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マウスピース歯科矯正「hanaravi矯正」、ニッセイ・キャピタルが出資

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マウスピース歯科矯正サービス「hanaravi矯正」を運営するDRIPSは6月30日、ニッセイ・キャピタルを引受先とした6,100万円の資金調達を公表している。調達した資金で本格展開に向けたプロダクトの製造拡充、及びマーケティングを強化するとしている。 hanaravi矯正は一般的なワイヤーを使った矯正ではなく、オーダーメイドの透明樹脂によるマウスピースによる矯正を実施する。2週間ごとの交換で、利…

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hanaravi矯正ウェブサイト

マウスピース歯科矯正サービス「hanaravi矯正」を運営するDRIPSは6月30日、ニッセイ・キャピタルを引受先とした6,100万円の資金調達を公表している。調達した資金で本格展開に向けたプロダクトの製造拡充、及びマーケティングを強化するとしている。

hanaravi矯正は一般的なワイヤーを使った矯正ではなく、オーダーメイドの透明樹脂によるマウスピースによる矯正を実施する。2週間ごとの交換で、利用期間は3カ月から12カ月ほどになる。料金は初月に2万円と初回のみ、矯正準備セットとして3000円がかかる。その後は3万円の月額利用料を支払う。目安となる総額は8万円から30万円ほど。

リリースによると、従来のワイヤーを用いる矯正歯科治療は、完了までにかかる高額な費用がハードルとなり、8割以上の方が治療を諦めている実情があるという。そこで同社では、3Dプリンターを用いたマウスピースを自社製造することで効率化した。結果、従来手法で60万円から100万円ほどが必要だった矯正費用のコストダウンを実現したという。

DRIPSを創業したのは医師で、コンサルティングなどの事業に従事した各務康貴氏。2019年に創業し、ニッセイ・キャピタルが主催するアクセラレーション・プログラム「50M」に採択された。同サービスは歯科医師の神谷規明氏が監修を務める。今回の調達で得た資金を元にサービス強化を進め、2年以内に1万5,000名の顧客への提供を目指すとしている。

via PR TIMES

3Dプリントで作るシーフードが店頭に並ぶ日

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ピックアップ:BlueNalu Raises $20M in Series A Financing ニュースサマリ:2020年2月26日、魚の細胞から魚介類を作り出す「BlueNalu」が2000万ドルのシリーズAラウンドの資金調達を完了した。Stray Dog Capital、CPT Capital、New Crop Capital、Clear Current Capitalが共同でリードを担当…

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ピックアップ:BlueNalu Raises $20M in Series A Financing

ニュースサマリ:2020年2月26日、魚の細胞から魚介類を作り出す「BlueNalu」が2000万ドルのシリーズAラウンドの資金調達を完了した。Stray Dog Capital、CPT Capital、New Crop Capital、Clear Current Capitalが共同でリードを担当し、Nutreco、Griffith Foods、Pulmuone、Sumitomo Corporation of Americas、Rich Products Ventures、KBW Venturesが参加した。

同社は2018年にカリフォルニア州サンディエゴで創業。魚から採取した細胞を増殖させ、3Dプリンター(バイオプリント)を利用して魚介類を成形する技術を持つ。現在はブリの切り身の成形に成功しており、様々な調理に対応できる(競合他社は身が分解するため限られた調理方法しか対応していないとしている)。

今回の資金はサンディエゴ適正製造基準(GMP)のパイロット生産施設開発、チームの拡大、グローバルな運用と流通のための戦略的提携に使われ、市場投入に向けた準備に使われる。

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Image Credit:BlueNalu(2019年12月に実際に振舞われた料理デモンストレーション)

 

話題のポイント:「人工肉」が「天然」「養殖」に続く第3の選択肢として名乗りを上げたのは最近のことです。日本においては導入例が少ないため、知名度がある「Beyond Meat」「Impossible Foods」の植物由来の加工肉だけが人工肉だと認識している人も多いと思います。

人工肉は製造方法で2種類に分けることができます。一つは、Beyond MeatsとImpossible Foodsが作る植物性たんぱく質を元に味・食感を模倣した疑似肉。もう一つは、動物の細胞から食用部位だけを作り上げるラボ肉です。

作るもの(牛・豚・鳥・魚・甲殻類・軟体動物)、作り方(植物由来・細胞由来)の組み合わせでそれぞれスタートアップが新しい市場を作るために挑戦をしている状況です。

では、なぜ植物由来の牛・豚・鳥の人工肉だけが成長してみえるのでしょうか。

消費者の味覚に合わない、価格が高いなどのレベルの高い理由ではありません。単純に供給体制が整っていない、もしくはまだ技術的な課題が残っているため、成長しているかどうかを議論する段階ではないのです。逆にいうと供給が開始されれば十分成長見込みがあります。

