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中国・深圳で、ブロックチェーンを使った電子インボイスシステム「fapiao(発票)」の実用試験を開始へ

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深圳は、ブロックチェーンを使った電子インボイスシステム「fapiao(発票)」の全国展開に向けた実用試験を実施する都市となる。中国の誰もが使うアプリ「WeChat(微信)」を使ったこのサービスは、Tencent(騰訊)、深圳市水務局、ソフトウェア会社の Kingdee(金蝶)によって開発された。 fapiao は、商品やサービスを購入したことを証明する法的領収書だ。しかし、法律事務所の Dezan…

深圳は、ブロックチェーンを使った電子インボイスシステム「fapiao(発票)」の全国展開に向けた実用試験を実施する都市となる。中国の誰もが使うアプリ「WeChat(微信)」を使ったこのサービスは、Tencent(騰訊)、深圳市水務局、ソフトウェア会社の Kingdee(金蝶)によって開発された。

fapiao は、商品やサービスを購入したことを証明する法的領収書だ。しかし、法律事務所の Dezan Shira and Associates によれば、より大きな fapiao の請求システムが、中国の税法、企業のコンプライアンスには必要な不可欠な存在となる。従業員は精算のために、会社に対して頻繁にインボイスを提出している。

税金関連のほとんどの事柄と同様、fapiao のシステムも定期的に悪用される。タックスインボイスは、公衆の場で文字やステッカーでよく見られる広告を通じて、ヤミ市場で購入することも可能だ。

新しいインボイス発行システムのローンチは8月10日、Tencent から発表された。特別な形式、Excel タブ、配送サービス、糊が必要になる紙形態の fapiao を送付する際の過度に複雑なプロセスと違って、電子インボイスは WeChat から直接発行が可能になっている。

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ユーザは支払後にバーチャルな famipo の受取を申し込むことができ、その fapiao を精算のために提出するインボイスを選択できる「Card Bag(卡包)」内に保存することができる。インボイス情報は、会社や税務署とリアルタイムに同期することになる。

Tencent によればブロックチェーンの採用したことで、それぞれのインボイスを後から追跡でき、情報改ざんができないようにし、データが消滅しないようにした。プロセス全体をリアルタイムでモニター可能だ。

今回の事例は、中国で初めてのブロックチェーンベースの電子インボイスシステムではない。6月には、「税鏈」というシステムが、広州国家ハイテク産業開発区の黄埔区と広州燃気集団(ガス会社)によりローンチしている。

中国政府は、知的所有権の保護元受刑者の監督公衆ヘルスケア向けの ID システムなど、ブロックチェーンを他の分野にも適用することを模索している。

【原文】

【via Technode】

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〈深圳の今〉元DJI社員が開発した携帯電源ステーション「RIVER」——Indiegogoで目標額20倍の資金を集め、初期ロットをまもなく出荷開始

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今回は「深圳の今(Now in Shenzhen)」シリーズの第5弾。本連載では、深圳の中核的産業である製造業を活かした深圳企業を TechNode(動点科技)が紹介する。 元DJI(大疆) 社員が設立したバッテリースタートアップの EcoFlow Tech は4月12日、携帯電源ステーション「RIVER」をローンチしたと発表した。複数のポートを備え、総出力500ワットの RIVER は、最大11…

今回は「深圳の今(Now in Shenzhen)」シリーズの第5弾。本連載では、深圳の中核的産業である製造業を活かした深圳企業を TechNode(動点科技)が紹介する。


元DJI(大疆) 社員が設立したバッテリースタートアップの EcoFlow Tech は4月12日、携帯電源ステーション「RIVER」をローンチしたと発表した。複数のポートを備え、総出力500ワットの RIVER は、最大11のデバイスを同時に充電することが可能で、ドローン飛行、キャンプ、映画撮影から非常事態管理や建築現場まで様々なニーズに対応できるスマート電源としても利用できる。

