんだけど、行ってみたらみんな頑張ってるなーって。刺激受けちゃって。特に進太郎くんは一回目でやったノウハウを使いながらだけど、またゼロから立ち上げてすごいなって。

正直、悔しいって思ったし、悔しいって思えたってことはまだこの世界に未練があるんだなって。逆に政治家の同世代にはあんまり思わなかったんだよね。

ただ、1カ月後に何やってるかは全くわからない。

引用:「ウェブは僕らの戻る場所」ーー鶴岡裕太と家入一真が語るBASE2周年

プロダクトが無事、お披露目となる日を待つとしよう。

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人を採用することと新しい働き方、それと4つのヒント

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先日、キメラの主催するLEANカンファレンスなるものに参加してきた。 内容は採用に関するものだったり、働き方、企業文化の作り方など幅広く、間違った人を採用した場合の気まずさ、失敗談なんかも色々共有され、気づきの多い時間だった。 主催したのはキメラで、これは以前、家入一真氏の新プロジェクトとして取り上げたスタートアップになる。取締役で共同創業者の佐野一機氏によると、現在開発中の採用プラットフォーム「…

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Tropical fish on Flickr

先日、キメラの主催するLEANカンファレンスなるものに参加してきた。

内容は採用に関するものだったり、働き方、企業文化の作り方など幅広く、間違った人を採用した場合の気まずさ、失敗談なんかも色々共有され、気づきの多い時間だった。

主催したのはキメラで、これは以前、家入一真氏の新プロジェクトとして取り上げたスタートアップになる。取締役で共同創業者の佐野一機氏によると、現在開発中の採用プラットフォーム「LEAN」はクローズドβ版の利用者を募集中で、この夏にはオープンβに移行する予定ということだった。

ところで「働く」というのは一体なんなのだろう。

私のフリーランス歴は長い。20代前半で会社勤めが合わないことが分かり、そのほとんどを自由に過ごした。幸いなことに色々教えてくれる人たち、仕事をくれる人たちに恵まれたおかげで、会社員だかフリーランスなのだかよく分からないふわふわした状況を長く続けることができた。

転換期は30代に入る頃だ。生活も徐々に変わり、相対的な自分というもの、社会の中の自分というものがより鮮明になってくるにつれ、漠然とした不安を持つようになった。大きな企業の会社員というものに挑戦したのもその時だ。

いっぱい人のいる会社で働いたらどうなるのだろう?

けど、10年近く染み付いた自由な感覚はもう変えることができない。結果として私に残されたのは、起業という道だけだった。

会社員という働き方がなぜ私に合わなかったのかーー実はよく分かっていない。

今、THE BRIDGEに集まっているメンバーも似た者同士だ。お互いに「雇用」という感覚は全くない。皆、このプロジェクトに自然と集まり、自由に自分の生きる道を進んでいる。そしてその一部をこの場所、ここを通じて繋がる起業家のために使っている。

働くという「当たり前」をもう一度考えてみること。

特にこのインターネットの時代において、どうあるべきか、別の方法があるのかどうなのか。ランサーズやクラウドワークスが切り開いた「新しい働き方」はまさにこの「当たり前」を再考するよいきっかけだったかもしれない。

残念ながらイベントの内容は非公開で、記事にすることはできなかったのだけれど、登壇者のみなさんの好意で、印象的だった幾つかの発言についてまとめることができたので共有しておく。短いセンテンスの中にそれぞれの企業の「人」や「働き方」の考え方がチラリと見えて、どこかに新しい気づきを見つけることができるかもしれない。

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イベントに登壇した5名

『魚を飼うということは、水を飼うということである』

「とにかく、健康な水をキープできていれば、魚は元気に生き続ける。魚を飼っている、なんて思わないほうがいい。水を飼っていると考えたほうがうまくいく」。ーーこれは私の上司、糸井重里が人事や組織運営について語った言葉です。魚をひとに、水を組織に例えています。糸井事務所では、大切にしたい考え方を浸透させたりエピソードを共有するなど「水の手入れ」にあたる仕事を大切にしています。(篠田真貴子氏/東京糸井重里事務所/取締役CFO)

人財が企業に浸透し、企業文化が形成される

企業の戦略や目指す価値観によって、当然ながらその企業に求められる人財像は変わってきます。そして、そこで採用された人財が企業に浸透していくことで、企業文化がゆっくりと形成されていく。これは、とても時間がかかるプロセスです。今、ヤフーは技術革新や、デバイス進化の中にあっても圧倒的な存在でい続けるため、企業変革プロセスの真っ只中にあります。採用、育成も、じっくり根気強く、この流れに整合させ続け、変革のエンジンとしていきたい。(伊藤羊一氏/ヤフー ピープル・デベロップメント統括本部Y!アカデミア本部 本部長)

人を変えるならプロダクトを変えよう

良いプロダクト創り、もっと言えば社員が誇りに思えるプロダクト創りは様々な効用を生み出します。①まず何よりそのプロダクトを創っているチーム自体の活性化につながり、②その活性具合はそのチームをモデルとする他チームへと伝播します。③またそのプロダクトに社員が誇りを持つ→組織へのロイヤルティ強化へとつながり、良い意味でのそのプライドは採用に置いても効力を発揮する。まさにこの好循環を、先日の音楽配信サービス「AWA」のリリースで実感しました。(渡邊大介氏/サイバーエージェント人事採用責任者)