Plant-Based Meat Market Growth 2017 to 2019
Image Credit:
The Good food

今回取り上げたBlueNaluは、現段階で明確に供給を意識した戦略を取る数少ないスタートアップです。とりわけサプライチェーンに最適化するための商品企画力、販売力を手に入れるのにシリーズAという機会を上手く利用しました。

原材料に関する専門的なノウハウを持つNutreco、食品業界の世界的製品開発力を持つGriffith Foods、そのほかにも運営、販売、流通に関する専門知識を持つ企業を投資家として迎え入れています。そしてすでにNutrecoとは戦略的パートナーシップを発表しました。資金調達した2000万ドルも大規模生産施設の建設に使われます。

投資家に補完関係にある企業を選び、エクイティによる金銭的な関係を築きつつ戦略的パートナーシップを提携することで、供給に向けて事業計画を一気に進めたいのが読み取れます。

とても順調に見えるBlueNaluですが、驚くべきことに会社設立時に必要な技術を持ち合わせていませんでした。それにも関わらず、創業2年という短い期間で大きな成長を果たしています。その背景には他社とは違う技術選択がありました。

競合他社の全てが採用するラボ肉は作り方は、動物から幹細胞を採取して部位に成長させます。中にはへその緒を元にiPS細胞にしてから作りたい部位を自由に作る方法を開発しているスタートアップもありますが、広義には同じです。

<参考記事>

それに対して、BlueNaluの作り方は部位に成長させる方法を取りません。幹細胞を採取して細胞の役割毎に分離した後に増殖させて、それをインクとして3Dプリンターで部位を成形します。バイオプリントと呼ばれるものです。

再生医療をきっかけに急成長したこの分野の技術には、魚介類の製品を作るのには十分な基幹技術があります。製品の95%が筋肉であるため、臓器ほどの複雑な構造を作らなくてもいいところも相性が良かったのです。

さらに、3Dプリンターの成型方法の中でも1980年代に提案された実績ある手法を採用している点も技術開発の速度を上げ、コストを下げる要因となると考えられます。最近はAmazonでも数万円で3Dプリンターが手に入りますが、BlueNaluが採用している方法は基本的にこれと同じ手法なのです。

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Image Credit:UT San Diego「Lab-grown fish just got real. San Diego startup shows off first slaughter-free yellowtail

 

大規模生産施設の構想設計が始まったのが1年前であることを踏まえると、会社設立から1年で基幹技術の目途が立っていたと思われます。技術がなかったからこそ、柔軟に他分野で実績がある技術を流用し、お金をかけて開発しなければいけない要点を絞り切れたのでしょう。

この技術選定が競合他社とBlueNaluを分け、シリーズAにして供給力の強化にエクイティとキャッシュを振り切れた理由と言えます。

BlueNaluは大規模生産施設の開発フェーズ1に入ったばかりですが、5年後には完成します。そしてこの施設を一人当たりの魚介類消費量が多い北米、アジア、ヨーロッパで数十の場所に複製して供給基盤を盤石なものとする計画です。

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Image Credit:BlueNalu

 

2050年までに100億人に達すると予想される世界人口において、魚介類を含むタンパク質の需要の増加は当たり前にくる未来です。この需要を持続可能な形で満たすための手段として細胞由来の人工肉は妙手と言えるでしょう。

ここまでは順調なBlueNaluは本当に「天然」と「養殖」に続く3番目の選択肢を代表する企業になれるのか、今後も注目していきたいです。

宇宙空間の建設会社「Archinaut」がNASAから7300万ドル調達ーー無重力空間3Dプリントで製造組み立てを可能に

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ピックアップ:Archinaut snags 73 million in NASA funding to 3D print giant spacecraft parts in orbit ニュースサマリー:宇宙スタートアップ「Made In Space」は7月14日、NASA(National Aeronautics and Space Administration)より7300万ドルの資金を獲得…

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ピックアップArchinaut snags 73 million in NASA funding to 3D print giant spacecraft parts in orbit

ニュースサマリー:宇宙スタートアップ「Made In Space」は7月14日、NASA(National Aeronautics and Space Administration)より7300万ドルの資金を獲得したと発表した。獲得資金は、同社が推し進める宇宙空間における3Dプリンティングプロジェクト「Archinaut」のNASAとの共同実証実験に用いられる。