Morgan Harris 氏は、 TechNode に次のように語った。

ドローンの商業的応用での最大の障壁は、電池の寿命です。ドローンには長い時間飛行してほしいと誰もが思っています。

中国は世界的な OEM のバッテリーメーカーの拠点として知られています。これには2つの事柄が隠されています。まず、中国は大規模な製造ノウハウを有している点で最も優れた部類に入ること。そして、理論ではなくて現実に基づいた大変優れた技量を有していること。当社では自社製品の設計をこうした最良の特性と組み合わせています。

携帯電源ステーション「RIVER」
Image Credit: TechNode

B2Cドローン市場

Bloomberg によると、世界における商業ドローンの市場規模は2020年までに1,270億米ドルほどに急増するという。ドローンのバッテリー価格は150米ドル、単一のミッションでは8つのドローン用バッテリーがよく利用される。

当社が力を入れているのは B2B と B2C の両市場ですが、より早く参入できるのは B2C 市場です。家電製品では8つの主要 B2C 市場に注力しています。米国、カナダ、欧州、英国、オーストラリア、中国、日本、韓国です。(Eli氏)

同社チームは、南米、東南アジア、アフリカの発展途上市場など、とりわけ信頼性の高い電源にアクセスできない地域に進出する計画も立てている。

マレーシアの生徒たちがコンピュータや電気を使えるよう、学校の教室運営に協力することができます。ケニアでは水フィルターの電源として使用することで、きれいな水を供給できます。現在、複数の政府・民間組織と話し合いを進めているところです。(Eli氏)

左から:共同創業者兼 COO の Hannah Sieber 氏、共同創業者兼 CEO の Eli Morgan Harris 氏、ビジネスオペレーションアソシエイトの Tyler Schleich 氏
Image credit: TechNode

B2Bドローン市場

B2B ドローン市場はまもなく B2C 市場を追い抜くとされており、同社チームはドローンが空中をより長く飛行できるようにすべく、B2B 市場に大きな機会を見出している。農家、測量技師の業務や災害救済にドローンを使用するためには、これを何度も繰り返し飛行させる必要がある。

ドローンは建築物の3D模型製作や、サプライチェーン最適化のために泥の堆積物の容積測定などにも活用できます。RIVER を使えば、建築現場に電源供給するための延長コードや発電機はもう必要ありません。(Eli氏)

使用可能期間が1年以上の RIVER は太陽光パネルに接続が可能で、風力発電や太陽光発電からの充電ができる。現在 Indiegogo でクラウドファンディングを展開中で、アーリーバード価格は499米ドル。チームによると、クラウドファンディング終了前に出荷開始予定だという。

2016年に設立されたバッテリースタートアップの EcoFlow Tech は、中国の大手サプライチェーンや製造企業から1,000万米ドルを超える支援を受けている。

【via Technode】 @technodechina

【原文】

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変わりゆく深圳の風景:労働コスト上昇で街を去る製造業大手、小規模工場はハードウェア・スタートアップとの協業で生き残り

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Mike Lin 氏と彼の父が経営する工場は、中国・深圳の北東部・龍岡にある、コンクリート打ちっ放しの建物のワンフロアを占めている。工場内部では、労働者らが手作業で部品をプリント基板に半田付けし、電子製品を組み立てていた。 (父の)お客は、息の長いコンシューマ製品を売る電子製品企業がほとんど。しかし、私はほぼ maker らと仕事している。(Mike Lin 氏) 28歳の Mike Lin 氏は…

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Vast Elecsource の工場内の様子

Mike Lin 氏と彼の父が経営する工場は、中国・深圳の北東部・龍岡にある、コンクリート打ちっ放しの建物のワンフロアを占めている。工場内部では、労働者らが手作業で部品をプリント基板に半田付けし、電子製品を組み立てていた。

(父の)お客は、息の長いコンシューマ製品を売る電子製品企業がほとんど。しかし、私はほぼ maker らと仕事している。(Mike Lin 氏)

