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台湾のAIスタートアップシーン、2021年上半期のトレンドを振り返る

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世界は1年以上前からパンデミックと付き合っている。ワクチン接種はすでに世界中で行われているが、コロナ禍に企業が採用した多くの劇的な変化は後戻りしようがないものだ。スタートアップも企業も、業務を効率化して新常態下で生き残るために、AI、クラウド、デジタルトランスフォーメーションにますます注目し、ビジネスのやり方を永久に変えている。 2021年上半期、台湾の AI エコシステムは、Appier(沛星互…

世界は1年以上前からパンデミックと付き合っている。ワクチン接種はすでに世界中で行われているが、コロナ禍に企業が採用した多くの劇的な変化は後戻りしようがないものだ。スタートアップも企業も、業務を効率化して新常態下で生き残るために、AI、クラウド、デジタルトランスフォーメーションにますます注目し、ビジネスのやり方を永久に変えている。

2021年上半期、台湾の AI エコシステムは、Appier(沛星互動)が日本で上場し、ユニコーンの地位を正式に獲得した初の台湾のスタートアップとなったことで大きな節目を迎えた。さらに、AIチップスタートアップ Kneron(耐能)は、年初に大手電機メーカーの HonHai(鴻海)と Winbond(華邦電子)から資金とリソースを得ており、テック大手から高効率なコンピューティング機能への需要が増し続けていることを示している。

AppWorks Accelerator(之初加速器)は、過去6ヶ月間の学びをもとに、台湾の AI エコシステムマップ2021年上半期を更新した。猛烈なスピードで進むデジタル導入に伴い、一部のアプリケーションは特定の業界に限定されなくなったため、業界横断的なソリューションやテクノロジーに分類し直しましたが、これは台湾の AI エコシステムをより反映していると考えている。

エコシステム全体の変化を確認したところ、2021年上半期の注目すべき傾向がいくつか見られた。

AI における新たな視点と機会

Hive Ventures(蜂行資本)が2021年第1四半期に発表した台湾企業向けの AI レポートによると、25%の企業が比較的成熟した AI アプリケーションを組織内に導入している。また、インタビューを行った企業の53%が、組織に AI を導入する必要があると考えており、AI をより効果的に展開・適用する方法を学ぶことが、多くのリーダーにとって最優先事項となっている。

我々は、企業が外部のソリューションを直接求めることから、連携されたデータの選別、応用分野の定義、AI モデルの開発と展開、そして最終的には組織における AI の同化を実現するための内部チームの構築へと進んでいることに気づく。

このような傾向があるからこそ、数多くの AI イネーブラが市場で大きな勢いを増しているのだ。 企業が最高の効率で AI を導入することの支援を目指した機械学習エンジン開発の ProfetAI(杰倫智能)は、2021年初頭に AU Optronics(友達光電)、Hive Venturesなどの投資家からプレシリーズ A ラウンドで資金調達した。

また、Infuse AI は、2021年第1四半期に Wistron(緯創)がリードした430万米ドルのシリーズ A ラウンドで資金調達を実施、MLOps(Machine Learning Operations)プラットフォームの開発を続けている。より多くの企業が AI モデルを展開・管理することを支援すべく、今年はモデルの開発、管理、モニタリングが最適化される。

マーテック(マーケティングテクノロジー)の次のステップ

台湾で e コマース普及率が高まる中、バーチャルとフィジカルのセールス&マーケティングを融合させた OMO(Online-Merge-Offline)のコンセプトは、強力な可能性を示している。Google がサードパーティ Cookieの 廃止を発表した影響で、企業はオンラインとオフラインに散在するデータポケットの管理方法を見直す必要に迫られている。

具体的には、断片的な顧客データを効果的に蓄積・統合し、そこから得られる知見を活用して、機動的なマーケティング判断を行うことが課題となっている。このような問題は、マーテック(マーケティングテクノロジー)における AI イノベーションの新たな開発機会を生み出している。

複雑化するマーケティングの意思決定に直面して、必要なデータを自分で統合することはこれまで以上に困難になっている。そこで、マーテック企業は、他社とのアライアンスを積極的に模索し、共同でチームを結成してデータを共有したり、製品の内容を一緒に改善したり、さらには新しいサービスモデルを導き出したりするようになってきている。

新しいベンチャー企業同士の提携であれ、異業種での協力関係の模索であれ、2021年前半にはこうしたシナジーの糸口を見つけることができる。例えば、会話型 AI のスタートアップである GoSky(構思網路)とCrescendo Labs(漸強実験室)の2社は、動画プラットフォーム「iKala(愛卡拉)」の「KOL Radar」と協力し、ソーシャルコマースのソリューションを立ち上げるために必要なデータを収集した。

また、別のマーテックスタートアップ Accuhit(愛酷智能)は、2021年初頭にメディアの主要プレイヤーと協業し、AI とビッグデータのジョイントベンチャー「DaEX」を設立した。業界横断的な提携により、メディアの広告データをCDP(顧客データプラットフォーム)と連携し、包括的なマーケティングエコシステムを構築する。

Appier は、前述の資金調達のニュースに加えて、オムニチャネルのソーシャルコマースプラットフォーム「BotBonnie(邦妮科技)」を買収し、サービスやデータ分析を充実させた。このように、マーテックチームが強力なネットワークを構築する波に乗って、そのような相乗効果によってより多くの AI アプリケーションが誕生するだろう。

台湾の AI エコシステムにおける大企業の役割

台湾でも国際的にも、AI エコシステム全体の発展の中で、組織やプロセスに AI を連携する参加率が高まっている。スタートアップアクセラレータでは、2010年に設立され、2018年8月から AI やブロックチェーンに取り組む創業者にフォーカスした AppWorks Accelerator が、これまでに100以上のAIチームを卒業させ、台湾のAIエコシステムを構築し続けている。

また、2021年4月、AppWorks は、AI エコシステムに積極的な Wistron との提携を発表し、AI、IoT、クラウドコンピューティング、情報セキュリティの分野のスタートアップにフォーカスした「Wistron Accelerator powered by AppWorks」の第一陣を立ち上げた。Wistron グループのさまざまな事業部門は、これらのスタートアップと協力して、各部門のソリューションを提案し、AI/IoT エコシステム全体の中でより多くの成長機会を求めていく。

また、AI チップメーカー大手 NVIDIAは、アジア初の NVIDIA Inception AI スタートアップ拠点を台北郊外にある新北市林口のイノベーションパークに設立し、NVIDIA Inception AI アクセラレータプログラムを補完して、台湾に才能と革新的な技術を注入することを発表した。

また、SparkLabs Taipei、Taiwan AI x Robotics Accelerator、CIAT Accelerator など、AI スタートアップチームを支援するスタートアップアクセラレータは、いずれも AI スタートアップの参加を募集している。Taiwan AI Academy Foundation(略称 AIF、台湾人工智恵学校)と Taiwan AI Labs(台湾人工智慧実験室)は、それぞれ AI の教育と研究における台湾の代表的な機関だ。コンソーシアムである前者は、さまざまな産業における AI の導入を促進するために、産業界と学術界を組み合わせている。

AI プロジェクトの評価や変革戦略のサービスを推進している。台湾のスマートドライビングテストラボと桃園のイノベーションパークは、政府と企業のリソースを結びつけ、自動運転車のテストのための研究開発環境を提供している。組織が一丸となって AI アジェンダを推進している今、AI を連携する需要は今後も高まっていくだろう。

台湾のAIエコシステムマップ2021年上半期は、AppWorks と AIF が共同で作成しており、半年ごとに更新されている。マップのダウンロードはココから可能だ。

【via e27】 @E27co

【原文】

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AppWorks(之初創投)、台湾・東南アジア向け3号ファンドを1.5億米ドル調達しクローズ

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AppWorks(之初創投)は、Greater SEA(大東南アジア圏=ASEAN+台湾)向けの AI やブロックチェーンスタートアップを対象とした1億5,000万米ドルの3号ファンドの調達をクローズした。台湾を拠点とする VC ファンド兼アクセラレーターであるAppWorks は、1億5,000万米ドルのオーバースクライブを行った3番目のファンドのファイナルクローズを行ったと発表した。この新ファ…

Image credit: AppWorks(之初創投)

AppWorks(之初創投)は、Greater SEA(大東南アジア圏=ASEAN+台湾)向けの AI やブロックチェーンスタートアップを対象とした1億5,000万米ドルの3号ファンドの調達をクローズした。台湾を拠点とする VC ファンド兼アクセラレーターであるAppWorks は、1億5,000万米ドルのオーバースクライブを行った3番目のファンドのファイナルクローズを行ったと発表した。この新ファンドにより、AppWorks の総運用資産(AUM)は2億1,200万米ドルとなった。

3号ファンドの投資家には、Taiwan Mobile(台湾大哥大)、Axiom Asia Private Capital(啓元投資)、Fubon Life(富邦人寿)、TransGlobe Life(全球人寿)、Hongtai Group(鴻泰科技)、Wistron(緯創)、Cathay Life(国泰人寿)、Phison Electronics(群聯電子)、Taiwan’s National Development Fund(行政院国家発展基金)などが名を連ねる。今後は、大東南アジア圏で AI やブロックチェーンを扱う企業への投資に注力していく。プレスリリースによると、新ファンドは、シリーズ A〜C の企業に200万米ドル以上の投資を20件、シードステージを20件など、約40件のポートフォリオを構築中だ。

また、3号ファンドの投資活動を拡大するために、新たな投資アソシエイトとアナリストを採用する予定だ。今後10年間で、1,000社のスタートアップが活動し、総額1,000億米ドルを超えるエコシステムを構築し、5万人の雇用機会を創出することを目指す。