同社は2010年創業。宇宙船やロボットを地球から運ぶのでなく、3Dプリンティングを利用し宇宙空間で製造することを目指しているプロジェクトだ。また、製造だけでなく組み立ても無重力空間にて行う機能を併せ持つ。

同社は2022年を目途に初号機を打ち上げ、実際に無重力状態における3Dプリンティングを用いた製造・組み立てを実施する予定としている。動画はNASAが公開した、同プロジェクトの詳細を説明したもの。

 

話題のポイント:宇宙空間で3Dプリンティングを利用、こう聞くといかに同技術が私たちの知らないところで急激に発展・実用化へ向けた動きが起きているか実感できます。例えば以下は、昨年3月にエルサルバドルに3Dプリンターを利用して建設された、正真正銘の「家」。建設費用はたったの4000ドルしか必要ないそうです。

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市場調査会社Market and Marketが公開した3Dプリンティングの市場規模や需要予想によると、2019年における3Dプリンティングの市場規模は15億ドルで、2024年には約3倍となる45億ドル規模と試算されています。年平均成長率(CAGR)にすると25%なんですが、なんとこの牽引要因がまさにこの宇宙空間における3Dプリンティング技術への需要なのだそうです。

Made In Space, Inc., successfully demonstrated  Archinaut’s  additive manufacturing — better known as 3D printing — and robotic assembly capability in a simulated space environment, a key milestone that paves the way to operate in space. Pictured above, Archinaut manufacturing and assembly unit enters the Thermal Vacuum Chamber (TVAC) at teammate Northrop Grumman’s facility in Redondo Beach, Calif. TVAC simulates the thermal and pressure environment of Low Earth Orbit.

おそらく2024年を目途に技術が需要に追いつくという算段なのでしょう。ちなみに「Archinaut」では今年3月に地球上にて人工的に作り出した無重力空間で3Dプリンティングを利用した製造・組み立てを無事成功させています。

 

3D義足スタートアップのインスタリムが慶應イノベーション・イニシアティブなどから資金調達、義足事業をフィリピンにて開始

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3D義足を開発するインスタリムは6月18日、慶應イノベーション・イニシアティブおよびディープコアからの第三者割当増資の実施を公表した。調達した資金は8400万円で、出資比率などの詳細は非公開。 同社は、義肢装具製作専用の3Dプリンタや3Dモデリングソフトなど、義肢装具のカスタム量産ソリューションを独自開発しているスタートアップ。独自アルゴリズムによる形状レコメンド機能などにより、従来の約10分の1…

3D義足を開発するインスタリムは6月18日、慶應イノベーション・イニシアティブおよびディープコアからの第三者割当増資の実施を公表した。調達した資金は8400万円で、出資比率などの詳細は非公開。

同社は、義肢装具製作専用の3Dプリンタや3Dモデリングソフトなど、義肢装具のカスタム量産ソリューションを独自開発しているスタートアップ。独自アルゴリズムによる形状レコメンド機能などにより、従来の約10分の1となるコストダウンや納期短縮を実現しているという。

現在、AIアルゴリズムを用いた全自動モデリング機能を開発しており、更なるコストダウンと納期短縮を目指している。

また同社はフィリピン大学総合病院と共同で、フィリピンにて3Dプリント膝下義足の実証実験を実施。被験者50名に対する実生活試用などの各種テストや製造プロセスの検証を完了し、製品化準備を完了させた。実証実験の成功を受けて、5月よりフィリピンのメトロマニラ首都圏にオフィスを開設し、同地域での3Dプリント膝下義足事業を開始している。

今回の資金調達により、3Dプリント膝下義足の販売活動を本格化するとともに、3Dプリント大腿義足などの新たな製品の研究開発を推進していくとしている。

via PR TIMES

CES 2019: ドクター・ショール、Wiivv Fitと共同で3D印刷の特注インソールを開発

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ドクター・ショール(Dr. Scholl’s)はフットケアで有名な会社だが、1月第2週から、Wiivv Fit との提携により3D 印刷されたインソールの取り組みを開始している。 ドクター・ショールは、ラスベガスで開催されているテクノロジーの見本市 CES 2019 の場で提携を発表した。これにより、Wiivv の3D 印刷によるインサート技術を活用して、足元をさらに快適にする特注インソールを販売…

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Image Credit: Wiivv

ドクター・ショール(Dr. Scholl’s)はフットケアで有名な会社だが、1月第2週から、Wiivv Fit との提携により3D 印刷されたインソールの取り組みを開始している。

