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スマートニュースに集まる人材、メディア関係強化に務めるーー9月に動いたスタートアップ人材たち

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今月も(8月15日から9月16日までのニュース)気になった国内外スタートアップの人の動きをまとめた。少しこの期間とはズレるが、やはり大きな話題になったのはスマートニュースの人材獲得だろう。元ハフィントンポスト日本版の編集長だった松浦茂樹氏が移籍を発表した。 実はこの前にも同社は元米国コンデナスト(関連するが松浦氏も以前、コンデナスト・デジタル、現コンデナスト・ジャパンに在籍していた)事業開発担当の…

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今月も(8月15日から9月16日までのニュース)気になった国内外スタートアップの人の動きをまとめた。少しこの期間とはズレるが、やはり大きな話題になったのはスマートニュースの人材獲得だろう。元ハフィントンポスト日本版の編集長だった松浦茂樹氏が移籍を発表した。

実はこの前にも同社は元米国コンデナスト(関連するが松浦氏も以前、コンデナスト・デジタル、現コンデナスト・ジャパンに在籍していた)事業開発担当の人物がメディアリレーションの役割に就いている。

それ以外の人事に関してもやはりパートナーメディアとの関係強化に関わる担当の強化が目立つ。先日も元グリーの渡部拓也を獲得するなど、まだまだ同社の人材強化はしばらく続きそうだ。一方、本誌では継続取材中のため、記事としては取り上げなかったが、Gunosy(グノシー)の共同代表だった木村新司氏が経営陣から外れたことが報じられていた。本件については改めて時がくればお伝えしたい。

フレッシュな顔ぶれも話題になった。クラウドソーシングで業界を牽引するクラウドワークスを創業期から牽引したひとり、成田修造氏が執行役員から正式に取締役に就任した。学生起業家でもあった成田氏が歩んだ道のりは濃厚で、早い時期に起業を志す人材がどのような経験を必要とするのか、大変参考になる。

ベテランのタレント勢ももちろん元気だ。特に頓智ドットの人材は7月にマナボへ参加した近藤純司氏に引き続き、元COOだった佐藤僚氏が成長株のスタートアップへ参加した。ここでもまたベテランと若手のコンビが生まれたことになる。こういうチームバランスは他のスタートアップでも散見されるので、今後の躍進に期待がかかる。

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そして世界的にも驚きが大きかったのが元Angry Birds、Rovio Entertainment日本カントリーマネージャーだったAntti Sonninen氏のBeatrobo参加だろう。この記事(※英語版)は海外からのアクセスも多く、「Plan BCD」運営のKAIZEN PlatformがCOOにグローバル人材を据えたのと同様、企業の要に世界展開を可能にする人事を実施したBeatroboの海外戦略を明確に内外に示した形となった。

不安定な起業だからこそ参画までに「慣れる」仕組みが必要

スタートアップに創業メンバー以外で参加するというのは想像以上にリスクが高い。報酬やストックオプションなどの条件もさることながら、不安定な精神状況で模索し続ける精神的な苦痛は、打開できた際の喜びが大きい分、ゴールが見えなくなった時の失望感は筆舌に尽くし難い。

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このギャップを埋める方法がいわゆるインターンなどの「ならし運転」だ。Wantedlyなどのように入り口の敷居を低くしたものは増えたが、リクルートのサンカクのように「就職しながら経営参加」という明示は珍しい。類似サービスにスタートアップのCombinatorがあるが、サンカクに比較するとややメッセージが不鮮明だったかもしれない。

9月のスタートアップ・テクノロジー人材まとめの話題の最後はこの一本で締めさせていただこう。新体制になっても、社名が変わっても、出身者がどんどんスタートアップに流出していったとしても、このアイデンティティはオリジナルのまま永遠に持ち続けて欲しいと願う。

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クラウドワークス初の海外アドバイザー:MIT メディアラボ所長の伊藤穰一氏と「クラウドソーシングの名付け親」 ジェフ・ハウ氏が就任

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クラウドワークスに初の海外アドバイザーが就任 クラウドワークスが本日、新たにクラウドソーシング事業のアドバイザーとして、MIT メディアラボ所長の伊藤穰一(いとう・じょういち)氏、ならびに米国 WIRED 誌のコントリビューティング・エディターであるジェフ・ハウ氏を迎え入れました。海外からのアドバイザー就任は、同社では今回が初となります。 伊藤穰一氏は、IT産業の創成期から、デジタルガレージをはじ…

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ジェフ・ハウ氏(左)と伊藤穰一氏(右)

クラウドワークスに初の海外アドバイザーが就任

クラウドワークスが本日、新たにクラウドソーシング事業のアドバイザーとして、MIT メディアラボ所長の伊藤穰一(いとう・じょういち)氏、ならびに米国 WIRED 誌のコントリビューティング・エディターであるジェフ・ハウ氏を迎え入れました。海外からのアドバイザー就任は、同社では今回が初となります。