「働く」とは「生きること」。

毎年冬になると季節性のうつに悩まされていたある知人は、冬の間だけ南国で暮らすという働き方を自ら見つけ、会社にかけあい、今では上手くそのうつの波とつきあいながら働いています。自分の生き方を自分自身で見つけ、そしてその生き方を応援してくれる会社と出会えた。とても素敵だなあ、と話を聞いて僕は思いました。

「働く」とは「生きること」。

100人いたら100様の生き方があるように、働き方だってたくさんあっていいんじゃないか。上でお話したような出会いが生まれる場を作りたい、僕はそう思っています。(家入一真氏/キメラ代表取締役)

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7月22日Mixer Tokyo予告:家入一真氏の不思議な仲間づくりとその方法

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今月末に迫ってまいりましたTHE BRIDGEの会員制ミートアップ「Mixer Tokyo」ですが、今回からプログラムにトークセッションを入れることにしました。登壇してくれるのは起業家の家入一真氏、鶴岡裕太氏、古川健介氏のお三方です。 会員の方の出欠はこちらから 一般の方のチケット購入はこちらから 当日ピッチ&デモするスタートアップ16社 魅力的な人材が集まる家入一真氏 スタートアップにとって最も…

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今月末に迫ってまいりましたTHE BRIDGEの会員制ミートアップ「Mixer Tokyo」ですが、今回からプログラムにトークセッションを入れることにしました。登壇してくれるのは起業家の家入一真氏、鶴岡裕太氏、古川健介氏のお三方です。

魅力的な人材が集まる家入一真氏

スタートアップにとって最も大切なことは何か?と聞かれたらまず間違いなく私は「チーム」と答えると思います。

確かにスマートフォンやドローンのようなハードウェア、クーポンやフリマアプリ、オンデマンド・フードデリバリなどのサービスアイデアで物事は動いているように見えるはずです。しかし、これらのアイデアやモノはコピーが可能なものが多く、またインターネット的なビジネスではそれがスピードに繋がることから、さらにその傾向は加速しているように感じています。

ただ、それを操る人は違います。このユニークな存在こそがスタートアップの根源であり、AとBというまるで同じようなアイデアを分岐させる理由になるものなのです。

家入氏はそういう意味で非常にユニークな存在です。

彼はご存知の通り、最初にレンタル・サーバーの事業を立ち上げ、その後、飲食店やクラウドファンディング、シェアスペースにインスタントなコマース、更には選挙まで幅広く事業、活動を続けていくわけですが、その時々に彼の横にいる「パートナー」の存在に気が付いている方も多いでしょう。

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決して経営者と技術者、投資家と起業家のような分かりやすい関係でもなく、また、上下も左右もない、とても不思議なペアになった時、家入氏とパートナーの周りには、更に個性的なメンバーが集まり、いつしかチームとなってプロジェクトを強力に推進するようになるのです。

プロジェクトが進むと、彼はまた次の何かを探してふっと消えたりします。

7月22日のイベントでは、彼のパートナーの一人、インスタントコマースを世に広めたBASE代表取締役の鶴岡裕太氏にも参加いただき、彼の不思議な魅力と、実際のチームビルディングでどのようなことが発生していたのか、お金のこと、管理のことなど少し具体的な内容まで踏み込んでお聞きしたいと思います。

また、家入氏は現在、新プロジェクトとなる「キメラ」の準備も着々と進めています。実はこちらにも新しいパートナーの存在があります。その辺りも直接ご本人にお聞きする予定です。

次回の予告ではもうお一人の登壇者、nanapi代表取締役の古川健介氏についてお伝えします。

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【インタビュー】家入一真が「dropout」をやるべき理由ーー弱者とマイノリティとLivertyと

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先日、家入一真氏の新プロジェクト、動画メディア「dropout」の反響についてお知らせさせていただいた。実はここ数カ月で同様のバイラル系動画メディアの計画をいくつか聞いていたのもあって、興味を持たれた方も多かったようだ。 なぜ家入氏はこのプロジェクトをやるべきなのか。 本稿では、家入氏に立ち上げメンバーの高木新平氏を加え、対談形式でその経緯と目的をお伝えすることにする。(開示情報:私もこのプロジェ…

先日、家入一真氏の新プロジェクト、動画メディア「dropout」の反響についてお知らせさせていただいた。実はここ数カ月で同様のバイラル系動画メディアの計画をいくつか聞いていたのもあって、興味を持たれた方も多かったようだ。

なぜ家入氏はこのプロジェクトをやるべきなのか。

本稿では、家入氏に立ち上げメンバーの高木新平氏を加え、対談形式でその経緯と目的をお伝えすることにする。(開示情報:私もこのプロジェクトに参加するひとりである)

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ーー試しに「Upworthyのコピー」やろうよって家入さんに言ったのこのインタビューの時でした。

家入:上っ面の希望を語るのではなく、絶望から見える風景というものがあるんじゃないかとは常々思ってて、普段人が目を背けてしまう様な事象や問題にフォーカスしたメディアをやりたいと考えていたんですよね。「ほぼ日刊ぜつぼう新聞」とかどう?なんて冗談半分に話しながら(笑。