ドクター・ショールは、ラスベガスで開催されているテクノロジーの見本市 CES 2019 の場で提携を発表した。これにより、Wiivv の3D 印刷によるインサート技術を活用して、足元をさらに快適にする特注インソールを販売するブランドとして利用されることになる。

Wiivv Fit はスマートフォンのアプリを使って、消費者に自身の足を測定してもらう。するとアプリは3D 印刷の特注インソールを発注・製造し、完成した製品が自宅に送られてくる。

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Wiivv はドクター・ショールと提携している。
Image Credit: Wiivv

ドクター・ショールの米国マーケティングディレクター Claudia F. Metcalf 氏は、声明で次のように述べた。

ドクター・ショールは、増加を続ける顧客向けに行うカスタマイゼーション(個人仕様化)の重要性をよく理解しています。最新サービスにより、顧客の足の正確な形を反映したインサートを、適切な場所、適切なサポートで製造することができるようになります。Wiivv Fit の技術を活用することでドクター・ショールの特徴でもある信頼性が高く快適なインサートに特注の3D 体験がもたらされます。自宅で注文ができる機能と併せ、プレミアムな個人仕様化という点で画期的なことです。

携帯電話で足のプロフィールをキャプチャーし、カスタマイズされた3D プリントのフットウェアを顧客向けに製造する機能においては、Wiivv Fitはパイオニア的存在だ。Wiivv Fit は3年前、CES の TechCrunch Hardware Battlefield で準優勝し、同時に、初めてながらも大きな成功を収めた Kickstarter キャンペーンで3D 印刷された特注のインソールを製造した。両社が初めて顔を合わせたのは CES だった。そのため、ここで提携の発表がなされたのももっともな話だ。

Wiivv の CEO Shamil Hargovan 氏は声明で次のように述べた。

Wiivv Fit で私たちが新たな境地を開いたのは、ドクター・ショールがその顧客事業をスケールさせ、特注生産のメリットを理解するようになった顧客のニーズに対応できるよう手助けすることです。当社はテック企業ですが、その存在意義は、特注製品を一つずつ作ることによって、アクティブで意味のある時間を生活にもたらすことです。それでお客様は動きやすく快適な最良の生活を送ることができます。ドクター・ショールと提携できたのは喜ばしいことです。真のカスタマイゼーションを推進していくのが楽しみです。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

シンガポールの歯科業界を改革するスタートアップたち

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目にも留まらぬスピードで技術革新が行われている世界の産業であるが、シンガポールの歯科業界は革新が遅れていると言われている。しかし、複数の企業がこの流れを変えようとしている。 歯科用品を扱うオンラインサイト Lumiere32がその1社だ。共同設立者である Raman Chauhan 氏は「今でも営業マンは歯科医院に直接訪問し、商品を売り込んでいる」と話し、皆がオンラインショッピングしている現状の中…

目にも留まらぬスピードで技術革新が行われている世界の産業であるが、シンガポールの歯科業界は革新が遅れていると言われている。しかし、複数の企業がこの流れを変えようとしている。

歯科用品を扱うオンラインサイト Lumiere32がその1社だ。共同設立者である Raman Chauhan 氏は「今でも営業マンは歯科医院に直接訪問し、商品を売り込んでいる」と話し、皆がオンラインショッピングしている現状の中、いささか時代遅れなやり方だと嘆いている。

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Photo credit: Unsplash

デジタル・ソーシャルメディアプラットフォームは購入の意思決定に影響を及ぼし、ブランド力の強化や商品のデジタル履歴の拡張をもたらすと Chauhan 氏は語る。

あなたが歯科医師で、ネット記事を流し読みしている時に歯科用品の広告を見つけたところをイメージしてみて下さい。広告をクリックするだけでそのサイトにアクセスでき、問い合わせをすることができます。それが新規顧客の獲得や、より説得力のある販売の手がかりを生み出す手法となります。営業担当者を雇用して、ほんの数分間の商品説明のために1時間近くクリニックで待機させるより有効なのです。(Chauhan 氏)

Chauhan 氏によると、医療品向け流通経路も全く統一化されていないという。

営業担当者による訪問スタイルは30年間にわたり成功を収めており、今でも CAD や3D 画像化・プリントなど複雑な新技術を説明する上で重要であると語る。

しかし、それでもいくつか非効率な面があり、テクノロジーを使って対処することができるかもしれない。この問題を解決するカギは、1か所で購入できる歯科用品向けプラットフォームの提供である。

