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コマースのBASEが最短1営業日での入金に対応、ネット店舗をより実店舗に近づける「振込申請プラス」開始

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インスタントにコマースを開設できるBASEは8月1日、店舗への売上入金サイクルを短縮するサービス「振込申請プラスApp」を提供すると発表した。このプラグインを使うと通常10営業日だった売上振込のサイクルが1営業日にまで短縮される。 振込申請プラスAppはBASEのプラグインストア「BASE App」内にて利用中の店舗に提供され、利用には審査があり、月額980円と振込手数料が必要になる。また、予め店…

インスタントにコマースを開設できるBASEは8月1日、店舗への売上入金サイクルを短縮するサービス「振込申請プラスApp」を提供すると発表した。このプラグインを使うと通常10営業日だった売上振込のサイクルが1営業日にまで短縮される。

振込申請プラスAppはBASEのプラグインストア「BASE App」内にて利用中の店舗に提供され、利用には審査があり、月額980円と振込手数料が必要になる。また、予め店舗運営者側で設定した締め日の翌日に入金振込するなどの定期振込にも対応しており、店舗の資金繰りによりよい環境を提供できるとしている。

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特に小規模事業者にとっては嬉しいサービスではないだろうか。実店舗と一緒にネットショップを運営しているような事業者にとっては、ほぼ実店舗と同じ形で売上管理ができることのメリットは大きい。売上をそのまま次の仕入れに使うことができるので、軽く回す分には使い勝手が良さそうだ。

小規模事業者が増えたことで入金サイクルを短くするニーズが増えたことは想像できるが、では、なぜこれまで他の事業者はこのようなサービスを提供してこなかったのだろうか?BASE代表取締役の鶴岡裕太氏に聞いたところこのように答えてくれた。

「ネットショップと実店舗の最大の違いは入金サイクルなのでそこを劇的に縮めたかったんです。ネットショップの場合、30日から60日で振り込まれるパターンが多いのですが、これはそのコマース事業者のキャッシュフローに無理が生じるからというのが大きく、例えばクレジットカードでものを買ったとして、引き落とされるのは次の月ですから、それがカード会社、決済代行会社、加盟店まで落ちてくるのに時間がかかるんですね」(鶴岡氏)。

鶴岡氏の説明では、キャッシュフローに余裕のある決済代行事業者では2営業日での振込などを可能にしているところもあるそうだ。今回のBASEの場合、決済代行で協力関係にあるソニーペイメントサービスと協力して今回のショートサイクルを実現しているのだという。

仮に全店舗がこの翌日振込を申し込んだ場合はさすがに厳しくなるのだそうだが、ある程度の予測値で実現可能と判断しているということだった。

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日本版PayPalとなれるかーーBASEが共通ID決済「PAY ID」公開、国内オンラインビジネスの可能性を拡大

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インスタントコマースを展開するBASEは6月27日、個人向け決済IDサービス「PAY ID」の提供を開始した。IDの利用登録は無料で、まずは同社が運営するコマースプラットフォーム「BASE」の約20万店舗で利用が順次可能となる。 PAY IDはあらかじめ利用ユーザーが取得したIDにクレジットカード情報や届け先住所を登録することで、対応する店舗にて決済する際、ID認証だけで購入を完了できる仕組み。米…

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インスタントコマースを展開するBASEは6月27日、個人向け決済IDサービス「PAY ID」の提供を開始した。IDの利用登録は無料で、まずは同社が運営するコマースプラットフォーム「BASE」の約20万店舗で利用が順次可能となる。

PAY IDはあらかじめ利用ユーザーが取得したIDにクレジットカード情報や届け先住所を登録することで、対応する店舗にて決済する際、ID認証だけで購入を完了できる仕組み。米Paypalが最大手として幅広く利用されているものとほぼ同じ考え方だ。利用したいユーザーはここから登録ができる。

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店舗側は簡単な導入手順で購入者に向けてPAY IDの決済画面を提供することができる。

また導入したい店舗側はPAY.JPが提供するAPIを組み込むことで、自社のサービスにて都度決済や月額課金などの各種決済を開始することができる。料金体系も初期費用や月額費用が不要で、各クレジット会社に応じて設定されている手数料がかかるのみ。セキュリティについてもクレジットカード5社が定めるPCI-DSS Version3.1に準拠した運用を行なっている。

今後、PAY IDではBASE以外にも同IDで利用できるオンライン事業者を拡大させていくとしている。

日本版PayPal

簡単に説明すると、先だって公開されていた店舗側の決済サービスに、利用者側のIDサービスが整ったのが今日の話題だ。例えばTHE BRIDGEで月額課金のサービスを考えたとしよう。事業者側のAPIは既に公開されていたので、決済サービスを組み込むことは可能だった。しかしこれまでは利用者が一回一回クレジットカードの情報を入力する手間がかかっていた。(同一店舗のみであれば次回以降は不要)

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購入者が使えるPAY ID

PAY IDが出たことで、利用者はIDにあらかじめクレジットカード情報を登録しておけば、IDの入力だけで決済が完了することになる。ここまではPayPalに対応した店舗で購入したことある人であればすぐに理解できるだろう。あれだ。

ではPayPalやその他各社が出しているウォレットサービスと何が違うのだろうか?ポイントは二点ある。一つは手数料、もう一つは対応店舗の範囲だ。BASE代表取締役の鶴岡裕太氏に違いを聞いた。

「まずは手数料ですね。他の共通ID決済より手数料が圧倒的に安いです。あくまでお金のリプレスが目的なのでここでの利益追求をしたいと考えていません。現状はクレジットカードを後ろにひも付けてもらいますが、これは現状であって今後は様々な方法で決済できるようにして、さらに手数料を下げたいと考えています」(鶴岡氏)。

クレジットカードはその会社の手数料が発生するのでそこまでカットすることはできない。一方で他の方法、任意に発行されるポイントやビットコインなどが利用できるようになれば手数料はまた違う考え方になる。事業者は手数料で売り上げを目減りさせる心配が少なくなる。

「PAY IDの場合は、ネットで使える加盟店の多さも他の共通ID決済と違うところです。BASEでどんどん加盟店が増えるってのももちろんあるんですけど、今日一般にも開放されるので今後は大きい加盟店も含めて外部から入ってくると思います」(鶴岡氏)。

ここはPayPalとよく似ている。つまり、店舗側から見ればPayPalよりも手数料が安く、利用ユーザー側から見れば、いろんなサービスや店舗で利用できるIDになる可能性がある、ということになる。鶴岡氏は将来的な展望として実店舗での利用も視野に入れていたので、本当に使えるお店が増えればこのIDが現金に変わる可能性は否定できない。

とは言え、ここは先行者の多い市場だ。

かつてAmazonがワンクリックという機能を付けることで、書籍等の購入体験を格段に向上させたように、何かPAY IDを拡大させる「キラーコンテンツ」の存在が欲しくなってくる。ここが何になるのかは彼らのID発行数が爆発した際に振り返ってもらうことにしよう。

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BASEがメルカリから4.5億円を調達ーー手を取り合う両社、それぞれの狙いとは?