28歳の Mike Lin 氏は、〝maker〟と呼ばれる、ハードウェアのスタートアップや趣味人をお客とする製造会社 Vast Elecsource(広豊源電子科技)の COO だ。父とは同じ工場を使いながらもビジネスの中身は別、数百から数千単位で製品を小ロット生産している。1日に何十万個もの製品を生産する、Foxconn(鴻海/富士康)や Flextronics のような電子製造大手とは大きな違いだ。

大工場は極めて効率よくできている。彼らの機械は自動だが、すべてのステップにおいて調整が必要になる。これは我々のような小工場にとっては、ビジネスの機会をもたらしてくれる。(Mike Lin 氏)

寮を備えた大工場から小さなプロトタイピング・ワークショップまである、深圳の多層的な製造業エコシステムにおいて、Vast Elecsource のような小工場は重要な役割を果たしている。それはちょうど、ブティックと卸売業のような違いだ。

大工場は一ヶ所で、数日間で同じデザインの製品を何百万個も作り出すことができる。一方、小工場はより柔軟性に富んでいて、顧客にカスタマイズされたソリューションを提供し、小ロットでの生産にも寛容だ。この小工場の特徴はスタートアップにとって都合よく、工場にとっては生産コストが上昇する中で、増加しつつある収入源になっている。

大工場は、(深圳近郊の)恵州や龍岡に移転しつつある。深圳で経営していくには、コストが高くなり過ぎたからだ。(Mike Lin 氏)

この十年間で、深圳は不動産価格や労働コストの上昇に伴い、製造業から徐々に遠ざかり始めた。中国国家統計局によれば、製造業における中国人労働者の年間給与は、4,650ドル(2010年)から7,727ドル(2014年)へと4年間で66%も上昇した。TCL Corporation や Foxconn のような大手製造企業は、ベトナムやインドの工場設備に投資を始めている。

Vast Elecsource に移転の計画は無い。コストは上昇し続けるものの、同社は、多くは深圳に拠点を置く顧客と密接に仕事を続けている。他の小規模製造業者も深圳に留まり続けている。彼らにとって重要な競争優位性の一つが、顧客と定期的に会い、製品デザインについて、フェイス・トゥ・フェイスの話し合いが持つことだからだ。

我々のクライアントは龍岡にはいないので、龍岡に移転はしなかった。

Jian Yu 氏は、そう語った。彼は、深圳西部の宝安にある、小さなプリント基板組立会社 1942 Tech(壹玖肆贰科技、英語の社名は仮訳)のビジネス開発マネージャーだ。

我々の顧客の多くは R&D をしているだけなので、製造工程については熟知していない。だから、彼らは我々の提言を欲しがる。

Vast Elecsource と同じく、1942 Tech はハードウェア・スタートアップと仕事している。1942 Tech は、顧客1社に対してロット5,000個以下の製品を製造しているそうだ。場合によっては、顧客に対して、一つないし二つの試作品を製造することもあるのだという。大工場では、そのような小規模の注文はコストが割高になってしまう。

(大工場は、発注主の)あなたに対して注意をあまり払わない。注意を払ってくれると確信が持てるような、オーナーと実際に話せる工場を見つけるべきだ。

深圳のハードウェア・アクセラレータ HAX のジェネラルパートナー Benjamin Joffe 氏は、そのように語った。

ユニークかつ非標準的な製品を作るスタートアップにとって、定期的な工場訪問は重要だと Joffe は語る。例えば、HAX から輩出された、個々人の耳の形にあったカスタムフィット・イヤホンを作る Revols や、ニットウェア用 3D プリンタを開発する Kniterate などは、製造工場との緊密なコラボレーションや頻繁な訪問が必要だった。

自分の手で、テストしてみる必要があるからだ。(Joffe 氏)

