今年4月にサービスを開始したところ、広告を出さない状態で、サービス開始前から日本やインドネシアを中心にすでにのべ約3,000人の従業員が利用。主な取引先には、NTT 東日本、不動産管理の合同産業、インドネシアのハイパーマーケット Pondok Indah などがあり、いずれも数千人の現場従業員を擁する企業だ。
血液がん免疫測定の AI 解析プラットフォームを開発した AHEAD Medicine
同じく台湾の AHEAD Medicine は、血液がん免疫測定のためのAI解析プラットフォームを開発した。このプラットフォームは、7日から14日かかっていた血液がん検査の時間を検査の即日結果を出すまで短縮でき、結果を待つ患者とその家族や友人の心理的苦痛を減らし、貴重な治療期間を短くできる。創設者の Andrea(王毓棻)氏にはがん病歴があり、その人生経験を起業家精神に変え、現在の共同研究者には UMPC(ピッツバーグ大学医療センター)や NTU(台湾大学医学部附設医院)などがある。
「BTS にもを使ってほしい」と願う17歳の CEO が立ち上げた Dance Clout
Dance Clout CEO の Jerry Chang(張杰)氏
AppWorks Accelerator 史上、最年少創業者というの記録を打ち立てた Dance Clout CEO の Jerry Chang(張杰)氏は、ステージ上でダンスを披露し、Dance Clout のチーム紹介を始めた。Dance Cloutは、AI 技術を使ってダンサーのコミュニティを構築することを目的としている。17歳の創業者は、高校ダンスクラブ「建中熱舞(台北市立建國高級中学熱門舞踏社)」に所属し、建國高級中学科学部(理系)に在籍する高校生だ。
IoT 領域から今回のデモデイに登壇したチームも起業家精神に溢れていた。自動運転ソリューションを開発する台湾の iAuto(艾欧図科技)は、「2018-2019 ドバイ・ワールド自動運転交通チャレンジ(The Dubai World Challenge For Self-Driving Transport)」に参加し、New Startups Group で2位を獲得したほか、Taiwan Mobile(台湾大哥大)、Formosa Plastics Auto Transport(台塑汽車貨運)と共同で、5G ネットワークを組み合わせ、台湾の高齢者施設「長庚養生村」で運行される自動運転システムを開発した。これは、自動運転車の産業用・商業用アプリケーションを開発する、分野を横断した最初の事例だ。
また、Aiello の AI 音声 SaaS プラットフォームは、ホテル、ケータリング、観光などのサービス業界のバックエンド管理システムやオンラインデジタル音声サービスで利用できる。Aiello CEO の Vic 氏は、Google Home の出身で、ホテル、ケータリング、旅行サービス業界におけるスマートスピーカーの巨大な可能性を目の当たりにしたことから、起業を決意した。
WASAI Technology はチップ設計に特化し、DNA 解析に利用できる高速 AI チップを開発。医療分野出身の WASAI CEO Calvin 氏は、遺伝子とコンピューティング技術を通じて、市場で拡大する DNA シーケンシングの需要に応えたいと考えている。Calvin 氏は自らも遺伝性免疫疾患の患者であり、技術でより多くの命を救うことを望んでおり、より価値のある起業テーマだと思うと語った。
AI を授業や学習に活用したチーム
すべての学習者の効果を高めるために、教育や学習に AI を応用することは、今後の重要なトレンドであり、今回のデモデイではこれを起業のテーマに掲げたチームが多く見られた。
Dent&Co は AI を使って、Messenger、LINE、WhatsApp などの通信プラットフォームに対応したチャットボットを作成し、フォローアップ訪問、診療後の追跡、オンライン予約の自動リマインダーなどのサービスを提供。ある歯科医院では、人件費を削減しつつ、月間売上高30万ニュー台湾ドル(約107万円)増、毎月の患者流出140人減、診察キャンセル率を10%から3%に下げることに成功した。上半期には100以上の歯科医院で使用され、7万人以上にサービスを提供した。
大東南アジア圏(Greater South East Asia、GSEA=ASEAN +台湾)最大のスタートアップアクセラレータ AppWorks(之初創投)は6月4日、AppWorks Demo Day #18(第18期)を開催し、25組の AI およびブロックチェーンスタートアップが登壇した。合計1,200人の投資家や業界関係者らが集まった。 AppWorks CEO でパートナーの Jami…
Image credit: AppWorks(之初創投)
大東南アジア圏(Greater South East Asia、GSEA=ASEAN +台湾)最大のスタートアップアクセラレータ AppWorks(之初創投)は6月4日、AppWorks Demo Day #18(第18期)を開催し、25組の AI およびブロックチェーンスタートアップが登壇した。合計1,200人の投資家や業界関係者らが集まった。