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新年早々に明るい話題がひとつやってきた。 一部報道があった通り、インスタントコマースのBASEと、フリマアプリのメルカリの2社は1月4日、資本業務提携を発表する。BASEの実施する第三者割当増資をメルカリが引き受けるもので、BASEが調達する資金は4億5000万円。株式比率や払込日などの詳細は非公開となる。 また、今回の提携に伴い、メルカリの取締役である小泉文明氏がBASEの社外取締役(※)に、プ…

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資本業務提携を発表したメルカリとBASEの創業メンバー

新年早々に明るい話題がひとつやってきた。

一部報道があった通り、インスタントコマースのBASEと、フリマアプリのメルカリの2社は1月4日、資本業務提携を発表する。BASEの実施する第三者割当増資をメルカリが引き受けるもので、BASEが調達する資金は4億5000万円。株式比率や払込日などの詳細は非公開となる。

また、今回の提携に伴い、メルカリの取締役である小泉文明氏がBASEの社外取締役(※)に、プリンシパルエンジニアの長野雅広氏が同じく技術アドバイザーに就任することも発表される。

BASE、資本提携の狙い

創業数年の若いEC関連スタートアップが手を組む理由はどこにあるのだろうか。取材に応じてくれたメルカリ代表取締役の山田進太郎氏とBASEの鶴岡裕太氏は、提携の経緯をこのように振り返る。

「(両社に出資しているEast Venturesの支援先の)プロゲートの移転祝いで久しぶりに鶴岡さんと会って話をしたのがきっかけですね。元々、お互いに会社を紹介しあったり、ECという観点からも近い位置にいました」(山田氏)。

「採用などの面でメルカリのHR部門の方に相談に乗ってもらったり、そもそも資金調達をしていた最中ということもあってタイミングがあったんです」(鶴岡氏)。

鶴岡氏によるとBASEも17万店舗を獲得し、今後は主に訪問客側のトラフィックを伸ばそうという計画があるのだそうだ。このマーケティング費用を中心に資金調達をかけ、このコマースプラットフォームを拡大させる。ここに、現在事業好調で、投資するに十分なキャッシュを持っているメルカリが現れた、というのが今回の顛末となる。

メルカリのメリットは?

では、メルカリ側のメリットはどういうものだろうか?

もちろん今後、両社の主力事業であるECやマーケットプレースでの機能連携なども実施されるという話なのだが、それよりも短期的に効果的と思える内容だったのが「人材の獲得」だ。

山田氏と小泉氏の話によればメルカリは現在、日米合わせて230名ほどの陣容に拡大している。中でも際立つのがテクノロジーに強い人材たちだ。創業者である山田氏をはじめ、取締役の富島寛氏と石塚亮氏の3名は共に経営経験を持った技術者であり、現在、執行役員CTOの柄沢聡太郎氏や冒頭の長野氏など、他社がみると誰もが羨むようなエンジニアたちが次々とメルカリの門を叩いている。

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子会社ソウゾウは開発言語に「Go」を使うことで人材採用の幅を広げた

実はこの取材の前に、私は山田氏とあるセッションで同席することがあり、その時にこの人材採用について興味深い話を聞いていた。

元々、エンジニアの採用というのは大変難しいものだ。そのために彼らもGithubを使った新人採用や、経営経験のある優秀な人材の一本釣りなど、試行錯誤を繰り返していた。中でも最近の取り組みで効果的だったのが元コミュニティファクトリー創業者、松本龍祐氏によるメルカリ子会社「ソウゾウ」の設立だったという。ここではメルカリの新規事業開発を目的に、エンジニアが興味を持ちそうな環境が整えられた。

結果として成長期のメルカリとはまた違ったエンジニア人材が採用できたという。

今回、BASEとは人材採用についても共同戦線を張り、共にエンジニアを中心とした採用活動を進めるという。また資本提携があるので人材交流も可能性があり、例えばメルカリからBASEに出向、なんていう手法も使えると話していた。

幅広い内容で人材を募ることができる、というのは現在のメルカリにとって(もちろんBASEにとっても)十分なプラス要素になり得るだろう。

長期的な視点ーーPAY.JPのゆくえ

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少し長期的な視点に立つと、両社ともECという事業から決済に向かうのはある意味必然とも言える。過去、この話題は何度か両社からも聞いていたし、BASEは早々と決済事業のPAY.JPを立ち上げている。

ただ、この辺りはまだお互い具体的な行動があるというより、少し先の出来事として計画しているような雰囲気だった。メルカリもBASEも今後、株式を公開して幅広く資本を集める事業体に拡大する可能性は十分にあり、決済のような堅牢なインフラを求められる事業についてはその時が来てからでも遅くはないだろう。

EC市場もなんだかんだ言ってまだまだ伸びしろが残っており、市場についても海外に目を向ければ広大だ。更に決済まで可能性を見出すとなれば、あれやこれやと手を出すよりまずはしっかりと陣容を固めるのが先決と考えてもおかしくはない。

同時期を生きる国内スタートアプリが手を組むことでどういう化学反応が起きるのか。引き続き彼らから目が離せなくなってきた。

※初出時に取締役となっておりました。正しくは社外取締役です。訂正してお詫びいたします。

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商品受取後の支払いで、ECに安心感を与えるーーBASEが後払いを開始、数千店舗が導入へ

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インスタントにコマースが開設できるBASEが12月1日から開始しているのが「後払い」サービスだ。BASEかんたん決済の一部として提供される。 BASEで店舗を運営している事業者はこのオプションサービスを利用すると、購入者が商品を受け取った後に代金を支払う決済フローが可能になる。代金は商品受取後に2週間以内にコンビニや銀行、郵便局で支払うことができる。 万が一、購入者が商品受取後に代金を支払わなかっ…

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インスタントにコマースが開設できるBASEが12月1日から開始しているのが「後払い」サービスだ。BASEかんたん決済の一部として提供される。

BASEで店舗を運営している事業者はこのオプションサービスを利用すると、購入者が商品を受け取った後に代金を支払う決済フローが可能になる。代金は商品受取後に2週間以内にコンビニや銀行、郵便局で支払うことができる。

万が一、購入者が商品受取後に代金を支払わなかった場合のリスクはBASEが負担する。購入者は後払いを利用すると300円の手数料がかかる他、導入店舗には1決済あたり商品代金の6%を手数料として負担することになる。

これまでもBASEでは商品が届かない場合に決済しない仲介方式(エスクロー)を導入するなど、小規模事業者に発生しがちな売買トラブルに備えていたが、今回の後払いサービスで更に信頼感の向上が得られると考えているようだ。また、事業者側も入金確認の手間が必要なく注文後にすぐに発送できるので運営効率がよくなる。