伊藤穰一氏は、IT産業の創成期から、デジタルガレージをはじめとする多くのIT企業の設立・運営に携わっており、2008年には米国 Business Week 誌が「ネット上で最も影響力がある世界の25人」に選出。日経ビジネス誌では2011年から2年にわたって「次代を創る 100人」に選ばれています。

ジェフ・ハウ氏は「クラウドソーシング」という言葉の命名者として知られ、ジャーナリストキャリアの中でクラウドソーシングビジネスを10年近く追い続けている人物。2006年時点で、すでに米国 WIRED 誌に“The Rise of Crowdsourcing” と題された記事を投稿しています。

米国の主要クラウドソーシングサービスの「oDesk」や「elance」が期間労働モデルをクラウドソーシングに置き換えただけなのに対し、クラウドワークスは、「クラウドソーシングをオープンイノベーションにも活用している」点に魅力を感じると話します。

国内外の「労働のオープンソース化」に向けてまた一歩

今回の人事は、クラウドワークスがMITの研究者とスタートした共同開発「クラウドワークスリサーチ」の取り組みが、伊藤氏の目に留まったことがきっかけだったと言います。クラウドワークスは現時点では国内重視で事業を進めているものの、設立以来、海外進出を事業テーマの一つに掲げており、その実現に向けてさらに一歩を踏み出したと言えます。

クラウドワークスのアドバイザー就任のビデオメッセージで、「クラウドソーシングとは、労働の「オープンソース化」である」と説明する伊藤氏。クラウドワークスへの期待をこのように表しています。

「これからの社会にイノベーションをもたらすためには、ダイバーシティ(多様性)が重要になります。クラウドワークスは、日本がトップダウン式の工業型の社会から、よりクリエイティブな社会へと変革していくのに貢献するプラットフォームになると信じています」

今後、国内外で労働のオープンソース化にどう取り組んでいくのか。アドバイザーへの就任ビデオメッセージをご覧ください。

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LiB、クラウドワークス、トレンダーズの3社のインターンシップが一度に決まる「インターン内定手形」が申し込み開始

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2015年3月卒の採用では、従来の大手思考に若干の歯止めがかかり、ベンチャーや中小企業を検討する傾向が見えたと言います。(リクルート調べ)少しさかのぼりますが、4月5日号の週刊東洋経済にも、東大生にベンチャー志向が広がっているという特集がありました。 自分に合っている職場はどんなものなのか。それは大手企業なのかベンチャーなのか。その判断材料のひとつがインターンシップ制度です。2016年度入社以降の…

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2015年3月卒の採用では、従来の大手思考に若干の歯止めがかかり、ベンチャーや中小企業を検討する傾向が見えたと言います。(リクルート調べ)少しさかのぼりますが、4月5日号の週刊東洋経済にも、東大生にベンチャー志向が広がっているという特集がありました。

自分に合っている職場はどんなものなのか。それは大手企業なのかベンチャーなのか。その判断材料のひとつがインターンシップ制度です。2016年度入社以降の新卒採用の選考活動のスタートを2015年8月1日以降に見据えて、今後、企業におけるインターンシップ制度の導入の増加が見込まれます。

ベンチャー3社共同企画の「インターン内定手形」

職場体験と言えど、就職してからの社会人 人生のプレ・スタートとなるインターンシップ。ところが、就職活動、そして就職という“本番”に先駆けて、インターンシップ選考そのものが学生に与える負荷は少なくありません。そんな状況を懸念し、LiB、トレンダーズ、クラウドワークスの3社が合同企画するのが、16年度新卒向けインターンシップに向けた3社共通「インターン内定手形」です。

短い就職活動期間において、ベンチャー企業で実践型のインターンシップを効率的に体験することが可能。3社のうち1社からインターンシップの内定を獲得することで、ステージの異なるベンチャー企業3社のインターンシップを体験することができます。期間は1社最長1ヶ月、3社を合わせると最長3ヶ月間のプログラムとなります。

  • LiB:スタートアップ企業における、CEO、CTO と肩を並べて就業体験
  • クラウドワークス:20 万人が利用する自社サービス UX 改善
  • トレンダーズ:上場ベンチャーで新規サービス開発と経営会議疑似体験

ベンチャーを舞台に選ぶことの3つのメリット

さまざまな企業がインターンシップ制度を導入する中、学生にとってベンチャーを舞台に選ぶことのメリット。LiBのPR・プランナーである武井梨名さんは3つの点が特徴だと話します。

まず、学生に実際に仕事を任せる実践型であること。社会人と同じように実務をこなす中で、社会人として働くことの意味や意義を体感できるため、多くを学ぶことができます。もう1点は、経営陣や第一線のプレーヤーと近い距離で仕事を経験できること。ベンチャー企業の社長やCTO、各事業責任者と肩を並べて仕事をするケースが多く、意思決定が行われる会議などへの参加も。