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プリント基板を確認する、1942 Tech の従業員ら

より小規模でアクセスしやすい工場に対する需要は、Seeed StudioHiggs Hub が提供する、工場とスタートアップのマッチメイキングサービスが人気を呼んでいるように、最近流行っているトレンドだ。正しい製造パートナーを見つけることは、ハードウェア・スタートアップ、とりわけ、世界市場を目指すチームにとっては難しいかもしれない。国際的なマインドセットを持った製造業者を見つけるのが困難なだけでなく、国際的なスタートアップとローカルな製造企業との間の言葉の違いが、障害となり得るからだ。

香港のハードウェア・アクセラレータ Brinc のハードウェア R&D 部門の長 Simon Zhang 氏は、次のように語る。

多くの工場は、事をより速く進め、すべてをすっ飛ばしたがる。それは事実で、彼らは仕事が速い。しかし、それには品質低下という犠牲を伴う。世界市場を目指したいなら、品質を犠牲にしてはいけない。

しかし、Lin 氏のように、父親から工場を受け継いで共同経営を始める若い世代によって、この状況は変わるかもしれない。Zhang 氏によれば、Brinc の提携工場の中には、20代後半から30代前半のオーナーが経営しているところがあるのだという。

前の世代から受け継いだもので、彼らはオーナーとしての能力を持っている。それでいて、彼らはオープンマインドで、欧米のビジネス文化にも接している。極めて重要なことだ。すべては、メンタリティに関わることだから。(Zhang 氏)

依然として、ハードウェア・スタートアップと仕事をする上で、実務面での障害に直面する工場も無いわけではない。Zhang 氏は Brinc の支援しているスタートアップのために工場を訪問すると、IoT ハードウェアの最新鋭かつコンパクトなデザインを作るには不十分な、時代遅れの製造機械しか置いていない古い工場をしばしば見かけるという。

大規模工場が自動化を進め人的労力の必要性やコストを切り詰める中で、その種の時代遅れの工場は、市場から押し出されていくかもしれない。例えば5月には、Foxconn は江蘇省昆山市にある工場で、6万人の労働者をロボットに置き換えることを明らかにした。大手製造企業にとって、労働環境の厳しい工場で昼夜関係なく製品を作り続けるロボットに投資することは、完成までに時間のかかる大量注文を裁く上では理にかなった判断だ。

その一方で、小規模工場は、より多くのスタートアップと仕事をすることで、提供できることの可能性を広げつつある。多岐にわたる製品に小ロット生産で対応するのだ。特筆すべきは、センサーやコネクティッドデバイスが、非常に特化したコンテキストや用途にあわせてデザインされる IoT のロングテール市場に、このような小規模工場が参入できるということだ。

調査会社 IDC によれば、2020年には世界の IoT 消費が1.7兆ドルに上ると予想されている。センサーやデバイス市場の約3分の1に匹敵する巨大市場だ。スマート中敷きや、ユーザの聴力に最適化されたヘッドフォンなど、カスタマイズの進んだハードウェア製品が、メインストリーム市場でヒットすることは決してないものの、深圳の小規模工場にとっては、実のあるビジネスになり得るだろう。

【via Technode】 @technodechina

【原文】

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HAXのジェネラルパートナーBenjamin Joffe氏が語る、深圳でスタートアップを始めるためのヒント

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本稿は、連載「Say Hello To China’s Expat-preneurs(中国にいる海外起業家によろしく)」の一部で、中国で成長するテック市場で奮闘し成功を収めた様々な外国人設立者とテックの専門家たちにインタビューしたものである。中国で成功するには何が必要かについて、北京から深圳に至るまで、外国人設立者に今後3週間にわたって話を聞くので楽しみにしておいてほしい。@technodechi…

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本稿は、連載「Say Hello To China’s Expat-preneurs(中国にいる海外起業家によろしく)」の一部で、中国で成長するテック市場で奮闘し成功を収めた様々な外国人設立者とテックの専門家たちにインタビューしたものである。中国で成功するには何が必要かについて、北京から深圳に至るまで、外国人設立者に今後3週間にわたって話を聞くので楽しみにしておいてほしい。@technodechinaで最新情報をフォローできるほか、連載の最新ストーリーはこちらからチェックできる。