「お客さんの要望も勿論あるんですけど、もともとやりたかった事ではあるんですよね。後払いって凄くて、買う時本当に余計な事何もしなくて良いんです。クレジットカード番号入力するとか、事前にコンビニ行って支払うとか。やっぱり、これからのECってどんどん短い時間でサクッと買う場面とかが増えていくと思うので、そっちの方向に行くのは自然かなって感じです。まだまだ良くしないといけない所も勿論いっぱいあるんですけど」(BASE代表取締役の鶴岡裕太氏)。

なお、鶴岡氏によればサービス開始1週間程で数千店舗の申込があり、審査に時間がかかっているということだった。(通常であれば1週間程度で審査が完了する)

後払いというのは当然、商品受け取り後に払わないというトラブルも一定数発生することが考えられる。この辺りは後払いで代金回収に入る仲介事業者がいくつか存在しているということで、準備はしているということだった。

「今まで以上に一気に色んな人達が今後ECで物を売り出していく中で、どうしてもトラブルはつきものだと思うんです。なので、そこをできるだけ減らしたいってのもありますね。商品が届いてからお金を払う。購入者が万が一代金を支払わなかったとしてもBASEが必ず補填する。この辺はECの発展とかには不可欠かなと」(鶴岡氏)。

ECの伸びしろをさらに拡大させるためには、小さな商取引きを安心して行える世界観が必要になってくる。ここは従来のコマース・プラットフォーマーとは違うアプローチや考え方が必要になるのかもしれない。

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BASEがデザインテンプレートを売買できるマーケットプレースを開始、かなり細かいカスタマイズまで可能に

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BASEは10月7日、BASEのショップ用デザインテンプレートマーケットプレース、BASEデザインマーケットを開始した。店舗側はBASE上で使えるショップのサイトデザインテンプレートをここから購入することが可能で、細かいHTMLなどの修正カスタマイズも専用のHTML編集APPから可能になっている。 また、ここでデザインテンプレートを販売したクリエイターは、この専用HTML編集APPを通じて制作した…

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BASEは10月7日、BASEのショップ用デザインテンプレートマーケットプレース、BASEデザインマーケットを開始した。店舗側はBASE上で使えるショップのサイトデザインテンプレートをここから購入することが可能で、細かいHTMLなどの修正カスタマイズも専用のHTML編集APPから可能になっている。

また、ここでデザインテンプレートを販売したクリエイターは、この専用HTML編集APPを通じて制作したテンプレートをBASEに申請すれば、審査を経てマーケットプレースにて販売が可能になる。

クリエイターは500円から10万円までの間で自由に価格を設定することができ、売買が成立した場合には30%手数料をBASE側に支払うことになる。なお、審査には3営業日ほどでフィードバックを返すとしている。

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こちらのスクリーンショットがHTML編集APPだ。オンライン上でHTMLの修正が可能になる。ぱっと見た感じだと独特のタグが勝手に入ったりすることはなさそう。

BASE代表取締役の鶴岡裕太氏の話によれば、このHTML編集が可能になったことで、より上位レイヤーのショップでも耐えられるコマース表現が可能になるという。ただ、一方で大型コマース事業者が求めるような在庫システムとの連動や、数千単位の在庫を処理するような場合にはまだ少々苦しいかも、ということだった。

デザインカスタマイズが自由になったことで、大きく広がったのがWordPressを筆頭とするCMSの世界観だろう。数万円を支払えば、非常に見栄えのよいデザインのサイトが完成する。これを専門に生業としているようなデザイン制作事務所もあるほどで、同じような生態系がここで展開できればそれはそれで楽しい。

コマースの世界はどんどん身近になってくる。

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小さな店舗の決済負担を「ゼロ」にしたいーーBASEが月額無料の決済事業「PAY.JP」を提供開始

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今年の2月に発表されたBASEの新事業がようやくオープンする。 インスタントにコマースを開始できるBASEは9月7日、クレジットカード決済を無料で導入できるオンライン決済サービス「PAY.JP」の提供を開始すると発表した。2016年5月末までに導入した店舗は通常、売上等に対してかかる決済手数料を無料(※)で利用することができる。 PAY.JPは既存のウェブサービスやコマースなどにクレジットカード決…

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今年の2月に発表されたBASEの新事業がようやくオープンする。

インスタントにコマースを開始できるBASEは9月7日、クレジットカード決済を無料で導入できるオンライン決済サービス「PAY.JP」の提供を開始すると発表した。2016年5月末までに導入した店舗は通常、売上等に対してかかる決済手数料を無料(※)で利用することができる。

PAY.JPは既存のウェブサービスやコマースなどにクレジットカード決済の機能を導入できる開発者向けのサービスで、PHPやRuby等の開発言語毎に用意されているライブラリを利用することでサービスに一体化した組み込みのオンライン決済サービスを提供可能にするもの。安全面に関して同サービスはクレジットカード業界のセキュリティ基準となるPCI DSSに準拠している。

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PAY.JPを組み込むとクレジットカード決済が利用できるようになる

使えるクレジットカードについては、VISA , MasterCard, AMEX , JCB、Diners Club、Discover Cardのブランドが対応しており、導入店舗はこれらのカードの決済手数料(VISA/Masterが3%、その他が3.6%)のみ負担することで初期費用や月額費用を支払うことなく利用することができる。なお、個人や法人は問わないが、利用にあたって各ブランドの加盟店審査があり、これを通過するこが条件となる。

ということで、ついにこのサービスが開始となった。私はBASEの取材を開始してもう2年以上になるが、代表取締役の鶴岡裕太氏は大分早い段階からこの決済事業のことを話していた。その辺りの話題については前回のインタビューが参考になるだろう。

<参考記事>

BASEとの違いがイマイチわからないという方のために説明しておくと、PAY.JPはいわゆるStripeタイプの開発者向け決済組み込みサービスで、例えば私たちのようなメディアが会員課金を始めたいとした場合、自前のサービス内にクレジットカード決済の機能を開発して組み込むことができるようになる。

最近ではこの手の開発も随分楽になったが、月額の負担が大きかったり、決済手数料が重くのしかかるなど、サービスとか開発よりもビジネス部分のハードルが高い印象がある。PAY.JPは主にその負担の部分を無料という戦略で取り除こう、というチャレンジだ。

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PAY.JPが提供するコンパネ

では、実際に無料でどうやって運営していくのだろうか。その秘密が現在、BASEが獲得している17万にも及ぶコマース店舗の存在にあった。

鶴岡氏によると、年間にBASEで発生している流通額は限りなく100億円台に近い数字になっているというとで、また現在、決済手数料として一部課金も始まっており、平均して5%ほどが売上になるのだという。