「また、近年のベンチャー企業の創業者や役員、社員などは、大手企業出身者が占める割合がとても高いです。業種や職種も違うプロフェッショナルが集まっており、志望業界や企業の実態について生の声を聞くことができると思います」

LiBの代表取締役である松本洋介さんはリクルートに勤め、その後、トレンダーズで取締役に。また、ドリコムで執行役員を勤め、現在はクラウドワークスの代表取締役社長の吉田浩一郎さんはシリアルアントレプレナーです。こうした豊富な経験を持つ経営者のもとで仕事ができる貴重なチャンスだと言えそうです。

エンジニアとビジネスの2コース

今回の一風変わったインターン内定手形が発足したきっかけは、武井さんが出席したあるスイーツ パーティだったそう。一見、仕事とは関係なさそうなイベントへの参加が、企画のインスピレーションになりました。

「スイーツが大好きなので、1つのチケットでいろいろなお店を堪能できるなんて幸せ!と思いました。ちょうど、社内でインターン採用の議論をしている時に、インターンの制度も1つのチケットだと捉えて、複数企業で体験できれば学生と企業の双方にいいのでは?と思いつきました」

3社はそれぞれ、開発コース(エンジニア・デザイナー)とビジネスコースの2コースを用意しています。我こそは!という学生さんは、インターン内定手形の申し込みフォームから申し込んでみてください。

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【追記あり】クラウドワークス成田氏が取締役に就任

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クラウドワークスは9月2日、執行役員だった成田修造氏が8月末日付けで同社の取締役に就任したと本誌に教えてくれた。成田氏は慶應義塾大学に在学中からアスタミューゼ(研究機関向けのデータベース、人材事業)に参加、その後学生起業家としてアトコレを設立。2012年6月からクラウドワークスにてインターンを開始し、11月には執行役員として正式に参加をしていた。現在24歳。 【訂正追記】初出時、成田氏の年齢を24…

クラウドワークスは9月2日、執行役員だった成田修造氏が8月末日付けで同社の取締役に就任したと本誌に教えてくれた。成田氏は慶應義塾大学に在学中からアスタミューゼ(研究機関向けのデータベース、人材事業)に参加、その後学生起業家としてアトコレを設立。2012年6月からクラウドワークスにてインターンを開始し、11月には執行役員として正式に参加をしていた。現在24歳。

【訂正追記】初出時、成田氏の年齢を24歳としておりましたが先月の7月に25歳になっていたそうです。おめでとうございます。訂正させて頂きます。

学生起業の経験やクラウドワークス参加の経緯、現在携わっている仕事については現在連載中のEast Venturesフェロー、大柴貴紀氏(調べるおさん)の記事に詳しい。

<参考記事>「鬼のように実行する仕組みと風土を作る」ーー隠れたキーマンを調べるお・クラウドワークス成田氏インタビュー

クラウドソーシングという事業は調べれば調べるほど、まだまだ未開の部分が大きい。当然不安材料や解決すべき課題も多く、ややもすると私のようにあれやこれやと調べて考えてしまうと疑問ばかり大きくなって次の一歩に躊躇いを感じてしまう。これまでの取材でもそういう疑問をプレーヤーたちぶつけてきた。

<参考記事> リクルートとの提携は何を意味するーークラウドワークス吉田氏に聞く「新しい働き方と上場のこと」

でも、このビジネスに可能性を感じるのはひとえに「新しい働き方」という選択肢を与えてくれる可能性があるからだ。

今回の就任について成田氏にコメントを貰ったので掲載しておく。

2012年6月にクラウドワークスに参画してから2年余り、自分の全てをぶつけてきたこの会社で、改めて経営の中核として取締役に就任させていただくことになり、嬉しい想いと同時に大変身の引き締まる想い・緊張感が交錯しています。

5月のインタビューの際に「鬼のように実行する仕組みと風土を作る」と宣言しましたが、その考えはこれからも変わりません。現場力と底力を持った企業を作り、21世紀の歴史に残るベンチャー企業を創造したいと考えています。

クラウドワークスはスタートしてまだ2歳と半年、自分達の子供のような存在でもあります。この子供をチーム一丸となって大きく、逞しく育て上げ、会社のミッションである「21世紀の新しいワークスタイルの創造」を是非実現したいと思っています。

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リクルートとの提携は何を意味するーークラウドワークス吉田氏に聞く「新しい働き方と上場のこと」

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前回記事で、国内外のクラウドソーシング4事業者を公表されている数字で並べてみた。そこから簡単な考察としてこの事業が時間のかかりそうなこと、公共性の高いものになる可能性の高いことを書いた。今回はこの4事業者の内、国内2事業者の代表者にインタビューを交えてその課題の解決方法や考え方についてまとめてみる。初回はクラウドワークス代表取締役の吉田浩一郎氏だ。 吉田氏にはこれまでも何度かインタビューで事業の課…

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クラウドワークス代表取締役の吉田浩一郎氏(撮影は2013年12月)