AppWorks 会長兼パートナーの Jamie Lin(林之晨)氏は、次のように述べている。

AppWorks は当初は地味な存在だったが、現在では地域を代表する投資家の一つとなり、他の著名なベンチャーキャピタルと協力して、新興国である東南アジアのスタートアップエコシステムの育成に取り組んでいる。AI やブロックチェーンの分野では、グローバルな舞台で主要なプレーヤーとなっている。

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現在、3号ファンドからは、同アクセラレータの卒業生の Pickone(挑場地)WeMo Scooter(威摩)Omnichat(全通路科技)XREX(阿碼科技)Blocto など、20社以上のスタートアップを支援している。また、CarousellDapper Labs/FlowTikiDcardYummy CorpAnimoca Brands など、AppWorks のメンターが率いる企業にも投資している。その中でも、Dapper Labs と Animoca Brands はユニコーンの壁を越えた。

2009年の設立以来、AppWorks のエコシステムには、414社のスタートアップと1,396人の創業者が参加し、総額43億米ドルの資金調達を行い、174億米ドルの時価総額を誇っている。AppWorksは、人材と製造能力における台湾市場の明確な優位性を活かし、創業者に AppWorks School を通じた人材への直接のパイプを提供するとともに、台湾の世界有数のハードウェア製造リソースへのアクセスを提供し、将来的に重要な分野での競争力を高める。

また、AppWorks は、独自のディールフローを確保するために、東南アジア市場でローカルシードファンド戦略を展開している。これにより、パンデミック時の渡航制限を気にすることなく、有意義なインサイトや有望なディールへのアクセスを得ることができ、同地域における AppWorks の露出が広がる。

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【via e27】 @E27co

【原文】

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台湾のAppWorks(之初創投)、シリーズA/B特化で1.5億米ドル規模の第3号ファンドを組成

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台北を拠点とするアーリーステージ VC で、Carousell や ShopBack などの投資家でもある AppWorks(之初創投)は、3つ目のファンドとして1億1,400万米ドルを調達したと DealStreetAsia が報じた。 1億5,000万米ドルの調達を目標ととする新ファンドは、AI、IoT 、ブロックチェーン、分散型金融(DeFi)分野のスタートアップへの投資を目指すと、同ファン…

Image credit: AppWorks(之初創投)

台北を拠点とするアーリーステージ VC で、Carousell や ShopBack などの投資家でもある AppWorks(之初創投)は、3つ目のファンドとして1億1,400万米ドルを調達したと DealStreetAsia が報じた。

1億5,000万米ドルの調達を目標ととする新ファンドは、AI、IoT 、ブロックチェーン、分散型金融(DeFi)分野のスタートアップへの投資を目指すと、同ファンドの会長兼パートナー Jamie Lin(林之晨)氏はレポートで述べている。

当初の計画では、第3号ファンドを1億米ドルでクローズする予定だったが、東南アジアと台湾のシリーズ A と B のスタートアップの資金調達の需給ギャップを目の当たりにし、目標規模を1億5,000万米ドルに引き上げることにした。

AppWorks の以前のファンドはエンジェル投資やシード投資に重点を置いていたが、今回の1億5,000万米ドルのファンドは、急成長中のシリーズ A や B のスタートアップに投資するために使用される。

2010年に設立された AppWorks は、東南アジア最大級のスタートアップアクセラレータと VC であり、そのエコシステム内で合計395社のスタートアップと1,331人のファウンダーに投資し、彼らを合算した総売上高は80.5億米ドルに達している

AppWorks が投資したスタートアップのうち4社——Uber、NetPublishing(隆中網络)、KuoBrothers(創業家兄弟)、MobiX(松果購物)——が、これまでに IPO を果たした。

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AppWorks は、シードステージの企業に20万〜40万米ドル、シリーズ A では最大300万米ドル、シリーズ B では1,000万米ドルを投資する

AppWorks は2020年11月、大東南アジア圏(台湾+東南アジア)のアーリーステージスタートアップ20社をフィーチャーしたバーチャルスタートアップショーケースを開始した。

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【via e27】 @E27co

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台湾AppWorks(之初創投)、第20期・第21期合同デモデイを開催——23チームが登壇、最年少17歳の起業家も

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台湾のスタートアップアクセラレータ AppWorks(之初加速器)は15日、AppWorks Demo Day 2020 を開催した。新型コロナウイルスの感染拡大により、今年前半はデモデイを一時中断していたため、今回の AppWorks Demo Day 2020 では、前半と後半に展開された第20期・第21期チームの中から、AI/IoT 分野とブロックチェーン/仮想通貨分野の23チームが参加する…

台湾のスタートアップアクセラレータ AppWorks(之初加速器)は15日、AppWorks Demo Day 2020 を開催した。新型コロナウイルスの感染拡大により、今年前半はデモデイを一時中断していたため、今回の AppWorks Demo Day 2020 では、前半と後半に展開された第20期・第21期チームの中から、AI/IoT 分野とブロックチェーン/仮想通貨分野の23チームが参加することになった。

AI をテーマにしたチームが最多、最年少起業家は17歳

23チームのうち、AI をテーマにしたチームが10チーム、IoT が5チーム、ブロックチェーン/仮想通貨が8チームで、香港、シンガポール、インドネシア、スウェーデン、グアテマラなどの国際的なチームが8チーム、Google、Microsoft、MediaTek(聯発科技)の上級幹部もいれば、社会人のチームもいた。AppWorks Accelerator(之初加速器)には、史上最年少の17歳の起業家をはじめ、成功した起業家が多数在籍している。

AppWorks Accelerator では現在、AI/IoT、ブロックチェーン/仮想通貨(Blockchain / Crypto)、東南アジア(Southeast Asia)の3つの頭文字をとり、「ABS」という3つの軸でスタートアップチームを募集している。第17期以来、起業家は東南アジアの経済成長に楽観的であることが推奨され、募集対象は AI/IoT とブロックチェーン/仮想通貨に限定されている。

Jamie Lin(林之晨)氏「ビジネスを始めるには、今が一番いい時期」

冒頭のスピーチで、AppWorks 会長兼パートナーの Jamie Lin(林之晨)氏は、次のように述べた。

過去10年間の衣食住、交通、娯楽のすべての変化は、私たちのスマートフォンから来ている。次の10年には、5G と IoT が再び世界を変えることになり、新しいエッジコンピューティングプラットフォーム「MEC」は、IoT の発展に追随して、より多くのデータを預け、機械学習とディープラーニングが大きく成長し、スタートアップがより多くの製品やサービスを生み出せるようになる。ブロックチェーン、仮想通貨、DeFi、DNA シーケンシング、クォンタムコンピューティングなどの分野で、モバイルが普及したときのように、非常に多くのテクノロジーと要素が今後10年間で大きな変化をもたらす。これは、大きな可能性があることを意味する。今ほど起業に適した時期は無い。

今年の AppWorks Accelerator では、第20期と第21期で合計52チーム82人の起業家を採択。構成は、AI/IoT を中心とした26チーム、ブロックチェーン/仮想通貨を中心とした13チーム、東南アジアを中心とした13チームだった。第20期は40%の起業家が複数回に及ぶ起業を経験、これまでで最も起業経験が豊富な回となった。第21期は66%の起業家が台湾以外の世界17カ国から参加した。

今年のデモデイに参加したチームは、業界や業種を越えて AI アプリケーションが花開き、目を引く革新的なアプリケーションが多数登場した。

顔認証で、従業員の出退勤管理を支援する Astra

台湾の Astra は、大企業が遠隔地や現場で働くパートタイム従業員の管理を支援する顔認証ソリューション「GoFace 顔認証タイムカードシステム」を開発。同社によると、日本では4人に1人がパートタイム従業員であり、正社員よりもパートタイム従業員の流動性や離職率が高く、企業がパートタイム従業員を効果的に管理することが難しいという。

今年4月にサービスを開始したところ、広告を出さない状態で、サービス開始前から日本やインドネシアを中心にすでにのべ約3,000人の従業員が利用。主な取引先には、NTT 東日本、不動産管理の合同産業、インドネシアのハイパーマーケット Pondok Indah などがあり、いずれも数千人の現場従業員を擁する企業だ。

血液がん免疫測定の AI 解析プラットフォームを開発した AHEAD Medicine

同じく台湾の AHEAD Medicine は、血液がん免疫測定のためのAI解析プラットフォームを開発した。このプラットフォームは、7日から14日かかっていた血液がん検査の時間を検査の即日結果を出すまで短縮でき、結果を待つ患者とその家族や友人の心理的苦痛を減らし、貴重な治療期間を短くできる。創設者の Andrea(王毓棻)氏にはがん病歴があり、その人生経験を起業家精神に変え、現在の共同研究者には UMPC(ピッツバーグ大学医療センター)や NTU(台湾大学医学部附設医院)などがある。

「BTS にもを使ってほしい」と願う17歳の CEO が立ち上げた Dance Clout

Dance Clout CEO の Jerry Chang(張杰)氏

AppWorks Accelerator 史上、最年少創業者というの記録を打ち立てた Dance Clout CEO の Jerry Chang(張杰)氏は、ステージ上でダンスを披露し、Dance Clout のチーム紹介を始めた。Dance Cloutは、AI 技術を使ってダンサーのコミュニティを構築することを目的としている。17歳の創業者は、高校ダンスクラブ「建中熱舞(台北市立建國高級中学熱門舞踏社)」に所属し、建國高級中学科学部(理系)に在籍する高校生だ。

Dance Cloutは、ユーザが自分のダンス動画をアップロードしたり、AI を使ってダンス動画を分析しプロ講師と比較、動きが正しいかどうかを確認できるようにすることで、ダンサーのコミュニティを構築することに注力している。起業家精神にあふれた Chang 氏は、将来、韓国のバンド BTS に Dance Clout の製品を使ってほしいと語った。