深圳はメーカーや革新的な企業にとってあまりにも魅力が高まってきているので、ウェブ上に「メーカーのための深圳マップ」があるほどだ。メーカーがまず訪れるべき場所に HAX(かつてのHAXLR8R)がある。これはハードウェアデバイスメーカーを対象とするアクセラレータで、シードファンドのほかオフィスやメンターシップを提供している。

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ここでの自慢は90%のスタートアップが生き残っていること、クラウドファンディングの成功率100%、支援金額の平均が30万米ドルであることだ。最近、HAX は ChinaBang という、TechNodeが中国で年1回主催するセレモニーで機関投資家部門の最高位を受賞した

HAXのジェネラルパートナー Benjamin Joffe氏 は次のように述べている。

世界最高峰のエレクトロニクス産業地域の近くに位置し、メーカーの工場と協力することで多くの困難を克服しました。たくさんの起業家がやって来てコミュニティとプラットフォームが形成されましたが、これがとても役に立つのです。

最近のCisco調査によると、IoE(Internet of Everything、あらゆるモノのインターネット)の市場規模は今後10年で19兆米ドルに達するという。

あらゆるモノがインターネットに接続されつつありますが、これは大きな事業機会だと思いました。(Joffe 氏)

彼自身、海外に居住する起業家であるが、単にHAXのジェネラルパートナーにとどまらずエンジェル投資家兼+8*(プラス・エイト・スター)の設立者でもある。そして彼は現地でのイノベーションの潜在性について楽天的な見方をしている。

Huaqiangbei(訳注:華強北、深圳の繁華街の名前)市場やTaobao(淘宝)で私や友人たちが新たな電子ガジェットを見つけられるのは驚きでした。品質と創造性は確実に向上しています!(Joffe 氏)

IoTのフロー、模倣品に注意

深圳はメーカーがプロトタイプを製作するのに安くて速いソリューションを提供してくれるが、ここでは模倣品が溢れているため製品を作り上げるのには困難を伴う。深圳の中心地が廉価な製造都市というよりはイノベーションのハブになろうとしている現在、この地では人件費、生活費が上昇しているといった問題もみられる。

この市場で克服すべき課題は成功商品のバンドワゴン(ただ乗り)効果である。Joffe氏によると、「似たような」商品はよくみられるとういう。

やや安く、やや速くという方法です。このアプローチは差別化が困難になり、すべての人にとってマージンが低下するので、起業家からすれば大きな間違いだと思います。(Joffe 氏)

それでも、他の外国人設立者は現時点で中国の近くでイノベーションのプロセスを進めるのに躊躇している。

多くの人にとって中国はミステリアスなブラックボックスで、あまりにも早く動こうとして近道を行きます。 IP(知的財産権)がどこにあるのか把握しておくことはリスクを軽減する上で重要であり、またパートナーに対して適切なデューデリジェンスを行うことも同様に重要なことです。(Joffe 氏)

深圳に拠点を置く外国人起業家に求められることは?

HAXは深圳とシリコンバレーの両方に拠点を置いており、Joffe氏は、シリコンバレーと深圳における最も大きな文化的な違いの1つは、シリコンバレーが「将来へ投資する」文化であることだ。

Joffe 氏は、次のように説明する。

これは、エコシステムや新世代に再投資しているテック起業家のいくつかの世代に部分的に起因しています。この文化は、Alibaba(阿里巴巴)やTencent(騰訊)やBaidu(百度)等の新しく出現した億万長者らによって、中国でも現れ始めています。

別の問題点は、外国人起業家と現地起業家の間の繋がりがいまだ希薄なことだ。

この問題点は改善されつつあり、HAXも取り組んでいます。グローバルな成功を収めることができるであろう素晴らしいエンジニアや科学者がたくさんいます。大事なことは、専念する時間を確保すること、あなたに合った市場があることを確認すること、迅速に学ぶことです。(Joffe 氏)

<Benjamin Joffe 氏へのちょっとした質問>

1. あなたが中国に来たときに気づいた最も顕著な文化の違いは何でしたか?