前回記事で、国内外のクラウドソーシング4事業者を公表されている数字で並べてみた。そこから簡単な考察としてこの事業が時間のかかりそうなこと、公共性の高いものになる可能性の高いことを書いた。今回はこの4事業者の内、国内2事業者の代表者にインタビューを交えてその課題の解決方法や考え方についてまとめてみる。初回はクラウドワークス代表取締役の吉田浩一郎氏だ。

吉田氏にはこれまでも何度かインタビューで事業の課題や展開については話を聞いている。大きく私が持っていた疑問点と同氏の回答をまとめるとこのようなものになる。

  • 課題1:発注者側の理解ーー個人発注時の法務、業務、支払などのルール、認識の擦り合わせ
  • 課題2:受注者側の理解ーーお小遣い稼ぎではないプロの自覚、事業運営能力のばらつき
  • 課題3:事業体の成長ーー発注者、受注者と共に成長するため、事業体としては時間がかかる可能性が高い

もちろん、これら以外にもどうしてもデジタル系によりがちな仕事の偏りや、市場拡大のための海外展開など、考えられる課題は多岐に渡るが、根本的なものを中心に紐解いてみたい。同氏との会話で「文化をつくる」という言葉がよく出てくるのだが、ここでいう文化とはこれらの課題認識を各プレーヤーたちと擦り合わせ、解決していくこと、と言い換えることができるだろう。

課題1と2については以前も話を聞いており、一足飛びに何かをがらりと変えることは難しい。少し変化があったとするならば、元々クラウドワークスはあまり積極的に人員を投じてこの部分を解決しようとはしていなかった。

2013年4月に取材を実施した際の吉田氏との会話では、基本的にマッチングにプラットフォーム側は関与しすぎない、というスタンスを語っている。そこから約1年が経過し、恐らくここにはシステムだけに頼ることのできない、より一層の「攻め」が文化づくりには必要と判断したのだろう、2014年5月のインタビューでは流通総額の躍進要因としてこう分析している。

大企業向けに一社一社カスタマイズ対応してニーズに合わせた結果、継続的な発注がいただけるようになった、という側面はあります。中には数千万円単位で利用してくださるクライアントの方もいらっしゃいます(吉田氏/2014年5月23日インタビュー)。

今回、改めて吉田氏にも整理した数字を元にいくつか質問を投げかけてみた。(太字の質問は全て筆者。文中敬称略)

ーー国内主要事業者および同様の事業者を数字で比較したのがこの一覧です。やはり目立つのはElance-oDesk連合との差で、現時点で明らかになってる数字と比較すると開きは大分あります。一方で、これまでお話をお聞きしてこの数字が来年、大きく跳ね上がっていることは考えにくい状況もありますよね。

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吉田:実際の消費や労働といった概念における通貨の基軸というのでしょうか、考え方は変化しつつありますよね。例えば定額制。HuluやSpotify、kindleだって製造原価からの割り戻しではなく、マーケットサイドからのリクエストで価格が決まりつつある、というのは以前もお話しました。まず、自分たちがそういう大きな転換点に立っている、という認識を持つことが重要です。

ーー仕事や受け取る報酬、お金の使い方そのものに変化がある、と。

吉田:そこで考えるべきはやはり決済だと思うのです。これはもっとカジュアルな存在になっていくはずだと。貨幣と気持ちの距離が近くなると言いましょうか、何かを実施した際にありがとう、という気持ちと一緒に貨幣をお渡しする、という世界がやってくるようになる。

ここで言わんとしたいことは実は少し深い。個人がクラウドソーシングという新しい働き方を選択した場合、企業では当たり前でもある金銭の送受信ーーいわゆる請求書等のやり取りだがーーこれは自分で実施しなければならない。さらに言えば、そういうバックオフィス業務に信頼性がなければ企業は相手にすることはない。

こういった金銭授受や個人の身元保証、信頼を含めて対企業レベルの信頼感で決済ができるプラットフォームがあれば、発注者側はカジュアルに受注者に対して対価を支払うことができるようになる、という話だ。

しかしそれにはやはり時間がかかる。質問を続けよう。

ーー個人が企業レベルで信頼感を与えられるプラットフォームがこのクラウドソーシングの仕組みだとして、これまでも吉田さんは注文側の発注技術、受注者側のプロ意識など課題を挙げられていました。双方ともに教育レベルで地道な努力が必要な課題です。

吉田:社会の期待に応えるためには10年単位で時間はかかりますよ。

ーー大型の増資や今回リクルートと実施した事業提携もそれを睨んでの展開ですよね。

吉田:Amazonのような流れかもしれません。投資を受ける事業は「N字カーブ」のように上場前に一旦黒字化して、新たに資金を元にもう一度「掘って」再投資するタイプのものと、「J字カーブ」のように中長期で投資戦略を組むものもあります。私たちはどちらかというと後者ですが。

クラウドワークスはこれまでにも15億円近くの資金調達を実施している。一方、海外事業社で比較するElanceは合併までに約9500万ドル、oDeskも約4400万ドルを調達している。先行するElance創業から16年経過、2013年末に両社は合併したが、まだ未公開企業のままだ。海外も積極的に指向しなければならない同社にとって考えるべきスケールはまだまだ大きい。

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2014年08月08日付けのプレスリリース/リクルートホールディングス

またクラウドワークスは8月8日、新しい展開としてリクルートの投資子会社を引受先とする第三者割当増資の実施を発表している。この動きは一体何を意味するのだろうか?