グローバルデジタル資産運用プラットフォームを構築する Steaker

Steaker のチームメンバー

台湾の Steaker は、AI を使って多様な投資戦略を統合し、顧客がより簡単にパッシブインカム(利子や配当など定額所得、不労所得)を生み出すためにクリプト資産を割り当てるのを支援する。

クローズドベータ期間中、10セット以上の資産投資戦略を開発。30以上の AI(人工知能)/ML(機械学習)モデルをトレーニングし、数百の市場指標を追跡し、ロボットで平均 ARR(年間経常収益)23%で総資産約400万 USDT(米ドル連動型ステーブルコイン「テザー)を管理している。

IoT 領域の起業家の成果も劣らず

IoT 領域から今回のデモデイに登壇したチームも起業家精神に溢れていた。自動運転ソリューションを開発する台湾の iAuto(艾欧図科技)は、「2018-2019 ドバイ・ワールド自動運転交通チャレンジ(The Dubai World Challenge For Self-Driving Transport)」に参加し、New Startups Group で2位を獲得したほか、Taiwan Mobile(台湾大哥大)、Formosa Plastics Auto Transport(台塑汽車貨運)と共同で、5G ネットワークを組み合わせ、台湾の高齢者施設「長庚養生村」で運行される自動運転システムを開発した。これは、自動運転車の産業用・商業用アプリケーションを開発する、分野を横断した最初の事例だ。

また、Aiello の AI 音声 SaaS プラットフォームは、ホテル、ケータリング、観光などのサービス業界のバックエンド管理システムやオンラインデジタル音声サービスで利用できる。Aiello CEO の Vic 氏は、Google Home の出身で、ホテル、ケータリング、旅行サービス業界におけるスマートスピーカーの巨大な可能性を目の当たりにしたことから、起業を決意した。

WASAI Technology はチップ設計に特化し、DNA 解析に利用できる高速 AI チップを開発。医療分野出身の WASAI CEO Calvin 氏は、遺伝子とコンピューティング技術を通じて、市場で拡大する DNA シーケンシングの需要に応えたいと考えている。Calvin 氏は自らも遺伝性免疫疾患の患者であり、技術でより多くの命を救うことを望んでおり、より価値のある起業テーマだと思うと語った。

AI を授業や学習に活用したチーム

すべての学習者の効果を高めるために、教育や学習に AI を応用することは、今後の重要なトレンドであり、今回のデモデイではこれを起業のテーマに掲げたチームが多く見られた。

TUTEEMI のチームメンバー

たとえば、グアテマラの TUTEEMI は、さまざまな学習ニーズに対応する外国語の講師マッチングサービスを提供している。創設者の Camila Sáenz 氏は、台湾から9年間の奨学金を受け、大学から博士課程まで学んた。 台湾の美しい人や物を長い間経験してきた彼女は、起業を通じて台湾に恩返しをし、台湾の国際化、バイリンガル化のプロセスに貢献したいと考えている。

台湾の TeraThinker は、教育用ビッグデータ分析を使用して適応学習システムを確立した。Tera Thinker 共同創業者兼 CEO の Chunyou Yang(楊淳佑)氏は、台湾学生の12.3%が学力不足で、学生学習能力の M 型化(優等生と劣等生が多く、中間成績の学生が少ない。二極分化。)の速度や程度が他国よりもひどい点を指摘。Tera Thinker はこの問題を解決したいと考えている。

ブロックチェーンのイノベーションが、リッチな実用アプリを促進

AI 領域だけでなく、ブロックチェーンも AppWorks Accelerator の重要なテーマだ。今年のデモデイでは、実りある起業実績を持つ台湾のブロックチェーンスタートアップが多数登壇した。彼らは、ブロックチェーン応用分野をより多様なものにしようとしている。

ブロックチェーン技術でクラウドコンピューティング業界をディスラプトする Poseidon Network

Poseidon Network 創業者の Light 氏(愛称:小光、本名:林弘全)氏

台湾発の Poseidon Network は注目のブロックチェーンスタートアップだ。創業者の Light (愛称:小光、本名:林弘全)氏は、これまでに匿名サイトのやクラウドファンディングサイト「flyingV」を立ち上げるなど起業経験が豊富だ。Poseidon Network は、分散型でスケーラブルなブロックチェーンノードサービスで、クラウドサービス業界の変革を目指している。

Amazon、Microsoft、Google の集中型クラウドサービスと対照的に、Poseidon Network はあまり使われていない帯域幅、ストレージスペースを集めることで、分散型でスケーラブルなブロックチェーンノードサービスを推進する。コンピューティングパワー、IoT デバイス、5G 通信を組み合わせることで、フォグデバイスサービス(フォグデバイスサービス)が作成され、デバイス効率を最適化して収益を得る機会を一般の人に提供します。

現在、システム全体では、30カ国以上で2,000以上のノードをカバーし、1,000Gbps以上の集積帯域幅と 5PB(ペタバイト)のストレージを提供している。

NFT を活用したデジタルアセットソリューションを開発する Lootex

Lootex のチームメンバー

Lootex は NFT(非代替性トークン)技術を用いて、文化・クリエイティブ産業、ゲーム、IP 向けのブロックチェーンデジタルアセット(ゲーム仮想資産、デジタルコレクタブル)の開発のためのソリューションを提供している。現在、Lootex が作成したマーケットプレイスには11のブランドが登録済。興行収入以外の新たな収益源を生み出すためにゲームカードを作っている。

ブロックチェーンを学術認証に応用する Turing Certs

TuringCerts はブロックチェーンを利用して企業や組織の学術資格認証ソリューションを開発し、企業や組織の学術監査の時間とコストを削減する。現在、カリフォルニア大学バークレー校(UC Berkely)、国立台湾大学、国立清華大学、国立交通大学などの全大学や一部学部で採用されている。

コロナ禍にかかわらず、AppWorks のエコシステムはるかに成長

デモデイに登壇した起業家らは、コロナ禍の混乱にもかかわらず、危機を成長の機会に変えるレジリエンスを発揮した。この特徴は、AppWorks のエコシステムに参加しているすべての起業家にも表れている。

2010年に AppWorks が AppWorks Accelerator を正式に開始して以来、エコシステムはこれまでにないほどのスピードで成長してきた。調達資金の総額、評価額の総額、年間収益はいずれも3桁台となり、前年の2倍以上の実績となった。これらはすべて過去最高であり、参加スタートアップの評価額合計は100億米ドルを突破するという重要なマイルストーンに達した。

<具体的な成果>

  • アクティブなスタートアップ数が395社、起業家数が1,331人に達した。
  • 全輩出スタートアップの年間収益合計が前年同期比162%増の2,329億ニュー台湾ドル(約8,530億円)に達した。
  • 全輩出スタートアップの従業員合計が73%増の1万7,359人に達した。
  • AppWorks エコシステム(全輩出スタートアップ)が調達した資金の総額は、年間成長率140%の683億ニュー台湾ドル(約2,500億円)に達した。
  • 全輩出スタートアップの評価額合計は3,203億ニュー台湾ドル(1兆1,735億円)で、初めて100億米ドルの大台を超え、昨年の今頃と比べ160%増に達した。

Jamie Lin 氏は成果を次のように指摘した。

Jamie Lin(林之晨)氏

6月には、バイクシェアリングプラットフォームの WeMo Scooter(威摩)がシリーズ A ラウンドの資金調達を完了し、カーネットワーク技術の研究開発に投資するために数億ニュー台湾ドル(日本円で数億円〜十数億円)を調達した。

8月には、オンラインショッピングのキャッシュバックプラットフォーム「ShopBack」がベトナムで正式にサービスを開始し、これまでに80万人以上のベトナム人ユーザを獲得した。 40億ドン以上のキャッシュリターンを得て市場を9カ国に拡大し、ユーザ数は2,000万人を超えた

9月には医療技術スタートアップの iWeecare(愛微科)がプレシリーズ A のエクステンションラウンドで240万米ドルを調達した。同社の製品「Temp Pal」が、今年の新型コロナウイルス感染拡大予防と治療に重要な役割を果たし、台湾、日本、タイ、アイルランドなど世界の病院システムに導入された。

猛威を振るう世界的な流行の下、AppWorks エコシステムの全員がこのような成果を共に出せたことはさらに称賛に値する。

過去10年を振り返ると、AppWorks が指導してきた起業家らは、「20マイル行進(編注:好不調に関わらず、毎年一定のペースで成長する意)」という規律を守り、混沌の中にチャンスを求め、変化の中に成長を求めてきた。この巨大な車は高速稼働期に入っており、今後、台湾と東南アジアのコミュニティを結びつけ、大東南アジアのデジタル共栄圏を構築するプロセスを加速させると期待している。

【原文】

【via TechOrange】 @TechOrange

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台湾AppWorks(之初創投)が第19期デモデイを開催——子供向けお小遣い管理支援アプリなど、AI・IoT・ブロックチェーン分野の18チームを披露

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大東南アジア圏(ASEAN+台湾)地域を対象とするスタートアップアクセラレータ AppWorks(之初加速器)は26日、AppWorks Demo Day #19(第19期)を開催し、4ヶ月間にわたるプログラムを成し遂げた AI、IoT、ブロックチェーン分野の新スタートアップ18社が登壇した。1,200人以上の投資家や業界関係者らを魅了した。 大東南アジア圏におけるデジタル経済圏の急速な発展 Ap…

大東南アジア圏(ASEAN+台湾)地域を対象とするスタートアップアクセラレータ AppWorks(之初加速器)は26日、AppWorks Demo Day #19(第19期)を開催し、4ヶ月間にわたるプログラムを成し遂げた AI、IoT、ブロックチェーン分野の新スタートアップ18社が登壇した。1,200人以上の投資家や業界関係者らを魅了した。

