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アルがクリエイターギフト「HelloMasterPiece(ハロマス)」公開、クリエイターエコノミーをさらに加速へ

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ニュースサマリ:漫画発見アプリ「アル」や、クリエイターソーシャル「00:00 Studio」、デジタルフリマの「elu」などを展開するアルは1月21日、クリエイターギフトサービス「HelloMasterPiece(ハローマスターピース/ハロマス)」を公開している。ハロマスはコンテンツ制作を手がけるクリエイターが作るギフトを贈ることのできるデジタルコンテンツのECサービス。ユーザーのリクエストに応じ…

ニュースサマリ:漫画発見アプリ「アル」や、クリエイターソーシャル「00:00 Studio」、デジタルフリマの「elu」などを展開するアルは1月21日、クリエイターギフトサービス「HelloMasterPiece(ハローマスターピース/ハロマス)」を公開している。ハロマスはコンテンツ制作を手がけるクリエイターが作るギフトを贈ることのできるデジタルコンテンツのECサービス。ユーザーのリクエストに応じて、クリエイターがオリジナルのコンテンツを作成してくれる。

例えば似顔絵や書、音楽、ソーシャルメディアに利用するアイコン画像などを誕生日や何かの記念日などに贈るシーンを想定している。マーケットプレイス型で、登録するクリエイターは依頼された作品を制作するが、紹介ページの情報やユーザーとのやり取りなどについては、サービス側で用意しているコンシェルジュが請け負う。運営費や月額費用などは不要で、売上に対する手数料が必要になる。商品の著作権はすべてクリエイターに帰属し、二次創作などの利用については各作品にて決められたガイドラインに沿うことになる。公開初日、現時点で30件ほどのクリエイターが登録されているようだ。

話題のポイント:現在開催しているBRIDGE Tokyoに合わせてくれた・・・わけではないのですが、アルが新サービスを公表しました。デジタルフリマの「elu」により目的を持たせたもの、というイメージでしょうか。eluは昨年8月に好発進を伝えています。

デジタルコンテンツの売買については、やはり今、大いに盛り上がり(やや加熱しすぎですが)を見せているNFT市場があります。

最大手となった(しかも創業は2017年)OpenSeaの流通総額は、昨年8月に一気に34億ドル(現在のレートで3800億円規模)に跳ね上がり、12月時点(1月1日)の流通総額(ETHベース)で42億ドルというお化けマーケットプレイスです。牽引しているのがCryptoPunksやBored Ape Yacht Club(BAYC)などのコレクティブルで、BAYCは最低価格で84ETH(今日時点のETH価格で3000万円ほど)とワケがわからない取引価格になっています。この辺りについては筆者も実際に購入してみて考察をしてみました。

ではこのNFTコレクティブル、何に使うのかというとやはりコミュニケーション領域のようです。例えばBAYCは購入者だけが入れる秘密クラブみたいなのが設置されているので、Twitterのアイコンに設定することで「自分はここのメンバーです」と伝えるバッチみたいな役割を持たせることができるのですね。さらにゴルフ会員権のような機能はNFTが担保してくれるので、マーケットプレイスでトレードすることも可能になります。本当にゴルフ会員権ですね。

ハロマスの利用シーン

ハロマスの話に戻ると、現時点でサービスはNFTに対応しているわけではないので、現在は純粋なデジタルギフトとして機能します。ただ、デジタルコンテンツの用途を考えるとやはり「あのクリエイターにアイコン作ってもらった!」という感じのシーンが想像しやすいので、個人的にはコレクティブルと同様の流れに乗ったりするのかなと思ったりしています。ちなみに今日、MetaがFacebookやInstagramなどのソーシャルのプロフィール画像にNFTを導入するのではという報道も出ています。ソーシャルメディアとNFTの相性の良さが伺い知れる話題かなと。

立ち上げにあたって、アル代表の古川健介(けんすう)さんは、Facebookに次のようなポストをしていました。

「ただいま、「HelloMasterPiece(ハローマスターピース)」というサービスを作っています。とにかくここ数年、「クリエイターさんに入るお金を最大化して、予算や時間を増やしたい。そしてクリエイティブ活動を加速させたい」と思い続けて頭が変になりかけているんですが、その一つです。クリエイターエコノミー系の問題の一つって、「有名な人はよりお金を稼ぎやすい」となってる一方、「技術や能力があっても、人気がない人にはあまりまだ利がない」というのがあると思っていて・・・。

そうすると、アテンションを集めるのが大事になるので、「バズ狙い」の世の中になってる面があるとおもうんです。それはそれで悪くないんですが、そういうのが苦手な人もいるなーー、どうにかしたいなーと思っていろいろ調査して、年末年始にいろいろ試しまくって出たのが、「クリエイターの作った、世界にたった一つのギフトを贈る」という形です。