ーーひとつ、妄想のような話を質問させてください。注文数を劇的に増やす方法として、考えられるのはやはり大口の注文だと思うのです。そこで社会的信頼のある企業を一定数安定した株主として迎え入れ、場合によっては早めに株式公開して公的なポジションを構築する、ということを考えたのですが、どうでしょう、赤字上場も含めて可能性は。

吉田:今日はえらく切り込みますね(笑。

(8月18日筆者訂正:上記の吉田氏の回答は大口注文を得る方法として大企業との連携を深める、ということについての回答であり、上場に関する質問については一切ノーコメントというスタンスです。訂正させていただきます)

ーーそういう視点で考えると、リクルートとの資本提携は数千万円規模と報じられていて、資金調達が目的という認識はあまりありません。一方で前述の通り、注文側(仕事量)を増やす上においては、資本力、社会的信用度の高い事業者と提携することはメリットのように思えます。リクルート社の役割はどのようなものなのですか?

吉田:まずはリクルート社自体に率先して利用してもらう、ということから始まります。

ーーリクルートは人材会社であり、リソースの提供も可能です。また営業力もあり、注文を取ってくることも考えられます。一部報道では共同でサービス開始の話もありましたが。

吉田:そうですね。リクルートの各部門と連携してあらゆる検討を開始しますが、具体的に何か一緒にサービスを開始する、という明確なものはまだありません。

リクルートは今回の業務提携のリリースで積極的なノウハウの取得を伝えていた。これを額面通り受け取れば、同社はクラウドワークスとの提携を通じてノウハウを取得し、その後、自社でサービスを立上げる、という見方をすることもできる。吉田氏にこの点を質問したが、本件についてはノーコメントだった。

少し雰囲気が厳しくなった。話を変えよう。

クラウドソーシングが事業体として成長する際、どうしても考えなければならないのがその手数料の存在だ。事業者としては手数料を上げることで利益率は確保できるが、利用者、つまりそこで働く人たちにとっては受取額が減ることになる。この仕組みがお小遣い稼ぎで終わるのなら、大した問題ではない。

しかし、本当に新しい働き方として人々の生活の一部になるのであれば、このアップダウンは生活に直結する人も出てくる課題になる。消費税や所得税の問題に近いかもしれない。

ーー吉田さんを20万人が登録する「街」の市長と考えて、手数料を税金として捉えた場合、その調整は大変難しい課題ですよね。

吉田:確かに仰る通りです。私たちは現在MITと共同で調査研究を実施しているのですが、そこでも実はあるコミュニティに対して税金をかけてそれを無料にした場合、どうなるか、という検証をしていたりするんです。

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ーーつまり手数料を無料にする実験ですね。

吉田:もちろん(発注/受注両方の)ユーザーにとってそれは喜ばしいことです。でもそれって例えばメルカリやBASEといったサービスでは実際に発生している出来事で、純粋なサービスとしての「善」を貫いている点で彼らのやり方は正しいと思っています。

ーー永遠に無料期間が続くわけではなく、どこかで手数料などの何らかのビジネスは発生するでしょうけどね。

吉田:一方で私たちのような事業との違いはあって、市場の啓蒙と共に伸びる、という性質を考えると、現在のようなモデルを回しながら進める必要がありますね。

ーー心配なのはやはり今後、株式公開などを通じて公器となったり、場合によってはどこか大資本の傘下に入った際、第三者からの圧力でそのコミュニティのバランスを崩されないかという懸念です。利益を早期に上げろという意見に従った結果、手数料が上がったのでは働く方々にとって不安材料に繋がります。

吉田:収益源はなにも手数料だけに留まりません。例えば現在、このプラットフォームに蓄積されている膨大なデータを元に新たな収益源が生み出せるかどうか、そういうことも考えています。ほら、街の運営でも税収を考える際、消費税や所得税、その他法人税などいくつかのポートフォリオを組む訳でしょう。それと同じことではないでしょうか。

ーーありがとうございました。私も新しい働き方については本当に自分ごととして取り組んでいるので引き続きウォッチ続けさせてください。

さて、いかがだっただろうか。次回は新しい事業戦略を発表したランサーズ代表取締役の秋好陽介氏に話を聞く。

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新商品キュレーションメディアの「Kolor(カラー)」がクラウドワークスとのサービス連携を開始

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新商品キュレーションメディアの「Kolor(カラー)」を運営するインタレストマーケティングは今日、クラウドワークスとのサービス連携を発表し、クラウドワークスから Kolor へのユーザ送客を開始した。これにより、クラウドワークス上で仕事をしているユーザが Kolor 上に投稿されたコンテンツに反応することで、収益を上げることが可能になる。 Kolor は Facebook アカウントから登録ユーザ…

