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Ant Financial(螞蟻金融)が韓国のKakao Payに2億ドルを出資、Alipay(支付宝)とシステムを連携へ

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中国の eコマース大手 Alibaba(阿里巴巴)の金融関連会社 Ant Financial(螞蟻金融)は本日(2月21日)、韓国の Kakao Pay に2億米ドルを出資すると発表した。Kakao Pay はモバイルメッセージングプラットフォーム大手 Kakao Talk の親会社 Kakao Corp のモバイル金融子会社として、近く発足が予定されている。 4,800万人を超えるユーザを擁して…

Image credit: Kakao, Ant Financial(螞蟻金融)

中国の eコマース大手 Alibaba(阿里巴巴)の金融関連会社 Ant Financial(螞蟻金融)は本日(2月21日)、韓国の Kakao Pay に2億米ドルを出資すると発表した。Kakao Pay はモバイルメッセージングプラットフォーム大手 Kakao Talk の親会社 Kakao Corp のモバイル金融子会社として、近く発足が予定されている。

4,800万人を超えるユーザを擁しているという Kakao は昨年、モバイル決済機能 Kakao Pay をローンチした。このプラットフォームは1,400万人の登録ユーザを獲得し、単なる決済取引から料金支払い、送金、登録ユーザの管理など、革新的で便利なモバイル金融サービスを提供する企業へと徐々に進化してきた。

Kakao の役員会は1月、Kakao Pay という金融サービスブランドで別会社を立ち上げる方針を定め、暫定的な社名を Kakao Pay Corp とした。現在 Kakao のフィンテック部門を率いる Young-Joon Ryu(류영준)氏が新会社のトップとなる予定だ。

本案件により、Ant Financial(中国で4億5,000万のユーザを誇る、全国で利用可能なモバイル決済ツール Alipay=支付宝の運営企業)は、Kakao Pay を通じて韓国でさまざまなデジタル金融サービスを提供していくことになる。新会社は Alipay が持つ3万4,000の店舗を Kakao Pay のシステムに統合することで、オンラインとオフラインの顧客を増加させ、店側にもさらに多くの顧客ベースをもたらせると声明で述べられている。

今回の提携案件は両社にとってウィンウィンの協力関係となる。Kakao Pay は Alipay が持つ既存のオンライン・オフラインのリソースや技術サポートにアクセスできるようになり、Alipay の方は Kakao の巨大なユーザベースを活用して韓国市場に参入できるからだ。

Ant Financial は中国国内でモバイル購入の変革をリードしている一方で、現地プレーヤーとの提携を通して積極的に国外展開も進めている。Alipay はオンライン・オフラインを問わず日本韓国欧州で幅広くサポートされるようになった。

Alibaba が国外進出を図るために用いているもう1つの手段は、投資だ。同社はフィリピンの電話会社 Globe Telecom の決済サービス部門である Mynt に金額は非公表ながら投資をすると発表した。昨年にはタイのサードパーティー決済企業 Ascend Money に20%の持株分、2015年にはインドの PayTM にそれぞれ出資している。

中国で最初にブームになったサービスであるため、オンラインであれ国外旅行であれ、国外進出を図る際に Alipay による国外決済が中国人ユーザによってなされるのは当然のことである。同社によると、韓国を旅行する中国人は Alipay で幅広い決済を利用することができ、Kakao Pay のユーザも、Ant Financial が広げる世界的拠点で多くのデジタル金融サービスを使えるようになるという。

一方、Naver Pay (韓国の検索最大手が運営)や Samsung Pay、小売大手の Lotte Group が運営する L Pay といったライバルとの競争に直面している Kakao Pay にとっても、今回の提携はメリットがある。

Ant Financial International の社長である Douglas Feagin 氏は次のように話している。

グローバル展開している Ant Financial にとって、韓国は重要な市場です。韓国市場では革新的なサービスやモバイル決済の事業機会を数多く目にしています。業界をリードする Kakao のモバイルプラットフォームサービスと巨大な顧客ベースを考慮すると、韓国の顧客にエキサイティングで革新的な製品を提供するために、Ant Financial が持つ幅広いデジタル決済体験とテクノロジー主導の金融サービスをこの国にもたらすことができると信じています。

【via Technode】 @technodechina

【原文】

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まるで「Pokémon Go」——旧正月を前に、街で赤い封筒を見つけ現金がもらえるARゲームが中国で大人気

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何もしないのにお金をくれる無料ゲーム? 中国で多くの人々がスマートフォンで始めたのは、少し不思議なものだ。 ユーザが今いる場所に応じてマンガのような地図が表示される点、近くにあるアイテムをつかみとれる点、獲ろうする宝物に向けるとスマートフォンのカメラがファインダーになる AR(拡張現実)モードなど、そのゲームは非常に Pokémon Go に似ている。手にはいる現金は、中国で伝統的に現金を贈る際に…

何もしないのにお金をくれる無料ゲーム? 中国で多くの人々がスマートフォンで始めたのは、少し不思議なものだ。

ユーザが今いる場所に応じてマンガのような地図が表示される点、近くにあるアイテムをつかみとれる点、獲ろうする宝物に向けるとスマートフォンのカメラがファインダーになる AR(拡張現実)モードなど、そのゲームは非常に Pokémon Go に似ている。手にはいる現金は、中国で伝統的に現金を贈る際に使う赤い封筒「Hongbao(紅包)」で表示される。

