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勉強ノートまとめアプリ「Clear」のアルクテラス、シリーズCで新生銀行やZ会から1億円を資金調達——企業向け新卒採用支援や塾向け広告に参入

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学生向けのノートまとめアプリ「Clear」を展開するアルクテラスは30日、シリーズ C ラウンドで1億円を資金調達したことを明らかにした。このラウンドに参加したのは、新生銀行と新生企業投資のファンド、Z 会を運営する増進会ホールディングス。2015年7月のシリーズ A ラウンド、2016年11月のシリーズ B ラウンドとあわせ、アルクテラスのこれまでの累計調達額は約4億円に上る。増進会ホールディン…

アルクテラス 代表取締役の新井豪一郎氏
Image credit: Masaru Ikeda

学生向けのノートまとめアプリ「Clear」を展開するアルクテラスは30日、シリーズ C ラウンドで1億円を資金調達したことを明らかにした。このラウンドに参加したのは、新生銀行と新生企業投資のファンド、Z 会を運営する増進会ホールディングス。2015年7月のシリーズ A ラウンド、2016年11月のシリーズ B ラウンドとあわせ、アルクテラスのこれまでの累計調達額は約4億円に上る。増進会ホールディングスからの調達は、前回シリーズ B ラウンドに続くもの。

アルクテラスは2010年10月、リゾート開発・運営大手の星野リゾートでスキーリゾート事業責任者などを歴任した新井豪一郎氏(代表取締役)が、慶応ビジネススクールで同期だった白石由己氏(取締役副社長 COO/CFO)と共同創業。

2013年12月にローンチした Clear は、教科や単元別に他ユーザとノートを共有できるサービスで、ウェブのほか、Android や iOS のアプリとして提供されている。ローンチから約5年を経て、Clear の国内外での利用は、ダウンロード件数220万件、月間アクティブユーザ100万人以上、ノート蓄積数25万冊で、タイ、台湾、インドネシア、中国、香港などにも多くのユーザがいる。

バンコクで2017年に開催された Techsauce Summit 2017 で、ファイヤーサイドチャットに参加する新井豪一郎氏
Image credit: Masaru Ikeda

今回調達した資金を使って、アルクテラスは企業向けの新卒採用サービスに参入する。これは、大学生が新卒として企業に就職後、希望職種と実態のミスマッチが生じ、入社直後の離職率が高くなっている現状を抑制することを意図している。新井氏によれば、学業と仕事では必要とされるスキルは異なるものの、Clear の利用を通じて得られた学習ログをもとに性格や適性などを分析し、ユーザに適職を案内するようなサービスを想定しているようだ。また、Clear を利用するユーザの約半数は理系・医学系の学生が占めており、こういった学生を社員に迎えたい企業のニーズにも応えたいとしている。

また、アルクテラスでは Clear 上での塾向けの広告出稿サービスも開始する。既存の多くの塾の広告は保護者向けであることと対照的に、Clear は生徒に直接リーチできるチャネルであるため、生徒向けの広告出稿が可能だ。地域、学年といった複数のユーザプロファイルに基づいて、効果的な広告出稿を実現する。

この事業領域で競合となり得る、「塾ナビ」や「みんなの学校情報」といったメディアを運営するイトクロ(東証:6049)は、時価総額700億円以上、PER 60倍以上と市場評価は高い。アルクテラスではかねてから Clear 以外に、塾向けの指導ツール「カイズ」や東京・大田区の住宅街で志樹学院という個別指導塾を自ら営んでおり、広告出稿サービスへの知見活用も期待されるところだ。

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勉強ノートまとめアプリ「Clear」のアルクテラス、ロンドンで開催されたThe Global EdTech Startup Awards世界決勝で優勝

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The Global EdTech Startup Awards(GESA)は、毎年ロンドンで開催される、世界最大の EdTech コンペティションだ。2014年、イスラエルの EdTech スタートアップインキュベータ MindCET による主導のもと、それぞれ EdTech インキュベータ であるEU の Open Education Challenge と、イギリスの EdTech UK に…

ロンドンで開催された GESAwards 2017 世界決勝で表彰されるアルクテラスの新井豪一郎氏
Image credit: MindCET

The Global EdTech Startup Awards(GESA)は、毎年ロンドンで開催される、世界最大の EdTech コンペティションだ。2014年、イスラエルの EdTech スタートアップインキュベータ MindCET による主導のもと、それぞれ EdTech インキュベータ であるEU の Open Education Challenge と、イギリスの EdTech UK によって共同創設された。