そんな中、キゴヤマ(注:筆者のペンネーム)から Upworthyを教えてもらい、「これは家入さんがやるべきだよ」と言われた時に、「これしかない!」と。

高木:「ほぼ日刊ギリギリ新聞」じゃなかったでしたっけ?(笑。

さておき、自分たちだけでは想像できないような絶望的な生活や価値観を1日1つ客観的に紹介していくようなメディアができたらいいなと考えてましたね。

ただイメージはあってもなかなか実際の企画運営に落とすのが難しく、どうしようかなと思っていたところ、動画のキュレーションメディアというフォーマットに出会い、これがいいんじゃないかってことで始まったんですよね。

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ーーテーマも合ってましたもんね。マイノリティというか、社会問題というか。

家入:コンビニの雑誌売り場に行っても、ネットのメディアサイトを見ても「成功する10の方法」とか「恋愛がうまくいくコツ」とか、希望を見せて消費を煽るものばかりの様な気がしてるんです。

まあそういうもんだし、それを否定するつもりは無いけど、普段みんなが目を背けている事象や問題、少数派や弱者にフォーカスするメディアがあってもいいのでは無いか、と。

高木:日本では、マイノリティって見えづらいと思う。無いわけじゃなくて人種や肌の色、目の色と比べて、わかりづらい。

でも多様化すればするほど、実際の比較した数字とかじゃなくて、マイノリティの意識を感じる人は多いはず。だけどそれが表面化され、何か物事を良い方向に動かした経験(いわゆるポリティカルコレクトの獲得など)が少ないから誰も言わないまま、そして社会のシステムも変わること無く生きづらさばかりが増していく。

家入:あらゆる市場が飽和し、少子高齢化などの問題を抱えシュリンクしていく先進国では、これからは弱者や少数派がゆるく繋がり合うなかで強さを持ち始めるのではないか、と思ってるんです。

高木:とにかくぼくらは「こんなこともあるんだ」「あんな人もいるんだ」という発見を、新鮮な驚きとともに差し出していくことができたらいいんでしょうね。そういうイメージをひっくり返したり、ずらしたり、傾けたり、そういうことをシリアスになりすぎずに楽しみながらやっていけたらいいなと。あくまでポップに、ね。

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ーーLivertyやリバ邸やってたから、あ、これは家入さんたちがやるべきだなって思ったのは確かです。

家入:そうなんですよね。Livertyや「現代の駆け込み寺」リバ邸もそこに通じる部分があります。

僕らは普段から「なぜ僕らがそれをやる意味があるのか」ということを重視してるんですよね。そこに物語がないものは誰の心にも刺さらないから。共感されて初めて、twitterやfacebookといったソーシャルメディアでその共感がシェア(おすそわけ)されます。そういった意味でやはり、この様なバイラルメディアは「誰がやっているのか」が重視されると思ってます。

高木:家入さんはどう思っているかわかんないけど、少なくとも僕は家入さんは根源的にはビジネスマンよりはアーティストだなと。それも暗いところに光を当てることで大衆化することがうまいアーティストだと思うんです。

それは家入さんの生い立ちや人格がマイノリティ感に根づいていながら、一方でアウトプットの仕方は非常にポップなんです。だから良くわかんない人からすれば、何が根源にあって動いているのか理解不能だし、やり方は今どきすぎるし、それが気持ち悪いというか不快に感じる人も多いかもしれないんだけど、僕にはそれが面白いなぁと。

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ーー運営してて面白かったのは、ただ投稿してもウンともスンともいわない。けど、家入さんや高木さんが共有するとサイトが息をしはじめる。アクセスが動きだすんですよね。

家入:dropoutの記事を僕がシェアしたとき、いつもより早くフォロワーのみんなが反応してくれるんですよ。フォローしている子達と、dropoutの属性がかみあっているということなんでしょうね。僕のフォロワーには(もちろんみんながみんなそうでは無いけど)弱い子たちが多いです。そんな子たちの心に刺ささってるって思ってます。

ーーでも動画を選んでいるのはLivertyにいる大学生だったりする。彼らが動画を選んで、高木さんたちとタイトルを決めて、家入さんがシェアをする。

家入:Livertyには過去の辛い出来事やコンプレックスを抱えた子が多いです。その子が選ぶ動画に意味があるのです。ただ「衝撃的だから」ただ「面白そうだから」だけで選ぶ動画に、物語はうまれません。物語のないものは誰も選ばず、シェアもしません。なので彼らと一緒じゃないと、そもそもこのメディアは上手くいかないのです。

高木:ここは家入さんのほうが得意だと思うから譲りたいですが、僕はよくわからないです(笑。いや投げやりじゃなくて、今回のメンバーって20歳とかで若いから、何をしたいとか何が得意とかよくわからないし、そもそも無いと思うんです。

だけど彼らはこの企画運営をモチベーションもってちゃんと続けている。だってなんだって最初の立ち上げは、決めなきゃならないことやらなきゃならないことが多すぎてしんどいです。だからアイデアはみんな持っているしつぶやくけどやらない。Livertyでも特に最初は「やるやる詐欺」が多くて。