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Photo credit: Tech in Asia

これはすべて、中国で最も人気のあるモバイル決済アプリ Alipay(支付宝)の中で起きていることだ。Alipay には現在、ユーザが4.5億人がいる。自分より若い家族のメンバーに現金の詰まった紅包を贈る旧正月を前に、Alipay にこのお祝い機能が追加された。

Alipay 担当者が Tech in Asia に語ったところでは、このゲームは Alipay の中で恒久的な機能になるようだ。

ゲームを試す

筆者が週末にアプリを試しみたところ、Alipay のユーザが置いた紅包を、自分から数ブロックの中で数百枚見つけることができた。それぞれの紅包には、ユーザネーム、場所、どこで見つけるかについてユーザからの手がかりが付されている。現金を見つけるには、正確にその場所に向かう必要がある。Pokémon Go のように歩いたりバスに乗ってスワイプすると、現金を手に入れることはできない。

alipay-game-pokemon-go-with-money-screenshot-2
Photo credit: Tech in Asia

手がかりが簡単で、筆者から一番近くにあった紅包は百貨店の4階にあった。そこでは意欲的な店舗のオーナーが、ゲームを使って人々を呼び込んでいた。この機能に翻弄されていた他の人々に習って、筆者もそのオーナーのスマートフォンに表示された特別なコードを iPhone でスキャンさせてもらうと、数セントを手に入れることができた。見つけた現金は、筆者の Alipay 口座に貯められた。

中国では人々が日常的に Alipay やその最大のライバルである WeChat(微信)をレストラン・スーパーマーケット・光熱費の支払、友人や家族への送金に使っており、世界のどこよりも早いスピードでモバイル決済がメインストリームになった。Apple Pay も利用可能だ。

オンラインショッピングの巨人 Alibaba(阿里巴巴)からスピンオフした Alipay は2016年11月、1日で10億トランザクションの最大取扱件数を記録した。

【via Tech in Asia】 @TechinAsia

【原文】

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Alibaba(阿里巴巴)がロボティクス、AI、VR、ARの各分野における次のステップを発表

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Alibaba(阿里巴巴)は、e コマースを専門とする一企業から独自の経済組織へと成長を遂げた。Alibaba の独身の日(Single’s Day)のイベントである Tmall Global ショッピングデー(天猫環球購物節)には、1日で1,207億人民元(178億米ドル)もの売上を記録した。同社はこの他、今後展開予定の興味深いプランも発表している。 ユーザの日常生活をよりスマートにすべく、ロボ…

Image Credit: TechNode
Image Credit: TechNode

Alibaba(阿里巴巴)は、e コマースを専門とする一企業から独自の経済組織へと成長を遂げた。Alibaba の独身の日(Single’s Day)のイベントである Tmall Global ショッピングデー(天猫環球購物節)には、1日で1,207億人民元(178億米ドル)もの売上を記録した。同社はこの他、今後展開予定の興味深いプランも発表している。

ユーザの日常生活をよりスマートにすべく、ロボティクス、AI(人工知能)、 AR(拡張現実)、VR(バーチャルリアリティ)の各分野が、e コマース、ロジスティクス、サービス業、金融といった部門で採用される。

IoT 向けに開発されたクラウドベースのデータおよびサービス志向のオペレーティングシステム(OS)YunOS が、スマートフォン、ウェアラブル、インターネット自動車、ロボット、家庭用スマート機器など、広範囲におよぶスマートデバイスに搭載される。

YunOS は、スマートフォンの中国国内出荷で14%のシェアを占めると予想されており、Apple iOS に次いで市場で2番目に規模の大きい OS になると見られている。Alibaba は、Meizu(美図)、XiaoLaJiao(小辣椒)、Doov など YunOS を搭載したスマートフォンの総出荷台数を1億台以上に増やしたいと望んでいる。

同社が e コマースの限界にどのようにして挑んでいくのか、独身の日の同社イベントで紹介されたハイライトを以下にいくつか紹介しよう。

VR+e コマース

Alibaba’s Buy+ demo using HTC Vive
HTC Viveを使用したAlibabaの「Buy+」デモ
Image Credit: TechNode

Alibaba と HTC は、HTC を搭載した VR 対応の最新スマートフォン上で、Alibaba の新たな「Buy+」モバイル VR チャンネルのデモを共同で行った。Alibaba は Macy’s、Target、Costco と協力し、顧客が海外商品を購入する際に「Buy+」VR 体験を楽しめるようにしている。ユーザはどこで買い物するかを選択することが可能で、東京、ニューヨークの Macy’s、あるいはニュージーランドの農園で商品を購入できる。

AI+決済

A user pays for a cup of coffee using Alipay’s facial recognition.
Alipay の顔認識機能でコーヒーを買うユーザ
Image Credit: TechNode

Alipay は将来、決済処理に顔認識機能を導入するかもしれない。注文処理を実行する時に Alipay(支付宝)アカウントにログインする際、ユーザの ID をフェイススキャンで確認するのだ。Alibaba は、顔認識機能を活用した決済処理が将来技術的に可能になることを示している。9月、Alibaba の系列会社である Ant Financial(螞蟻金融)が、アメリカ拠点の Eyeprint ID 用バイオメトリクスプラットフォームを製造する EyeVerify を買収している。

ロボティクス+サービス

Powered by YunOs, Pepper will scan passengers ID card and print their boarding pass.
YunOs を搭載した Pepper は搭乗客のIDカードをスキャンし搭乗券を発行する
Image Credit: TechNode