先月、その日本予選で勉強ノートまとめアプリ「Clear」を開発・提供するアルクテラス優勝したことをお伝えしたが、同チームが今月24日にロンドンで開催された第4回 GESA 世界決勝に参加、日本スタートアップとして初めてグローバルで優勝した。2位にはケニアのモバイル学習管理プラットフォーム M-Shule、3位には大企業やメンターらとの協力を得て学生に実際の社会問題の学習機会を提供するインドの MentorMind が選ばれた。

GESAwards 2017 世界決勝のファイナリストのみなさん
Image credit: MindCET

今回開かれた GESA 2017 には、世界70以上の国や地域から 600 2,000社がエントリ、世界決勝にはアルクテラスを含む18社がファイナリストとして出場された。審査員の多くは、EduTech 特化 VC や教育関連団体など8カ国から参加。アジアのプレゼンスが必ずしも大きくないコンペティションで、日本のスタートアップが優勝の座を獲得したのは感慨深い。優勝したアルクテラスには、主催者の MindCET から特典として、教育エコシステムにおける世界展開のサポートや、PR支援、メンターシップやビジネス支援の機会が提供される予定だ。

アルクテラスの Clear はこれまで、受験競争が厳しいながらも、クラスメイトや友人同士が勉強を教えあい助け合う文化のある、日本を含むアジアの国や地域で広く浸透してきた。今回、ヨーロッパで開催された欧米のコミュニティのコンペティションで優勝したことで、Clear のアジア以外の地域への展開にも弾みがつきそうだ。アルクテラス代表取締役の新井豪一郎氏によれば、具体的にどの国に進出するかは市場調査を行なった上での判断によるものの、GESA 参加者の意見などを参考に各国の学生のモノの考え方をふまえると、イギリス・フランス・ロシアなどが Clear の需要に合う可能性があることがわかったとのことだった。

ロンドンで開催された GESAwards 2017 世界決勝に集まった人々
Image credit: EduLab

ローンチから約4年を迎え、アジア圏におけるダウンロード数は160万件以上で、うち日本におけるダウンロード数は120万件を超えた。日本の中高生人口が約700万人であることを考えると、5人に1人は Clear を使っている計算になる。加えて、タイ、台湾、中国、インドネシア、インドでサービスを展開している。2018年以降には、インド、ブラジル、ベトナムに進出する計画だ。

アルクテラスは、Clear 以外にも、塾向けの指導ツール「カイズ」や東京・大田区の住宅街で志樹学院という個別指導塾を営んでいる。2015年に7月にはスターティアなどから約1.3億円を調達、2016年にはシリーズ B ラウンドで朝日学生新聞社や Z 会から1.1億円を調達している。2017年11月には、代々木ゼミナール教育総合研究所と協業し、教育機関向け授業支援ツール「ClearS」を導入展開することを発表している

GESAwards 2017 で優勝盾を獲得したアルクテラスの新井豪一郎氏
Image credit: EduLab
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勉強ノートまとめアプリ「Clear」のアルクテラス、The Global EdTech Startup Awardsの日本予選で優勝——ロンドンの世界決勝に出場へ

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The Global EdTech Startup Awards(GESA)は、毎年ロンドンで開催される、世界最大の EdTech コンペティションだ。2014年、イスラエルの EdTech スタートアップインキュベータ MindCET による主導のもと、それぞれ EdTech インキュベータ であるEU の Open Education Challenge と、イギリスの EdTech UK に…

日本予選審査員を務めた、データビークル代表取締役 最高技術責任者の西内啓氏(左)、EduLab 取締役副社長兼 CMO の和田周久氏(中央)から副賞目録を受け取る、アルクテラス代表取締役の新井豪一郎氏(右)
Image credit: Masaru Ikeda

The Global EdTech Startup Awards(GESA)は、毎年ロンドンで開催される、世界最大の EdTech コンペティションだ。2014年、イスラエルの EdTech スタートアップインキュベータ MindCET による主導のもと、それぞれ EdTech インキュベータ であるEU の Open Education Challenge と、イギリスの EdTech UK によって共同創設された。

先ごろ、その日本予選が東京で開催され8社が参加、勉強ノートまとめアプリ「Clear」のアルクテラスが優勝した。アルクテラスは来年1月23日、ロンドンで開催される GESA の本選(世界決勝)にファイナリストとして出場する。日本予選を主催した EduLab からは副賞として、アルクテラスにロンドン本選参加のための東京⇄ロンドン間往復航空券が進呈された。