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新商品キュレーションメディアの「Kolor(カラー)」を運営するインタレストマーケティングは今日、クラウドワークスとのサービス連携を発表し、クラウドワークスから Kolor へのユーザ送客を開始した。これにより、クラウドワークス上で仕事をしているユーザが Kolor 上に投稿されたコンテンツに反応することで、収益を上げることが可能になる。

Kolor は Facebook アカウントから登録ユーザの興味や影響力を分析、興味にあった新商品・サービス情報をゲーム形式の「ミッション」として、クイズ・動画・〝いいね〟・画像投稿のいずれかの形で提供する。提供された情報にユーザが反応すると、ユーザはポイントが貯められ、ポイントが貯まれば、現金・ギフトカード・商品などに交換できるしくみだ。

クラウドワークスには、この Kolor でユーザが反応する流れが掲出され、現金換算で一件あたり数円〜数十円のタスクとして扱われる。Kolor はユーザ数約30万人(2014年4月現在)、クラウドワークスは約20万人(2014年7月現在)。Kolor は、クラウドワークスからの Kolor へのユーザ流入を狙う。 [1]

Kolor とクラウドワークスが連携することで、両サービスにどのようなシナジーが生まれるのか。インタレストマーケティングの代表を務める坂井光氏に聞いてみた。

クラウドワークスのユーザには、SOHO形態での勤務している人が多く、Kolor を、仕事の合間のすき間時間を有効に使って頂けるのではないかと考えています。今回のサービス連携は(双方向ではなく)、クラウドワークス→Kolorのユーザ送客に留めていますが、今後、インタレスト属性を含めたキュレーションの提供も検討していきたいと考えています。

現在の Kolor は Facebook アカウントからユーザの興味や影響力を取得しているが、将来的には、ある業務カテゴリのクラウドソーシングをこなしているユーザに、特定の種類の新商品情報をキュレーションして届けるようなことができるかもしれない。興味や影響力の情報をプラットフォーム横断で受け渡すしくみの標準化が難しいが、ユーザを興味ベースでターゲティングできることによるビジネスの可能性が大きく広がるだろう。

クラウドワークスのユーザにとって、仕事に疲れたら、休憩がてら Kolor で遊んでみて、しかもポイントが稼げてしまう、というお得感は、受け入れられやすいかもしれない。

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  1. Kolor のユーザ数は、iOS 版 と Android 版のアプリのダウンロード数と、それらのアプリとウェブ版を含めた月間アクティブユーザ数(MAU)の総和とされている。ダウンロード数と MAU を加算している意図は不明だが、単純にクラウドワークスのユーザ数(サインアップ数)と比較することはできない。 

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「新しい働き方」を担う企業はどうあるべきかーー国内外の4事業者からみるクラウドソーシング事業考

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「クラウドソーシング」というサービス、ビジネスモデルは定義が難しい。 例えば世界の課題をオンラインで解決するINNOCENTIVEのようなものもアイデアのクラウドソーシングと言えるし、デザイン作業に特化した99designsももちろんこのカテゴリに入る。 日本国内で言えばリクルートが実施しているC-teamもそうだし、gengoやConyacのような翻訳、CrevoやViibarといった動画、KA…

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Image by Flickr

「クラウドソーシング」というサービス、ビジネスモデルは定義が難しい。

例えば世界の課題をオンラインで解決するINNOCENTIVEのようなものもアイデアのクラウドソーシングと言えるし、デザイン作業に特化した99designsももちろんこのカテゴリに入る。

日本国内で言えばリクルートが実施しているC-teamもそうだし、gengoConyacのような翻訳、CrevoViibarといった動画、KAIZEN Platformが提供するPlan BCDはサイトグロースの一部作業にクラウドソーシングを活用することで各方面から高い評価を得ている。

大規模なものだったらAmazonのMechanical Turkという軽作業プログラムも思いつく。

こういった中で敢えてひとつこのカテゴリの「王道」を決めるとするならやはりそれはオールジャンルのマッチングプラットフォーム、ということになるだろう。ーー国内で言えばランサーズクラウドワークスの2社、海外を見渡せば、シドニー拠点のfreelancerと昨年合併を果たしたElance-oDeskが主なプレーヤーだ。

ところでここ数カ月、国内2社は相次いでその事業の成長状態を公開している。私がクラウドワークス代表取締役の吉田浩一郎氏に札幌の地で独自取材したのは5月末のことだったが、その時点で吉田氏は年間の流通額(依頼総額、つまり受注が決まっていない依頼された総額ではなく、受注した案件の依頼総額)が年間20億円規模に到達すると明かしてくれた。

