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日本にも上陸したアジアのデートアプリ「Paktor」、3,250万米ドルを調達し〝ソーシャルエンターテインメント〟への道を探る

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シンガポールのソーシャル・出会い系アプリのスタートアップ Paktor は資金調達を続けている。本日(記事執筆日:11/1)同社は、最新の資金調達で3,250万米ドル相当を獲得したことを発表した。 (更新:Paktor の CEO で共同設立者、Joseph Phua 氏のコメントを追加した。) 今回の資金調達ラウンドは、アメリカとアジアを結び付けている VC 企業 K2 Global とインドネ…

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Photo credit: Paktor.

シンガポールのソーシャル・出会い系アプリのスタートアップ Paktor は資金調達を続けている。本日(記事執筆日:11/1)同社は、最新の資金調達で3,250万米ドル相当を獲得したことを発表した。

(更新:Paktor の CEO で共同設立者、Joseph Phua 氏のコメントを追加した。)

今回の資金調達ラウンドは、アメリカとアジアを結び付けている VC 企業 K2 Global とインドネシアの MNC Media Group がリードしている。MNC は3月から7月にかけての2つのラウンドで Paktor に資金を注入しており、今回再度の投資となる。その他、Vertex Ventures のような既存および新規のVCも参加している。

CEO で共同設立者の Joseph Phua 氏は Tech in Asia に対して、今回の資金調達は今年同社が行った3回目のラウンドであることを認めた。

今年 Joseph 氏が実際に多くの時間を費やしたのは、資金調達と同社を成長させる方法についてだった。同社にとって良かったのは、Paktor が資金の出所を心配する必要がなかったことだ。7月のラウンド以降まもなく、同社のキャッシュフローはポジティブになっている。Joseph によれば、同社は2015年の7月に調達した資金さえまだ使い切らずにいるという。

Paktor の登録ユーザ数は2,000万人を突破したところだが、そのうちのどれだけがサービスを常時利用しているかは定かでない。2015年の終わりにサブスクリプション制(会費制)サービスを導入し、それにより前年比で22倍の売上成長を達成し、同社は黒字化している。

当社がマネタイズを始めると、景色がばら色に見えてきました。お金が入ってくるようになり、資金が底をつくことを心配しなくてよくなったのは素晴らしい気分でした。(Joseph 氏)

ソーシャルへと

Paktor は今回調達した資金を「ソーシャルエンターテインメント分野」へのビジネス拡張に活用するという。資金の心配をせずに済むことで、チームは一歩引いた視点から現在のマーケットがどうなっているか、どこに向かおうとしているかを見通すことができている。

オンライン出会い系の業界では、中国サイト Baihe による Jiauyan 買収といった統合もあり、また大手 Tinder がユーザベースの拡大に苦しんでもいる

ソーシャル業界では大きな地殻変動が起きており、対応した動きを起こさなければ、変化に巻き込まれることになるでしょう。(Joseph 氏)

同社は2015年中盤のラウンド以降、ただの出会い系アプリにとどまらないという方向性について、とても雄弁に語っている。当時 Joseph 氏は、筆者らにこのように語っていた。

気づいたことは、人は生活のさまざまなシーンで他の人と出会っているということです。

仕事中だったり、友人と出かけて飲んでいるときだったり、あるアクティビティで友人が別の新しい友人を連れてきたり。大きな目で見れば、生活のあらゆるところで新しい人と出会うことが可能で、私たちがやろうとしているのは一つのプラットフォームでそのような多くのシーンを提供し、需要を満たすことです。

同社は試したいアイデアをいくつか持っているようだが、現時点で詳細はそれほど明らかにされていない。Joseph 氏は同社が見据えているトレンドの概要を教えてくれた。

Instagram や Snap Stories、モバイルライブストリーミングやユーザ生成コンテンツ、セミプロフェッショナルによるコンテンツといったエンターテインメントの形はみな、人々を違った形で結び付けています。

私たちは、これらさまざまな手段のコミュニケーションを一つのプラットフォームにまとめ、当社技術によりそれをユーザに使ってもらいたいのです。

The Paktor team. Photo credit: Paktor.
Paktorチーム.Photo credit: Paktor.

同社は現在これら多くの機能を実装しているところで、ビジネスを軌道に乗せ、ユーザベースの拡大を狙っている(同社はアジア7ヶ国にオフィスを構えている)。それにより新しいアイデアを実験する余裕ができることになる。

Paktor が出会い系だけのイメージを払拭することは容易ではないだろう。そもそも同社の名前が、福建地方の方言で「出会い(デート)」を意味しているのだ。Joseph 氏は次のように認めている。

社名の意味が通じない国においても、当社のブランドイメージは出会い系に結びついています。これが私たちの計画の足かせになる可能性はあります。

同社は、優良顧客プログラムの Paktor Rewards、ユーザが興味のあることについてランダムな質問に答えるとクレジット(ポイント)がもらえる Paktor Questions、サービス上でバーチャルギフトを手早く送れる One-Touch Gifts など、多くの付加機能をローンチしている。そしてこれらのサービスがユーザプロファイルの評価やマッチングを改善しているとしている。

