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レジ不要、Amazonのスマート・ショッピングカート「Dash Cart」がすごいワケ

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ピックアップ:Amazon Dash Cart ニュースサマリー:米Amazonは13日、キャッシャーを必要としないスマートショッピングカート「Dash Cart」を発表した。Dash Cartは同社アプリを通しQRコードをスキャンし、専用バッグを置くことで利用を開始できる。最終的な会計・決済は、専用出口「Amazon Dash Cart Lane」を通ることでアマゾンアカウントから自動的に引き落…

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Image Cerdit : Amazon Dash Cart

ピックアップ:Amazon Dash Cart

ニュースサマリー:米Amazonは13日、キャッシャーを必要としないスマートショッピングカート「Dash Cart」を発表した。Dash Cartは同社アプリを通しQRコードをスキャンし、専用バッグを置くことで利用を開始できる。最終的な会計・決済は、専用出口「Amazon Dash Cart Lane」を通ることでアマゾンアカウントから自動的に引き落としされる仕組みだ。

話題のポイント:以前書いたレポート『Amazon Goにみる「OMO戦略」を紐解く』でも触れたように、以前からAmazonGo・WholeFoodsに引き続き新ブランドのスーパーマーケットをAmazonが模索中であったことは明らかでした。

実際に、今回発表されたスマートショッピングカート「Dash Cart」は報道されていたLAの郊外Woodlands Hillsに新設される食料雑貨店へ試験的に導入されるとされています。

一見すると、無人コンビニAmazon Goの「レジを通さずシームレスな購買体験」という観点ではあまり違いがないように思えます。例えば、Amazon Go店舗においても入り口でQRコードをスキャンし、専用レーンから出口を通るというフローなため、Dash Cartの流れとの差はありません。

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Image Cerdit : Amazon Dash Cart

しかし、店舗側に立ってみると大きな違いが見えてきます。前者は店舗内にセンサーなどのインフラ整備が絶対必要なのに比べ、Dash Cartはカートそのものがセンサーの役割を果たすことができる設計となっています。

そのため、Amazonの自社ブランドWhole Foodsでいずれ導入されることはほぼ間違いないと思います。また、Amazon Goのようにセンサーインフラの実装コストがないことからも、他施設への技術提供を進めていく可能性も高いといえます。

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Image Cerdit : Amazon Dash Cart

特に利用方法も難しくなく、バーコードをスキャンすると自身のAmazonアカウントへ商品が追加されていく仕様です。エラーがあれば、オレンジ色に点滅し教えてくれます。バーコードや、重さによって値段が変わる商品はDash Cartに付属するスクリーンで「PLU(Price Lookup)」と表示されたボタンを押せば簡単にカートへ追加することが可能です。

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Image Cerdit : Amazon Dash Cart

そもそも、アメリカの生鮮食料品店では、セルフレジが発達しており、こうしたセルフチェックアウトへの抵抗は年齢を問わず皆無と思います。また、COVID-19対策という観点においても大行列や人と接する可能性が高くなる「有人レジ」は避けるトレンドになっており、Amazonにとってはタイムリーなスマートショッピングカートの導入となりました。

さて、Whole Foodsにおいては、プライム会員なら無料で利用できる生鮮食料品のデリバリーが盛んな印象です。その際、Dash Cartがあればデリバリーの担当や商品を詰める担当はその場で全ての決済をシームレスに行える利便性が享受されることになるでしょう。また、細かいオーダーリストなどもスクリーン上で確認できるため、非常に効率が増すといえます。

Dash Cartは感覚的な「シームレスな購買体験」の利便性という面では、確かにAmazon Goと似ていると思います。しかし、本質的な価値創出は店舗という観点で違ったポイントにあると感じます。もちろん、両者が相互にポジティブに影響を与えることもあると思いますが、基本的にはお互いが別のルートで成長を遂げていくのではないでしょうか。