大東南アジア圏におけるデジタル経済圏の急速な発展

AppWorks Accelerator は今回で第19期を迎え、プログラム卒業生らからなるエコシステム全体が成長を続けている。卒業したアクティブなスタートアップは376社、起業家合計は1,113人に達した。全スタートアップの合計年間総売上高は約1,516億ニュー台湾ドル(約5,420億円)で、前年同期から98%の大幅な増加となった。

AppWorks CEO でパートナーの Jamie Lin(林之晨)氏は、オープニングで挨拶をした。

大東南アジア圏の人口増加率は、中華圏(中国、香港、マカオ、台湾)の3.5倍。IMF(国際通貨基金)によれば、インドネシア、ベトナム、フィリピン、タイ、マレーシアは世界経済を牽引する国20位に入っており、インドネシアではこの数年間でデカコーン(時価総額100億米ドル以上)1社、ユニコーン4社が誕生した。100年に一度とも言える貴重な機会だ。

Lin 氏は、大東南アジア圏におけるデジタル経済圏の発展について常に楽観的だ。

AppWorks は、我々のアクセラレータやプログラム卒業生のネットワークを通じ、起業家によるこの広大な市場形成への参加、大東南アジア圏全域で活躍できるテクノロジー企業の発展を支援できることを誇りに思っている。

台湾域外からの参加は67%と高く、AI スタートアップは無視できない存在に

デビューした18チームのうち、11チームは AI に関するもので、3チームは IoT、4チームはブロックチェーンに関するものだった。これらのチームの存在から、AI がさまざままな業界やバーティカルに浸透を続けており、より革新的なアプリケーションが登場していることがわかる。

可能性豊かなこれらのスタートアップのうち、12チームはインドネシア、シンガポール、香港、アメリカ、チリ、フランス、ニュージーランドなど台湾域外からの参加で全体の67%を占めた。これら将来のスターとなるチームには、Google、Qualcomm、Sumsung、MediaTek、Agoda などの企業幹部出身者、Duanmedia の創業者などが含まれる。

AI で子供の経済管理能力を開発する「Mellow」

香港出身のチーム Mellow は、AI を使った子供向け金融アプリを開発。親が子供用のマスターカードをバインドし、子供に小遣いを送ることができる。親は子供の支出を把握し、子供の収入と支出の記録の全てを確認できる。

特筆すべきは、親が Mellow を通じて子供にチャレンジを課すことができる点だ、この機能により、親は「ペットに餌をやる」などチャレンジを自由に設定でき、子供はチャレンジを完了することで「小遣いを稼ぐ」ことができる。子供がお金を使う感覚と責任感を養うのを支援することが期待できる。

Mellow の共同創業者によれば、ベータ版アプリでは4ヶ月間で1,500人以上のユーザが集まったという。現在は公式版アプリがローンチしたばかりで、以前ベータ版を使用していたユーザはアプリ更新により公式版の使用を開始できる。Mellow は現在、香港のユーザのみをサポートしているが、来年には台湾やその他の地域に迅速に拡大したいとした。

AI で歯科用顧客サービスロボットを構築する「Dent&Co(牙医小幫手)」

台湾の Dent&Co(牙医小幫手) は、歯科医とエンジニアからなる新しいチームだ。台湾のほとんどの人は電話で歯科を予約するが、この方法では患者のチャーンレートは32%、キャンセル率は10%と高いものとなる。歯科にとっては損失を引き起こし、人々にとっては歯の健康を無視する原因となる。

Dent&Co は AI を使って、Messenger、LINE、WhatsApp などの通信プラットフォームに対応したチャットボットを作成し、フォローアップ訪問、診療後の追跡、オンライン予約の自動リマインダーなどのサービスを提供。ある歯科医院では、人件費を削減しつつ、月間売上高30万ニュー台湾ドル(約107万円)増、毎月の患者流出140人減、診察キャンセル率を10%から3%に下げることに成功した。上半期には100以上の歯科医院で使用され、7万人以上にサービスを提供した。

AI でペットケアプラットフォームを構築する「Fluv(毛小愛=マオシャオアイ)」

アメリカ出身の Fluv(毛小愛) は、AI を使ったペットケアプラットフォームを構築。一時的にペットケアサービスを必要とする飼い主のために、オンライン認定されたペットの世話をしてくれるシッター探しを支援する。1,300人のユーザが登録しており、ローンチ後2週間で200回以上のマッチングを成立させている。

Fluv 毛小愛のマーケティングディレクター遊少甫(You Shaofu)氏は、現在プラットフォーム上には100人以上の信頼できるシッターとグルーマーがいると述べた。現在サービス対象地域は台北市と新北市のみだが、年内には桃園、新竹、台中などにも拡大し、より多くの飼い主がペットケアサービスを享受できるようにする計画。

AI カメラ用の画像解析プラットフォーム「Beseye(雲守護=ユンショウフー)」

台湾の Beseye(雲守護)は、AI セキュリティカメラ用の画像分析サービスプラットフォームを提供。独自の人間骨格分析技術を用いて、商業分野または家庭の自動セキュリティ監視とビジネス分析を実行する。

Beseye の社員によれば、創業当初のアイデアはこの技術を小売業者に適用するというものだけだったが、その後、想定に反して、日本の東急電鉄からオファーをもらい、同社は歩行者が誤って鉄路を横断する可能性を減らすべくBeseye の技術を採用し、2017年に正式ユーザとなった。

創業者によれば、Beseye は現在 AppWorks の支援のもと、日本の製鉄会社である JFE スチールのほか、台湾の中華電信(Chunghwa Telecom)、遠伝電信(FarEasTone)、研華科技(Advantech)を顧客としており、サービスエリアは台湾、日本、香港、タイ、シンガポール、ニュージーランド、オランダ、イギリス、ウクライナ、アメリカなどに及んでいるそうだ。

AI で旅行者がプロのカメラマンを見つけられるプラットフォーム「KaChick」

香港の KaChick も AI 主導のプラットフォームだ。アジアの観光客と地元のカメラマンを結びつけ、旅行者が旅行中の美しい瞬間をより効率的、高品質、安価でで写真撮影できる環境を提供する。

ユーザは KaChick アプリ上に表示された自分の居場所(またはツアー中に滞在しているホテル)をクリックするだけで、近くにどんな写真スポットがあるかが分かり、適合するカメラマンのサービスが一覧できる。さらに、ユーザはプラットフォームを通じて、事前に異なるカメラマン複数の写真スタイルを見てから依頼するかどうかを決められる。

2018年のローンチ以降、KaChick は60都市をカバーし、2,000人以上のカメラマンにマッチングできるサービスネットワークを確立した。

AI、IoT、ブロックチェーンは、スタートアップのメインストリームに

上記で紹介した5つのチームに加え、台湾や世界には多くの優れたスタートアップがいる。彼らは皆、AI、IoT、ブロックチェーンなどの新しい分野に従事している。こういった技術がスタートアップのメインストリームになりつつあると理解するのは難しくない。

AppWorks Accelerator は第17期以降、AI、IoT、ブロックチェーンにテーマを限定してをチームを募集している。テーマを限定してから今回で3期目を迎え、世界中からもっとも優秀で経験豊富な起業家を集めた。

設立から9年以上を経過した AppWorks Accelerator の卒業生ネットワークはアジア全域で発展しており、起業家の長期的な成長をサポートする重要なプラットフォームとしての役割を果たし続けている。大東南アジア圏の起業家エコシステムを前進させるべく、今後もリードを続ける国際的な優れた起業家チームを集めていきたいとしている。

【原文】

【via TechOrange】 @TechOrange

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台湾AppWorks(之初創投)、AI・IoT・ブロックチェーン・仮想通貨に特化した第18期のデモデイを開催——25組中18組を海外勢が占める

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大東南アジア圏(Greater South East Asia、GSEA=ASEAN +台湾)最大のスタートアップアクセラレータ AppWorks(之初創投)は6月4日、AppWorks Demo Day #18(第18期)を開催し、25組の AI およびブロックチェーンスタートアップが登壇した。合計1,200人の投資家や業界関係者らが集まった。 AppWorks CEO でパートナーの Jami…

Image credit: AppWorks(之初創投)

大東南アジア圏(Greater South East Asia、GSEA=ASEAN +台湾)最大のスタートアップアクセラレータ AppWorks(之初創投)は6月4日、AppWorks Demo Day #18(第18期)を開催し、25組の AI およびブロックチェーンスタートアップが登壇した。合計1,200人の投資家や業界関係者らが集まった。

AppWorks CEO でパートナーの Jamie Lin(林之晨)氏は、オープニングで挨拶をした。AppWorks では、アクセラレータプログラム第17期以降、支援対象バーティカルを AI とブロックチェーンに絞っており、今回はバーティカルを絞ってから2回目のバッチとなる。今回のバッチは、AppWorks がプログラムを開始以来9年間で最も国際的なものとなった。

今回参加した25チーム中、14チームが主に AI と IoT に関するもの、また11チームがブロックチェーンと仮想通貨に関するもので、過去9年間で最多となる18チーム(バッチ参加チーム全体の70%)が台湾域外からの参加だ。Lin 氏によれば、域外チームは、香港、シンガポール、ベトナム、マレーシア、アメリカ、カナダなどから参加。

登壇した将来のスターの中には、Google、Microsoft、Ripple、Uber、Amazon の幹部らによって設立されたスタートアップ、Y Combinator の卒業生、Forbes 30 Under 30 に選ばれた若い起業家らもいた。

AI/IoT、ブロックチェーン/仮想通貨が、世界の起業家を魅了

AppWorks(之初創投)CEO Jamie Lin(林之晨)氏
Image credit: AppWorks(之初創投)