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ーーまあ、立ち上げよりも継続の方が大変ですからね。

高木:実際なにかメディアやろうって話になってもぼくらを含めてこれまでなかなか形にならなかったわけで。でも今はちゃんと続いている。

反応もいいし、体制のバランスもいいのかもしれないけど、彼らが楽しみながらいきいきとできていれば、それはきっと後々彼らしかできない仕事になるはずだから、僕らを置いてどんどんやりまくってほしい(笑。ぼくも家入さんも実践の経験値からしか物事を判断できないタイプなので…。

ーー過去、家入さんが立ち上げてきた事業やプロジェクトって必ず誰かを巻き込んでいますもんね。Livertyにいる彼らって家入さんからみて、どういう人たちですか。

家入:あえてこういった言葉を使わせてもらうと、やはり一般的に言う「弱い子」が多いですね。就活からはみ出してしまった子、昔いじめられた経験がある子、会社に居場所がない子、家庭環境に問題があった子、などなど。社会にはいろんなレイヤーの「網の目」があります。

「会社」「学校」のレイヤー、「家庭」のレイヤー、「友達」のレイヤー、「国、行政」のレイヤー。そんな網の目が無数に重なる社会の中で、どうしても全ての編み目からすり抜けて一番下まで落ちてしまう子がいます。そういった子の居場所がLivertyだったりリバ邸なんじゃないか、と僕は思っています。

高木:Livertyで面白いことやったり成長しているメンバーの顔を思い浮かべてみたら、元々ドロップしたようなダメな子ばかりで、ああそういう奴らのためのコミュニティなんだなと。僕と家入さんと社会学者の宮台真司で鼎談したことがあるんですけど、リバ邸ってなんか『何者でもない者のためのアジールだね』って応援してもらえて、やっぱりそうだなと。

家入:どのレイヤーにも依存しない、独自の共同体。別に慈善をやりたいなんて気持ちはないですよ。中2からずっと引きこもっていた僕が、あったらよかったなあと思う様な居場所をただ作っているだけですね。

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ーーマイノリティとか社会問題ってどう関わればいいんでしょうね。

家入:これは自分自身や他人のコンプレックスと向き合うことと同じなんですが、「目を背けずにちゃんと目を向けて、対峙し、認め合い、許し合い、受け入れあう」ことなんだと思います。

高木:日本ってそもそも社会的にマイノリティーがはっきりと見えづらいからテーマが似たり寄ったりになりがちな気がしてるんです。

一方で家入さんのやり方はその逆張りだなと。まぁ日本だと若者という存在自体がマイノリティだけど、その中にあるないがしろにされている感覚とかコンプレックスみたいな魂の叫びを、ネットを使って超ポップな形で表面化させる。それをいちいち真面目にビジネスとしてやっているんじゃなくて遊びのようにやっている。

なのに実業家としても実績は出しているし捉えどころがない。その屈折した感じというか、社会と人へのベクトルがはみ出しているところに面白さがあると思うんですよね。

ーーさて、今後の運営はどうしましょうかね。事業化するにはいろいろクリアすべき課題も多いですし、まず家入さんの発見方法が1番難しい。まあ、最近は出会えたらラッキーぐらいに思ってます。

家入:(笑。

高木:(笑。でも、なんか色んな人がキュレーションに参加できるような仕組みをつくりたいですよね。けど、情報は多すぎてもお腹いっぱいなので、今くらいの頻度で質を高めるような方向に舵を切れたらと。

そしてもちろんあくまでキュレーションを並べるだけに留まらず、動画クリエイターとうまく連携したり、自主制作につなげるところまでやりたい。そのためには、スポンサーを見つけるなどの形で、軸がぶれない範囲でうまく収益化させていかなければならないですね。

ーーすでにいくつか事業化に興味ある方の話もありましたし。Liverty発のプロジェクトとしてはBASEが大きく成長しましたが、その次になることを期待しています。

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家入一真氏の新プロジェクト、動画メディアの「dropout」がテスト公開初月に70万人訪問の反響

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年末のこのタイミングでも、彼ならなぜか自然に思える。2014年のはじまりと共に、家入一真氏がまた新たなプロジェクトを始動させる。 プロジェクト名は「dropout」。 家入一真氏と高木新平氏、そして彼らの運営するLivertyに集う大学生数人で構成されたチームが立ち上げた動画メディアがそれだ。 そして最初に断っておくべきこととして、私も個人としてこのプロジェクトに参加するひとりであり、本稿はその点…

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年末のこのタイミングでも、彼ならなぜか自然に思える。2014年のはじまりと共に、家入一真氏がまた新たなプロジェクトを始動させる。

プロジェクト名は「dropout」。

家入一真氏と高木新平氏、そして彼らの運営するLivertyに集う大学生数人で構成されたチームが立ち上げた動画メディアがそれだ。

そして最初に断っておくべきこととして、私も個人としてこのプロジェクトに参加するひとりであり、本稿はその点を割引いてご一読頂きたい。また経緯については家入氏との対談記事を元旦に掲載予定なので、そちらで説明させて頂く。