中国で、飛行機の利用客をヒト型ロボット Pepper が出迎えるようになる日も近いかもしれない。YunOS が搭載された Pepper は、搭乗客の ID カードをスキャンし、搭乗券を発行する。また道案内をしたり、英語から中国語への翻訳を行ったりすることもできる。Pepper は SoftBank Robotics Holdings が生み出したロボットだ。中国本土、香港、マカオにおける同社のロボットビジネスは、SoftBank Robotics Holdings と Alibaba Group が共同設立したジョイントベンチャー Alibaba Robotics が運営している。Alibaba はロボットの AI サービスを提供し、杭州におけるロボットの開発と運用を担当している。

AR+ロジスティクス

Cainiao introduced an AR sorting system with Microsoft Hololense.
CainiaoはMicrosoft HololenseによるAR仕分けシステムを導入した
Image Credit: TechNode

Alibaba Group のロジスティクス系列会社 Cainiao(菜鳥)は、ビックデータを活用するインテリジェンスロジスティクスのプラットフォームを提供している。中国におけるロジスティクス関連の問題を解決しようと、Cainiao は倉庫やロジスティクス企業と提携した。巨大 e コマース企業である同社は、国内配送を24時間以内、国外配送を72時間以内に完了させることを目指し、AR による仕分けシステムの試験や調査を実施している。Microsoft Hololense AR ヘッドセットを用いた同ソリューションを取り入れることで、従業員は指定の棚まで最短距離で移動し荷物を手にすることができる。AR ヘッドセットはさらに、バーコードをスキャンし、商品の品質確認も行う。

ロボティクス+ロジスティクス

Alibaba’s robot will help move goods inside the warehouses
倉庫内の商品運搬役を担うAlibabaのロボット
Image Credit: TechNode

AGV(Automated Guided Vehicle、無人搬送車)は、仕分け済みの商品を載せた仕分け棚を持ち上げ、指定の場所まで運ぶ。

Cainiao は、特定商品を梱包するにあたり最も適切なサイズの紙箱を自動的に計算するアルゴリズムを開発した。このアルゴリズムを活用することで梱包材が5%から15%節約できる。

クラウド+車

Roewe RX5 is connected to Alibaba’s cloud YunOS.
コネクテッドカーのRoewe RX5はAlibabaのYunOSを搭載している
Image Credit: TechNode

Roewe RX5は初めて大量生産された YunOS 搭載車だ。車はワイヤレスでクラウドに接続し、オープンプラットフォーム上でスマートデバイスの動作が可能になる。スマートフォンのようにユーザとアプリが相互にやり取りしながら自動的に車を追跡し写真を撮影するようドローンをプログラミングすることが可能だ。音楽やエアコン操作といったオペレーションはボイスコマンドで管理できる。

【via Technode】 @technodechina

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インドのモバイル決済大手Paytm、UberやAlipay(支付宝)と提携——世界400都市で支払可能に

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これまで、インドの Uber ユーザがインド国外で配車サービスを利用するにはクレジットカードを登録しておくことが必要であった。 しかし、インドのインターネットユーザのほとんどはクレジットカードを保有していないのが現状だ。同国は3億5,000万人以上のインターネットユーザを擁しているが、クレジットカード所有者はほんの2,100万人に過ぎない。 ニュースレターの購読 注目すべき記事、世界のスタートアッ…

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これまで、インドの Uber ユーザがインド国外で配車サービスを利用するにはクレジットカードを登録しておくことが必要であった。

しかし、インドのインターネットユーザのほとんどはクレジットカードを保有していないのが現状だ。同国は3億5,000万人以上のインターネットユーザを擁しているが、クレジットカード所有者はほんの2,100万人に過ぎない。

だが今回 Paytm が Uber と提携したことにより、Paytm ウォレットのユーザは Uber が展開している400以上の都市において、Uber タクシーを利用する際にオンラインウォレットで支払うことができるようになる。

毎月800万商品を出荷するインド最大のオンライン小売 Flipkart 以外では、Paytm は現在同国最大級のデジタル決済プラットフォームである。

比較すると、Paytm は1日に200万件の決済を取り扱っており、そのほとんどはオンラインでの残高チャージだ。

Paytm の CEO で設立者の Vijay Shekhar Sharma 氏はTech in Asia に対し次のように語っている。

弊社は、年に一度、1日の決済数が10億件に達することを来年の目標にしています。
また弊社は最も安価なオンラインウォレット決済システムを目指しており、決済手数料無料を最終目的としています。

Paytm の提携は、Uber と Alipay の大規模提携の一環でもある。Alibaba グループは、Paytm に対して主要な戦略的投資を行っている。

Uber のアジアパシフィックビジネス統括の Eric Alexander 氏はこう語る。

この提携は、Uber ユーザに全世界でより快適な体験をもたらすことを目標としています。
今回の統合によって、アメリカを含む68の国と地域で利用が可能になります。

Paytm は同社ユーザの決済手数料無料の実現にも取り組んでいる。

もしそうなれば彼らは何でマネタイズする計画なのだろうか?Paytm はオンラインでの残高チャージで同社オンライン小売マーケットプレイスにユーザを引き込むことを狙っている。このマーケットプレイスにはカトラリーからアパレル、電化製品といった広範囲の商品が販売されている。

また、昨年インド政府に認可された決済バンキングライセンスにより、保険や銀行業といった新たな特定市場向けの金融サービスの展開も目指しているという。

【via Tech in Asia】 @TechinAsia

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中国で生まれた新しいオーディション番組「超級女声」——次世代のスターはインターネットから生まれる