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クラウドワークス代表取締役の吉田浩一郎氏

<参考記事> クラウドワークスの年間流通額は20億円規模の見込み #IVS

また、もう一方のランサーズは先頃実施した事業説明会の壇上で2014年第1四半期(4月-6月)の結果として成約額が4億5000万円規模に到達したと公表している。

そこでこれらの情報を元に、海外大手のfreelancer(オーストラリア証券取引所に2013年11月に上場済み)および2013年12月に合併を果たしたElance-oDesk連合(サービスはそれぞれバラバラに継続運営中)の状況を並べてみたのがこの一覧だ。freelancer以外は非公開企業なので数値に幅があることはご了承頂きたい。

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まず目に入るのはElance-oDesk連合の流通額の大きさだろう。日本円で100円換算として930億円規模の受発注が彼らのプラットフォーム上で実施されている。比較的国内組と創業時期も近いfreelancerに関しては日本だけを対象とする国内2社に比較して対象としている市場は広いので、その差はそれほどでもないという見方もできるかもしれない。

また、この規模にいたるまでの時間にも注目したい。Elance-oDesk連合はこの規模になるまで16年(Elance創業時期を起点)かかっている。freelancerが既に上場しているのでそれを参考に考えても、このままのペースで国内2社がこの規模に達するまであとまだしばらく時間は必要だろう。さらにfreelancer社より流通規模で10倍近くあるElance-oDesk連合を視野に入れればさらに時間は必要になる。

国内2社についてはどのタイミングで市場範囲を拡大(海外展開含め)して成長率を上げるか、が注目点だ。

さらに過去、2社をインタビューして理解できたのは新しい働き方への理解を得る難しさだ。詳細は下記の記事をぜひご一読頂くとして、特に発注側の体制は人員を投入してフォロー体制を作るなど、完全にフリーハンドでマッチングが自動的に発生するとは言い難い状況になっている。これは2社とも同じ課題を抱えている。

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ランサーズ代表取締役の秋好陽介氏

<参考記事> 1万人がクラウドソーシングで”食える”世界に立ちはだかる「見えない壁」ーーランサーズ秋好氏に聞く #IVS

率直に言ってこのビジネスが明日、1カ月後、半年後、1年後に倍々ゲームで拡大していくイメージはなかなか持てない。また手数料ビジネスの利益率の低さはどうしても目立ってしまう。

そういった困難があったとしても、この事業の社会的意義はとても大きい。本当に時間と場所に縛られない、さらに会社員でもなく派遣社員でもない第三、第四の働き方が成立すれば、大げさかもしれないが、人の生き方も変えることができるからだ。

つまりここに並べた数社が作っているのは数十人、数百人が働くクラウドソーシングのサービス提供会社ではなく、数百万人の生活(の一部)がかかっている「街」のようなものと想像してもいいかもしれない。私企業の一存で手数料は上げ下げできるが、生活がかかる税と考えれば、そう簡単に調整はできなくなる。株式市場の圧力に負けて税金が上がる街には誰も住みたくないはずだ。

国内2社はこの先、これらの課題をどうクリアして新しい働き方の文化と事業を作っていくのだろうか?

  • 新しい働き方を生み出す上で事業体をどのように成長させるのか?
  • 働き手とどのように対話し、コミュニティをつくっていくのか?

そこには会社を上場させて社会の公器とするステップも当然含まれる。後半では2社の代表にインタビューを実施し、彼らが作ろうとしている新しい働き方とそのコミュニティのあり方について考えを深めたいと思う。

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クラウドワークス、リクルート投資子会社に第三者割当増資を実施、登録者数は20万人を突破

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一部の報道機関が伝えている通り、クラウドワークスは8月8日、リクルートホールディングスの投資会社に対して実施した第三者割当増資の発表をする。(8日追記:発表されました)金額は非公開だが数千万円規模、日経の報道では増資後の出資比率は2%前後となるとし、両者は共同で新サービスの開発を手がけることになるという。 2014年5月に代表取締役の吉田浩一郎氏を取材した際、オンラインで働く方(受注側)の数は16…

クラウドワークス代表取締役の吉田浩一郎氏

一部の報道機関が伝えている通り、クラウドワークスは8月8日、リクルートホールディングスの投資会社に対して実施した第三者割当増資の発表をする。(8日追記:発表されました金額は非公開だが数千万円規模、日経の報道では増資後の出資比率は2%前後となるとし、両者は共同で新サービスの開発を手がけることになるという。

2014年5月に代表取締役の吉田浩一郎氏を取材した際、オンラインで働く方(受注側)の数は16万人だったが、同社に問い合わせたところ、現在この数字は20万人を突破しているということだった。

なお、当時の取材で企業の登録数(発注側)は3万社、年間の流通総額は20億円を突破する見通しと吉田氏は語っている。

<参考記事> クラウドワークスの年間流通額は20億円規模の見込み #IVS

成長が期待されるクラウドソーシングの市場だが、上記のインタビューでもある通り、この新しい働き方に対しての理解は完全に進んでいるとは言い難い。時間のかかる事業なだけに、上場はもちろん、その後の展開や課題についてなど後日インタビューを掲載する予定だ。