さておき、今日はこのプロジェクトが残した最初の1カ月、ーー実際は12月1日に公開しているので30日間になるがーーその数字と「動画と共感」、そして「家入一真をメディアにしたらどうなるか」というテスト結果をみなさんに共有したい。

問題を考える「きっかけ」となる動画を共有する

dropoutの構成は非常にシンプルだ。

毎日ひとつずつ動画をアップしていく。この動画はYouTubeをはじめとする動画共有サイトで既にシェアされているもので、タイトルはチームで新たに考えるが、コンテンツの新旧は特に問題ではない。海外のUpworthyなど、ここ1年ほどで急成長しているバイラルメディアがお手本だ。(UPについてはこのスライドシェアが参考になる)

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1992年のセヴァン・スズキさんのスピーチは5万回近く共有されている

重要なのはテーマにある。普段、人々があまり目を向けたがらない問題、社会的課題、格差、ゲイやレズビアンといったLGBT、そして環境、特に私たちにとって忘れがたい「3.11」も含まれている。

このテーマに沿った動画をひとつずつ公開し、読者の判断に委ねて「コメントと共に」共有してもらう。タイトルは何かを促すようなものではなく、可能な限り中立を目指す。ーーとまあ、こういったものだ。

リーンの考え方に沿って、シンプルなブログをひとつ立ち上げ、12月1日にサイトを公開した。結果、12月29日時点で、約70万人の訪問者が100万ページ以上を閲覧した。

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テスト期間中の1カ月間(途中でドメイン変更あり)のアナリティクス

改めて想う3.11とコメントの数々

今回、訪問してくれた読者の方々の多くはこの動画に関するものだ。タイトルには敢えて具体的な文字を入れず、動画の中に流れる歌詞からとらせてもらった。

動画の公開についてはチーム内でも是々非々があったし、公開後の共有時にも様々なコメントがFacebook、Twitterに流れた。

当然だが、お涙頂戴や何かの押し付けでこの動画を公開したわけではない。流れる共有コメントをみながら、私たちはこのサイトが持つ役割ーー思考停止にならないためのきっかけーーを再認識した。

今もまだ多くの方々が自分なりの言葉を考え、共有を続けている。

「家入一真」がやるべきメディア

立ち上げの経緯については、冒頭の通り私と家入氏の対談でお伝えしたいが、ひとつだけ、このメディアが単なるコピペやおまとめにない点を書かなければならない。

それは「家入一真」がやっている、ということだ。

彼にはここしばらくずっと取り扱ってきたテーマがある。「マイノリティと弱者」だ。彼らが運営するLivertyやシェアハウスのリバ邸などに集う若者は、大小なんらかの問題を抱えている。家入氏もまた、コンプレックスの塊といってもいい。私もまた課題を抱えるひとりでもある。

マイノリティの問題や弱者に対してどう向き合うか、という課題は大変難しい。左か右か直進か、割り切れるものではないし、時には持論を展開しなければならない。

重要なのはシンプルに「常に考える」ということなのだと思う。だからこそ、きっかけとなる何かが必要だった。

彼は常に人々にきっかけを与え続けている。このメディアは家入氏そのものなのだ。

今後の展開

さて、試験的に立ち上げたこのメディアだが、当初、ステルスで初月に100万ページビューを超える共感が得られなければ終わりにしよう、という話をしていた。そして前述の通りそれは達成された。(余談だが、達成の日は家入氏の誕生日だった)。

現時点でこれは単なるブログに過ぎない。ビジネスを考えるのであれば、クリアしなければならない問題も多い。

今後家入氏はこのプロジェクトをどのように進めるのか。中の人として参加することになったひとりとして、メディアを運営するひとりとして、できる限りお伝えしたいと思う。

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鶴岡裕太と家入一真ーーBASEを生んだ学生起業家と連続起業家が眺める未来【インタビュー】

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スマホ時代に入り、C2Cやコマース界隈が大きく動きだしている。 Frilが開拓した「フリマアプリ」という境地では、メルカリなどのプレーヤーが躍進。注目が高かったSTORES.jpはサービス開始から約1年で電撃的にスタートトゥデイの傘下入りを果たした。そしてヤフーだ。国内ネット業界の巨人が放った「無料化」の衝撃は、この流れが本物になりつつあることを物語っている。たった1年の出来事だ。 この激動の中、…

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スマホ時代に入り、C2Cやコマース界隈が大きく動きだしている。

Frilが開拓した「フリマアプリ」という境地では、メルカリなどのプレーヤーが躍進。注目が高かったSTORES.jpはサービス開始から約1年で電撃的にスタートトゥデイの傘下入りを果たした。そしてヤフーだ。国内ネット業界の巨人が放った「無料化」の衝撃は、この流れが本物になりつつあることを物語っている。たった1年の出来事だ。

この激動の中、BASEの鶴岡裕太氏と家入一真氏は「独立系」の旗を掲げ、新たなパートナーと共にこの流れを己のものとしようとしている。

現役学生起業家と連続起業家。この二人が見つめる先には何があるのか。ーー都内某ホルモン店(※)で二人の未来を聞いた。(聞き手:筆者、文中敬称略)