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巨大なユーザーベースと中国のユニークなテックエコシステムが起爆剤となり、最も神聖な伝統的エンターテイメントの一つ、テレビ番組の再始動が進んでいる。 中国の長寿番組で、最も成功したリアリティテレビオーディション番組の一つである Super Girl(超級女声)はそのメインステージをオンラインに移行し、クロスメディア番組として刷新する。世界中のテレビ番組がオンライン投票やモバイルソーシャル機能を提供す…

2016 Super Girlのオンラインオーディション
2016 Super Girlのオンラインオーディション

巨大なユーザーベースと中国のユニークなテックエコシステムが起爆剤となり、最も神聖な伝統的エンターテイメントの一つ、テレビ番組の再始動が進んでいる。

中国の長寿番組で、最も成功したリアリティテレビオーディション番組の一つである Super Girl(超級女声)はそのメインステージをオンラインに移行し、クロスメディア番組として刷新する。世界中のテレビ番組がオンライン投票やモバイルソーシャル機能を提供する傍ら、Super Girl はインターネットとテレビの垣根を完全に取り除き、番組の大半は課金制ソーシャルネットワークに類似したものとなる。

この1月にスタートした2016シーズンの歌唱リアリティ番組は、制作テレビ局 Hunan Broadcasting System(湖南広播電視台)のビデオストリーミングサービスである Hunantv.com(芒果 TV)と、新モデル用にデザインされたライブビデオストリーミングアプリ Mango Live(芒果直播)を通じて8月まで放送される。

中国10都市で行われるライブストリーミングオーディションの他、オンライン初のオープンオーディションでどこからでもオーディションに参加し、ライブパフォーマンスを披露することができる。

オンラインオーディションはどこからでも応募できる.
オンラインオーディションはどこからでも応募できる.

参加者は全員、ライブストリームパフォーマンスの場として Mango Live アプリでプロフィールを作成する必要があり、マルチメディアコンテンツをシェアしてフォロワーと交流できる。アプリではリアルタイムコメント、ファン同士のチャットやバーチャルギフト/ポイント購入が可能だ。

Mango Liveアプリの参加者プロフィール
Mango Liveアプリの参加者プロフィール

視聴者はゲームタスクで獲得したり購入したりしたバーチャルポイントを参加者に付与することができる。Tencent(騰訊)とAlibaba(阿里巴巴)の各モバイル決済ソリューションであるWeChat Payment(微信支付)とAlipay(支付宝)でモバイルによる支払いが可能だ。

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事前オーディションで審査員が選んだ300人の候補者から、1ヶ月の投票期間を経て厳選された100人だけが次のステージに進める。

主催者によると、その後100人の少女たちは24時間ライブストリームされる2ヶ月のトレーニングを受ける。彼女らが Mango Live アプリ以外でもファンを獲得できるよう、主催者は Owhat(ファン専用アプリ)、Baidu Tieba(百度貼吧、オンラインファンフォーラム)、Weibo(微博、Twitter タイプの有名ソーシャルメディア)、Q-zone(Tencent による Facebook タイプのソーシャルネットワーク)、Changba(唱吧、ソーシャルカラオケアプリ)と提携した。

スキルの成長とファン開拓によるコンペを通じてトップ20人の少女たちが選ばれた後、ようやくコンテストが開始しオンラインとテレビで同時生放送される。

デジタル投票の進化

2016 Super Girl の各ステージでは、オンライン投票が重要な役割を担っている。

この番組は実際、視聴者投票を採用した中国初のテレビ番組の一つであった。2004年のファーストシーズンでは、当時世界で行われていたテレビ番組と同様に SMS を通じてオーディエンスが投票し、通信業者は視聴者による数百万件の SMS 投票で驚くべき金額の収益を得た。

運営するテレビ局は、Super Girl のファーストシーズン優勝者 Chris Lee(李宇春)がプロの審査員にはあまり受けなかったにもかかわらず、オーディエンスの心をとらえ、今なお中国を代表するポップスターであることを誇りに思っている。Super Girl と Happy Boy(快楽男声)の2つの代表的オーディション番組はいずれも視聴者投票を実施し、過去11年間で多くのトップポップスターを輩出している。

10年前は SMS が唯一の投票テクノロジーであったのに比べ、放送局は番組をさらに視聴者参加型にするため、現在は最新最強のオンライン手法を取り揃えている。オンライン投票により、リアルタイムランキングが可能となった。Mango Live アプリは視聴者から獲得したバーチャルポイントをもとに、参加者のランキングを決定するのだ。

革命的アーティスト開発プロセス

2016 Super Girl のもう一つの特徴は、参加者が Mango Live アプリやその他のソーシャルプラットフォームを使って最初からフォロワーを獲得できることだ。

以前は、オーディション番組の優勝者は Super Girl ファーストシーズンの年に設立されたアーティスト管理会社 Tianyu と契約(マネージメントを委託)していた。現在では、放送局のオンラインプラットフォームとその他のソーシャルメディアにおけるインタラクティブ機能により、アーティストのプロモーションは様変わりしている。

コンテスト参加者がどこまで進むかにかかわらず、多くのファンを獲得することでスターダムにのし上がることができる。先月スタートしたオーディションでは、すでに一部の少女たちが多くのフォローを獲得している。

次の中国スーパースターはテレビではなくインターネットから生まれるのか?