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起業家の失敗談から学べる「FailCon」が6月18日(水)に日本で初開催:nanapi、Digg、CrowdWorksなど国内外の創業者が明かす

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来たる6月18日(水)、日本初となる起業家の失敗談をテーマにしたカンファレンス「FailCon」が開催されます。メディアやイベントなどでサクセスストーリーや美談ばかりにフォーカスが当たる中、失敗談を通して参加者により多くの学びを提供し、成功に導くことを目的としたイベントです。 2009年にサンフランシスコで誕生し、その後、フランス、オーストラリア、ブラジルなど世界12都市で開催されるFailCon…

FailCon

来たる6月18日(水)、日本初となる起業家の失敗談をテーマにしたカンファレンス「FailCon」が開催されます。メディアやイベントなどでサクセスストーリーや美談ばかりにフォーカスが当たる中、失敗談を通して参加者により多くの学びを提供し、成功に導くことを目的としたイベントです。

2009年にサンフランシスコで誕生し、その後、フランス、オーストラリア、ブラジルなど世界12都市で開催されるFailCon。今回、Open Network  Labを通じて、日本でも初めて開催されます。

Failcon-pastシンガポールで開催されたFailConの模様(Photo via e27

イベントでは、自ら過去に失敗を経験し、そこから学ぶことで現在に至る国内外の起業家によるキーノート、またパネルディスカッションが予定されています。

例えば、ソーシャルニュースサイト「Digg」の共同創業者であるJay Adelson氏による「嵐を乗り切る方法はあるのか?2度の経済危機で2度の失敗から学ぶスタートアップの防衛術」。スタートアップ企業が、マクロ経済環境から来る衝撃をいかに乗り越えられるのかについて、 Equinix 社と Digg 社の実例を交えて議論していきます。

また、Cyta.jpを運営するコーチ・ユナイテッドの有安伸宏氏による「仮説検証の時間軸の失敗:2週間で検証できることに6ヶ月かける失敗」、CrowdWorksの吉田浩一郎氏は、「市場と仲間の選び方:1億の赤字と役員の離反で学んだこと」をテーマにセッションを行います。nanapi共同創業者の古川健介氏からは、「CGMサービスを作る上での失敗」が語られます。

当日は、2つのパネルディスカッションも予定されています。テーマは、「一般企業に就職してからの起業:会社員時代の失敗をどう起業に活かしてきたか」と「在学中・大学卒業直後に起業すべきか、一度就職すべきか」。既に起業している人だけでなく、起業への関心が高い学生の皆さんにも役立つ内容になりそうです。

失敗を恐れないマインドを持つ起業家による、かなり濃い1日になることが期待されるFailCon Japan。参加を希望する方は、Peatixでチケットの購入をどうぞ。

 

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ものづくりにもクラウドソーシングの流れーークラウドワークスが「メイカーズワークス」開始

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本誌取材に対して今年度の年間流通額が20億円規模に到達する見込みと話してくれたクラウドワークスだが、彼らが次に攻めるのは製造業だった。 クラウドワークスは6月2日、リアルなものづくり関連の企画、設計、検証、販売などに関する仕事と人材をマッチングさせるクラウドソーシング「メイカーズワークス」を公開した。対象となるのは発注側として製造業や建築業の事業者、受注側としてプロダクトデザイナーやCAD設計者な…

本誌取材に対して今年度の年間流通額が20億円規模に到達する見込みと話してくれたクラウドワークスだが、彼らが次に攻めるのは製造業だった。

クラウドソーシングでモノづくり「メイカーズワークス」【クラウドワークス】

クラウドワークスは6月2日、リアルなものづくり関連の企画、設計、検証、販売などに関する仕事と人材をマッチングさせるクラウドソーシング「メイカーズワークス」を公開した。対象となるのは発注側として製造業や建築業の事業者、受注側としてプロダクトデザイナーやCAD設計者などの技術者で、公開時点で試作品製造や金型試作などの製造に関する受発注は準備中となっている。

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今後は、3Dプリントサービス事業者やEMS(Electronics Manufacturing Service)などの施設事業者と連携し、メイカーズワークスで試作・量産段階になった製品を製造プロセスに移行させるような、ものづくり全体を支援するサービス環境の整備を進めるとしている。なお、クラウドワークスはこれにより月間数億円規模の流通額増加を見込む。

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本誌でもDMMおよびnomadと協力して新しい時代のものづくり関連のニュースを配信しているが、この分野は分類も難しく、携わる事業者、人、工程も大変複雑だということが分かってきた。

クラウドソーシングで適切にマッチングさせるにはひとつひとつの仕事の最適化(標準化、仕事内容を分かりやすく属人的にしない)が大切なのだが、対してこのものづくりの世界は極めて職人的な知識や経験が必要とされる場面が多い。このような点についてはある程度運営が進んだ段階で、課題や見通しについてまた取材したいと思う。

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