自主か独立かーーBASEはどこまで大きくなるのか

家入:最近増資多いよね。

鶴岡:多いですよね。

家入ちょっと前だよね、スマポ。すごいよね。

鶴岡岩本さんの記事(リンク先はCNET JAPAN)読みました。すごいですよね。

TB:最近家入さん見かけなかったですが。

家入:バーニングマン行ったりしてて東京あんまりいなかったね。色んな人と割とゆっくり話できたよ。砂漠のど真ん中でやることないんだよね。

TBサイバーエージェントからの増資が完了しました

家入:たまたま福岡県に行ったとき、藤田さん(サイバーエージェント代表取締役社長の藤田晋氏)が講演してたので、じゃあ飲みましょうよって誘ったんです。そこでBASEに出資してくださいよって言ったら「いいですよ」って。確かTwitterでやってたんだよね。Twitterで決まった増資。

鶴岡:画期的すぎてちょっとよく分からなかったです(笑。

TB:STORES.jpはスタートトゥデイ傘下に入って、独立系のスタートアップではBASEだけになりました。

家入このSTORES.jpの取材記事読んで、実は自分がGMOグループ入りした時のことを思い出していたの。彼の気持ちが分かるなって。確かグループ入りして一回目の取材の時、彼と同じようなことを言ってたのを覚えてるのね。グループ入りしてもペパボ(paperboy&co.)は変わらないし、シナジーを活用して成長しますって。

でもね、売ってしまうとどうしても親会社の給与テーブルや人事の方法が織り込まれてくるし、企業文化って徐々に変わっていくのよ。でも、そういうことを言いたくないって気持ちもあって、僕もこういうアピールをしていたなって思い出してた。

だから鶴ちゃんは上場するよね。

鶴岡:はい。

TB:即答だね(笑。

鶴岡:僕らって他の方がどうかは分かりませんが、多分背負ってるものが全く違うと思うんです。逆に言えば失うものが全く違う。どれだけリスクを負っても僕はまだ23歳だしいくらでもチャレンジできます。まだ、勉強ラウンドですから、大きなものをどんどん目指していくつもりなんです。

家入:で、挑戦しまくって大ゴケして欲しいって気持ちもあるんだよね、鶴ちゃんには。25、6歳位までBASEの企業評価をガンガンに上げて上げまくって最終的に潰れましたとか(笑。

鶴岡:ちょ(笑。

家入:まあ、俺はCAMPFIREとBASEに掛かってるからコケるとマズいんだけど(笑。でもね、美談があってね。鶴ちゃんは俺が成功して家入さんに色々返したいんですって言ってくれるの。半分冗談で半分本気で。こういうのって何気に嬉しいよね。割とよい評価で買収のオファーとかもあったよ。でも売らないよ。全然それよりも上を目指すし。

TB:いくらだったら買収に応じるんですか?

家入:500億円なら(笑。

スタートアップとライバルの存在

TB:BASEのアイデアって一番最初はどちらから?

鶴岡:他の取材でもお話してる通り、母親が呉服店をやっていて楽天などの既存サービスを使おうとしたら難しくって、それがきっかけですね。海外事例を探したり、そういう情報を元に今のBASEのアイデアが生まれました。

家入:開発している最中に、STORES.jpが立上がったり、DeNAが何か出してきたりしたんだよね。

鶴岡:実はSTORES.jpが出来たとき、光本さん(ブラケット代表取締役の光本勇介氏)と会ってるんです。

TB:何を話したの?

鶴岡:内緒です(笑。いい人だなって思いました。それ以来会ってないんですけど。

TB:光本さんはライバルの存在について話をしていましたよ。

家入:戦いが大事なんだよね。市場が小さい間は広げる意味でも共同戦線を張ってどうやって拡大するかを考えるべきだよ。ベタベタと仲良くする必要はないけどね。

TB:決済周りはその導入方法(個別契約ではなくBASE一括での契約になっている)なども巡って議論があったと聞きましたが。

鶴岡:継続して話し合いを続けています。課題が出てきたらまず話を粘り強く続けることが大切だと考えています。その上で改良を重ねていますよ。

家入:僕と太河さん(EastVenturesの松山太河氏)の共通認識なんだけど、鶴ちゃんのいいところは「まずやってみよう」っていう姿勢なんだよね。増資した金額だって半年で使い切りましょうってそういう勢いがある。1億だろうが2億だろうが使い切っていけるところまでいきましょうって。そこまで踏み切れる人って本当に少ない。

調達した資金を温存して黒字化を目指しますって、確かにその気持ちは嬉しいんだけどやっぱり保守的すぎる。出す側からしたら、最終的にゼロになってもかまわない覚悟で出してるんだから「使い切る!」って逆に言って欲しいわけなの。

TB:家入さんはペパボ時代から今に至るまで、小さな力を集めて事業にする、というコンセプトが一貫してます。

鶴岡:アイデア自体は確かに僕が出しましたけど、それまでずっと1年に渡って毎日のように家入さんと一緒にいましたからね。思想はそのまま受け継いでますよ。

IMG_4395

家入前の記事で怒られちゃったけど、やっぱりイメージは象の足下に穴を掘り続けるアリなの。でも、象がその穴に気がつく頃には大きくなってて素っ転んじゃう。僕自身が学歴も無い中、地面を這いつくばって生きてきたから、僕らみたいな力の弱いヤツらにはそういう戦い方しかないんだよっていうメッセージ的な部分もある。もちろんそういう戦い方が好きだっていうのもあるし。