例えば単純計算で100億円の5%だったとして5億円、彼らの人数が現在30名から40名ほどの体制ということなので、事業運営は十分な計画が立てられることが予想できる。その他、テンプレートの販売やモールタイプの導線なども機能してきており、流通額は現在も一定数の割合で伸びているというから、今後の計画も立てやすい。

つまり、彼らはチャレンジができる、ということなのだ。

「例えば道端でお金を渡すとして、そこに手数料なんてかからないじゃないですか。本質的には決済というものを無料にしたいんです。100年経った時、このプラスチックのカードがまだあるっていうことがどうしても想像できないんですよね。この手数料の構造を変える、数年のスパンで見た時にあるべき姿を作る。これが目指すところです」(鶴岡氏)。

小さな小売店がコマースを運営する時、薄利から5%以上の決済手数料を抜かれるのは苦しい場合もある。この障壁をなくすことがもし可能だったとして、それがよりコマースの市場を拡大させることになる、というのが彼の考え方なのだ。無料というのは単なる競合優位を作るための戦略だけではない。

「当初はStripeタイプの開発環境を提供して、クレジットカード決済ができるだけです。決済のゲートウェイを配るという戦略は、VISAやMasterといったクレジットカードブランドが物理的な端末を店舗に導入して決済の伝送経路を作ったのと同じです。ただ、こちらはコストが圧倒的に安い。将来的には彼らのブランドに依存しない決済をどこまで作り込むことができるか、そこが挑戦になると思っています」(鶴岡氏)。

既存の仕組みに囚われない方法で新しい決済のプラットフォームを構築できるか。彼らのチャレンジはインスタントコマースから決済へと大きく動いた。

※補足:期間中の契約であっても上限は1000万円で、それ以上については通常の手数料がかかるそうです。追記して補足させていただきます。

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BASE創業期を支えた若手開発者たちとその理由ーー隠れたキーマンを調べるお・BASE結城氏、藤田氏インタビュー

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編集部注:「隠れたキーマンを調べるお」は、国内スタートアップ界隈を影で支える「知る人ぞ知る」人物をインタビューする不定期連載。毎回おひとりずつ、East Venturesフェローの大柴貴紀氏がみつけた「影の立役者」の素顔に迫ります。 無料で簡単にネットショップを作ることができるサービス「BASE」。代表取締役の鶴岡裕太氏、共同創業者の家入一真氏など界隈を代表するメンバーによって運営されるBASEで…

編集部注:「隠れたキーマンを調べるお」は、国内スタートアップ界隈を影で支える「知る人ぞ知る」人物をインタビューする不定期連載。毎回おひとりずつ、East Venturesフェローの大柴貴紀氏がみつけた「影の立役者」の素顔に迫ります。

無料で簡単にネットショップを作ることができるサービス「BASE」。代表取締役の鶴岡裕太氏、共同創業者の家入一真氏など界隈を代表するメンバーによって運営されるBASEですが、創業時から影で支える若手開発者、リードエンジニアの結城一生(いっせい)氏とデザイナーの藤田健太郎(ふじけん)氏に今回はスポットを当て、インタビューしてみました。(※情報開示:筆者の所属するEastVenturesはBASEと出資関係にあります)

大柴:いつも会ってるので何か変な感じしますが、今日はよろしくお願いします。ていううか一生さん、黒過ぎないっすか?(笑)

結城:連休中にチームしゃちほこのライブに行って日焼けしました。

大柴:なるほど(笑)。まぁとりあえずそれはいいとして、早速いろいろ聞いてみたいと思いますが、一生さんがBASEに入ったのはいつですか?

結城:2013年1月です。その頃は関西の大学生だったのですが、自分でWebサービスを作りたくて大学を休学していたんです。ちょうど東京のとあるVCが起業家支援プロジェクトみたいのをやってるのを知って、友達と一緒に応募してみたんです。

大柴:なるほど。

結城:2012年の12月だったかな。それで滋賀から上京してきて、自分達のアイデアをプレゼンしたんですが、フルボッコにされまして(笑)。

大柴:そうなんですね。

結城:もうこれはプロジェクトに落ちたなってしょんぼりして六本木をふらふら歩いてたんです。でもせっかく東京に来たし、そのまま帰るのもアレだなって。「そうだ、家入さんに会おう。会いたい!」って思ってTwitterにツイートしたら、家入さんが反応してくれて、すぐに六本木で会うことになったんです。

大柴:すごい!

結城:その時に家入さんと一緒に鶴岡さんもいたんですよ。BASEがリリースした直後くらいで、凄い伸びてるサービスというのは知っていて。

大柴:なるほど。

結城:それで、家入さんが「とりあえず東京に来ちゃえばいいじゃん」って(笑)。「BASE手伝ってよ」って。

大柴:いきなりですね。

結城:いきなりだったんで、とりあえず一度滋賀に戻って、考えたんです。お金も無かったんで悩んだんですが、BASEはイケてたし、やってみようかなって。半月後くらいに友達と一緒に東京に向かいました。部屋も借りてなかったんで、最初はホテル住まいでした。

大柴:そんないきさつだったんですね。それが2013年1月頃。ちなみにBASEリリースが2012年11月で、会社設立が12月ですね。

結城:はい。まだ会社感無くて、六本木のシェアオフィスに鶴岡さん始め5人くらいが何となく集結してやっていた感じでした。僕も最初は社員ではなく、業務委託みたいな扱いでしたね。

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大柴:創業時のバタバタ感が伝わってきますね。一方ふじけんさんは。

藤田:2013年2月からです。

大柴:その頃は何をしてたんですか?

藤田:新卒で入った会社を辞めて、デザインの専門学校に通っていました。学校に通いながら自分でWebサービスを作ったりしてたんです。ちょうどBASEがリリースされて話題になっていたんですよ。それで商品をスクレイピングしてキュレーションみたいにしたら面白そうだなって思ったので、そういうサービスを作って公開したんです。

大柴:ほうほう。

藤田:そうしたらそのサービスを鳥居さん(元East Venturesの鳥居佑輝氏)が見つけたみたいで。

結城:そうそう。鳥居さんが見つけて、社内にすぐに共有されたんだよね。

藤田:サイトの上部と下部に「お仕事募集中」みたいなバナーを貼っていたんですよ。それで鶴岡さんからTwitterのDMが届いたんです。いやー僕としては怒られるかなーってかなりビビったんですよね。

大柴:DMには何て書いてあったんですか?

藤田:「面白いサービスですね。一度オフィスに遊びに来ませんか?」って。こっちとしては「ごめんなさいごめんなさい、すぐに行きます」って(笑)。その日のうちに六本木のオフィスに行きました。

大柴:早い(笑)。

藤田:オフィスに行って、鶴岡さん、鳥居さんとかと会って、「BASE興味ありませんか?働きませんか?」って言われて働くことになったんです。

結城:サービス見て「それなりにコード書けそうだし、良さそうな人かも」みたいな話だったんですよ。

藤田:それで2月からBASEに通うようになって、4月に正式に入社しました。一応BASEの社員第一号なんです。

大柴:そうなんですね。一生さんが社員になったのは?