私はフランス出身で中国へ移る前は日本と韓国に住んでいましたが、中国の起業活動には驚きました。あらゆる業種、あらゆる人が行っていましたから。

2. どのようにして地元のスタートアップに関わったのですか?

仲介者に会って色々なことを聞きました。最近ではスタートアップに関するイベントがたくさん開かれていて、Startup Digestの情報誌を通してイベントの広告を英語で見ることができます。

3. 中国どの点が好きなのですか?

エネルギーとスケール、そして世界の歴史の転換点にまさに私たちがいるという気分になれるところです。

4. あなたの人生におけるモットーは何ですか?

難しい質問ですね!私は小さいことに気を揉まずに、面白い生活を送りたいと思っています。「航海に出るともっとひどいことがある(worse things happen at sea!)」という英語のことわざが好きです。

【via Technode】 @technodechina

【原文】

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ハードウェアスタートアップの成功の鍵とは?クラウドファンディング、深圳をいかに活用すべきか

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ここ5年で、ハードウェアのスタートアップは、KickstarterやIndiegogoのような人気のクラウドファンディングサイトのおかげで、ハイテク業界における新たな寵児となった。 クラウドファンディングのキャンペーンを通して、ハードウェア起業家は、自分たちの製品に本当に関心を持っている人から直接資金を調達することができる。ハードウェア企業が成功するために、確立された評判と豊富な資金が必要とされた…

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ここ5年で、ハードウェアのスタートアップは、KickstarterやIndiegogoのような人気のクラウドファンディングサイトのおかげで、ハイテク業界における新たな寵児となった。

クラウドファンディングのキャンペーンを通して、ハードウェア起業家は、自分たちの製品に本当に関心を持っている人から直接資金を調達することができる。ハードウェア企業が成功するために、確立された評判と豊富な資金が必要とされたのはもはや過去のこと

。今や良いアイデア、確かな技術、うまく策定されたクラウドファンディングキャンペーンと深圳という名の都市により、ほぼ全ての人たちがハードウェア起業家になることができる。

クラウドファンディング

レバノン人の2人組Bassam Jalgha氏とHassane Slaibi氏はスタートアップ企業Band Industries, Inc.の設立者で、クラウドファンディングとハードウェアを熟知している。

ロボット工学の研究者であるJalgha氏とソフトウェアエンジニアのSlaibi氏は、同じバンドで演奏活動をし音楽への情熱を共有する仲だった。彼らはギターの自動チューナーに市場機会があることに気付き、最初の製品であるRoadie Tunerを製作した。

これはギターを正確かつすぐに(数秒で)チューニングできるものだった。彼らはRoadie Tunerに専念するために仕事を辞め、以来絶えず前進を続けてきた。

「私の行動を両親は喜んではいませんでした」とJalgha氏は笑う。

「しかし私は自分は物作りがしたいことをわかっていました。毎日同じ作業を繰り返すことに嫌気がさしていたのです。」

彼らの賭けはうまくいった。2014年1月、KickstarterでRoadie Tunerの製造用資金として約18万米ドルの調達に成功し、これは目標金額6万米ドルの約3倍だった。

「クラウドファンディングでアイデアと市場を試すことができます」とSlaibi氏は言う。

「あなたのアイデアと製品を買いたいかどうか、人々は自分のお金と共に投票するのです。 」

「私たちはRoadie Tunerの生産に6万米ドル必要でしたが、この金額をたったの4日で調達してしまいました。これはスタートアップにしては驚くべきことです。事前に資金があることは、生産のために借金をしたり追加投資を集める必要がないということです。」

26歳のスタンフォード大学出身のAdam Kell氏は、火気の熱を電気に変換する無線周波発生装置Flamestowerを発明し、同名のスタートアップを共同設立した。こうして生成された電気は電子デバイスの充電に利用できる。Jalgha氏とSlaibi氏同様、Kell氏も2013年にKickstarterでFlamestowerの資金調達キャンペーンをローンチした。