Lumiere32は2016年初め、歯科医師の Priti Bhole 氏によって設立され、東南アジアとインドをターゲットとしている。Chauhan 氏は6年間の市場調査と IT 戦略コンサルティングの経歴を有し、Cisco、IBM、Microsoft などのテクノロジー会社を顧客としていた。

Lumiere32では現在、650件の歯科医院が登録しており、その半数以上がシンガポールに位置している。

シンガポール国立大学のインキュベータ部門 NUS Enterprise からも支援を受けている。これまで35万シンガポールドル(25万5,269米ドル)の資金を調達しており、来年2月までに60万シンガポールドル(43万7,604米ドル)の追加確保を目指している。

患者のコストと訪問回数を削減

歯列矯正で使われる透明のアライナーをカスタマイズ・製造している Zenyum の設立者兼 CEO、Julian Artopé 氏は「Zenyum はシンガポールで最も大きいアライナーの販売会社」とアピールする。

同社製の器具は従来の透明なものと比べコストは3分の1で、6,000シンガポールドル(4,376米ドル)から8,000シンガポールドル(5,834米ドル)まで多岐にわたる。しかし、軽度から中程度の症例に対する治療に限られる。

主に Instagram、Facebook、もちろん Google といった弊社のマーケティングプラットフォームで、Zenyum は多くの患者にアピールすることができます。

Artopé 氏はそう話す。

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Zenyum の歯列矯正アライナー
Photo credit: Zenyum

患者の診察回数やそれに伴う不安感の払拭は、Zenyum のビジネスを成功させるカギとなる。例えば、同社の主な競合である Invisalign は2、3か月に一度、患者の診察を求めている。

Zenyum の場合、患者がアプリ経由で歯の写真を2週間毎に送信することで、歯科医師は進捗状況や歯の移動具合をチェックできるほか、新たなアライナーを事前に作ることが可能だ。特にこれは診察に行きたくない患者にとって役立つものである。

治療のレベルは高まっていますが、患者はクリニックで時間を費やす必要があまりないのです。

歯科医師は Zenyum と提携することで、従来の歯科用印象材を用いる代わりに、口内スキャナーのような最先端技術を利用して歯の型を取ることができる。また、アライナーをピッタリはめるために必要な歯のクリーニングや抜歯などの二次的治療を、より安い値段で行うことが可能だ。

Artopé 氏によると、スキャナーは侵襲性が低く、より正確であり、印象材で用いられるアルギン酸塩というヌルヌルした物質を口の中に入れることが無くなるので、患者は不快感を覚えることがない。

まだ設立して数か月の同社は、現地ファンドやメドテックの投資家から資金を確保することに成功した。調達額は明らかにされていない。近日、手ごろな価格で購入できるリテーナー(保定装置)を取扱商品に追加する予定だという。

歯の3D プリント

歯科業界でイノベーションのカギとなるのは3D プリンターである。歯科医師が取った口内スキャンを受信した後、カスタマイズされたアライナー、鋳型、入れ歯、その他歯科用途に使われるものを3D プリンターで量産することで、製造コストの削減だけでなく短納期を実現できる。

歯科研究所・歯科医師向け3D プリンターとインクカートリッジを製造している Structo は、シンガポールを拠点とする。特許を取得した同社の MSLA(Mask Stereolithography )テクノロジー は製造コストを減らし、より高い処理能力を持つことに成功したと断言している。

Structo は3D プリンターメーカーのゼネラリストとして2014年、エンジニアである Chin Kah Fai 氏、Huub van Esbroeck 氏、 Devansh Sharma 氏、Lam Siu Hon 氏の4名で設立されたが、最終的に歯科業界に注力することにした。

これまで100台の3D プリンターを世界中に販売。その中で最も大きい市場は北米である。出資者は GGV Capital、Wavemakers、Enterprise Singapore、そして複数のエンジェル投資家がいる。

同社のマーケティングマネージャー Jonathan Lim 氏は次のように語る。

3D プリンターのユーザで最も多いのは、航空宇宙でもプロトタイピングでもなく、歯科医療の分野なんです。

患者ごとに口やあごの形状が異なり、オーダーメイドで製造する必要があるため、歯科医療は他に類を見ないほど3D プリンターと相性が良いという。

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Structo の3D プリンター
Photo credit: Structo

同社の主力商品である DentaForm プリンターは、30分で最大10個の歯列弓をプリントアウトすることができる。テクノロジーによっては、他のプリンターなら同じ処理量で1~4時間はかかると Lim 氏は話す。