結城:僕は11月くらいかな。9月に大学を辞めて。

大柴:そうなんですね。

藤田:その頃って一番大変だったんじゃない?

結城:そうだね・・・。BASE Appsマーケットのリリースの時期で。その辺の開発全般をやっていたんだけど、いろんな葛藤があって・・・。いろいろ辛いこともあったんだけど、リリースできて。

藤田:リリース後に一生さん一週間くらい休んでたよね(笑)。

結城:あれは単に風邪こじらせただけだから(笑)。

大柴:その頃って資金調達もありましたね。

結城:サイバーエージェントと資金調達の話をしているってのは何となく知っていて、多少社内もざわざわしてたかも。

大柴:へえ。

結城:正式に決まって、毎週金曜日にやってる全社定例で鶴岡さんから「サイバーエージェントからの出資が決まりました」と発表があった時は拍手が起こったよね。

藤田:そうだそうだ。

結城:正直感動しました。

大柴:その後グローバル・ブレインからの出資も決まるなど急激に成長が加速していき、2014年3月には念願の独立オフィスに移転します。

結城:ずっと狭くて(笑)。とにかく新オフィスの広さに感動しました。

藤田:六本木シェアオフィスの時は一つの机を二人で利用するような感じだったからね。

大柴:最初は一部をEast Venturesが使っていましたが、すぐに追い出されて(笑)。人も増えたからね。進さん(取締役COOの進浩人氏)、えふしんさん(取締役CTOの藤川真一氏)が加わったりして。それまで若い人だけでやってきたわけだけど「大人」の人達が加わったのはどうでした?

結城:そうですね、僕としては「やっと大人がきたな」って思いました。自分達のような若い世代だけでやってきて、それなりに自信みたいのもあったんだけど、でも先のことを考えるとちょっと不安な部分もあったりして。

藤田:まぁそれはあるよね。

結城:経験豊富な人が入って、自分達がわからない部分を教えてくれたり、補ってくれるのは心強いなって。えふしんさんが入社した時に「こういう想いで入った」というのをプレゼンしてくれたんだけど、あれは結構良かった。

藤田:「コードを書かない」ってのはちょっとざわついたけどね(笑)。

結城:結局書いてるからね(笑)。

大柴:さてこの流れで鶴岡さんについて聞いてみたいんですが、どうですか?

結城:初対面の印象は「デカいな」って(笑)。いや、まぁそれは置いといて、面接みたいな時に「自分は決済をやりたい」って言ってて。今ECやってるけど、決済やりたいんだなって思ったのを覚えてるんです。

それで今年PAY.JPを発表して「あ、ついに鶴岡さんの夢に近づいたな」って思いました。最初っから先のことを明確に考えていて、その通りに進めている。ビジョンがはっきりしてる人だなって。

大柴:ふじけんさんはどうですか?

藤田:特にないです。

大柴:そういうのいいから(笑)。ほんとはあるくせに。

藤田:あるんですよ。鶴岡さんを一言で表す良い言葉を考えてきたんですよ。

大柴:ほう。

藤田:鶴岡さんは「ちょうどいい人」だと思うんですよ。

大柴:ちょっとわからないんで、説明してもらってもいいですか。

藤田:開発でもマーケでも人間関係でも、ちょうどいいんですよね。バランスがいいっていうか。全てわかっていて、でもちょうどいい立ち位置にいて、それぞれに寄り過ぎないで判断できる。そういうことです。

大柴:なるほどなるほど。いろんな見識を持ち、かつBASEとしてこうしたいという軸があるから、ちょうどいい判断ができるのかもしれないですね。

藤田:それです。

大柴:では、せっかく二人いるので、それぞれがそれぞれのことをどう思っているのかも聞いてみようかな。

結城:恥ずかしいな。

大柴:では一生さんから見て、ふじけんさんはどういう人ですか?

結城:新卒で企業に勤めた経験もあるし、バックエンドの理解もある。フロントも一通りできる。初期BASEに必要なものを持っていたなって。ふじけんさんじゃなかったらもっと開発スピード落ちてたと思う。

大柴:なるほど。スキル面以外のとこはどうですか?

結城:最近特に変わったなって思います。チームを意識するようになった。端から見てて「上手にやってるなぁ。コミュニケーション力なのかな?」と。尊敬しつつ、吸収していけたらなって思ってます。

藤田:ずっとデザインチームは一人だったし、同じチームに人が入ってきて喜びあった。学びたかったし。

大柴:ふじけんさんから見て一生さんはどうですか?

藤田:考えたんですけど、思いつかないんですよね。

結城:ちょっと!

藤田:責任感強いなって思いますね。自分で背負いすぎて、苦しんでるなって思うんですよね。相談してくれればいいのに。

結城:うーん、じゃあ相談するようにするよ。

大柴:初の独立オフィス移転から1年ちょっと経ち、今月から新しいオフィスに移転しました。

結城:感動だよね。

藤田:特にトイレがきれいで感動したね。

大柴:新オフィスに移転して意気込みとかありますか?

結城:意気込みというか、怖さはありますね。プレッシャーは増しました。でもやるだけだし、向かっていかないと沈むだけだし。まだまだ攻めていかないといけないので、ガンガンいきたいです。

藤田:なんかカッコイイこと言いましたね。

大柴:なんかカッコイイこと言いましたね。

結城:なにそれ(笑)。

大柴:じゃあそろそろ終わりたいので、最後に今後の展望みたいのを聞かせてください。

藤田:人も増えてきたし、社内の活性化、コミュニケーションを活発にしていきたいです。そこはある意味使命感持ってやっていこうかと。変える所は変えていく必要があるけど、BASEの醸し出す雰囲気みたいのは残していきたいし。

大柴:なるほど。一生さんは?