GESA には、世界70以上の国・地域から600社を超える EdTech スタートアップが参加しており、決勝にはファイナリスト15社が出場する予定。最も将来有望なスタートアップに加え、今年からは Innovation(技術革新)、Literacy(読み書き能力の向上)、Artificial Intelligence(AI)の3つの新たなトラックが設けられ、それぞれの特別賞が贈られる。

記者会見で Clear のプレゼンテーションを行う新井豪一郎氏
Image credit: Masaru Ikeda

アルクテラスは2010年10月、リゾート開発・運営大手の星野リゾートでスキーリゾート事業責任者などを歴任した新井豪一郎氏(代表取締役)が、慶応ビジネススクールで同期だった白石由己氏(取締役副社長 COO/CFO)と共同創業。同社が2013年12月にローンチした Clear は、教科や単元別に他ユーザとノートを共有できるサービスで、ウェブのほか、Android や iOS のアプリとして提供されている。

ローンチから約4年を迎え、アジア圏におけるダウンロード数は160万件以上で、うち日本におけるダウンロード数は120万件を超えた。日本の中高生人口が約700万人であることを考えると、5人に1人は Clear を使っている計算になる。加えて、タイ、台湾、中国、インドネシア、インドでサービスを展開している。2018年以降には、インド、ブラジル、ベトナムに進出する計画だ。

アルクテラスは、Clear 以外にも、塾向けの指導ツール「カイズ」や東京・大田区の住宅街で志樹学院という個別指導塾を営んでいる。2015年に7月にはスターティアなどから約1.3億円を調達、昨年にはシリーズ B ラウンドで朝日学生新聞社や Z 会から1.1億円を調達している。先月には、代々木ゼミナール教育総合研究所と協業し、教育機関向け授業支援ツール「ClearS」を導入展開することを発表している

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子供たちのノートからビジネスを生み出すアルクテラス【ゲスト寄稿】

本稿は、Disrupting Japan に投稿された内容を、Disrupting Japan と著者である Tim Romero 氏の許可を得て転載するものです。 Tim Romero 氏は、東京を拠点とする起業家・ポッドキャスター・執筆者です。これまでに4つの企業を設立し、20年以上前に来日以降、他の企業の日本市場参入をリードしました。 彼はポッドキャスト「Disrupting Japan」を…

本稿は、Disrupting Japan に投稿された内容を、Disrupting Japan と著者である Tim Romero 氏の許可を得て転載するものです。

Tim Romero 氏は、東京を拠点とする起業家・ポッドキャスター・執筆者です。これまでに4つの企業を設立し、20年以上前に来日以降、他の企業の日本市場参入をリードしました。

彼はポッドキャスト「Disrupting Japan」を主宰し、日本のスタートアップ・コミュニティに投資家・起業家・メンターとして深く関与しています。


教育は最もディスラプトが難しい業界であり、たいていのエドテック・スタートアップがもがき苦しんでいる。今日お話を聞くのは新井豪一郎氏、彼の会社アルクテラスについて語っていただく。同社は教育を改善するためにボトムアップのアプローチをとっている。アルクテラスは、生徒が互いに勉強を助け合えるよう支援することで利益を上げる「Clear」というサービスを開発した。

素晴らしいディスカッションなので、お楽しみいただけると思う。

アルクテラス CEO 新井豪一郎氏
Image credit: Arcterus

Tim:

アルクテラスは、エドテックに対して面白いアプローチをとっていますね? サービスについて教えてもらえますか?

新井氏:

メインプロジェクトは Clear です。生徒が自分の勉強用ノートを他の生徒とシェアできるプラットフォームで、もし自分のノートが人気を得れば、他の生徒からアクセスに応じて料金を徴収することができます。

Tim:

お客さんはどういった人たちですか?

新井氏:

世界中に150万人超のユーザがいます。多くは中学校や高校の生徒たちです。彼らは Clear を主に、校内試験や入試の準備に使っています。例えば、生徒たちは数学で問題を抱えたら、その問題を理解できる方法で説明してくれる他の生徒のノートを見つけることができるわけです。

Tim:

カリキュラムがとても標準化された日本では、Clear が人気を集める理由がわかるような気がします。日本では、使われる教科書は数種類しかないし、同学年の生徒たちは同じ時間に同じ授業を受けますよね。日本以外の市場では、Clear はどのように受け止められているのですか?

勉強ノートまとめアプリ「Clear」
Image credit: Arcterus

新井氏:

国が標準化したカリキュラムを持っていることは、新市場を評価する上で最も重要なことの一つだと考えています。我々の最大のグローバル市場は、タイ、台湾、中国、インドネシアです。これらの国々はすべて、標準化されたカリキュラムと、生徒たちが助け合いたいと考える文化の両方を持っています。

Tim:

それは世界共通かもしれませんね。でも、すべての生徒たちが助け合いたいわけではないと?