他の主力商品 Velox は個人の歯科医師向けである。Lim 氏曰く、医師が使いやすいよう設計されており、プリント・洗浄から硬化(歯科用器具に使う材料を固めること)まですべて作業してくれるデスクトップ型3D プリンターとしては、おそらく世界初ではないかとのこと。

歯科医師の主な日常業務は患者の診断と治療です。3D 印刷や CAD、コンピュータベースの製造ソフトウェアを習得するのは決して難しくありません。彼らは重機械にムダな時間を費やすべきではないのです。

Lim 氏はそう話している。

【via Tech in Asia】 @techinasia

【原文】

3DプリンティングプラットフォームShapewaysが3000万ドルを調達、クリエイター支援を強化へ

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様々なプロダクトのデザイン、制作、販売ができる3DプリンティングプラットフォームのShapewaysが、Lux Capitalが主導するシリーズEラウンドで3000万ドルを資金調達した。Andreessen Horowitz、Union Square Ventures、Inkef Capitalもこのラウンドに参加している。 2007年にオランダで創業したShapewaysは、デザイナーが自分でつ…

上:Shapeways Machines

様々なプロダクトのデザイン、制作、販売ができる3DプリンティングプラットフォームのShapewaysが、Lux Capitalが主導するシリーズEラウンドで3000万ドルを資金調達した。Andreessen Horowitz、Union Square Ventures、Inkef Capitalもこのラウンドに参加している。

2007年にオランダで創業したShapewaysは、デザイナーが自分でつくった3Dモデルデザインをアップロードできる場を提供している。同時に、プロのデザイナーからのサポートも提供する。クリエイターは素材を選択し、残りはShapewaysが担当する。

ウェブサイトには、クリエイターが直接消費者に自分の作品を販売できる、Etsyのようなストアもある。

上:Shapewaysのマーケットプレース

Shapewaysは、これまで8000万ドルほどを調達してきた。今まさに成長を加速し、3Dモデリングの経験の有無によらず自分のプロダクトをつくり、販売したいと考えているクリエイターのための「完全なエンドツーエンドプラットフォーム」になるというビジョンにつながるサービスをローンチする時期にあると同社はコメントしている。

今回のニュースの2ヶ月前には、短期的CEOであったトム・フィン氏に代わって、新たにグレッグ・クレスCEOが就任したばかりだ。

クレス氏は次のようにコメントしている。

「私たちは、プリントしたプロダクトの数が1000万に達したばかりです。ですが、まだ始まりにすぎません。やるべきことは沢山あります。より多くのクリエイターに成功してもらいたいと考えています。そのために、デザインサービスや3Dプリンティングを超えた製造過程、小規模の事業の立ち上げを支援するなどといったサポートをする予定です」

同社の事業拡大計画の一環で新しくスタートするプログラムは、「Design with Shapeways」という取り組みで、デザイン過程においてダイレクトかつパーソナライズされたサポートをクリエイターに提供するものだ。さらに、消費者がデザインをカスタマイズできる方法をクリエイターに教える、カスタムジュエリーもスタートする予定だ。

クリエイターをターゲットすると同時に、近い将来には消費者にフォーカスしたインターフェイスもローンチする予定だ。まず始まるのは「Spring & Wonder」というジュエリーコレクションだ。「これは、今年発表する予定の数個の自社展示ブランドのうちの一つです。様々なカテゴリーの製品を続いて発表する予定です」と、同社は声明で述べている。

今回のShapewaysの資金調達は、3Dプリント製品に対する需要の伸びを示すものだ。この市場は全体で2022年までに220億ドル規模になると推測されている。実際、ここ最近は3Dプリンティング企業の大型の資金調達が続いていた。それらの企業には、2億ドルを調達したCarbonや、6500万ドルを調達したDesktop Metal、つい最近3000万ドルのラウンドをクローズしたばかりのMarkforgedなどが挙げられる。

(本記事は抄訳になります。)
【via VentureBeat】 @VentureBeat
【原文】

Makers Boot Camp、京都高度技術研究所、京都リサーチパークら、国際的モノづくりスペース「Kyoto Makers Garage」を開設

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京都を拠点とし、ハードウェア・スタートアップ特化型アクセラレータ「Makers Boot Camp(MBC)」を運営する Darma Tech Labs(DTL)、京都高度技術研究所(ASTEM)、京都リサーチパーク(KRP)は1日、共同で国際的モノづくりスペース「Kyoto Makers Garage(KMG)」を開設した。1日夜には開設を記念して、京都市長の門川大作氏を招いてのオープニングパー…