優秀な人たちを見てもちろん尊敬もするんだけど反面、この野郎って思う気持ちも強い。ゲリラ戦だよね。

ヤフーが放つ無料化ーー若手に立ちはだかる巨人の存在

TB:Supercellの買収で國光さん(gumi代表取締役の國光宏尚氏)が「片手間で俺の世界制覇に立ち塞がってくるのか」って叫んでましたけど、孫正義氏はこちらにも衝撃波を放ちました。

家入:思ったより早かったよね。

鶴岡:そうですね。

家入:(孫さんは)すごい人だし、今回の一連の動きでも「スゲー!」って声が多数だったじゃない。家入どうすんの?って全然知らない人から聞かれたり「家入オワタ\(^o^)/」とか。あまりにも勝手に言われるから「孫さんよりも先にいくよ」って返したら「孫さんはそのさらに先手を打つよバカな家入」って書かれて。カッチーンって(笑。

鶴岡:一年前ってSTORES.jpがオープンした頃なんですよね。たった一年で世界が変わったんです。まさか孫さんが何かをやった影響を自分が受けることになるなんて。起業家として、幸せを感じると同時に燃えてますよ。

家入:そうよね。他の人たちもやろうと思えばできるのに、孫さんだけが(無料化を)やった。

TB:でもようやくレベル10になったところで、ラスボスみたいなのが目の前に現れたわけです。

鶴岡:あと90ぐらい足りないですよね(笑。でも、ここに独立系で残れているってことはまだ勝つ確立が残ってるってことです。

家入:BASEのよさって30秒でショップが作れるところにあるのね。面倒なID作ったりしなくていい。

鶴岡:コマースの世界って少数の規模があるユーザーと無数の小さなユーザーに大きく分かれるんです。小さなユーザーを取るためにはとにかくスピードです。インターネットユーザーはまだまだ増えるし、スマートフォン時代に入って最適化できるプレーヤーはまだ少ない。これまでお金の流れていないところに動きを作る事業なんです。面白い勝負ができると思ってます。

家入:これまではBASEだけだったけど、サイバー(エージェント)も加わるから、BASEとサイバーの連合VSヤフーになるよね。あと、毎週BASEの事務所には堀江さん(堀江貴文氏)も来てるし(笑。

鶴岡:太河さん、家入さんに藤田さんと本当に人に恵まれてると思います。

TB:そろそろ時間になりましたね。ぜひ次の時代を作ってください。ありがとうございました。


※注:筆者は六本木の某ホルモン店でBASEの取材をよくしている

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【TokyoMeetup2012】キーノート/家入一真氏「ウェブサービスは、バンドをやるように立ち上げよう」

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今日は七夕。朝からあいにくの雨で、今夜は天の川を見られそうにないけれど、起業家とエンジニアの出会える場を盛り上げていこう。そんな皆の思いを胸に、渋谷・ミクシィ本社で「Tokyo Meetup 2012」が幕を開けた。 このイベントのキーノート・スピーカーを務めてくれたのは、Paperboy&co 創業者にして、現在は、ウェブサービスを立ち上げまくる制作集団「liverty」や、クラウド・フ…

今日は七夕。朝からあいにくの雨で、今夜は天の川を見られそうにないけれど、起業家とエンジニアの出会える場を盛り上げていこう。そんな皆の思いを胸に、渋谷・ミクシィ本社で「Tokyo Meetup 2012」が幕を開けた。

このイベントのキーノート・スピーカーを務めてくれたのは、Paperboy&co 創業者にして、現在は、ウェブサービスを立ち上げまくる制作集団「liverty」や、クラウド・ファンディングサイト「Campfire」などを通じ、日本のスタートアップ・シーンに多くの話題を提供してくれている、シリアルアントレプレナー・家入一真(@hbkr)氏。

新しい何かを始めたい。何から始めればよいか?

「何から始めればよいか」 — 家入氏が起業を目指す人々から、日常的によく尋ねられる質問だ。家入氏はこの質問に「わからない」と正直に応える。起業家が起業する理由や条件は、人によってさまざまだからだ。彼は既に起業している人々、これから起業家を目指す人々に参考になればと、自らの経験を語ってくれた。

家入氏は若くして結婚し、家族を養う必要があった。会社務めを続ける選択肢はなく、学生向けの安価なホスティング・サービスがあればいいと思い、それを具現化したのが Paperboy&co を創業したきっかけだ。

仮に、自分が新しい何かを始めなくても、世の中は回って行く。世の中には多くの便利なものがあふれているので、そんな中で新しい何かを始めたいのなら、起業家は、これからやろうとすることに、意義や理由を見出す必要があるだろう。

アイデアはどこからやってくるのか?