Lin 氏は、今回のチームにおいては2つのトレンドがあると分析。一つは AI/IoT、ブロックチェーン/仮想通貨は急速にパラダイムシフトを起こしており、世界の多くの優秀な人々を魅了し、経験豊富な起業家がそれに関わっているということ。もう一つは、AppWorks が東南アジアなどから多くの質の高い国際的起業家チームを集め、起業家の前進を後押しし続けているということだ。

AI で 3D 制作をシンプルにする「Lucid」

Image credit: Lucid

最初に登壇したシリコンバレー発のチーム Lucid は、デュアルレンズを備えたスマートフォン用の世界初の AI ビジョンプラットフォームだ。独自開発の AI とディープイメージングテクノロジーにより、同社のソリューションはデュアルレンズ以上の能力を導き出し、ソフトウェアを通じて撮影した風景を人間の眼がするような視覚データに変換、クラウドにアップロードして AI データ演算が可能だ。

Lucid は、現在のチームのテクノロジーパートナーやビジネスパートナーには、Qualcomm、Samsung、Huawei(華為)、Oppo(欧珀)、HTC(宏達電)、Wistron(緯創)、VIA(威盛)などがいることを明らかにした。Lucid は、コンピュータビジョンと AI 専攻でスタンフォード大学博士の Adam Rowell 氏と、UC Berkeley 修士の CEO Han Jin 氏が共同で設立。デモデイでは Han Jin 氏自らがピッチした。

TechOrange の連載「厳選した5大最強スタートアップ」で、Lucid Taiwan ビジネス開発担当の Jeff Tsai(蔡承志)氏に行ったインタビューでは、Lucid はこれまでの B2B に加えて、今年から B2C アプリにも事業拡大すると語っていた。そのためのアプリである「LucidPix」は、世界初の 3D ビデオ編集アプリで、市場ではまだメジャーになっていない 3D 制作をより簡単にすることが目標。現在は、βテストが進行中だ。

クリエイターに食べていける報酬を提供する「いいね!国民(讚賞公民)」

LikeCoin(讚賞公民)のチーム
Image credit: AppWorks(之初創投)

香港から参加した「いいね!国民(讚賞公民)」は、ブロックチェーン技術を使ってクリエイターの収入を増やせるよう努力している。プラグイン「讚賞鍵(仮訳:いいね!国民キー)」を通じて、ユーザ(読者は)がボタンを押すたびに作者にリターンがもたらされるのでクリエイターは食べられるようになる。「いいね」が押されるたび、質の高いコンテンツを支援することにつながるわけだ。いいね!国民は現在、香港メディアの元編集長 Annie Zhang(張潔平)が創設したニューメディア「Matters」など360のウェブサイトと連携。約1,000万の「いいね」を獲得しており、1,500人以上のクリエイターと約3万件のコンテンツをサポートしている。

2019年5月、Inmedia(独立媒体)、Stand News(立場新聞)、Citizen News(衆新聞)、Matters News などのメディアが加盟して、LikeCoin は正式ローンチ。創業者の Kin Ko(高重建)氏によれば、LikeCoin は実のところ、新しいプラットフォームというわけではない、著者の発表、読者の閲覧、両者のやりとりはプラットフォーム上に残った状態で、その文章の最後に「いいねキー」を追加するだけだ。LikeCoin はブロックチェーン技術を使って、クリエイターの収入を増やし、メディア業界に高品質なコンテンツ提供を促している。

いいね!国民の Ko 氏に、なぜ香港から台湾へ来て事業を始めるのかを尋ねたところ、台湾には自由で民主的で多様な社会があると感情的に述べた。また、台湾に入国する際の申告欄には職業の選択肢に「作家」があるものの、香港入域の際の申告欄には「作家」の選択肢が無く、「我々のような、モノを書く人は存在しないことになっている」という。

LikeCoin のユーザは、タピオカミルクを飲むためのお金を使わずに、毎月5米ドルの料金を払ってくれるのはなぜだろう?

LikeCoin のスローガンは「一杯のコーヒーを飲んで、一つのエコロジーを作りだそう」というものだ。社会や国に問題があることがわかったら、喜んで立ち上がり貢献しようとする人たちもいる。(Ko 氏)

独り身の心境は犬だけが知っている? 恋を導くアプリ「Pikabu」

「Pikabu」のチーム
Image credit: AppWorks(之初創投)

台湾チームが開発した出会い系アプリ「Pikabu」は、もともと柴犬を使ったチャットボットとして開発され、チャットルームで会話に不慣れな独り身の男性と女性の間で助太刀となり、話題を広げるというものだった。Pikabu はデモデイで最も笑いを集めた、そして最もイノベーティブなチームだ。創業者で CEO の Tianzhong Zeng(曽天縱)氏が柴犬の帽子を被ったのに加え、出会い系アプリという話題が聴衆の関心を捉えた。

Pikabu は AI を使って出会いマッチングの正確性を向上、ユーザの顔写真や自己紹介、ひいては男女間の盛り上がらないチャットの問題なども解決する。Pikabu はオリジナル創作された柴犬のチャットボットで、男女双方のチャットルームに入って、小さなゲームを通じて、会話が苦手な男女のアイスブレイクを助ける。Pikabu は話題を提供するのに加え、チャットから得られたデータを学習し、さらにオープンで深い話題に進めるようユーザを支援する。Zeng 氏によれば、3月にローンチした Pikabu は毎日5,000人以上のアクティブユーザがいるという。マッチングの成功率は7日間で98%、デートの成功率は89%。

共有駐車スペースを実現する「USPACE」

Image credit: Uspace

Uber や Airbnb は、自らの空いている車や部屋を共有するというものだ。台湾の USPACE は、駐車のスペースを見つける困難さを考え、駐車スペースを共有できるプラットフォームを開発した。駐車場オーナーは、自分が駐車場を離れる時に IoT スマートロックセットし、ユーザに開放する見込み時間をセットする。ユーザはアプリを使って、自分のニーズに合った近隣の駐車スペースを見つけられる。

台湾交通部の統計によると、台北市の駐車スペース累計は約14万㎡あり、未使用時率は40%と高い。USPACE の狙いは、駐車スペースのオーナーが外出したり出張したりしている時、その私有駐車スペースを他ユーザと共有するというものだ。駐車スペースが見つからないドライバーのペインを解決すると同時に、駐車場オーナーには新たな収入をもたらす。

USPACE CEO 兼創業者である Allen 氏によれば、USPACE はこれまでに台北市と新北市に1,000以上の駐車スペースを確保しており、直近の18ヶ月間で累計8,000人のユーザが利用、10万件以上の取引を達成、月の成長率は400%に達したという。統計によれば、空き駐車スペースを通じて、オーナーは毎月7,200ニュー台湾ドル(約24,800円)の新たな収入が得られているそうだ。

Allen 氏はまた、USPACE の朗報を発表する場にデモデイを選んだ。同社はシードラウンド調達を完了、台湾全域の900棟あるビルと提携し新たなプロダクトをローンチする。ビルと協力し、AI を使ったナンバープレート自動認識管理システムを実装。ビルに対し、「車は出て行き、お金は入って来る」サービスを提供する。


Lin 氏はまた、デモデイで AppWorks が成長していることにも言及し、AppWorks のエコシステムが昨年、非常に素晴らしい実績を達成したとも述べた。活躍している起業家の累積人数は351人に達し、共同創業者は1,044人、従業員数は1万人を超えて10,115人となった。一年で40%増の値だ。

AppWorks 輩出スタートアップの年間総売上高合計は28.6億米ドルで、前年同期比46%増。AppWorks のエコシステム全体で調達した資金の累積額は8.7億米ドルに達した。年間成長率は79%で、輩出スタートアップのバリュエーション合計は39.7億米ドルに達し、昨年から134%増加した。

【原文】

【via TechOrange】 @TechOrange

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台湾AppWorks(之初創投)が第17期デモデイを開催——スタートアップシーンのトレンド変化に対応、東南アジア市場攻勢を強化

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台湾のスタートアップアクセラレータ AppWorks(之初創投)は11月8日、第17期のデモデイを開催した。今回のバッチは、AppWorks が AI やブロックチェーンスタートアップの育成に特化するようにピボットしてから最初の回となる。 AppWorks のピボットは、市場状況や技術動向の変化に由来するものだ。AppWorks 創業パートナーの Jamie Lin(林之晨)氏はインドネシア・ジャ…

台湾のスタートアップアクセラレータ AppWorks(之初創投)は11月8日、第17期のデモデイを開催した。今回のバッチは、AppWorks が AI やブロックチェーンスタートアップの育成に特化するようにピボットしてから最初の回となる。

AppWorks のピボットは、市場状況や技術動向の変化に由来するものだ。AppWorks 創業パートナーの Jamie Lin(林之晨)氏はインドネシア・ジャカルタに活動の拠点を移し、自身の半分の時間を東南アジアの新興市場開発に費やした。彼は GSEA(Great South East Asia、大東南アジア圏)という考え方を提唱し、台湾が東南アジアの市場とのシナジーを強化すべきだとしている。

次世代の台湾ビジネスパーソンとは、東南アジアへと向かう起業家たちのこと

この文脈から考えると、新起業家とは次世代の台湾ビジネスパーソンであり、新しい市場が開かれるにつれ、長年にわたって積み重ねられた AppWorks エコシステムの影響力は、雇用創出の資金調達の両方の点で次第に改善されている。市場影響力についても、AppWorks が輩出したスタートアップによる努力の成果が明らかになってきた。