ウェブが視聴者の中心的存在となり、番組が増えるとともに、次の中国スーパースターは通常のテレビ番組ではなく Super Girl のような新しいインターネットフォーマットから生まれると期待されている。

最新の CNNIC(中国互連網絡信息中心)年間報告書によると、中国のオンライン動画視聴者数は中国全体のインターネットユーザの73%ほどを占める5億400万人に達し、モバイル動画視聴者数は2015年の時点で4億500万人であった。その他多くの市場と同様、中国の典型的なオンライン動画視聴者は若年層だ。2016 Super Girl 制作チームによると、参加者の50%以上は1995年以降に生まれているという。

ほぼすべてのテレビ番組がオンラインで視聴可能になったことに対し、オンライン専用コンテンツは急激に増えている。

番組やイベントを好きなだけライブストリームできるサービスに加え、過半数が潤沢な資金を持つ大手テック企業の支援を受ける中国オンライン動画ストリーミングサイトは、競合する動画ストリーミングサイトやテレビ局との差別化を図るため、オリジナル番組や独占的コンテンツのライセンスに巨額の投資を続けてきた。オンライン動画会社は、一般的なテレビ番組制作よりも多くのインタラクティブ番組や視聴者体験を創出することもできる。

動画ストリーミングサービス iQiyi.com(愛奇芸)によるディベート番組 Qi Pa Shuo(奇葩説)は、2シーズンですでに十数人のスターを生み出した。前 iQiyi チーフコンテンツオフィサー、ベテランテレビ番組プロデューサーであり同番組制作チームの一員であった Ma Dong(馬東)氏は、昨年 iQiyi を退職してさまざまな動画サイトのオンライン専門番組制作ビジネスを開始した。設立からわずか半年で、Ma 氏のスタートアップ Me We Media(米未伝媒)は最新の資金ラウンドにおいて20億元(約3億米ドル)の評価を得た。

近年、中国で人気のアマチュアシンガー/パフォーマーを発掘するオンラインインタラクティブネットワークは指折りのスターを生み出している。実際、2016 Super Girl 参加者の多くは歌唱プラットフォーム YY Music やカラオケアプリ Changba といったプラットフォームから出現している。

Hunan Broacasting System は独自のオンラインストリーミングサイト Hunantv.com を2011年にローンチした。昨年後半からオリジナル番組の制作を開始し、今年に入ってからサードパーティーコンテンツのストリーミングを始めた。2016 Super Girl の直前にローンチした Mango Live アプリもその他イベントのライブストリーミングを始めている。同社が管理する2つのオンラインサービスは2015年に外部資金調達で5億元を獲得し、本格的なオンライン動画ビジネスを確立するため再ラウンドを行うと報じられている。

【via Technode】 @technodechina

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「紅包」戦争勃発:旧正月の前週にWeChat(微信)がフォトキャンペーンを試行

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火曜日の午後4時頃、WeChat(微信)のニュースフィード記事「モーメント(朋友圈)」にピンボケの画像が出現した。ピンボケ画像をクリックすると元画像の一部が表示され、「元画像をチェックするにはWeChatのオンライン決済システムに入金して画像の持ち主に赤い封筒(紅包)を送りましょう。送信されなければ画像はピンボケのままです」というメッセージがユーザ向けに表示された。 およそ4時間後にこのキャンペー…

mickey via Flickr by Clifton
mickey via Flickr by Clifton

火曜日の午後4時頃、WeChat(微信)のニュースフィード記事「モーメント(朋友圈)」にピンボケの画像が出現した。ピンボケ画像をクリックすると元画像の一部が表示され、「元画像をチェックするにはWeChatのオンライン決済システムに入金して画像の持ち主に赤い封筒(紅包)を送りましょう。送信されなければ画像はピンボケのままです」というメッセージがユーザ向けに表示された。

火曜日に実施された「紅包」フォトキャンペーンのスクリーンショット。オリジナル写真を見るには、この赤い封筒にいくらかのお金を入れて、写真の持ち主に贈る必要がある。
火曜日に実施された「紅包」フォトキャンペーンのスクリーンショット。オリジナルの写真を見るには、この赤い封筒にいくらかのお金を入れて、写真の持ち主に贈る必要がある。

およそ4時間後にこのキャンペーンは終了した。Tencent(騰訊)のテックニュースプラットフォームによれば、このフォトキャンペーンは試験的に行っただけだという。

WeChat を所有する Tencent は、次のようにコメントしている。

ベータテストで期待通りの成果を得られたため、キャンペーンは終了しました。再度紅包フォトキャンペーンを楽しみたい方のために、旧正月の前夜にもう一度行う予定です。

デジタル版「紅包」(「幸運を運ぶお金」ともいう)は、WeChat やAlibaba(阿里巴巴)が母体のAlipay(支付宝)上などでユーザがオンライン決済システムを利用して金銭を送受できるものだ。従来、紅包というのは中国で主に旧正月の時期に贈るお年玉のようなものに使われていた。

旧正月の時期に「紅包」を利用して販売キャンペーンを行うことは過去にもあった。2015年、Tencentは CCTV(中国中央電視台)で毎年旧正月の前夜に放送される人気テレビ番組 Spring Festival Gala(春節連歓晩会)の放送中に「紅包」キャンペーンをローンチした。同番組が放送中のある時間にWeChat Shakeを利用したラッキーなユーザには金一封や電子クーポンが入った「紅包」が贈られた。その同じ年には Alipay が6億元(約9,100万米ドル)を「お年玉」としてユーザに現金または電子クーポンで贈った。

この「紅包」は競合する大手テック企業2社の争点となっており、どちらもユーザをライバル社の決済システムから引き離そうとしている。昨日Tencentがローンチしたような「紅包」キャンペーンを行うことで、ユーザを自社の決済システムに呼び込むことができ、話題作りにもなる。