似顔絵が上手な人とかが、プレゼントとしてそれが使われたりしたら素敵な世界だなーと思って作っています。というので、現在、事前登録中ですが、もしよければ登録してみてくださいー!クリエイターの方も募集しています。思ったよりも、登録が多くてびっくりしていますが、クリエイターさんの活躍する場所を増やしまくりたいので、がんばります!」(けんすうのFacebookポストより

クリエイターエコノミーは広告・マーケティング(YouTuberなどのMCN)領域からデジタルコンテンツに広がり、さらにこのNFTの大きな潮流で新しい展望も手に入れつつあると思います。波がやってきた時に沖に出ていた人が勝つのがスタートアップです。今日、けんすうにはBRIDGE Tokyoのライブインタビューセッションに出ていただくので、ハロマスの詳しい話と彼の考えるクリエイターエコノミーについてお聞きしたいと思います。

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デジタルフリマ「elu」開始2カ月・5,000人が2,500万円売買の好発進、クリエイターエコノミーは新たな局面へ

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ニュースサマリ:デジタルデータを出品・販売できるマーケットプレイス「elu」が好調なスタートを切ったようだ。リリースから約8週間時点で出品数約6,500点、流通総額(GMV)にして約2,500万円の売買が成立した。本誌取材に運営するアル創業者の古川健介(けんすう)氏が明かしてくれた。 けんすう氏によると販売数は3,700件、出品者の数は5,000人を超えた。現在eluは招待制で、本オープンを前にし…

eluではイラストを中心としたデジタルデータが購入できる

ニュースサマリ:デジタルデータを出品・販売できるマーケットプレイス「elu」が好調なスタートを切ったようだ。リリースから約8週間時点で出品数約6,500点、流通総額(GMV)にして約2,500万円の売買が成立した。本誌取材に運営するアル創業者の古川健介(けんすう)氏が明かしてくれた。

けんすう氏によると販売数は3,700件、出品者の数は5,000人を超えた。現在eluは招待制で、本オープンを前にしている。彼からもらったデータを参考に本誌でグラフを作成したところ、5週目あたりから出品数に対してのGMVが大きく伸びていることがわかる。出品数に対する販売数か、もしくは単価が変わったことが予想される。

eluはイラストや音声、動画などのデジタルデータを固定価格で販売できるフリマサービス。JPG、PNG、MP4、MOV、MP3、WAV、PSD、AIのファイル形式に対応しており、出品者はTwitterアカウントでログインし、必要情報を入力した上でデータをアップすれば販売を開始することができる。手数料は売上に対して6.8%と振込手数料がかかる。成人コンテンツについては15%が必要になる。

モールのような商品検索ができる場所はなく、出品したユーザー本人がソーシャルメディアなどで直販する。elu公式アカウントで出品されているコンテンツの情報が確認できる。

話題のポイント:アルは漫画発見アプリ「アル」や、クリエイターソーシャル「00:00 Studio」などを通じて漫画家などのクリエイターエコノミーを底上げするプロダクトをリリースし続けています。そういう意味でeluの登場は必然というか、おそらくタイミングだけだったのだろうなと予想するわけです。

ちなみに開始8週で累計出品数6,500点という数字ですが、メルカリは2013年7月のiOSアプリリリース後5カ月で累計出品数は100万点、この時点で1日1万点が出品されていました。家電やファッションなどあらゆるカテゴリ、かつ重複(同じようなケーブルがいっぱい出品されるケース)もあるので単純な比較は無意味ですが、オリジナリティ溢れるデジタルデータに特化した動きとみると十分に手応えを感じる数字ではないかなと思います。

また、eluと同様に単純にデジタルデータを販売できるサービス、というだけであればBASEやSTORES、カラーミーショップなどのコマース系サービスであれば販売が可能です。

マンガサイトのアル

しかし前述した通り、アルはここまでずっと漫画やクリエイティブに特化したサービス展開を続けてきました。今回イラストなどを制作するクリエイターたちが一気に出品をしたことからも、クリエイティブ・コミュニティにおけるアルの認知度、信頼度の高さがわかる結果となっています。

アルがこの順番でサービスをリリースしてきたことの意味がよくわかります。

クリエイターエコノミーをめぐる動き

そしてなぜeluの動きが重要なのか。

それはここ1年ほどで活発に動き始めている世界的なクリエイター支援のトレンドがあるからです。ソーシャルメディアTikTokが今年7月に発表したクリエイターファンドは10万再生以上のクリエイターに対して総額2億ドル(約220億円)の資金を用意し、そのパフォーマンス活動を支援しています。同様にYouTubeは「YouTube Short Fund(1億ドル・110億円)」を、Facebookは10億ドル(1100億円)をこれに投じるとしています。

そもそもクリエイターエコノミーとは何を指すのでしょうか。国内でこの活動を支援するため8月に設立されたクリエイターエコノミー協会の言葉を借りると「個人の情報発信やアクションによって形成される経済圏」を指します。漫画やアニメなどのイラストレーションはもちろん、前述したTikTokやYouTubeに出演して自己表現する幅広い人たちの活動が対象です。