AppWorks CEO でパートナーの Jamie Lin(林之晨)氏は、オープニングで挨拶をした。AppWorks では、アクセラレータプログラム第17期以降、支援対象バーティカルを AI とブロックチェーンに絞っており、今回はバーティカルを絞ってから2回目のバッチとなる。今回のバッチは、AppWorks がプログラムを開始以来9年間で最も国際的なものとなった。
今回参加した25チーム中、14チームが主に AI と IoT に関するもの、また11チームがブロックチェーンと仮想通貨に関するもので、過去9年間で最多となる18チーム(バッチ参加チーム全体の70%)が台湾域外からの参加だ。Lin 氏によれば、域外チームは、香港、シンガポール、ベトナム、マレーシア、アメリカ、カナダなどから参加。
登壇した将来のスターの中には、Google、Microsoft、Ripple、Uber、Amazon の幹部らによって設立されたスタートアップ、Y Combinator の卒業生、Forbes 30 Under 30 に選ばれた若い起業家らもいた。
Lin 氏は、今回のチームにおいては2つのトレンドがあると分析。一つは AI/IoT、ブロックチェーン/仮想通貨は急速にパラダイムシフトを起こしており、世界の多くの優秀な人々を魅了し、経験豊富な起業家がそれに関わっているということ。もう一つは、AppWorks が東南アジアなどから多くの質の高い国際的起業家チームを集め、起業家の前進を後押しし続けているということだ。
AI で 3D 制作をシンプルにする「Lucid」
Image credit: Lucid
最初に登壇したシリコンバレー発のチーム Lucid は、デュアルレンズを備えたスマートフォン用の世界初の AI ビジョンプラットフォームだ。独自開発の AI とディープイメージングテクノロジーにより、同社のソリューションはデュアルレンズ以上の能力を導き出し、ソフトウェアを通じて撮影した風景を人間の眼がするような視覚データに変換、クラウドにアップロードして AI データ演算が可能だ。
Lucid は、現在のチームのテクノロジーパートナーやビジネスパートナーには、Qualcomm、Samsung、Huawei(華為)、Oppo(欧珀)、HTC(宏達電)、Wistron(緯創)、VIA(威盛)などがいることを明らかにした。Lucid は、コンピュータビジョンと AI 専攻でスタンフォード大学博士の Adam Rowell 氏と、UC Berkeley 修士の CEO Han Jin 氏が共同で設立。デモデイでは Han Jin 氏自らがピッチした。
TechOrange の連載「厳選した5大最強スタートアップ」で、Lucid Taiwan ビジネス開発担当の Jeff Tsai(蔡承志)氏に行ったインタビューでは、Lucid はこれまでの B2B に加えて、今年から B2C アプリにも事業拡大すると語っていた。そのためのアプリである「LucidPix」は、世界初の 3D ビデオ編集アプリで、市場ではまだメジャーになっていない 3D 制作をより簡単にすることが目標。現在は、βテストが進行中だ。
2019年5月、Inmedia(独立媒体)、Stand News(立場新聞)、Citizen News(衆新聞)、Matters News などのメディアが加盟して、LikeCoin は正式ローンチ。創業者の Kin Ko(高重建)氏によれば、LikeCoin は実のところ、新しいプラットフォームというわけではない、著者の発表、読者の閲覧、両者のやりとりはプラットフォーム上に残った状態で、その文章の最後に「いいねキー」を追加するだけだ。LikeCoin はブロックチェーン技術を使って、クリエイターの収入を増やし、メディア業界に高品質なコンテンツ提供を促している。
いいね!国民の Ko 氏に、なぜ香港から台湾へ来て事業を始めるのかを尋ねたところ、台湾には自由で民主的で多様な社会があると感情的に述べた。また、台湾に入国する際の申告欄には職業の選択肢に「作家」があるものの、香港入域の際の申告欄には「作家」の選択肢が無く、「我々のような、モノを書く人は存在しないことになっている」という。
USPACE CEO 兼創業者である Allen 氏によれば、USPACE はこれまでに台北市と新北市に1,000以上の駐車スペースを確保しており、直近の18ヶ月間で累計8,000人のユーザが利用、10万件以上の取引を達成、月の成長率は400%に達したという。統計によれば、空き駐車スペースを通じて、オーナーは毎月7,200ニュー台湾ドル(約24,800円)の新たな収入が得られているそうだ。
Allen 氏はまた、USPACE の朗報を発表する場にデモデイを選んだ。同社はシードラウンド調達を完了、台湾全域の900棟あるビルと提携し新たなプロダクトをローンチする。ビルと協力し、AI を使ったナンバープレート自動認識管理システムを実装。ビルに対し、「車は出て行き、お金は入って来る」サービスを提供する。
