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アフリカで製造・流通業向け営業管理SaaS「SENRI」運営、SBIインベストメントから2億円を調達——ケニア・ナイジェリアでの体制を強化

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ケニア・ナイロビなどを拠点に、アフリカ現地の製造・流通業向け営業マネジメントシステム「SENRI」を提供するアフリカインキュベーター(Afri-inc)は28日、シリーズ A ラウンドで SBI インベストメントから2億円を調達したことを明らかにした。同社にとっては、昨年9月に実施した8,000万円の調達(プレシリーズ A ラウンド相当)、2015年に実施した4,000万円(シードラウンド相当)の…

アフリカインキュベーター/SENRI のナイジェリアオフィスの皆さん
Image credit: Afri-inc

ケニア・ナイロビなどを拠点に、アフリカ現地の製造・流通業向け営業マネジメントシステム「SENRI」を提供するアフリカインキュベーター(Afri-inc)は28日、シリーズ A ラウンドで SBI インベストメントから2億円を調達したことを明らかにした。同社にとっては、昨年9月に実施した8,000万円の調達(プレシリーズ A ラウンド相当)、2015年に実施した4,000万円(シードラウンド相当)の調達に続くもので、累積調達金額は3億2,000万円。

アフリカインキュベーターは、JICA でアフリカのプロジェクトの立ち上げや運営を経験した後、外資系戦略コンサルティングファームでマネージャーをしていた永井健太郎氏が2015年に設立。消費財などを中心に製造・物流業企業100社ほどに SENRI を提供している。有名企業では、ホンダ、森永製菓、ロレアル、味の素 (現地法人を含む)なども SENRI の顧客だ。アフリカでは伝統的な小売店を通しての流通が主流のため、流通にかかるコストが大きく、企業にとって流通網の効果的な拡大が困難だ。SENRI では受発注をはじめとする流通プロセスを SaaS 化することで業務を効率化、20%を上回る生産性向上を実現してきた。

永井氏に昨年9月からのアップデイトを聞いたところ、サブサハラアフリカ最大の市場であるナイジェリアに進出したことが大きいようだ。

ナイジェリアの市場は、当初想定していたよりも、ひたすらデカいことがわかった。(元々の SENRI の主戦場である)ケニアの5倍以上はあるように思う。製造業は最大都市のラゴスに集中しているが、そこに拠点がある企業が SENRI を採用し、ナイジェリア全土でサービスを提供できている。メーカー1社に100人程度の営業担当者がいて、その全員が SENRI を使っている、といった規模感。(永井氏)

SENRI のナイジェリアでの利用状況
Image credit: Afri-inc

SENRI には昨年来、決済機能が強化されているが、今回の SBI インベストメントからの出資は、SENRI が持つ決済機能を中心としたフィンテックの可能性に、中長期的な展望を踏まえた上でのものと言えそうだ。銀行利用率が高くないアフリカにおいては、B2C や C2C でフィンテックを取り入れたユニーク金融市場が出来上がりつつある。これは B2B にも波及するとみられ、特に物流を担う SENRI では、ファクタリング、ビリング代行、信用スコアリングを含む貸付などのサービス展開も期待できる。

ケニアとナイジェリアでは需要も似ている。営業担当者が出先でサボっていたりすることが多く、また、小売店からオーダーが来てから商品を届けるのに時間がかりミスも多い。そういう問題を少なくすることに、SENRI が役立っている。世界的な消費財メーカーの需要にも対応できるようにし、そういった企業を着実にユーザに取り込みつつある。(永井氏)

アフリカインキュベーターでは、ケニア・ナイロビのオフィスに加え、ナイジェリアへの本格進出を機に現地子会社を設立しラゴスに拠点を開設した。現在、事業企画メンバーの採用を強化しており、今回調達した資金を使って、ケニア・ナイジェリアを中心としたアフリカでの営業・マーケティング体制の強化と、決済機能を含むサービスの機能強化を目指すとしている。

SENRI(クリックして拡大)
Image credit: Afri-inc
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アフリカで製造・流通業向け営業管理SaaS「SENRI」運営、8,000万円を資金調達——マネックスベンチャーズ、Leapfrog Ventures、ANRIから

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ケニア・ナイロビを拠点に、アフリカ現地の製造・流通業向け営業マネジメントシステム「SENRI」を提供するアフリカインキュベーター(Afri-inc)は3日、マネックスベンチャーズ、Leapfrog Ventures、ANRI から総額8,000万円を調達したことを明らかにした。調達ラウンドは明らかになっていないが、シードラウンドか、プレシリーズ A ラウンド相当とみられる。アフリカインキュベーター…

アフリカインキュベーター 創業者兼 CEO 永井健太郎氏
Image credit: Masaru Ikeda

ケニア・ナイロビを拠点に、アフリカ現地の製造・流通業向け営業マネジメントシステム「SENRI」を提供するアフリカインキュベーター(Afri-inc)は3日、マネックスベンチャーズ、Leapfrog Ventures、ANRI から総額8,000万円を調達したことを明らかにした。調達ラウンドは明らかになっていないが、シードラウンドか、プレシリーズ A ラウンド相当とみられる。アフリカインキュベーターは、2015年に森永製菓と ANRI から総額4,000万円を調達しており、今回の資金調達を受けて、これまでの外部資金調達総額は1億2,000万円に達した。

アフリカインキュベーターでは、今回調達した資金を使って、SENRI への決済機能の追加を含むサービスの強化と、現在ケニアやウガンダで提供している SENRI を、サブサハラアフリカ最大の市場であるナイジェリアに進出させる計画だ。

アフリカインキュベーターは、JICA でアフリカのプロジェクトの立ち上げや運営を経験した後、外資系戦略コンサルティングファームでマネージャーをしていた永井健太郎氏が2015年に設立。消費財などを中心に製造・物流業企業50社ほどに SENRI を提供している。日本企業では、ホンダや森永製菓(現地法人を含む)も SENRI の顧客だ。

SENRI(クリックして拡大)
Image credit: Afri-inc
SENRI
Image credit: Afri-inc

アフリカでは伝統的な小売店を通しての流通が主流のため、流通にかかるコストが大きく、企業にとって流通網の効果的な拡大が困難だ。SENRI では受発注をはじめとする流通プロセスを SaaS 化することで業務を効率化、20%を上回る生産性向上を実現してきたという。

アフリカでは人口が爆発的に増えていく中で、モノを流すネットワークを構築・把握していくことが必要。アフリカ人は、基本的には取引をする上で相手のことを信頼していないが、この問題を IT やモバイルが解決できる部分は多くあると思っている。(永井氏)

永井氏によれば、SENRI はもともと市場が小さく事業性検証がしやすいウガンダで開始し、市場規模の大きく隣接するケニアへと進出。国にかかわらず流通網効率化のニーズが高いことを実感し、多国展開を決めたという。英語のインターフェイスを備えていれば、国を跨いでのローカリゼーションはあまり必要ないことから、早期進出によりケニア、ナイジェリア、タンザニアなど主要市場でのドミナントプレーヤーの座を狙う。

この分野のサービスを提供する企業はアフリカインキュベーターだけではない。ケニアにおいては確実に、また、ナイジェリアにおいてもおそらく競合がいるようだが、永井氏は競合の存在を「そこに市場のポテンシャルがあること」として前向きに捉えている。市場は成熟しておらず、サービスのアフターケアと UX のキメの細かさで「競合よりもいいモノを作れる」と市場奪取にも自信を見せた。

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