Kyoto Makers Garage の内部
Image credit: Kyoto Makers Garage

京都を拠点とし、ハードウェア・スタートアップ特化型アクセラレータ「Makers Boot Camp(MBC)」を運営する Darma Tech Labs(DTL)、京都高度技術研究所(ASTEM)京都リサーチパーク(KRP)は1日、共同で国際的モノづくりスペース「Kyoto Makers Garage(KMG)」を開設した。1日夜には開設を記念して、京都市長の門川大作氏を招いてのオープニングパーティーが KMG で開催された。

KMG は、京都中央卸売市場第一市場横のガレージを改装して開設され、共有オフィスとして利用できる「コワーキングスペース」と、モノづくりができる「メイカースペース」「イベントスペース」「ギャラリースペース」の4つの要素で構成される。パリの Usine IO やニューヨークの Fab Foundry といったハードウェア・スタートアップ特化型アクセラレータらとも協力し、世界中の起業家やクリエーターが集まるハブとして、ハッカソンやミートアップを積極的に開催していく計画だ。

1日夜のオープニングパーティーでスピーチする、京都市長の門川大作氏
Image credit: Makers Boot Camp

KMG にはモノづくりのための設備として、熱溶融積層3Dプリンター、レーザーカッター、デスクトップ型 CNC フライスなどが設置されている。機械の利用には有料のトレーニングを事前に受ける必要があるとのこと。なお、国内のみならず海外から来訪するハードウェア・スタートアップや起業家を支援するため、英語でも対応が可能だ。

KMG は、京都市が運営する市民による市政参加事業「まちづくり・お宝バンク」に、DTL が提言した内容が受け入れられ実現されたものだ。KMG へのアクセスは、JR西日本 山陰本線の丹波口駅から徒歩10分、または、京都市バスの七条千本バス停から徒歩5分。月曜日から金曜日までの11時から18時まで営業している。

米海軍が4週間で潜水艦コンセプトモデルの3Dプリントに成功、実験が示す移動効率化の意味とは

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<ピックアップ> The US Navy 3D printed a concept submersible in four weeks 先日、とあるシンギュラリティ方面の起業家の方と会話した際に、イノベーションに必要な方法論としての「デジタル化」と「移動の短縮」についていろいろ知見を教わることがあったんですね。 ニュースレターの購読 注目すべき記事、世界のスタートアップシーン…

<ピックアップ> The US Navy 3D printed a concept submersible in four weeks

先日、とあるシンギュラリティ方面の起業家の方と会話した際に、イノベーションに必要な方法論としての「デジタル化」と「移動の短縮」についていろいろ知見を教わることがあったんですね。

デジタル化については音楽が一番わかりやすいと思います。アナログレコードがMP3化することで音質は確かに悪くなりましたが、iTunesをはじめとするデータベース化が進み、iPodのように数千曲を持ち歩けるという「新たな体験性」を実現し、最終的にYouTubeに代表されるようなクリエイティブ・コミュニティを創造したわけです。(SoundCloudの例をみても権利処理などでまだまだ道のりありそうですが)

デジタル化は進んでると言えども、周囲を見渡せばまだまだデータになってないものは多く、労働問題や食糧危機、健康や介護、教育など、フィジカルな現場の(例えば職人さんの手業のデータ化のような視点)デジタル化が進めばまた、AppleやGoogle、Facebook、Amazonが掴んでいるデータとは違った世界・ビジネスが可能になるという具合です。

そしてもう一つの「移動の短縮」も大変興味深い方法論です。

ただ音楽のデジタル化と異なり、まあ移動時間短縮できたら早く帰れてラッキー、ぐらいにしか思えないのも事実で、移動の効率化ってどういうイノベーションなのかイマイチぴんとこないですよね。

最近ではスーパーアントレプレナー、イーロン・マスク氏が取り組んでいるハイパーループ「地下トンネル」構想などが話題で、移動を効率化し、時間の確保や移動に関わるエネルギーロスを減らす、といった効果が期待できると言われています。

手法的には自動運転技術やWazeのようなナビゲーション、ドローンもそのひとつですが、もっと違ったアプローチに3Dプリントがあります。

The Vergeで紹介されていた3Dプリント潜水艦はコンセプト・モデルで実際に動く類のものではありません。記事によると「米国海軍はOak Ridge National Laboratoryと提携して、4週間以内に印刷可能なコンセプト・オブ・コンセプトの潜水艦を開発」したそうです。まだ実験段階ですね。