結城:社外から見て「いいな」って思ってもらえるエンジニアチームにしていきたいです。あと、やっぱり自分のサービスもいつかは作ってみたいですね(笑)。まぁ、開発チーム全体もそうだけど、自分でサービスを作れるくらいのスキルがあるといいですね。そういうチームにしていきたいです。

大柴:なるほど。普段聞けない話が聞けたんじゃないかと思います。今日はありがとうございました。

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BASEがショップのブログポータル「BASE Mag.」を開始、小さな店舗導線の起爆剤となるか

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インスタントにコマースが開始できるBASEは4月2日、ショップブログのポータルサービス「BASE Mag.」の提供を開始した。ショップオーナーに向けて提供されるプラグイン「BLOG Apps」でショップブログを開設している店舗の情報がまとめて閲覧できるポータルサービス。 先行して提供開始されているBLOG Appsによって作成されたブログは現在数千件に拡大しており、その中からBASEが選んだコンテ…

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インスタントにコマースが開始できるBASEは4月2日、ショップブログのポータルサービス「BASE Mag.」の提供を開始した。ショップオーナーに向けて提供されるプラグイン「BLOG Apps」でショップブログを開設している店舗の情報がまとめて閲覧できるポータルサービス。

先行して提供開始されているBLOG Appsによって作成されたブログは現在数千件に拡大しており、その中からBASEが選んだコンテンツがキュレーションされて掲載されることになる。利用はブログプラグイン共に無料。

BASEやSTORES.jpはサービス開始時期からずっと楽天やAmazonのような古典的な「モール」を持たなかった。トップに集客してそこから導線を貼るというスタイルから、個人のつながりや興味から生まれる、ソーシャルメディア等の活用へ転換を図ったものであり、このポリシーは今も続いている。

一方でサービス全体の集客という点については両サービス共に考えなかったわけではない。BASEは2013年7月から気になる店舗の情報をキュレーションして掲載する手法を取っているし、STORES.jpも2014年9月からフォロー機能を提供して利用ユーザー同士の興味から商品を発見できる仕組みを提供しようと試行錯誤している。

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今回の取り組みもその流れの延長と考えていいだろう。とりわけ両サービスがこだわっていると思われるのが、数多くのショップからどうやって「素敵な」店舗を見つけ、利用ユーザーとマッチングさせるか、という点だ。

インスタントコマースの分野ではとにかく店舗の数が多くできる。それは同時に従来型のキーワード検索では商品を探しにくくさせてしまう。SEOでは解決が難しい問題だ。

そこでBASEが目をつけたのがブログなどのコンテンツによる発見だ。BASE側がキュレーションすることでブログポータル全体としても、ある程度の質が保てるようになる。

BASE代表取締役の鶴岡裕太氏と会話しながら「ニッセンのカタログみたい〜」と言ったのが個人的には一番しっくりくる表現だった。

確かに単なる注文リストなのだが、あの分厚い無料のカタログをめくるとなんとなく新生活だったり、こんなモノがあったのかといったちょっとした発見があったりしてて楽しい。

課題はあくまでCGMなので、そのブログに書かれていることが本当かどうかわからないという点だ。もちろん利用規約などで審査はしているものの、記事をひとつひとつチェックはできない。もし虚偽などの情報が掲載されてトラブルになることも十分考えられる。

その点について鶴岡氏は、BASEにあるエスクローの仕組みで(ブログの記載に関わらず)店舗トラブルはある程度防げると説明していた。もし不具合(商品が届かない等)があった場合は返金ができるというものだ。もちろんこの手の課題に完璧な解決方法はないだろうが、売れるとわかった瞬間からあれやこれやとやるのが商売人だったりするので、未然に防げる仕組みはいくつか用意しておいてもらいたいと思う。

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「ウェブは僕らの戻る場所」ーー鶴岡裕太と家入一真が語るBASE2周年

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2012年11月に産声を上げたインスタントコマースのBASE。創業から約2年を経て、獲得した店舗数は15万店、お店が生み出す流通総額は年間で数十億円規模に成長した。 そしてさらなる成長を目指し、先日、新事業となるPAY.JPを公表。大きな話題となった。 創業時、六本木のawabarで共同創業者の家入一真氏にちらりと見せてもらった時点では、BASEが本気なのかどうなのか、全くわからなかった。しかし今…

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2012年11月に産声を上げたインスタントコマースのBASE。創業から約2年を経て、獲得した店舗数は15万店、お店が生み出す流通総額は年間で数十億円規模に成長した。

そしてさらなる成長を目指し、先日、新事業となるPAY.JPを公表。大きな話題となった。

創業時、六本木のawabarで共同創業者の家入一真氏にちらりと見せてもらった時点では、BASEが本気なのかどうなのか、全くわからなかった。しかし今、彼らは確実に世の中のコマース、モノの売り買いのあり方を変えようとしている。

誕生2周年(正確には少し過ぎてるけど)というタイミングを機に、久しぶりに揃った2人の共同創業者にBASEの「今」を聞いた。(太字の質問は全て筆者)

最近また家入さんなんか作ってるって聞きました。

家入:そうそう。SQL書いてる。

鶴岡:この前会議の終わりに家入さんも質問ないですかって聞いたら…

家入:ごめん。SQL書いてた(笑。

鶴岡:会議中にSQLは書かないでください(笑。

家入:あれ(今開発中のサービス)は鶴ちゃんが絶対に家入さんやるべきですって言うので、リハビリがてら自分だけで作ろうって思ってやってるの。

鶴岡:この本、買っていい?って聞かれたのでこの前CakePHP2の本を買ってあげました(笑。

家入:とりあえずなんだかよく分かんないんだけど、手を動かしたほうがいいのかなって。何にも考えなくていいし。まだPHPぐらいだったら全然書けるし、HTMLも分かるからまあ、出来ちゃうなって。

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どうしたんですか。何かあったんですか?

家入:…まあ、ね、クリエイター家入一真として…

鶴岡:昔みたいになりましたよね。

家入:そうね…。酒も飲まないし、人とも会わないし会いたくないし。

そういえばまたイベントでなんか軽く話題になってましたね。

鶴岡:あれ、僕が写真撮ったんですよね。

家入:始まる前に写真撮ったら面白いよねって軽いノリで上げたらまた。11万人フォロワーいてもお客さんゼロ!とか。

ほっとかないですね。

家入:叩く人は相変わらず昔からいるんだけど、ちょっとアレだなぁって思うのは、実は行こうと思ってたんですとか、前からのファンだったんですとかいいながら、こういうことが起こるとなんだか文句をいう人たちなんだよね。いや、ファンなんだったら僕がどういうことをするか考えてよって。

だから言ったの。行こうと思ってましたとか言う人は別にこなくていいです!って。

憤慨しちゃったんだ。

家入:まあそういうの含めてどうでもよくなっちゃったんだけどね(笑。

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個人投資や起業のお世話をするようになったのって何年前ぐらいでしたっけ

家入:ちゃんと、というかペパボ(※1)の時から1、2社は出資してたけど、やっぱり上場後かな。飲食店は自分で創業だったし、CAMPFIREやBASEは投資というか共同創業だよね。

CAMPFIREが2011年頃ですからやっぱり3、4年っていうところですかね。いやしかしアップダウン激しいですね。

家入:戻ってこようとしてるんだけどね。

鶴岡:結局ウェブに戻ってくるんですよね。定期的に。やることがなくなったらここに戻ってくるんですよ。

家入:そう、拠り所なのかもしれないね。リバティもそうだったし。

どうです、戻ってくる場所がなかったら。

家入:…ホームレス…とか…になってるかな…

鶴岡:そうなっても家入さんらしくやっていそうですけどね。

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家入:なんか犬がなんだかんだ言って最終的に犬小屋に戻ってくる感じなのかな。