Paktor は、今回のラウンドを含め公開されている外部資金により総額5,750万米ドルを獲得している。

【via Tech in Asia】 @TechinAsia

【原文】

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日本へ本格進出間近とされるアジアのデートアプリ「Paktor」、シリーズCでYJキャピタルらから1,000万ドルを調達

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(7/11 15:30訂正:Deal Street Asia などの情報によれば、今回のラウンドは YJ キャピタルのリードとされるが、YJ キャピタルによればリードインベスターではないとのこと。) シンガポールを拠点に、アジア地域向けのソーシャルデートアプリ「Paktor」を開発する Paktor は、シリーズCラウンドで1,000万ドルを調達したことを明らかにした。このラウンドは YJ キャピ…

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7/11 15:30訂正:Deal Street Asia などの情報によれば、今回のラウンドは YJ キャピタルのリードとされるが、YJ キャピタルによればリードインベスターではないとのこと。)

シンガポールを拠点に、アジア地域向けのソーシャルデートアプリ「Paktor」を開発する Paktor は、シリーズCラウンドで1,000万ドルを調達したことを明らかにした。このラウンドは YJ キャピタルがリードしのほか、Global Grand Leisure、Golden Equator Capital、Sebrina Holdings Venture Capital が参加した。なお、Vertex Asia Fund、PT Media Nusantara Citra TBK.、Majuven、Convergence Ventures といった既存株主も参加している。今回のラウンドでの調達を受けて、同社がこれまでに調達した資金の総額は2,050万ドルに上る。

2013年にローンチした Paktor は、18歳から35歳のソーシャルな出会いを求める独身の人々をターゲットとするサービスで、モバイルデートアプリ、有料のマッチメイキング O2O イベントなどを提供する。同社によれば、O2O サービスの強化に伴い、今年の売上は1,000万ドルに達する見込みだという。Paktor ではこれまで、シンガポール、マレーシア、インドネシア、ベトナム、タイ、台湾、韓国で O2O イベントサービスを提供しており、今後は東南アジアでのサービス強化に加えて、日本や韓国といった北アジアへのサービス展開を本格化するとしている。

日本で人気のあるデートアプリの上位を見てみると、pairs(累積会員数400万人、マッチング成立2,230万組)、Omiai(累積会員数150万人、マッチング成立400万組以上)、タップル誕生(会員数100万人、マッチング成立約300万組)、ラブサーチ(累積会員数150万人以上)、youbride(会員数109万人)などがいる。これらのサービスの多くは月額数千円程度の会費を主な収入源としているのに対し、Paktor では前述したような O2O サービスが売上の多くを占めている。Paktor はこの1年間でアジア全域の会員数を1,500万人にまで2倍以上増加させている。

Paktor のモバイルアプリ( Android  / iOS )は既に日本語でも利用可能だが、日本市場への本格進出にあたり、東南アジアでのビジネスモデルや O2O イベントサービスが踏襲されるか否かについては明らかになっていない。

※ 文中の会員数やマッチング成立数は、各社が自社サイト上で公表している数字から最新のものを引用した。

<関連記事>

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事前に実施したABテストで、致命的な変更を行わずに済んだデートアプリ「Paktor」の話

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 <Pick Up> Paktor avoids a huge mistake by A/B testing before deploying アジア市場向けの「Paktor」は、表示された相手をフリックして、タイプの子をlikeまたはdislikeするだけで素敵な相手が見つかるデートアプリ。過去のユーザー分析などを踏まえて立てた仮説をもとに、アプリにとある変更を加えようとしていた。 …

Apptimize-Paktor

 <Pick Up> Paktor avoids a huge mistake by A/B testing before deploying

アジア市場向けの「Paktor」は、表示された相手をフリックして、タイプの子をlikeまたはdislikeするだけで素敵な相手が見つかるデートアプリ。過去のユーザー分析などを踏まえて立てた仮説をもとに、アプリにとある変更を加えようとしていた。

でも、今時、ABテストを比較的簡単に行えるサービスもあるんだし、と「Apptimize」を使って実施したABテスト。既存バージョンでは、相手の好みを判断するためのアイコンはThumbs up(好き:上向きの親指)かThumbs down(嫌い:下向きの親指)。これを、ハートマークと×マークに置き換えるというのが改善案だった。

ハートという、アプリの目的でもある恋愛感情を思わせるアイコンにすることで、ユーザーのエンゲージメントは高くなるだろうと見込んでた。ところが、実際にABテストをしてみると、ハートアイコンのクリック率は以前の親指アイコンに比べて6%減少。これを成長率と売上げに置き換えると、前月比26%のマイナス成長、売上げは年間で11%も失うことに。

Paktorのチームは、気軽な気持ちでフリックして相手を見つけようとしているユーザーにとって、ハートマークはそれがもっと真剣なもの、コミットメントのあるものだという意思表明につながるということで敬遠されたのでは?と分析。たしかに「いいね!」に比べて、ハートはより「好き」という感情を表現する気はするね。

via. Apptimize

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