Lin 氏はまた、デモデイで AppWorks が成長していることにも言及し、AppWorks のエコシステムが昨年、非常に素晴らしい実績を達成したとも述べた。活躍している起業家の累積人数は351人に達し、共同創業者は1,044人、従業員数は1万人を超えて10,115人となった。一年で40%増の値だ。
台湾のスタートアップアクセラレータ AppWorks(之初創投)は11月8日、第17期のデモデイを開催した。今回のバッチは、AppWorks が AI やブロックチェーンスタートアップの育成に特化するようにピボットしてから最初の回となる。 AppWorks のピボットは、市場状況や技術動向の変化に由来するものだ。AppWorks 創業パートナーの Jamie Lin(林之晨)氏はインドネシア・ジャ…
台湾のスタートアップアクセラレータ AppWorks(之初創投)は11月8日、第17期のデモデイを開催した。今回のバッチは、AppWorks が AI やブロックチェーンスタートアップの育成に特化するようにピボットしてから最初の回となる。
AppWorks のピボットは、市場状況や技術動向の変化に由来するものだ。AppWorks 創業パートナーの Jamie Lin(林之晨)氏はインドネシア・ジャカルタに活動の拠点を移し、自身の半分の時間を東南アジアの新興市場開発に費やした。彼は GSEA(Great South East Asia、大東南アジア圏)という考え方を提唱し、台湾が東南アジアの市場とのシナジーを強化すべきだとしている。
AppWorks 卒業生の EZTable(易訂)は東南アジアへの市場参入を開始し、インドネシアに本社を設立した。ドラマ制作プラットフォーム「CHOCO TV(今年8月、NAVER と LINE の Mirai Fund から1,000万米ドルが注入され、LINE TV となった)」の自社制作ドラマは東南アジアで非常に人気があり、映画やテレビエンターテイメントへの事業拡大のため、LINE と協力する。スペース探しとレンタルプラットフォームの「Pickone(挑場地)」は新たな資金調達ラウンドの後、東南アジアに市場拡大し、この地域でのスペースの取扱を始める。
有名エアロビクスダンスコーチの Eddie Pan(潘若迪)氏と彼の技術チームが設立した Fitz(愛有気)は、10年以上にわたるヒューマンーコンピューターインタラクション開発の経験を有する。アプリ「Fitz Love Aerobic」は、オンラインのライブコーチクラスを提供し、独自の AI 画像解析技術を使って生徒がどのような動作をしたか解析することができる。アプリのダウンロード数ははローンチ以降4万件に達しており、ユーザのオンライン利用率は85%、また各クラスの生徒数はリアルで提供する場合の10倍以上に達した。
Xrex(阿碼科技)
国際的なデータセキュリティ専門家である、Xrex(阿碼科技)の創業者は、Proofpoint のグローバル技術担当 VP だった Wayne Huang(黄耀文)が率いるブロックチェーンスタートアップで、仮想通貨市場が抱える3つの問題点——透明性、コンプライアンス、データセキュリティデザインに取り組んでいる。リリースした Xrex Crypto Services(XCS)は、PaaS および SaaS モデルにより、仮想通貨市場の企業や団体向けに、構築や運用サービスを提供する。機能別にモジュール化しているため、ユーザは必要に応じてさまざまな API をインストールすることが可能。
oToBrite(欧特明電子)
oToBrite(欧特明電子)は、Altek(華晶科技)、Asus(華碩)、HTC といった企業でエグゼクティブを務めた技術のベテランらにより共同設立。先進運転システム(ADAS)や自社カメラ製造工場に特化している。5年前に設立された oToBrite は、新竹サイエンスパークに本社を置き、120名の社員が勤務している。2018年、中国の新興 EV メーカー Xpeng Motors(小鵬汽車)のカメラ撮影による自動駐車システムは、oToBrite の技術を採用している。Haitec(華創車電)と共同開発した、自動車を透過して見られる AR View 機能により、テクノロジー界のオスカー賞と言われる R&D 100 Awards に入賞した。総合的な実力を持ち合わせた、台湾の AI 領域における明日の星だ。
RelaJet
RelaJet は、補聴器、ヘッドフォン、テレビ、携帯電話、スマートスピーカー、IoT デバイス向けに、多重音声の中から必要な音声だけを分離し認識するエンジンを開発している。創業者の Blue 氏自身、先天的な聴覚障害者であるため、日常のコミュニケーションの中で生じる問題をよく理解している。例えば、複数の人が同時に声を発したとき、それぞれの人の声の周波数や音量が似ていると、補聴器から聞こえる声ではどの声が誰のものかわかりにくくなり、聴覚障害者にもは問題が生じてしまう。これこそが、RelaJet を創業した理由だ。