都知事選挙に出たことで出来た繋がりがあるし、それもあっての今の自分なので以前よりアップデートされたかどうかは分かんないけど、それを持ってまたウェブに戻ってきた感じかな。もしかしたらまたうずうずしちゃって違うことやりだすかもしれないけど。

(※急にもじもじし始めて)ただ…僕もこう、一応少しずつ学んでいて…あんまりこう…なんていうのかな…関係者に迷惑かけないように…しようかな…って

鶴岡:笑

家入:なんだかんだいってこう、鶴ちゃんもそうだけど、生温かく見守ってくれてる人たちの存在ってありがたいなぁって思うようになった。何かをやり出してもあ、家入さんなんか始めたね、ってちょっと遠くから見てくれている人は、僕が何か失敗したり燃えたりしてても、ああ、なんか炎上してるね、僕が落ち込んでたりしても、イケイケだった頃と同じように接してくれたり…

そういう人たちの存在はありがたいなって…。

思えるようになったんだ

家入:はい(笑。

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さて、2周年ということで全く関係ない家入さんの話をずっと続けちゃったんですが、どうですか、BASE。今の状況をどうみてます?

家入:BASEにいることにより、僕自身が刺激を受けてますね。

最近はBASEにずっといるんですか?

家入:そう…ですね。来だしたって言っても1カ月ぐらいなんだけど、そうだね…何を見てるか…社内のパワーバランスをみて、こいつと仲良くしておけば僕のBASEにおける立場は確保できるのかなっていう…そういう…

鶴岡:ちょ(笑

家入さんがBASEを鶴岡さんと一緒に作って、しばらく遠い外国(※比喩)に行ってる間に子供はすごく大きくなってたわけじゃないですか。社内には写真飾ってあるし。

家入:そこが心地よいというか。本当に僕のことよく知らない人たちも増えてきましたし。

現在何人になったの?

鶴岡:30人ぐらいですね。

家入:しかもどんどん増えていくし。僕のことかまう人もいないし、楽なんですよね。そういえばこの前、話題の岡田さん(岡田斗司夫氏)に一回相談したことがあって、「僕は僕のことを好きだって言う人をあまり好きになれないんですよね」って言ったら、岡田さんに「家入くんはそれができたら本当の宗教家になれるよ」って。

やらない方がいいですね

家入:最近、宗教関連の冊子が送られてきたり、この前の講演でも宗教関係者から差し入れあったりして。なんだか段々そういう人たちが集まりつつあるみたいで…。

鶴岡:事務所にも来たんですけど、そんな(家入)人、知りませんっていって帰ってもらいました。

全員:笑

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鶴岡:家入さんと知り合って多分、3、4年経つんですけど、僕は最後の全盛期を見てるんですよね。

家入:そう、僕がひどい飲み方してた時期の最後のほうだ。

鶴岡:そんなに昔から変わってないんですよね。やってることは変わってるけど本質はかわらない、というか。

家入さんを最後まで裸にしたら何が残るのかな?

鶴岡:なんですかね…

家入:…カスっカス?

何者でもない、というのが実は本質なのかも。ハンズシェアのメンバーに話を聞いて家入さんどうだった?って聞いたら温かく迎えてくれましたって言ってました。

家入:えー、結構冷たくしたんだけどな…

でも、温かく迎えた後は何もしてくれませんでしたって付け加えてます。

全員:笑

鶴岡:そういう意味では家入さんに求めたことはないんですよね。

家入:鶴ちゃん求めないもんね。本当に僕の使い方をよく分かってるんだよね…。

成長している家入チルドレンはあまり家入さんのことを気にしてない人が多い印象ですね。

鶴岡:まあ、そうは言っても、そもそも家入さんがいなければ僕はここにいない訳じゃないですか。それに今のCOOもCTOも家入さん経由だし、家入さんの秘書の方が僕の分も兼務してくれてるんです。家入さんが意識してないだけで十分たくさん貰ってるんです。

家入:感謝の気持ち大切だよね。

鶴岡:自分で言ってる(笑。

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2013年の1周年ぐらいの時もお二人にインタビューしましたね。

家入:六本木の焼き肉屋だよね。鶴ちゃんもどんどん成長して。

鶴岡:おかげさまで。

家入:声が外からも聞こえるようになってきたよね。最初鶴岡のことが好きじゃなかったけど、段々変わってきたって。ほらみろって。

鶴岡さんが家入さんやその他の方に主張することってあるんですか?

鶴岡:主張ですか…。その前に否定されないですね。家入さんだけでなく、ほかの方も(事業のことで)何か言われたことがない。今回始めたPAY.JPとかなんて、正直、出資した側から言えば、違う事業じゃないですか。でもいいんじゃないって。

みんな興味ないんですかね?

家入:ちょ(笑。

BASEは鶴ちゃんに対する信頼感があるというのもあるんだけど、投資先の人がこれやりたいって言ってまあ、ぜんぜん違うことやる場合はうーん、ってなるかもしれないけど、基本的に否定はしないし、太河さん(East Venturesの松山太河氏)もしないんじゃないかな。

鶴岡:結構好きにやらせてもらってますね。

まあ、肯定してない人にそもそも投資はしないでしょうしね。さて、家入さんはこれでいくつも投資をして、共同創業として立ち上げたりもしました。

家入:ぶら下がってる感じだけどね…なんだかキングボンビーみたい…(笑。

個人投資家として、連続起業家としてBASEとの3年目をどう走っていきますか?

家入:まあ、人って変わっていくんでね。

鶴岡:家入さんが言わないでください(笑。

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家入:今のままっていうと変だけど、このままの関係性で付き合ってくれたら嬉しいね。どっかのタイミングで家入うぜえってなったりするかも…ね。いや…ならないでね。

自分がやれることを探しつつ、BASEについては貢献したいというのはあって、大したことはできないけど、ショップやってくれそうなクリエイターを繋いだりとか…そういうのはやっていこうかなと。

家入さんの関わり方ってそういうのがやっぱり合ってますよね。

家入:BASEが成功してくれることがやっぱり自分やリバティの自信に繋がると思ってるし、鶴ちゃんみたいなロールモデルは本当に大切だと思ってる。そのためにも支えたい。

私も一番最初、確かawabarで家入さんから「キゴヤマ(※2)このサービスすごいんだ!めっちゃ伸びててこれ書かないと嘘だよ!」って話を聞いた時、家入さんあんまりそういうの(記事を書けとかそういう類)言わないから珍しいなって覚えてるんですよね。

家入:あー、覚えてる。

で、見せてもらった店舗で販売してたのが石だったという…

全員:爆笑

家入:久しぶりにログインしようとしたら強制的にアカウントを停止されてました(笑。

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実は午前中、メルカリの取材で(代表取締役の)山田進太郎さんに会ってました。大きく見て売買という分野ではあちらも大変な成長をしてますね。