AppWorks 卒業生の EZTable(易訂)は東南アジアへの市場参入を開始し、インドネシアに本社を設立した。ドラマ制作プラットフォーム「CHOCO TV(今年8月、NAVER と LINE の Mirai Fund から1,000万米ドルが注入され、LINE TV となった)」の自社制作ドラマは東南アジアで非常に人気があり、映画やテレビエンターテイメントへの事業拡大のため、LINE と協力する。スペース探しとレンタルプラットフォームの「Pickone(挑場地)」は新たな資金調達ラウンドの後、東南アジアに市場拡大し、この地域でのスペースの取扱を始める。

これまでに、AppWorks は自らのエコシステム全体で、活動中のスタートアップ328チーム、起業家925人を輩出している。輩出した全スタートアップの年間総売上高は25億米ドルに上り(前年比90%増)、全従業員の総和は9,586人(前年比67%増)、全スタートアップの調達金額総和は8.06億米ドルで(前年比82%増)、その累積調達額は36億米ドルを突破した(前年比127%増)。

台湾スタートアップシーンのトレンド変化に対応、次なるスタートアップトレンドを探して

当初は e コマースやオンラインサービス、現在では AI やブロックチェーンと、AppWorks の育成特化分野は、台湾のスタートアップエコシステムの変化を反映している。Jamie Lin 氏は、次のように指摘した。

10年間にわたって進展してきたモバイルインターネットは、直近の1年で飽和したように思える。一方、さまざまな主観的および客観的条件が成熟したことで AI やブロックチェーン時代への突入が促され、本格的な次なる2つのメガパラダイムになりつつある。

今回のデモデイには25チームが登壇し、そのうち、17チームが AI/IoT 関連スタートアップ、8チームがブロックチェーン/仮想通貨関連スタートアップだった。チームの国際化が進み、香港、タイ、ベトナム、スリリらんか、アメリカなどから参加があった。参加チームの中には、eBay、HTC、Asus(華碩)、Proofpoint の元幹部や、Y Combinator の卒業生もいた。

登壇チームの中から、TechOrange が選んだ優れたチームを以下に紹介する。

Aniwear

Aniwear の創業者は香港出身で、医療関係のバックグラウンドを持つ。ペットの医療ケアに特化した世界初の獣医循環器向け AIoT プラットフォームで、ペット用小型ハンドヘルド心電検測デバイス「CardioBird」を開発している。ペットの心拍数を計測するには獣医が4人がかりで1時間かかるが、CardioBird を使えばペットオーナーでも脈を見つけてから30秒で計測が完了し、ペットの病気予防に必要なコストや時間を大幅に減らすことができる。計測されたデータは AI 分析され、ケアのアドバイスが提供される。プロダクトはソフトウェアとハードウェア共に無料で提供され、レポートが発行される毎に料金が発生するビジネスモデルだ。香港、台湾。台湾などに市場展開している。

Ocard

Ocard は、ユーザデータを AI 分析する CRM システムで、ケータリング業界の自動化を支援したり、リターゲティングを最適化したりする。プロダクトを会員システムやポイントシステムと組み合わせ、LINE や Facebook Messenger といった主要なソーシャルメディアを連携し、直接的な顧客管理が可能になる。現在、台湾に700社の有料ユーザがいて、この2年間で200万人の個人ユーザを獲得した。ユーザには、点心レストランチェーンのティムホーワン(添好運)、焼肉店のフートン(胡同)、イタリアンレストランチェーンの「Café Grazie(古拉爵)」などの有名飲食事業者がいる。ケータリング業界の競争が激しい台湾で、Ocard は複数のポイントシステムを統合、ギフトカードや航空会社マイレージを連携したプラットフォームに参入し、消費者の消費意欲を促進する。

Fitz(愛有気)

有名エアロビクスダンスコーチの Eddie Pan(潘若迪)氏と彼の技術チームが設立した Fitz(愛有気)は、10年以上にわたるヒューマンーコンピューターインタラクション開発の経験を有する。アプリ「Fitz Love Aerobic」は、オンラインのライブコーチクラスを提供し、独自の AI 画像解析技術を使って生徒がどのような動作をしたか解析することができる。アプリのダウンロード数ははローンチ以降4万件に達しており、ユーザのオンライン利用率は85%、また各クラスの生徒数はリアルで提供する場合の10倍以上に達した。

Xrex(阿碼科技)

国際的なデータセキュリティ専門家である、Xrex(阿碼科技)の創業者は、Proofpoint のグローバル技術担当 VP だった Wayne Huang(黄耀文)が率いるブロックチェーンスタートアップで、仮想通貨市場が抱える3つの問題点——透明性、コンプライアンス、データセキュリティデザインに取り組んでいる。リリースした Xrex Crypto Services(XCS)は、PaaS および SaaS モデルにより、仮想通貨市場の企業や団体向けに、構築や運用サービスを提供する。機能別にモジュール化しているため、ユーザは必要に応じてさまざまな API をインストールすることが可能。

oToBrite(欧特明電子)

oToBrite(欧特明電子)は、Altek(華晶科技)、Asus(華碩)、HTC といった企業でエグゼクティブを務めた技術のベテランらにより共同設立。先進運転システム(ADAS)や自社カメラ製造工場に特化している。5年前に設立された oToBrite は、新竹サイエンスパークに本社を置き、120名の社員が勤務している。2018年、中国の新興 EV メーカー Xpeng Motors(小鵬汽車)のカメラ撮影による自動駐車システムは、oToBrite の技術を採用している。Haitec(華創車電)と共同開発した、自動車を透過して見られる AR View 機能により、テクノロジー界のオスカー賞と言われる R&D 100 Awards に入賞した。総合的な実力を持ち合わせた、台湾の AI 領域における明日の星だ。

RelaJet

RelaJet は、補聴器、ヘッドフォン、テレビ、携帯電話、スマートスピーカー、IoT デバイス向けに、多重音声の中から必要な音声だけを分離し認識するエンジンを開発している。創業者の Blue 氏自身、先天的な聴覚障害者であるため、日常のコミュニケーションの中で生じる問題をよく理解している。例えば、複数の人が同時に声を発したとき、それぞれの人の声の周波数や音量が似ていると、補聴器から聞こえる声ではどの声が誰のものかわかりにくくなり、聴覚障害者にもは問題が生じてしまう。これこそが、RelaJet を創業した理由だ。

OxygenAI

OxygenAI の創業者はタイ出身で、イギリスのオックスフォード大学と UCL(Unversity of College London)の技術学部出身。OxgenAI のチームは主にタイ市場に特化しており、AI 画像認識技術を使った行動データの認識・収集により、政府省庁、小売業、屋外広告などを支援する。例えば画像認識により、路上における赤信号の認識や、ヘルメット非着用の違反者の発見が可能にあり、交通警察の業務簡素化に貢献できる。

【原文】

【via TechOrange】 @TechOrange

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AppWorks(之初創投)が第16期デモデイを台北市内で開催、28チームが登壇——次期からは、AIやブロックチェーンに特化

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本稿は、6月6〜8日に開催される、Infinity Ventures Summit 2018 Spring in Taipei の取材の一部。 ※ 初稿発出時プレビューで33チーム登壇予定としていたが、実際の登壇内容にあわせ28チームに修正。写真を差し替えました。 東南アジア最大級のスタートアップアクセラレータ AppWorks(之初創投)は、6日から台北市内で開催される Infinity Ven…

第16期のデモデイの登壇者
Image credit: AppWorks(之初創投)

本稿は、6月6〜8日に開催される、Infinity Ventures Summit 2018 Spring in Taipei の取材の一部。

※ 初稿発出時プレビューで33チーム登壇予定としていたが、実際の登壇内容にあわせ28チームに修正。写真を差し替えました。

東南アジア最大級のスタートアップアクセラレータ AppWorks(之初創投)は、6日から台北市内で開催される Infinity Ventures Summit の初日を飾る形で、第16期のデモデイを開催する予定だ。