通常、同様の船体を生産するには80万ドル(100円換算で8000万円ぐらい)必要で、期間は5カ月かかるそうです。このコストを9割近くカットし、工期を数日に短縮する方法を実証するため、チームは昨年の8月、工業用の3Dプリンター(BAAM)を使って30フィートの船体を完成させたということです。実際に利用可能な船体の開発も進めているそう。

で、冒頭の起業家の方との話で、ちょっと前に話題になった3Dプリントによる家の建築や、今回取り上げる3Dプリントの潜水艦などは「そんなもの3Dプリントで作っちゃうんだ」という部分に気を取られがちですが、それ以上に考えなくてはならないのが「現地調達・オンデマンド生産」という考え方なんだそうです。

通常、大型の構造物を作るためにはその場所に資材を運ばなくてはなりません。家は当然建てる場所で、こういった軍事兵器は実戦の場所です。資材の運搬というのは相当のエネルギーで、例えば宇宙空間に基地を建てようとなった場合には地球から資材を持って行くよりその星で調達した方が効率がいいわけです。ほぼSFですが。

しかしそういった視点で3Dプリンターを眺めると、食品や医薬品、住居、武器、こういった軍事兵器、様々なものの「物流」に影響ある技術という側面がクローズアップされてきます。

ちょうど今、食糧品のロス(国内で年間600万トン以上を廃棄してる)の取材をやってることもあって、サプライチェーンの複雑さ、非効率を目の当たりにしていますが、こういったテクノロジーの積み重ねでもしかしたら劇的な解決方法が見つかるのかもしれません。


via The Verge

    金属3Dプリンターを開発するDesktop Metal、1億1,500万ドルを調達

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    より多くのメーカーとエンジニアに3Dプリントシステムを提供することに特化する会社 Desktop Metal が、シリーズDラウンドで1億1,500万ドルを調達した。GV、New Enterprise Associates、GE Ventures、Future Fund、KPCB など著名な投資家が今回のラウンドに参加している。 今回の資金調達は、マサチューセッツ州バーリントンに拠点を置くこのスタ…

    Image Credit: Desktop Metal

    より多くのメーカーとエンジニアに3Dプリントシステムを提供することに特化する会社 Desktop Metal が、シリーズDラウンドで1億1,500万ドルを調達した。GV、New Enterprise Associates、GE Ventures、Future Fund、KPCB など著名な投資家が今回のラウンドに参加している。

    今回の資金調達は、マサチューセッツ州バーリントンに拠点を置くこのスタートアップが、GV が主導するラウンドで4,500万ドルを調達した前回から5ヶ月後というタイミングだ。これまでの調達額は合計で2億1,000万ドルに達する。

    Desktop Metal は2015年に創業。「エンドツーエンドの金属3Dプリンティングソリューション」を提供することで、製造業の変革を加速することを目指すと同社の発表資料は述べている。金属3Dプリントは、航空宇宙産業や自動車業界内で以前から存在していたが、コスト、スピード、質に取り組むことによって、このテクノロジーをよりアクセスしやすいものにすることにフォーカスしている。

    同社は今年4月に、二つのシステムを初めて発表したDesktop Metal Studio System は、プロトタイプをつくりたいエンジニアに向けたもので、4万9,900ドルから提供している。周辺機器を含んだ総合システムは12万ドルだ。だが、既存のテクノロジーに比べれば10倍近くも安いのだと同社はいう。翌年には、大量生産の金属 3D プリントシステムを、40万ドル強でリリースする予定だ。

    今回の1億1500万ドルは、マーケットへの参入、セールスの拡大、R&Dの加速のために活かされるだろうとのこと。国際展開も模索中だ。

    3Dプリントのマーケットは、全体で2023年間でには320億ドルの市場規模になるだろうと予測されている

    MakerBot や Autodesk といた会社もまた、プラスティックでものづくりをするクリエイティブ向けに3Dプリントシステムをより利用しやすいものにしたが、金属は溶解温度がずっと高く、取り扱いの難易度がはるかに高い。それこそ、まさに Desktop Metal が解決しようとしている点である。

    今年のはじめ、ボーイングは新型の 787 Dreamliner の部品を 3D プリントすることで、1機あたり300万ドルのコストを削減する計画があることを発表した。もし Desktop Metal が、より小さな規模のプロジェクトに取り組むエンジニアに対して同様の効率性を提供できるのであれば、製造業界の民主化が進展する可能性があるだろう。

    (本記事は抄訳になります。)

    【via VentureBeat】 @VentureBeat

    【原文】