Alexis Bonhomme 氏は、日本で正月の風物詩となっている福袋について言及した。

このキャンペーンは日本の福袋に少し似ています。自分にとって未知のものにお金を払うのです。

同氏は Groupon Tencent China を退社後、世界中のブランドや代理店向けのソーシャルCRMを提供しているデジタル・テック系企業 Curiosity China のゼネラルマネージャーを務めている。

WeChatには6億5,000万ものアクティブユーザがいます。その80%がWeChatの決済システムを利用すると想像してみてください。Tencent にとっては重要な資産になります。Alipay と競合するならなおさらのことです。

Tencent のテックニュースサイトによれば、中国の旧正月前夜にローンチ予定の「紅包」はさらに楽しいインタラクティブ型になるという。同社はユーザに対し、「数億元を逃さぬように」WeChat を最新バージョンにアップグレードすることを勧めている。

春節が近づくにつれ、Alibabaなどの大手テック企業らがどのように対抗し独自のキャンペーンをローンチするかに注目だ。今年の春節、「紅包」戦争の火ぶたが切って落とされたのだ。

【via Technode】 @technodechina

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POSレジアプリ「Airレジ」、4億人以上の会員を持つ中国の決済アプリ「Alipay(支付宝)」と提携

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リクルートライフスタイルが提供するPOSレジアプリ「Airレジ」が、決済事業を手がけるベリトランスと、中国の決済アプリ「Alipay(支付宝)」との提携を発表した。 「Alipay(支付宝)」は、2004年に立ち上がり、4億人以上の会員を持つ中国最大級の決済アプリ。中国モバイル決済市場の80%以上のマーケットシェアを持っており、一日の平均取扱件数は1.2億件を超えている他、取り扱いの半数はモバイル…

airregi

リクルートライフスタイルが提供するPOSレジアプリ「Airレジ」が、決済事業を手がけるベリトランスと、中国の決済アプリ「Alipay(支付宝)」との提携を発表した

「Alipay(支付宝)」は、2004年に立ち上がり、4億人以上の会員を持つ中国最大級の決済アプリ。中国モバイル決済市場の80%以上のマーケットシェアを持っており、一日の平均取扱件数は1.2億件を超えている他、取り扱いの半数はモバイルから行われているという。

関連記事

この提携により、AlipayのQRコードをAirレジにかざすことで決済可能になるモバイルペイメントサービスの提供を、年内に開始することを目指している。

今回の提携は年々増加している中国からの訪日客を対象とすることを視野に入れており、サービス開始時はビックカメラ、パルコ等の店舗で試験的に導入される予定だ。

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Alibaba(阿里巴巴)がイスラエルのQRコード作成スタートアップVisualeadへ出資

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Alibaba(阿里巴巴)はクールなQRコードをユーザが作成できるサービスを提供するイスラエルのスタートアップVisualead(視覚碼)に対し、シリーズBラウンドの出資を行うと発表した。Alibabaによる出資の規模は明らかにされていないが、CrunchBaseによれば、Visualeadが以前調達した金額は240万米ドルだったという。 <関連記事> ニュースレターの購読 注目すべき記事、世界の…

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Alibaba(阿里巴巴)はクールなQRコードをユーザが作成できるサービスを提供するイスラエルのスタートアップVisualead(視覚碼)に対し、シリーズBラウンドの出資を行うと発表した。Alibabaによる出資の規模は明らかにされていないが、CrunchBaseによれば、Visualeadが以前調達した金額は240万米ドルだったという。

<関連記事>

Visualead のサービスを使うと従来の白黒のものでなく、背景に馴染みやすいQRコードを作成することができる。同社のウェブサービスを利用してユーザが画像をアップロードし、URLを入力することでその画像に組み込まれた形でQRコードが生成される。作成するQRコードの数に応じて複数の料金プランから選択することができる。

Visualead の中国参入は今回が初めてではない。2014年5月には、同社は中国のFacebookとも言われ一時ブームとなったRenren(人人)とも提携しており、また上海に事務所を構え数名の中国人スタッフが在籍している。さらに同社ウェブサイトには会社ロゴが英語と中国語で表示されていることからみても、ターゲットとしているマーケットがどこなのか一目瞭然だろう。

Visualead のリリースによれば、Alibabaは同社が提供するTaobao(淘宝)やTmall(天猫)の出店者のマーケティング戦略にVisualeadを組み込めるようサポートするという。この中国のeコマース最大手であるAlibabaでは、荷物の追跡やマーケティング活動などあらゆる目的のために事業者がQRコードを生成できるMashangtao(碼上淘) という独自のQRコード事業も行っている。

AlibabaグループのMashangtao技術サービス部長 Zhang Kuo(張闊)氏は声明で次のように述べた。

Visualeadの主要サービスであるビジュアルQRコードの技術は、私たちのモバイルマーケティング戦略に貢献するとともに、私たちが中国においてO2Oブームを活用する力を高めてくれるでしょう。

Alibaba はこれまで2年間にわたり、多くの海外スタートアップに出資をしてきた。出資したいくつかの案件には、一般の人たちが気付くような成果が全く出ていないものがある。他の案件はもっと規模の大きなコラボレーションのようだ。AlibabaがQuixeyに出資すると、Mountain View に拠点を置く同スタートアップの初期のアプリ内検索技術は、Alibabaのモバイル用OS、Yun OS(阿里雲OS)に搭載された。AlibabaはQuixeyが上手く製品の調整ができるよう、実際には、傘下のUCWebやYouku(優酷)など多くの企業のテストベッドを大量に提供している。