家入:個人的な話をすると、やっぱり進太郎くんの活躍みてると、同世代として刺激を受けるよね。

確かこの前、進太郎さんの結婚式に行かれてましたね。

家入:人に会いたくなかったし、久しぶりに同業の人たちに会うのは緊張したんだけど、行ってみたらみんな頑張ってるなーって。刺激受けちゃって。特に進太郎くんは一回目でやったノウハウを使いながらだけど、またゼロから立ち上げてすごいなって。

正直、悔しいって思ったし、悔しいって思えたってことはまだこの世界に未練があるんだなって。逆に政治家の同世代にはあんまり思わなかったんだよね。

ただ、1カ月後に何やってるかは全くわからない。

お二人の貴重なお時間ありがとうございました。時間になりましたのでこのあたりで。

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※1:現在のGMOペパボのこと

※2:筆者はペンネームでキゴヤマと呼ばれております

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流通総額数十億円後半のBASE、決済事業「PAY.JP」を発表ーー鶴岡氏が語る今後の世界観とは

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インスタントにコマースを開設できるBASEは2月5日、今春にオンライン決済「PAY.JP」の提供を開始すると発表した。同サービスの提供にあたり、オンライン決済のピュレカを買収し子会社化していることも合わせて発表、また同社の店舗数が15万店舗に到達し、年間の流通総額が数十億円後半に突入していることも公表している。 ピュレカの買収金額や時期については公開されていないが、代表取締役の鶴岡裕太氏によれば、…

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インスタントにコマースを開設できるBASEは2月5日、今春にオンライン決済「PAY.JP」の提供を開始すると発表した。同サービスの提供にあたり、オンライン決済のピュレカを買収し子会社化していることも合わせて発表、また同社の店舗数が15万店舗に到達し、年間の流通総額が数十億円後半に突入していることも公表している。

ピュレカの買収金額や時期については公開されていないが、代表取締役の鶴岡裕太氏によれば、本件の買収は昨年12月時点で完了しているということだった。

BASEが買収したピュレカは2012年7月創業のスタートアップ。開発者向けのオンライン決済サービス「Pureca(ピュレカ)」を提供していた。

利用者はコードを埋め込むことで決済サービスを提供することができ、また利用者側がカード情報を保有することもない。既にドメインはPAY.JPに転送されており、サービスは全て移管されることになる。

BASEはまず、このPurecaのサービスを踏襲した開発者向けの決済サービスから開始する。

インスタントコマースが狙う「ID」

さてさて、インスタントコマースというカテゴリを創造し、牽引するSTORES.jpとBASEは一定の店舗数を獲得し、ここにきてそれぞれ微妙に動き方を変えてきた。ただ、根本的に狙っている場所は似たようなところにあるかもしれない。

それは「決済ID」だ。

彼らは小さな経済圏でのモノの売り買いを活性化させる仕組みをこれまで提供し、それぞれ15万から20万店舗というこれまでにないオンラインコマースの市場を開拓した。これにより「売り手」の拡大は実現したといえよう。

ただ今後ビジネスを考えた時、「買い手」の利便性を考えなければならない。彼らが買いやすい状況を作って初めて「流通総額」は拡大する。もちろん、これは彼らの事業に直結する問題だ。

ここをより利益の出る体質にするために避けて通れないのが決済だ。ここをいかに使いやすく、スケーラビリティのあるものにするか、というのはずっと実は議論されてきた。

STORES.jpは昨年、この課題に対して独自の「ID」を発行し店舗数をさらに拡大、どの店舗でも買い物がしやすい世界観を作ろうとその一歩を踏み出した。それに対し、BASEは決済そのものを自分たちの事業として取り込むことにしたのが今日の発表だ。ここは大きな差異となるだろう。

鶴岡氏の考える個人とIDが紐付いた世界観

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BASE代表取締役の鶴岡裕太氏

では鶴岡氏の話を交えて彼らの世界観をもう少し掘り下げてみよう。

「ようやくやりたかったことが出来るようになりました。ここまで2年かかりました」(鶴岡氏)。

鶴岡氏が決済のことを私に話してくれたのは2013年4月のこの記事の頃で、明確に「Amazonや楽天ではなく目指すはPayPal」と語っている。構想自体はもう少し前だったかもしれない。オープンしたのが2012年11月頃なので、最初から鶴岡氏はここを狙っていたのがよく分かる。

「最初はデベロッパーライクなものから開始します。WebPayやStripeのようなものになるのですが、今後は決済統一のアカウントに世界観を進めていきたいと思っています。

現在BASEは15万店になりました。もちろん購入者はそのアカウントで買い物ができますし、BASEを使っていなくても、他のコマースがPAY.JPを使った決済を導入していれば、そのアカウントで買い物ができるようになります」(鶴岡)。

鶴岡氏が言うところの決済統一アカウントというのがPayPalのIDであり、AmazonのワンクリックIDであり、楽天ID、ヤフーIDと同じ考え方のものになる。もっとも類似しているのはやはりPayPalだろう。

「BASEでは売主の環境を大きく変えたと思っています。そして今回変えたいのは購入者の環境なんです。15万店舗を獲得し、年間の流通総額は数十億円の後半に突入しています。この資源を活用して少額決済の市場を獲りにいきたい」(鶴岡氏)。

決済系のサービスは世界的にみてもしがらみの少ないスタートアップが担っている。だからBASEはそれができると鶴岡氏はいう。

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「リアル世界の方が決済が便利だというのがおかしいんです。クレジットカードがなくても(このIDがあれば)モノが買える、そういう世界があってもいいじゃないですか」(鶴岡氏)。

彼らに大きな資産があるのはわかっている。一方で、PayPalであろうとその他のIDであろうと、一般のユーザーにとってその取得には結構なハードルがあることも事実だ。IDだらけの今、どうやってそれを広げるのか。

「チャレンジだってことはわかってます。けど、だからやるんです。とにかく今考えてるのはまずBASEがECの入り口になることが大切で、(購入者が)信頼して使ってくれるような安心感を与えられるようにならなきゃいけないと思ってます」(鶴岡氏)。

話を聞いて思ったのは別になにかウルトラCがあるわけではない、ということだ。例えばPAY.JPで使えるIDが発行されて、それが何かのアイデアで爆発的に増える、ということはない。

ただ、BASEは最初から爆発していたからこの短期間でここまでの数字を作ることができた。今回の決済もまた同じように利用者の輪をコツコツと積み上げていくのだろうなと思った。

鶴岡氏は今期から収益化にも着手し、さらに事業としてこの決済事業をもう一本の柱と据えて「BASEワールド」を拡大させようという考えだ。その先にある彼のID構想はどこまで実現されるのか。本当はもっと夢のある話もあったのだが、今日はここまでにして、次の発表を待ちたい。

あと、共同創業者の家入一真氏との創業2周年インタビューも近日公開する予定だ。

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