協会の調査によると、クリエイターエコノミーの総市場規模は約1,042億ドル(約11.4兆円・2021年5月時点)と推定されており、クリエイターであると自認している人は世界で5,000万人、少なくとも200万人以上がフルタイム以上の収入を得ているそうです。

この中にあってeluよりもかなり先行してデジタルデータを販売しているのがそう、Gumroadです。

Gumroadたちとの世界戦

インターネット老人会に所属している人であれば「ああ!確かにあった!」と思い出す衝撃的なマーケットプレイス、それがGumroadでした。デジタルデータをアップして販売できるというモデルは登場した2011年当時にはあまりにも眩しく「・・・これってデータコピーしまくりだよね?」などという声は、単なる未来が見えない愚か者の考えだったように思います。

それぐらいアグレッシブだったのです。

法人になる前、プロジェクト時代のBASEには石の画像が販売されていた

そして時を同じくして出現したのがBASEでした。そう、彼らはこのGumroadと同様、デジタルデータも最初から販売できていたのです。そう思えば今、BASEがクリエイターエコノミー協会設立メンバーにいるのも納得です。

さて、このGumroadですが落日どころか復活しています。彼らはこの記事にある通り、シリーズAラウンドで700万ドルの獲得に成功するのですが、2015年になると投資家の関心は薄れ、当時、20名ほどいた従業員の大半を解雇するハメになります。会社再建です。

しかしこの創業者のSahil Lavingiaさんは諦めません。ここからなんとか盛り返し、2020年には920万ドル(約10億円)を売り上げ、利益は100万ドルに到達しているそうです。前年が460万ドルということなので、倍成長していることになります。

現在、彼らはエクイティ型のクラウドファンディングでの増資を実施し、AngelList創業者のNaval Ravikant氏とBasecampの共同創業者Jason Fried氏から100万ドル、全体では600万ドルを調達したそうです。現在のステータスでは1月の実績として、Gumroadは2万人のクリエイターがデジタルデータを販売しています。競合にはPatreon(評価額は40億ドルのユニコーン)やTeachableなどがあります。

eluの機能面だけで考えれば初期のGumroadと変わりありませんが、前述した通り、彼らにはコンテンツを生み出すクリエイターコミュニティがしっかりとついています。けんすう氏の考えはYouTubeなどで再生回数を稼いで数千円を手にするより、作品を評価してくれる10人に1万円で販売できた方が幸せではないか、というものです。

NFT(非代替性トークン)などによるデジタルデータの価値担保については2011年当時と比較して技術も進歩しており、デジタルコンテンツの販売はまた異なるフェーズに足を踏み入れていますが、まずは彼らがはじめたクリエイターエコノミーの支援活動がどのような局面につながるのか、引き続き情報が届いたらお伝えしたいと思います。

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著作権を気にせずマンガのコマをソーシャルに投稿できる!「アル」がコマからマンガを探せる機能を今日公開

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マンガ発見アプリ「アル」は4月9日、マンガのコマをソーシャルに自由に投稿できるサービスを公開した。対象となるのは一部許諾を得ているマンガで、気に入ったコマを切り取って投稿できるほか、それを閲覧したユーザーはそのコマから該当するマンガを探すことができる。 機能が提供されるのはiOSアプリとウェブから。TwitterやFacebook、Instagramなどのソーシャル上で、自分の表現したい内容をマン…

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マンガ発見アプリ「アル」は4月9日、マンガのコマをソーシャルに自由に投稿できるサービスを公開した。対象となるのは一部許諾を得ているマンガで、気に入ったコマを切り取って投稿できるほか、それを閲覧したユーザーはそのコマから該当するマンガを探すことができる。

機能が提供されるのはiOSアプリとウェブから。TwitterやFacebook、Instagramなどのソーシャル上で、自分の表現したい内容をマンガのコマで代弁するユーザーがこれまでもいたが、いずれも著作権の問題でクリアとは言いづらかった。以前、マンガルーというサービスも同様の課題にチャレンジしている。

同社代表取締役の古川健介氏にコマ投稿の許諾について聞いたところ、出版社や編集部に協力してもらって著者に連絡し、一件ずつ許諾を取得しているという話だった。また、コマからマンガを探すという行為についてはこのようにコメントしてくれた。

「今のコンテンツの多くは、数秒で判断して、興味があるかないかを判断するようなスピード感のものが多くあります。TikTokなどは、1秒以下で切り替えていきます。そんな中で、マンガは1話を読むのはそれなりに時間がかかるものなので、並べたときに選択されなくなっているのではないかという仮説がありました。そこで興味がありそうなマンガを探す一つの手段として、コマを使っています」(古川氏)。

アルは数万件のマンガデータベースを元に、ファンが他人におすすめできるサービス。iOS版では、コマ投稿やコマの閲覧以外に購入しているマンガの履歴から新刊の通知を受けることもできる。現在同社はAndorid版の開発も進めており、数カ月以内に公開予定。また、コマ投稿の許諾範囲拡大も目指す。

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