この出資はまだ発表されたばかりだが、この時点で同様の道をたどりそうだ。中国のインターネット大手は、モバイル機器を利用したマーケティングや決済行動を店頭でショッピングする行動につなげるO2O技術に対し、積極的に出資している。Alibabaは中国ではeコマースやオンライン決済分野で主導的な役割を果たしている。Alibabaの最近の発表によると、同社のサードパーティーが運営する決済サービスAlipayの取引の54%はモバイル機器を利用したものだった。同社はAlipayのモバイルアプリAlipay Wallet(支付宝銭包)を利用しての店頭決済を促進するため、定期的にインセンティブを提供している。

しかし、Alibabaは中国のeコマース分野で優位に立ちながらも、手強いTencent(騰訊)、Baidu(百度)やWanda(万達)などの脅威に直面している。前者のインターネット大手2社は、小売店舗とオンラインショップを1つにすることに拘った合弁事業を不動産系コングロマリットと立ち上げている。3社がどのように事業を行うか詳細はまだ不明だが、Tencentのソーシャルネットワークでの優位性やeコマースに対する熱い思いは、AlibabaのAlipay Walletに対する熱い思いとも重なりそうだ。AlibabaはVisualeadのような企業に出資することでベンダーとのつながりを維持することができ、またそれが顧客離れを食い止めることにもつながっている。

ちなみに、AlibabaによるVisualeadとの取引は、同社にとってはイスラエル企業に対する初めての資本参加となる(参考までに、QuixeyやTangoの設立者はイスラエルとつながりをもっている)。しかし中国の出資者たちは、現在、周りに同調してイスラエルに対して強気にふるまっているだけである。Wall Street Journal9月号の記事によると、Lenovo(連想)、Ping An Ventures(平安創新)およびYongjin group(涌金集団)はそれぞれイスラエル企業に限定してベンチャーファンドを設立した。

【via Tech in Asia】 @TechinAsia

【原文】

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決済サービスからオンライン金融のパイオニアへ:Alipay(支付宝)のたどった10年を振り返る

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10年前の今日、Alibaba(阿里巴巴)はAlipay(支付宝)というオンライン決済・エスクローサービスを設立した。オンラインショッピングに対する中国の消費者の懸念に対処するためのもので、同社のTaobao(淘宝)オンラインマーケットプレイスを設立して18ヶ月後のことだった。今ではAlipayの決済サービスは、Ant Financial Services Group(螞蟻金融服務集団)傘下にある…

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10年前の今日、Alibaba(阿里巴巴)はAlipay(支付宝)というオンライン決済・エスクローサービスを設立した。オンラインショッピングに対する中国の消費者の懸念に対処するためのもので、同社のTaobao(淘宝)オンラインマーケットプレイスを設立して18ヶ月後のことだった。今ではAlipayの決済サービスは、Ant Financial Services Group(螞蟻金融服務集団)傘下にある多くのインターネットをベースとする金融サービスの1つにすぎない。

Alipayのエスクローサービスでは、Taobaoで注文した商品が届いたことを消費者が確認するか、消費者が確認作業を煩わしいという場合には商品発送後10日までは決済を保留する(通常、中国で発送される荷物は10日以内に配送される)。

AlipayはAlibabaのオンラインマーケットプレイスでの取引だけでなく、サードパーティーのサービスも支援している。Alibabaのリテールマーケットプレイス(Taobao、Tmall=天猫、Juhuasuan=衆画算)で処理される決済はAlibaba全売上の80%ほどをもたらしているが、2013年におけるAlipayの決済ボリュームの38%しか占めていない。もちろん、Alibabaのリテールマーケットプレイスで行われる全ての決済がAlipay経由でなされるわけではない。2014年、約22%の取引はAlipay以外のものだった。

Taobaoで実際の商品の取引用に設立されたAlipayは、それでも様々な機能を持つようになった。料金支払い、送金、公共料金支払い、クレジットカード支払いなどだ。QRコード、音声、指紋認証などの決済手段もサポートしている。

Alipay.comが2004年12月30日にローンチされて以降、同サービスは中国のインターネットユーザ(中国には6億3200万人のインターネットユーザがいた。2014年6月時点、CNNICによる)の半分である3億人のユーザを獲得した。200以上の提携金融機関とともにAlipayは毎日8000万件の取引を扱っている。今年10月には、モバイルでの取引が全体の50%を超えた。

Alipay Wallet(支付宝銭包)

Alipay Walletという本格的なモバイルアプリはAlipayのモバイル版から進化したもので、2013年11月に独立したブランドとなった。パソコン上のAlipayサービスとは異なり、Alipay Walletには現地ライフスタイルサービスのチャンネルと「サービスウィンドウ」がある。このライフスタイルチャンネルを使って、ユーザはデジタル会員カード、旅行商品、映画チケットを購入できるほか、提携企業のタクシー予約もできる。一方、サービスウィンドウは企業がお得な情報を送ったり加入者にコンテンツを販促したりするためのものである。

同アプリには今年10月時点で1億9000万の年間アクティブユーザがいた(最近12ヶ月間で2回以上の決済もしくは送金をした人が対象)。

Alipay Walletは昨年からオフライン事業も積極的に拡張した。現在、タクシー公共交通機関への支払いが可能で、自動販売機やコンビニエンスストア、デパート、薬局、病院、駐車場などでも利用できる。