次々と新しいウェブサービスを立ち上げる家入氏だが、そのアイデアの源泉がどこにあるのかは、誰しも興味のあるところだ。この疑問にも、家入氏は率直に応えてくれた。

走りながら考えるのが僕のスタイル。僕の場合、自分の頭の中で、アイデアが湧き出しているわけではない。自分を支えてくれる仲間を見つけ、そういう人たちと居酒屋で杯を交わしたり、タバコを吸いながら交わす他愛の無い会話の中に、新しいビジネスのヒントが埋もれているんだ。

アイデアの種はそこら中に転がっている。そんなアイデアの種に、水をやり、肥料をやって育てるのが、自分の役目だと確信していると語った。

ウェブサービスは、バンドをやるように立ち上げよう。

スタートアップを始める上で、従来からある組織の形や雇用制度の概念にとらわれる必要はない、と家入氏は語る。「スタートアップや起業」は「会社設立や社員雇用」とイコールではない、というのだ。

「ウェブサービスはバンドをやるように立ち上げる」というのが、僕の好きな言葉。自分の実現したいことや、問題を解決するために、最適な方法を選べばよいと思う。その上で会社が必要であれば、会社を設立すればよいし、社員を雇用すればよいだろう。

これからの時代、仲間を見つけることが何より大事。自分のやりたいことを、とにかくまわりに強くアピールしていくことが必要だ。ソーシャル・リクルーティングや、Startup Dating のイベントなど、仲間を集める〝ツール〟は数多く用意されている。そのようなツールや機会を最大限に利用し、いい仲間を見つけてスタートアップを始めてほしい。

資金調達や事務的な手続きなど、何かと〝難しい〟というイメージが付きまとうスタートアップや起業だが、「とにかく日常の延長線上で、気負わずにスタートアップを始めてみたらどうだろう」というのが家入氏からのメッセージだった。

Startup Dating では、Tokyo Meetup 2012 の模様を、会場からリアルタイムでお届けしている。この後も盛りだくさんのメニューが用意されているので、参加中の皆さんも、会場に来られなかった皆さんも、乞うご期待。

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【速報】「家入 #春の起業祭り 」で家入一真氏と起業する3名中2名が本当に決定【アップデートあり】

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【3人目も決定して無事お祭りは終了しました】 連続起業家の家入一真氏がエイプリルフールの前後で立てた企画「【2000RT企画】家入エイプリルフール企画:ツイートして起業しよう!(ガチ) #HBKR」で本当に彼と一緒に起業する人物が決定した。 GWまっただ中の4月29日に開催された起業家抽選会イエイリ春の起業祭り2012はニコニコ動画で放送され、その様子を2000人近くの視聴者が見守った(この記事書…

【3人目も決定して無事お祭りは終了しました】

連続起業家の家入一真氏がエイプリルフールの前後で立てた企画「【2000RT企画】家入エイプリルフール企画:ツイートして起業しよう!(ガチ) #HBKR」で本当に彼と一緒に起業する人物が決定した。

GWまっただ中の4月29日に開催された起業家抽選会イエイリ春の起業祭り2012はニコニコ動画で放送され、その様子を2000人近くの視聴者が見守った(この記事書いてる23時20分時点で抽選会はまだ続行中)。

1500人が応募したこの企画に当選した3名は本当に起業の道を選ぶのだろうか。実際どうなるのかはわからないが、とりあえず発表された当選者とそのコメントをお伝えする。(最初の2名時点で記事書き始めたので、あとの1名は後ほど)詳細はまた追いかけることが出来たらお伝えしたい。

一人目の当選者と家入氏の電話インタビューの様子

家入氏:「おめでとうございます。今なにしてました?」

当選者:「ご飯食べてました。家です。サラダ的なものを」

家入氏:「ごぼうは入ってますか?」

当選者:「いえ、ごぼうは入ってません」

家入氏:「当たっちゃったんですけど。あ、拒否権はないですよ。起業するしかなくなっちゃいました」

当選者:「あー。大変ですね。。どうしよう。。まだ信じられないんですけど。。」

家入氏:「もう当たっちゃったんでしょうがないですね。がんばりましょう」

当選者:「はーい」

二人目の当選者と家入氏の電話インタビューの様子

家入氏:「当たりました」

当選者:「あははははははーーーああああーー」

家入氏:「なにしてました」

当選者:「パソコンをいじってました」

家入氏:「志望動機ってなんですか」

当選者:「viratter(バイラッター)に出てきて…それでやってみたんですよ。。」 ※当選者はかなり動揺

家入氏:「落ち着いて。当たっちゃったんですよ。1500人ぐらいの応募があってその内の2名なんですよ」

当選者:「ありえない…」

家入氏:「やらなきゃいけなくなったので頑張ってください。で、今日はなにをしてましたか」

当選者:「職場の運動会があって…ってそれどころじゃないですよ、もうどうしたらいいか」

家入氏:「ご趣味は」

当選者:「写真です」

家入氏:「ありがとうございます」

三人目の当選者は番組中に電話が繋がらず。ラバー系の方のようだ。

 

家入氏は最後に「面白かったです。最初はしれっと抽選して当たりましたーとかそういうメールを送って終わりなのかなと思ってたんだけど。見て頂いた方もこれきっかけでなんかやろうとかそういう人は連絡して欲しい」とコメント。今日の応募者を集めてなにかやりたい、とも。

起業する3名については今後ディスカッションの経緯などもオープンにしていきたいとのことなので、本誌でも彼らの顛末がどうなるのか追いかけたいと思う。

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