OxygenAI
OxygenAI の創業者はタイ出身で、イギリスのオックスフォード大学と UCL(Unversity of College London)の技術学部出身。OxgenAI のチームは主にタイ市場に特化しており、AI 画像認識技術を使った行動データの認識・収集により、政府省庁、小売業、屋外広告などを支援する。例えば画像認識により、路上における赤信号の認識や、ヘルメット非着用の違反者の発見が可能にあり、交通警察の業務簡素化に貢献できる。
台湾のアクセラレータ AppWorks(之初創投)の生みの親 Jamie Lin(林之晨)氏はデモデイの冒頭、「次の世代を育てるのは、本物のインフラを作ることだ」と語った。 彼は自ら訪問した経験から、Google が AI を学習させるのに AI を使っていたり、Facebook は AI がプログラムを書くようになることでプログラマの30%の雇用を今後2年の間にカットしたりすることを語った。その…
彼は自ら訪問した経験から、Google が AI を学習させるのに AI を使っていたり、Facebook は AI がプログラムを書くようになることでプログラマの30%の雇用を今後2年の間にカットしたりすることを語った。そのような状況のもと、台湾は次世代が力を持つ方法を探すべきだと話した。新しい製品や新しいビジネスモデルは、台湾や東南アジアに新しい状況をもたらしつつある。
もう一つ印象に残った女性起業家は、学校を休学して創業した Alma 氏だ。彼女は友達と、大学キャンパス向けの出前プラットフォーム「Hojia(好食)」を創業し、昼食のために外出する学生の不便をなくし、飲食店の出前スタッフの人手不足の解消を目指している。今年9月に出身大学でサービスをローンチし、毎日の注文数は500件を突破し、月あたり売上額は107万ニュー台湾ドル(約380万円)に達しようとしている。
AppWorks 創業者の Jamie Lin 氏は、台湾の産業状況は世代転換の真っ只中にあり、台湾の E コマースは毎年15〜20%のペースで成長を続けているとし、小売業は世界のトップを走っているスピードだと話した。今回のデモデイにも多くのサービス型 E コマースが登壇したが、台湾は自らの強みを活用すべきで、加速し、そして東南アジアと連携し、新興市場のチャンスを掴むべきだ。
Lin 氏は、AppWorks がデジタルエコノミー共栄圏と密接に関係していると確信している。デジタルエコノミー共栄圏とは何か? そのためにはまず、デジタルエコノミーを理解する必要がある。デジタルエコノミーとはエコシステムであり、チェーンやサプライチェーンのようなものではない。多くのスタートアップや起業家からなるエコシステムだ。
Lin 氏は、多くの人々がデジタルエコノミーはテクノロジー産業の一つに過ぎないと言ってきたが、自身の6年間の経験を通じて、デジタルエコノミーはテクノロジー産業ではない、と言及した。デジタルエコノミーとは、テクノロジー産業と流通チャネルを組み合わせたもの、というのが彼の結論だ。テクノロジー産業の強みは人材レバレッジが高い点であり、それは一人当たり GDP を高くする可能性を示唆している。テック業界やオートメーション化された大量生産のしくみが、一人当たり GDP を押し上げることができる。
しかし、AppWorks の過去6年間のトラックレコードを振り返ってみると、同アクセラレータから生み出された最有力のスタートアップである創業家兄弟(Kuo Brothers)や 91APP などは、従業員一人が生み出す売上額で、台湾のエレクトロニクス業界の雄である TSMC(Taiwan Semiconductor Manufacturing=台積電)、MediaTek(連発)、Foxconn(鴻海/富士康)などを上回っている。これこそデジタルエコノミーの強みであり、一人当たり GDP でエレクトロニクス産業を圧倒した例だ。これからの半年で事態は逆転する。台湾の人口が減り、さらに少子化も追い打ちをかける今こそ、我々には、デジタルエコノミーのさらなる導入を見据えた、人材レバレッジが必要になるのだ。
KeylessOK の RFID Bluetooth パッチは、ホテルの部屋のカードキーのアップレードソリューションで、ホテルの入口キーをアップグレードし、簡単かつ安全にする。ホテルのハードウェアアップグレードの支援からはじめ、さらにそこから、使い勝手のいい経営環境を提供するだけでなく、宿泊客のビッグデータ分析や個人別の好みを記録する。
Mr. Living は、良い家具は必ずしも高価とは限らないと考えている。家具が高いのは、製造業者から消費者の手に届くまでに、仲介業者、卸売業者、小売店を通じているからだ。これらの仲介業者の介在は価格を上げる要因にはなるが、彼らは商品の価値を高めることはしない。そこで、インターネットによって家具を販売する方法を変え、仲介業者をスキップして消費者と製造業者を直結することで、良いデザインの家具を市場価格の5〜7割引で届け、個々人が安価で自分の好きな家具を購入できるようサポートする。