AppWorks の過去のデモデイの様子はこちらから

6日のデモデイには28社が登壇。彼らの顔ぶれを見てみよう。

  • Novelship(シンガポール)……限定ファッションのためのオンラインマーケットプレイス
  • dipp(アメリカ)……各種デジタルプラットフォームを横断して、AI によりソーシャルメディアコンテンツの作成を自動化できるプラットフォーム
dipp のチーム
Image credit: AppWorks(之初創投)
  • Charge Smith/宅電顧問(台湾)……電気自動車向け充電ソリューションを提供
  • Saver in the Box/救星盒子(台湾)……iPhone のスクリーン修理
  • Easychat(香港)……オンライン販売に特化したメッセンジャーサービス。ライブチャットプラグイン機能を提供
  • Hey Baker/烘培找材料(台湾)……焼き菓子作りのための材料に特化したコマースサイト
  • MoBagel(台湾)……IoT 家電の利用状況などのデータを収集し、ダッシュボードを使ってビジネスインテリジェンスを提供する。家電メーカーなどが、自社製品の利用のされ方、カスタマービヘイビアなどを理解するのを助ける。
  • Triplisher.com(台湾)……旅を計画し、一緒に旅ができる仲間を募ることができるトラベルシェアリングプラットフォーム
  • 42Race(シンガポール)……東南アジア向け、フィットネスに特化したソーシャルプラットフォーム(オンラインマラソン)
  • TWDD/台灣代駕(台湾)……モバイルアプリを使った、P2P 運転代行サービス
  • My Room Abroad(台湾)……台北に来る海外留学生向けの賃貸物件サービス。英語での契約に対応。
My Room Abroad のチーム
Image credit: AppWorks(之初創投)
  • MOOIMOM(インドネシア)……妊娠中・授乳中のママ向けの消耗品オンラインショップ
  • Bank of Culture/文化銀行(台湾)……台湾の伝統的な技能、ライフスタイルなどを記録・保存できるデータベース
  • OrderLOOKS/点様(香港)……手書きの漫画をアニメ化できるプラットフォーム。気に入ったアニメ GIF を選び、写真をアップロードすれば、それがエモーティコン化される。
  • 小農飯盒/Good for U(台湾)……大学生向けに身体のことを考えた弁当デリバリーサービス。
  • Velodash(台湾)……自転車競技やツーリングにおいて、自分や仲間の時間記録を管理できるアプリ
  • Branch8(香港)……eBay、TMall(天猫)、Shopify など、複数のマーケットプレイスへの出品販売を一元管理できるプラットフォーム
  • AHOY(台湾)……クラウドテクノロジーを使った新型電話サービス
  • Cardable(シンガポール)……クレジットカードの会員向けプロモーション・キャンペーン情報集約サイト
  • Cubo(台湾)……AIを搭載した、子供の安全を見守り成長を記録できるスマートカメラ
  • Keybot(アメリカ)……賃貸物件向けの施錠を自動化するスマートロック・ソリューションを開発。内見、バケーションレンタル、メンテナンスアクセス、荷物配送業者の入室管理などに利用できる。
  • Rosetta.ai(台湾)……あらゆるインターネットビジネスに、API 経由でレコメンドエンジンが接続可能なサービスを開発
  • The Eater/吃貨台大(台湾)……大学生のグルメ情報ソーシャルネットワーク
  • YOSGO(台湾)……広告マーケティングをより効果的にできる販売ツールやマーケティングツール、台湾国内と海外の禁輸サービスを接続できるサービスを提供。
Blocktempo(動区動趣)のチーム
Image credit: AppWorks(之初創投)
  • Chatgether/一起聊(台湾)……知らない人と簡単につながることができるソーシャルサービスを運営
  • Partido/交杯酒(台湾)……クイズを出し合うなどして親交を深めることができる新しい出会い系アプリ。
  • Poweather/天氣幫(台湾)……既存の正確で無い天気情報の弱点を補うべく、ユーザ同士が今いる場所の情報をシェアすることで天気がわかるアプリを開発
  • 酮好(台湾) ……台湾最大のケトン体ダイエット(ケトジェニックダイエット)のソーシャルネットワーク
  • Blocktempo/動区動趣(台湾)……ブロックチェーン特化関連情報と報道ソーシャルメディア
創業者 Jamie Lin(林之晨)氏
Image credit: AppWorks(之初創投)

AppWorks は、次回第17期から人工知能(AI)とブロックチェーンに特化することを表明しており、AppWorks 創業者で代表の Jamie Lin(林之晨)氏に求めに応じ、ライブ配信アプリ「17 Live(17直播)」の創業者で Machi アニキ(麻吉大哥)の名でファンから親しまれる Jeffrey Huang(黄立成)氏と、ソフトウェアプログラマーで AI Labs を創設した Du Yi Jin(杜奕瑾)氏がメンターに就任した。

Jeffrey Huang 氏は先ごろ、ソーシャルネットワーク向けの仮想通貨「Mithril Token(秘銀)」を扱う、ブロックチェーンスタートアップを設立している。

第17期の申込は、6月18日まで受け付けている。

<関連記事>

Image credit: AppWorks(之初創投)

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台湾AppWorks(之初創投)が第15期デモデイを開催——8割のチームがEコマースとAIに特化、歴代輩出チームの企業価値は計約1,800億円を突破

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アジア最大のスタートアップアクセラレータ AppWorks(之初創投)は9日、AppWorks Demo Day #15 を開催し、合計25チームのスタートアップが登壇した。そのうち、Eコマースと人工知能、IoT が20チームを占め、スタートアップの新しい技術トレンドの変化を見て取ることができる。 Jamie Lin(林之晨)氏:「大東南アジア市場こそ、台湾が活躍できる場」 ニュースレターの購読 …

アジア最大のスタートアップアクセラレータ AppWorks(之初創投)は9日、AppWorks Demo Day #15 を開催し、合計25チームのスタートアップが登壇した。そのうち、Eコマースと人工知能、IoT が20チームを占め、スタートアップの新しい技術トレンドの変化を見て取ることができる。

Jamie Lin(林之晨)氏:「大東南アジア市場こそ、台湾が活躍できる場」

台湾の EC 大手二社、PChome(網路家庭)と Shopee Taiwan(楽購蝦皮)の激しく戦う中、Lin 氏は Shopee の親会社である SEA が アメリカでの IPO にあたって公開した目論見書に、「大東南アジア市場」という概念が含まれていることに言及した。

簡単に言うと、大東南アジア市場とは、ASEAN 11カ国に台湾を加えたものだ。(中国・台湾などを加えた)大中華市場には隔たりができ、かつての大中華市場のモデルは現在の状況に合わなくなっており、むしろ、と運アジアにおいて活躍の場があり、これは経済上の共通点が多かったり、トレンド動向が似ていたりすることからも明らかなのだという。AppWorks が輩出したチームのその後を追跡したデータによれば、彼らはまず台湾で安定したビジネスモデルを確立し、次に東南アジアへと進出している。つまり、大東南アジア市場とは、台湾の新しいポジショニングとしては自然の流れなのだ。

このほか、Lin氏はこれまでに AppWorks から輩出されたスタートアップの数字を公表した。輩出スタートアップの数は323社、年間の合計売上総額は13億米ドルに達し、5,696人分の雇用を生み出し、調達金額総額は4.5億米ドル、企業価値総和は16億米ドルを超えた。

今回の Demo Day #15 に参加した25チームのうち韓国から初めて2組が参加、また今回の創業テーマには、人気の AI、Eコマースと IoT が含まれ、これら3つのバーティカルで20社を占めた。継続的に人気を集める FinTech や O2O などの多元領域は、台湾と大東南アジア市場のデータエコノミー起業の盛り上がりを示した。

1. 骨伝導ウエアラブルリング「ORII」

香港のスタートアップ Origami Labs が開発するスマートデバイス「ORII」は、世界初の骨伝導技術を用いたウエアラブルリングだ。指に装着後、耳穴に指を入れてことで、振動を通じて電話をしたり、状況を伝えたり、Siri を制御したり、手軽に情報を伝えたりできる。

ORII は国際的なクラウドファンディングプラットフォームを通じて40万米ドルを調達しているが、すでにその達成率は1,100%に達し、第一陣の製品は来年2月に消費者に届けられる予定。ユーザは、アメリカ、日本、イギリス、台湾、香港に広がる。

創業者の目標は、ORII を次世代のワイヤレスデバイスに育て上げること。台湾で ORII を立ち上げた理由は、台湾には素晴らしいエンジニアがいるからとのことだった。

2. Facebook をパワフルな E コマースプラットフォームへと変える「FBBuy」

FBBuy は、Facebook でのショッピングに特化した設計となっている。

消費者は、販売者の商品内容の投稿に「+1」というコメントを残すだけで購入が完了し、一方、販売者はシステマティックなデータ収集により、受注状況を容易に把握することができる。販売者は Facebook 上で広告を使うことなく月に数万件の業績を作り出すことが可能で、販売者が自前でウェブサイトを設置した場合よりも明らかに大きな売上となる。

Facebbok Live と組み合わせれば、Facebook Live 内での「+1」のメッセージ投稿により、その場で直接購入することも可能。ユーザ数は現在40万人で、平均客単価は1,827ニュー台湾ドル(約6,700円)、2017年には流通額が10億ニュー台湾ドル(約36.7億円)を超えた。

3. 価格比較で不動産購入時の最強シンクタンクとなる「Leju(楽居)」

Leju Technologies(楽居科技)は、不動産の最良価格を調査し、実売価格を登録するウェブサイト「Leju(楽居)」を運営。ユーザは道路名や町名を入力するだけで、基隆(キールン)から新竹(シンチュウ)の街まで26,541軒の集合住宅物件の情報をすぐに閲覧することができる。サイトがローンチしてから8ヶ月だが、メンバー数は15,000人を超え、月間ページビューは140万件を超えた。

現在のところ、Leju は消費者が不動産市場を最も効果的な方法で理解できるよう支援すること、プロフェショナルなブランドイメージを作ることにコミットしている。将来的には、広告収入を増やすため、建設会社やコンサルティング会社と協力することを予定している。

4. 成果を直接目にすることができる、韓国発のアパレルショッピングプラットフォーム「Codibook」

女性は一人あたり、洋服を選ぶのに平均4,000時間以上を費やしていると言われる。「Codibook」は韓国最大のファッションに特化したショッピングプラットフォームで、洋服を購入する際の面倒を解決してくれる。韓国のアパレルブランド50社以上、人気商品8万点以上、指を動かしクリックするだけで洋服を選べ、選んだ洋服を組み合わせて見られるのが最も便利な点だ。

現在、全世界でのダウンロード数は180万件で、月間売上は50万ドルに近づいている。アメリカ、日本、香港、カナダ、オーストラリア、台湾で熱狂的な購入ユーザを増やしており、韓国では若年女性の30%が Codibook を使っている。台湾でのユーザも毎年増加しており、台湾市場の開拓を目指し Codibook が本プログラムに参加した。

5. アダルトビデオ特化サーチエンジン「PPAV」

PPAV のチャットボットは、ユーザが欲しいアダルトビデオを見つけられないというユーザの面倒を解決し、女優の名前、タグ、情報を入力するだけで、ビデオの情報を提供するほか、何人の人が見ているかもわかるのでユーザは安心して選ぶことができる。また、画像認識機能により、女優の顔写真を使った検索も可能。

Facebook Messenger 上ではポルノメッセージの交換は禁じられているため、現在、PPAV のチャットボットは Telegram 上に実装されている。チャットボットに特化しているのは、ユーザがビデオを選ぶ際、よりプライバシーを求めていると PPAV が考えているからだ。