「Kickstarterを使う前は、ウェブサイトでFlamestowerのプリセールスをたくさん行っていました。支払い情報を記録し、商品が発送されるまでは請求しません」

とフォーブス誌の2014年の30歳以下の30名に選ばれたKell氏は述べる。「あそこからはたくさんのトラフィックがありました。」

「私たちはKickstarterを試してみることとし、プロジェクトを立ち上げました。それまで当社のウェブサイトには来なかったトラフィック、つまりそれ以前には獲得できていなかった人々を得ようとしたのです。」

Kell氏の意思決定は吉と出た。キャンペーン終了時には、支援者は6万米ドルを超える資金をFlamestowerに投資し、当初の目標金額の4倍を超える成果となった。

FlamestowerとRoadie Tunerは大人気のクラウドファンディングで多数あるキャンペーンのうちのハードウェア成功例の2件にすぎない。2012年のPebble Technologyの有名な事例では、自身の名前の由来となったスマートウォッチに対し69000名近い支援者から1000万米ドルを超える資金を集めた。

今年には、同社はKickstarterに新たにキャンペーンをローンチし、新世代スマートウォッチのPebble Time向けに2000万米ドルを超える資金を集めた。

他の例では、当時20歳だったPalmer Luckey氏が発明したビデオゲーム用VRヘッドセットのOculus Riftがある。この装置は業界の革新と呼ばれ、240万米ドルをKickstarterのプラットフォームで集めた。その後、Oculus Riftは20億米ドルでFacebookによって買収された

クラウドファンディングには脚光をあびるサクセスストーリーがあるにも関わらず、キャンペーンを成功させることはそうたやすいことではない。

「クラウドファンディングで成功するか否かはマーケティング次第です。素晴らしいプロジェクトがあっても、十分に知られなければ、簡単に廃れて成功できないのです。」

とJalgha氏は言う。

「ローンチ直後の数日間は、メディアに注目してもらえるようマーケティングの押し出しが必要です。ここが成功と失敗の分かれ道なのです」

と彼は続ける。

Kell氏にとって、クラウドファンディングのキャンペーンは役に立ったが、会社の成功にとってそれが全てというわけではない。

「クラウドファンディングのキャンペーンだけで、製品を生産するのに必要な資金を集められる当てはありません。大量生産する製品の場合は特に資金調達の準備が必要です」

とKell氏は言う。同氏はKickstarterのキャンペーンに先立ち、エンジェル投資家からシードラウンドで資金調達済みだった。

「もしシードラウンドで資金調達できていなかったら、Kickstarterで集めた6万米ドルでは資金が足りていませんでした。」

なぜ深圳か?

Kell氏は、多くのハードウェア起業家と同様に、Flamestowerの第1世代を深圳で製造することを選択した。この都市は先進的な製造インフラと豊富な電子コンポーネントにより、国際的な製造業のハブとして知られている。

にも関わらず、深圳は常に製造業界のスターというわけではなかった。長きにわたり「made in China」のラベルは品質の悪い安物と同義であった。しかし中国はゆっくりと着実にこの固定観念を無くしていったのである。

「これは中国企業とブランドにとって良いことであり、『安物で、未熟で、低い技術力』という否定的な固定観念から脱却することである」とFutureBrand Asia PacificのプレジデントSarah Reiter氏はJing Dailyへのインタビューで述べた。

「台湾や日本の数十年前のように、中国は今『現代的で、洗練された、高い技術力』のイメージに移行しつつあるのです。」

2014年の生産過程で、Kell氏は数ヶ月間深圳に住み、できる限りたくさんの人と話し、中国における製造工程と製品開発サイクルについて学習した。

「深圳のエコシステムはとても強力です。深圳で電子製品の生産をするのは意味があります。Flamestowerを構築していた時、当時必要としていた電子部品や、回路ボードのメーカーを見つけられたらと思っていました」