3ヶ月前、Alipay Walletは60以上のAPIを発表し、サードパーティーのソフトウェアデベロッパーに対して、Alipay Wallet対応アプリやサービスの開発を促し、自社のモバイルアプリへの技術の一本化を推進した。

グローバル展開

Alipayは今年、世界的な展開を加速させている。香港、台湾やその他の地域では従来型ショップで利用できる。中国の消費者は韓国日本アメリカでの買い物にAlipayを使用でき、ヨーロッパで買い物をした後には、税金の還付金の受け取りにも利用できる。

先週Alipayは、マカオ、タイ、シンガポール、韓国での現地交通機関の決済をサポートすると発表した。Alipayオーストラリアについては先月発表された。

もはやAlibabaではない

Alipayが属するビジネス部門は2011年にAlibabaから独立して別会社となり、現在はAlibabaの会長Jack Ma(馬雲)氏と共同出資者が大半の株式を所有している。これは、「国内の中国資本の」法人に対してのみ営業許可証の申請を承認するといった中国の中央銀行による規制へ対応策だとAlibabaは主張した。Alibabaに対し40%の株式を所有するYahoo!は、彼らから資本移転についての通告がなかったとして、その動向に不満をあらわにした。

Alibabaは現在、Alipayに決済処理の年間手数料を払うと同時に、AlipayはAlibabaにロイヤルティ料とソフトウェア技術料を毎年支払っている。2014年度、AlibabaはAlipayに3億7800万米ドルを支払い、その後で2億8400万米ドルの払い戻しを受けた。

Jack Ma氏は先月、Alipayを中国本土で上場させる意向を表明している。

Ant Financial Services Group(螞蟻金融服務集団)

スピンオフされた企業は当初、Small and Micro Financial Services Company(小微金融服務有限公司)と呼ばれ、この10月にAnt Financial Services Groupに名前が変わった。

Alipayのほかに、このグループは少額ローン事業を展開しており(2010年開始)、現在は「マイクロオンラインローン」と呼ばれ、Taobaoの小売店に信用供与を行っている。ローンは小売店の販売実績や顧客からの評価などの履歴に基づいて実施され、Alibabaはこれを追跡することができる。

Alipayユーザ向けに2013年6月にローンチされた投資信託のYu’ebao(余額宝)は、昨年の中国金融市場の最も重要な出来事の1つと考えられている。従来の金融機関と違い書類などの提出が必要なく、Alipayのページを開きお金を入金するだけでよく、投資信託の購入をずっと簡単にした。Alibabaが過半数の所有権を持つ投資信託会社がこの投資信託を運営している。Alipayによるとローンチから1年間で1億人のユーザが5741億元(920億米ドル)分のYu’ebao投資信託を購入した。

今年4月には第三金融機関が保険から少額ローンまで、個人向けから中小企業向けまでのYu’ebaoのようなオンライン商品をローンチするためのプラットフォームであるZhao Cai Bao(招財宝)をローンチした。

Ant FinancialはAlibabaのマーケットプレイスが集めた購入やユーザデータを活用して信用判定システムを構築中である。これはAnt Financial自身を含む金融機関が信用判断を行うのに役立つと期待されている。

Ant Financial Services Groupは9月にMYbank(浙江網商銀行)というプライベートバンクを設立するための行政許可を受けた。

【via Technode】 @technodechina
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なんと!Alibaba(阿里巴巴)がTaobao(淘宝)とAlipay(支付宝)をオーストラリアの販売店向けに展開

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Alibaba(阿里巴巴)は本日、オーストラリアの販売店が中国の顧客に商品を販売できるようなチャネルとして、中国最大のオンライン決済システムAlipay(支付宝)とオンラインマーケットプレイスTaobao(淘宝)を正式にローンチしたと発表した。 Taobaoのオーストラリアチャネルは食品と農産物輸入品の販売にフォーカスされる予定だ。「食の安全に対する関心が高まり、可処分所得が増えるにつれて、中国の…

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Alibaba(阿里巴巴)は本日、オーストラリアの販売店が中国の顧客に商品を販売できるようなチャネルとして、中国最大のオンライン決済システムAlipay(支付宝)とオンラインマーケットプレイスTaobao(淘宝)を正式にローンチしたと発表した。

Taobaoのオーストラリアチャネルは食品と農産物輸入品の販売にフォーカスされる予定だ。「食の安全に対する関心が高まり、可処分所得が増えるにつれて、中国の消費者は国外から健康で安全な食品や飲料を購入したいと思うようになっています」とプレスリリースはその意図を伝えている。これらの製品はメルボルンを拠点とするZoyu Digitalから調達される。

Alibabaによると、AlipayオーストラリアはPaybangというジョイントベンチャーのパートナー企業と協力して、「引き続き、中国で急増する消費者をターゲットに定め、両国間のクロスボーダー取引を促進している地元企業のために努力していく」という。

中国とオーストラリアは今週初め、何十億ドルもの経済効果のある自由貿易協定に調印した。これにより中国本土に輸出されるオーストラリア農産物の関税が撤廃される。ただし、この協定は2015年まで発効することはない。

メディアのレポートの内容とは対照的に、Alibabaはオーストラリア消費者が買い物できるようローカライズされたTaobaoやAlipayのローンチについては言及しなかった。ただAlibabaによると、同社はオーストラリア郵便公社と協力してAlipay購入カードを4,400の郵便局で販売する予定のため、オーストラリア消費者はTmall(天猫)やTaobaoで商品の購入ができる。

【原文】

【via Tech in Asia】 @TechinAsia

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