6. チャットボットのための Google Analytics「Botimize」

Botimize」は、チャットボットの AI エンジンだ。チャットボットを運営する企業が自ら AI を使ったスマートサービスを提供できるよう、マシンラーニングと自然言語処理技術を用いて、チャットボットの処理や、感情・対話イベント・頻度などの細部を開発チームが分析・最適化するのを支援する。

現在、アメリカ、シンガポール、韓国、イスラエルに顧客がいる。顧客との対話品質向上や、将来的にはより効果的でユーザフレンドリーなサービスを提供すべく、多くの台湾の企業が Botimise と協業している。Chatbot 分析についての話題のとき、チャットボット界の Google Analytics として Botimize を認識してもらえることが目標。

7. Facebook を使ってマーケティングするチャットボット「Mr. Reply」

プライベートメッセージを使ったチャットボットの利用方法は特に驚くべきものではないが、「Mr. Reply」の Facebook AI Chatbot はメッセージの回答にまでもう一歩進めたもので、消費者が事業者にメッセージを出すと、それに対してすぐに予め用意してある情報を回答してくれる。メッセージの開封率は90%と高い。

消費者とのメッセージでのやりとりは、ファンページの自然流入率を向上させ、広告予算を著しく減少させる。この素晴らしいマーケティング効果によって、同社は800人以上のユーザを抱える、多くの大企業につながることができた。大企業顧客の顔ぶれには、香港印刷業界のリーダーである e-banner や、香港最大のオンライン生鮮食品デリバリサービス Ocean Three などがいる。

8. マレーシア発、独自開発製品を届ける、メイカー向けの電子パーツ E コマース「Cytron Technologies」

Cytron Technologies」は、マレーシア最大の電子パーツ E コマースプラットフォームだ。Cytron はロボットコンテストといった超ニッチ市場から着手し、小中学校市場へのリーチをにらみながら、大学生市場への進出した。

現在のユーザ数は5万人以上で、年間売上額は150万ドルを超えた。海外17カ国で営業している。Cytron はまた、メイカー同士が互いに対話できる情報プラットフォームも提供している。これまでに、400件以上の文章がアップロードされ、多くの先輩メイカー達によって、それらの質問がサポートされている。

初心者が購入、組み立て、ローヤルカスタマーを育てる計画を立てられるようにするため、最初の段階で2,000以上の製品が用意されている。

最初の段階で2,000件を超えるアイテムが用意され、初心者向けの購入・組立手段、計画的なローヤルカスタマーの獲得方法が提供される。

アプリ・ウェブサイト・ドメインなどのデジタルアセットを自ら売買できる「FlipWeb」

トラフィックが得られるウェブサイトが運営できるようになった後、それを売りたいと思ったことはないだろうか?

FlipWeb」は、アジアで唯一のデジタルアセット仲介プラットフォームで、アプリ、ドメイン、ウェブ、Facebook のファンなどの資産をユーザ同士が取引するのを支援する。サイトが立ち上がってからまだ3ヶ月だが、取引委託された案件の総数は1,000万件を突破した。

AppWorks では、第16期の2回目の募集を開始している。応募はこちらから。

【原文】

【via TechOrange】 @TechOrange

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台湾AppWorks(之初創投)が第14期デモデイを開催——100億円超の新たな資金を東南アジアや台湾のスタートアップに投資

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台湾のアクセラレータ AppWorks(之初創投)の生みの親 Jamie Lin(林之晨)氏はデモデイの冒頭、「次の世代を育てるのは、本物のインフラを作ることだ」と語った。 彼は自ら訪問した経験から、Google が AI を学習させるのに AI を使っていたり、Facebook は AI がプログラムを書くようになることでプログラマの30%の雇用を今後2年の間にカットしたりすることを語った。その…

台湾のアクセラレータ AppWorks(之初創投)の生みの親 Jamie Lin(林之晨)氏はデモデイの冒頭、「次の世代を育てるのは、本物のインフラを作ることだ」と語った。

彼は自ら訪問した経験から、Google が AI を学習させるのに AI を使っていたり、Facebook は AI がプログラムを書くようになることでプログラマの30%の雇用を今後2年の間にカットしたりすることを語った。そのような状況のもと、台湾は次世代が力を持つ方法を探すべきだと話した。新しい製品や新しいビジネスモデルは、台湾や東南アジアに新しい状況をもたらしつつある。

東南アジアという点について述べると、今回の AppWorks デモデイは、参加チームの半分がシンガポール、香港、マレーシアからの参加だった。彼らは国際市場を目指しているが、台湾の人材、文化、優れたパフォーマンス、それに AppWorks のスタートアップを生み出す力を信じて、台湾を離陸地点に選んだ。

Jamie Lin(林之晨)氏「輩出スタートアップを集めれば、台湾初のユニコーンを創り出したことになる」

台湾に加え、シンガポール、香港、マレーシアなどのチームは AppWorks と台湾市場を選び、AppWorks のこれまでの卒業生たちも日に日に台湾に魅了されるようになっている。

Lin 氏は、次のように語った。

AppWorks は、これまでに卒業スタートアップが320チーム、新しく生み出した雇用が4,557件、投資した金額が3.08億米ドルで、バリュエーションは12.1億ドルを超えた。つまり、輩出スタートアップをすべて集めれば、台湾初のユニコーンを創り出したことになる。

AppWorks Demoday 第14期

AppWorks 第14期の参加者の平均年齢は30.3歳、これまでのバッチで最も国際的で19の国や地域から32チームが参加した。

eコマースに関するビジネスが8チームと全体で最も多くを占めていたものの、e コマース事業者向けの応用技術は、さまざまな AI 技術を伴ったものだった。世界の起業トレンドを反映して、AI、フィンテック、IoT と AI などを扱うチームもいた。

TechOrange では、全チームの中からいくつかを選んで紹介してみたい。

Tuanyuan Nuts(團圓堅果)

Tuanyuan Nuts(團圓堅果)は、最近稀にみる単一の e コマース製品だけを開発するスタートアップ。その理由は、彼らのチームが若いからだ。3人の大学生たちが、若い世代のユニークなマーケティング視点で、現代人の健康問題をナッツで解決しようとしている。最も高いときで月の売上は60万ニュー台湾ドル(約220万円)で、Facebook 1,000+ のコメントでは、すべて5つ星の好反応を得ている。

Aimazing(声波支付)

現在のモバイル決済技術は、ユーザによって使い勝手の違う QR コードを使ったもので、NFC 技術をサポートしていないことが多い。しかし、すべての電話にはマイクがついているので、音声を扱うことができれば、それで取引を完了できるというのが Aimazing(声波支付) の主機能だ。クレジットカードが一般的ではない最大国であるインドネシアなどに展開するのが目標。

自分で学習する AI チャットボット「HIGH5」

Facebook Messenger で数分間トレーニングするだけで、HIGH5 のインテリジェント・カスタマーサービスボットは、店舗にとって最も能力の高いアシスタントに育てることができる。最大の見せ所は中国語が扱える点で、問題を解決できないときは、デベロッパへの質問が転送される。デベロッパが一度答えてやると、そのやりとりが、その後の何百・何千という状況に適用されるようになる。

音楽の力を信じよう!「HITA」

音楽はビジネスをよりよいものにする。適切な音楽がかかっていれば、90%の消費者はそこに留まりたいと考え、77%の店員は前向きな気分を持つようになるとのデータが出ている。HITA は、著作権承認、曲目、店舗向けのカスタマイゼーションなどを提供し、音楽を小売店舗にとって売上を伸ばすツールにする。

目的地へ最も早く導く「Pokeguide」

アプリを見て、エレベータ・階段・エスカレータを選び、目的地を選択しよう。Pokeguide はどの手段が最も早く、電車のどのドアから降りれば最も早く目的地に着くかを教えてくれる。現在、香港と台湾をカバーしており、年内には東京版がリリースされる予定だ。

最適な網紅(ワンホン、中華版オンラインインフルエンサー)を探してくれる「CloudBreakr」

CloudBreaker は、網紅(ワンホン)の検索とメディア分析ランキングが確認できるサイトだ。現在の分散した市場では、共感を得る上で皆のスターよりも網紅による効果の方が絶大だ。Facebook や Instagram の分析により、業界やバーティカル毎に最適な網紅を探し出し、最安のコストで最大の効果を提供する。

13〜24歳向けの映像製作アプリ「reCactus」

Video Reaction は、13〜24歳の人々の間で最も人気のある映像形式だ。しかし、これの面倒な点は基本的な映像編集技術が必要な点である。reCactus は YouTube API を使って必要な技術をゼロにし、人工知能を用いてクリエイターが視聴者の感情反応を受け止められるようにする。

デジタル知識の Wikipedia「GuruGuruGo」

GuruGuruGo は、Stack Overflow や Quora といった有名サイトを検索し、スコアリング技術により、科学技術や知識領域で最も求められている Q&A を整理する。デジタル知識分野においては、情報不安症を解決する必要がある。

BidLend と DeVita

BidLend は、ブロックチェーンベースのレンディングプラットフォームで、企業がトークンを販売したり購入したりするのを素早く安全にできる。Devita はブロックチェーンベースの情報プラットフォームで、プログラマとテクノロジー企業の間の決済問題を解決する。

猫にエクササイズを提供する「MeowMeowBot(喵喵宝)」

今回のデモデイで最もかわいいチームであり領域。Phone Bot のプロダクトである MeowMeowBot は、ユーザのケータイを最良の遊び相手にする。ケータイに少しばかりのインテリジェンスと赤外線機能を与え、家にいる猫のよいエクササイズ相手になる。


ここに紹介した以外のチームの一覧はここで確認できる。

【原文】

【via TechOrange】 @TechOrange

 

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