とKell氏は述べた。

「深圳にはこれらが1つの地域にあるのです。これは当社の開発サイクルにとって非常に役立ちました。」

Kell氏は幸運にも、深圳で生産している間は多くの問題に巻き込まれなかった。

「役に立ったことの一つが、深圳で6ヶ月を過ごし、パートナーについて理解を深め、お互いに成功を望んでいると確認できたことです。これこそが最も重要なことであり、そこにいたからこそできたことだと思います。」

深圳の課題

Jalgha氏とSlaibi氏にとって物事はあまり順調に進まなかった。この2人組もRoadie Tunerの製造のために深圳に向かったが、いくつか大きな問題が生じた。

「適切な工場を見つけるのは非常に難しい課題です。私たちはスタートアップでしかないという現実があります。当社の発注単位は5万個などといった大規模ではないのです。有名な工場は当社のようなスタートアップに注意を払ったりはしません。しかし小さな工場ではリソースが十分でなかったりするのです」

とJalgha氏は言う。

彼らが最初に選んだ工場はRoadie Tunerの製造と同時並行で大きなプロジェクトを請け負っており、結局は進まなくなってしまった。

「最初はあの工場の設備を素晴らしいと思っていましたし、彼らも私たちのプロジェクトに注力していました。しかし当社よりも大きなプロジェクトを受注したとたんに私たちには全く目もくれなくなったのです」

とJalgha氏は述べる。「幸いなことに、生産途中でしたが、数日間で工場を変えることができました。」

レバノン人の2人組には言葉の壁による問題もあった。

「中国のサプライヤーのほとんどは片言の英語も話しません。これは非常にやりにくいです。私たちは工場と直接の意思疎通ができず、誤解や連絡ミスの余地が多々あり、中国での製造における問題のいくつかの原因となりました。幸いなことに、全ての問題の解決策を見つけることができ、ほぼ予定通りに製品を市場投入できました。」

とJalgha氏は言う。いろいろな問題があったにも関わらず、Jalgha氏とSlaibi氏は今後もRoadie Tunerの生産を深圳で続けるとの考えだそうだ。これは中国都市の発展したインフラが利用可能なことと、何事にも方向転換が速いためだ。現在、Roadie Tunerは深圳で3度目の生産中ということである。

「深圳では、人々は『時は金なり』を理解しているので、いろんなことが本当に素早く効率的にできます」とJalgha氏は補足する。「中国は製造を理解しており、たくさんの経験を積みとても上手くこなす。新しいデザインを考えついてから2日後にはプロトタイプを製造・発送できてしまうのです。」

製造業の中心地でもコスト上昇が

しかしながら、信じがたいかもしれないが、中国の急速な経済成長に伴って、深圳はもはやハードウェアを一番安価に製造できる場所ではない。

「労働賃金が急速に上がっています。製造業者のコスト増加はとても大きく、労働力という点では年率で10~20%にもなります。価格は、もはや深圳を選ぶ理由にはならなくなりつつあります」

とKell氏は述べ、Flamestowerが将来製品を深圳ではなくエチオピアで組み立てるという可能性もあり得ると明かした。

Jalgha氏はKell氏に同意する。「(深圳で製造することは)多くの面でコスト優位ではありません」と述べる。

「深圳の生活費も高騰していますし、住むのも安くはありません。中国からコンポーネントを持ってきてレバノンで組み立ててもほぼ同じコストになるでしょう。」

Roadie Tunerと事業立ち上げに注がれた血と汗と涙にも関わらず、Jalgha氏とSlaibi氏は疑問を挟むことなく、もう一度やるそうだ。

「ハードウェア事業は大変です。それこそが私たちがハードウェア事業を始めた時に、アクセラレータのHAXLR8Rが私たちに告げたことでした。しかし、完成した製品を手にとって、実現にこぎつけたことを実感できるのは、非常にやりがいがあるのです。」

とJalghaは言う。

【via Technode】 @technodechina
【原文】

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