新井氏:

驚かれるかもしれませんが、中学校や高校で生徒同士を競争相手と見る国々もあります。このような国では、他の生徒が良い点数を取れるよう手伝ってあげようという理屈は理解してもらえません。それは文化の問題であり、我々はどの市場に進出するかを決める際に注意深く見極めている点です。

Tim:

大学生のノートの分野にも進出しようと考えたことはありますか?

新井氏:

大学では、非常に広範囲に及ぶ教科書を使っていて、大変異なるカリキュラムが組まれています。ある生徒のノートが他の生徒にとって役に立つとは限らず、ノートをシェアすることは難しいのです。しかし、標準化された社会人のテストの領域には進出することを考えています。公認会計士や弁護士の試験ですね。

Tim:

理にかなっていますね。アルクテラスは、生徒の能力を評価するソフトウェア商品を開発していますし、塾も経営していますね。小さなスタートアップにとって、違った事業をたくさん経営することは難しくないですか?

新井氏:

そんなことはないですよ。それぞれの事業には別々のチームがいますし、そこには常に挑戦はあるものの、チーム同士でコミュニケーションを図ったりビジョンを共有することは、ご想像されるほどは難しくないと思います。しかし、あるチームから重要な社員を手放さなければならないことはありました。

Tim:

それはどうしてですか?

新井氏:

事業の一つが方向性を変えたり、大きなピボットをしたりするときには、いつも起きることです。時にはスタッフが賛成してくれないこともありました。

Tim:

それは、日本のスタートアップとアメリカのスタートアップの違いの一つかもしれませんね。アメリカ人は判断がとても早く、時には少々早すぎるくらいで、あるプロダクトを捨て新しい方向へとビジネスを運ぶ。しかし、日本のスタートアップはしばしば、「いやぁ、間違ってしまった。新しいことに挑戦しなければ…」と言いながら辛い時間を過ごしている。そこには、情緒に浸っているという感がありますね。

新井氏:

そうですね。日本の従業員は、自分のやっていることに、非常に強い思い入れを持つ傾向にあります。多くの場合、それはよいことなのですが、変化することを難しくすることがあります。

今年8月、バンコクで開催された Techsauce Global Summit 2017 でエドテックのパネルに登壇した新井豪一郎氏
Image credit: Masaru Ikeda

Tim:

アルクテラスのマーケティング戦略について教えてください。ターゲットにしているのは、学校、保護者、それとも生徒ですか?

新井氏:

我々のフォーカスは、生徒たちそのものです。お金をかけての広告は全くやっていません。我々はツイッターでアクティブに活動しており、ユーザの大半は他の生徒からの口承や推薦で、我々のサービスを見つけています。

Tim:

Facebook や他のチャンネルも使っていないのですか?

新井氏:

はい。中学生や高校生は Facebook や他の多くのソーシャルメディアを使うことはできないので、それで理にかなっていると思います。

Tim:

面白いですね。ほとんどのエドテック企業が保護者や学校に販売することにフォーカスしています。つまり、生徒たち自身はお金を持っていないでしょう。

新井氏:

(笑)はい。確かに、生徒たちはお金は多くは持っていません。我々はコミュニティを構築しているのです。提供しているコンテンツのほとんどは無料で、ノートを販売している生徒も販売価格は極めて安価です。それは多分、生徒たちは、あまり多くのお金が必要ないからでしょう。

Tim:

アルクテラスは、育伸社、朝日新聞グループ、Z 会と提携しています。これらの提携関係を通じて、新しい事業形態が生まれるのでしょうか?

新井氏:

彼らは皆、コンテンツを制作しています。朝日新聞は生徒たちが読みたいと思う素晴らしい記事を提供していますし、Z 会は教科書を発行しています。この提携は素晴らしい関係で、生徒たちに新たな問題を提供してくれます。

Tim:

しかし、それ以上のものがあるのではないでしょうか? つまり、アルクテラスは全ての教科書にアクセスできるわけですから、生徒たちにとってどんな問題が難題で、どんな問題が簡単かといったデータを集めることもできるでしょう。生徒たちの視点から、どの教科書が最もわかりやすい説明をしているかも把握できるでしょう。子供たちにモノを教える新しい方法を構築するのに必要なものを、アルクテラスがすべて持っているように思えます。

新井氏:

なるほど、確かに出版社は教科書を改善するために、そのようなフィードバックを得ることには興味はあると思います。今後、そのような情報を出版社に提供するでしょう。学習の新しい方法を生み出すという点においては、今すぐお話しすることはできませんが、1年か2年先にまたお話しましょう。

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アルクテラスは、私が常々エドテック・スタートアップに「そうしてはいけない」とアドバイスしているやり方で、成功しつつある。生徒たちへのダイレクトマーケティングだ。試験準備や学習ツールは、日本では非常に競争の激しい市場だ。新しいプロダクトを立ち上げたとき、まとめて買ってくれる塾や、購入の判断を生徒自身よりも教育熱に燃えることが多い保護者をターゲットにすることは、多くの場合は理にかなっている。

そんな常道に反して、高校生が互いに勉強を助け合うという思いのもと、アルクテラスは現実的で急速に成長する事業を作り上げたようだ。

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勉強ノートまとめアプリ「Clear」のアルクテラス、朝日学生新聞社やZ会と資本業務提携——シリーズBラウンドで1.1億円を調達

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学生向けのノートまとめアプリ「Clear」を展開するアルクテラスは22日、朝日新聞社のグループ企業で「朝日小学生新聞」や「朝日中高生新聞」を展開する朝日学生新聞社と、通信教育大手のZ会と資本業務提携を締結したことを発表した。この提携に伴い、アルクテラスは朝日学生新聞社とZ会から、シリーズBラウンドで総額1.1億円を調達した。これは、アルクテラスにとっては、昨年7月のシリーズAラウンドでの1.3億円…

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アルクテラス 代表取締役 新井豪一郎氏

学生向けのノートまとめアプリ「Clear」を展開するアルクテラスは22日、朝日新聞社のグループ企業で「朝日小学生新聞」や「朝日中高生新聞」を展開する朝日学生新聞社と、通信教育大手のZ会と資本業務提携を締結したことを発表した。この提携に伴い、アルクテラスは朝日学生新聞社とZ会から、シリーズBラウンドで総額1.1億円を調達した。これは、アルクテラスにとっては、昨年7月のシリーズAラウンドでの1.3億円の調達に続くものとなる。

今回の業務提携を受けて、朝日学生新聞社とは、今年5月に試験的に実施した Clear 上での過去問で出た記事や世間で話題になっているニュース解説などの恒常的な提供、Z会とは Z会の提供する教材をアダプティブ・ラーニングのメソッドに則って Clear 上で提供する。Clear は完全無料でアプリ上の広告のみで収入を得てきたが、レベニューシェアにより、朝日学生新聞社や Z会のコンテンツを活用した、サブスクリプションモデルの有料メニューの提供を始める。

アルクテラスは2010年10月、リゾート開発・運営大手の星野リゾートでスキーリゾート事業責任者などを歴任した新井豪一郎氏(代表取締役)が、慶応ビジネススクールで同期だった白石由己氏(取締役副社長 COO/CFO)と共同創業。Clear 以外にも、塾向けの指導ツール「カイズ」や東京・大田区の住宅街で志樹学院という個別指導塾を営んでいる。スタートアップには珍しい事業形態だが、「EduTech のサービスを提供するなら、なにより教育の現場のことをわかっていなければ説得力が無い(新井氏)」との考えから、自ら塾を設立・経営するに至ったのだという。

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2013年12月にローンチした Clear は、教科や単元別に他ユーザとノートを共有できるサービスで、ウェブのほか、Android や iOS のアプリとして提供されている。ローンチから約3年を経て、日本における現在のユーザ数は97万人と、まもなく100万人に迫る勢い。日本の中高生人口が約700万人であることを考えると、7人に1人は Clear を使っている計算になる。加えて、タイには25万人、台湾には2万人、韓国には1万人のユーザがいる。

(アジア各国のマーケティングには)現地の大学生をインターンとして採用しチーム編成しています。学生同士が勉強するときに、ノートを貸し借りして助け合う文化がある国では、Clear が広く受け入れられる傾向にあります。(新井氏)

前述したアジアの国々では、学生たちの情報共有の仕方と Clear の成長モデルがうまくシンクロし、ユーザ獲得にうまく寄与している。反対に、学生同士がノートの貸し借りを行う傾向が低い国々、言い換えれば、教育現場にも競争文化が色濃く反映されたシンガポールなどでは、Clear は浸透しにくいようだ。アルクテラスは昨年の段階で北米地域への進出も標榜していたが、同じような理由や既に競合が数社いるなどの理由から、「ノートを貸し借りする文化のあるアジアの国々」でのユーザ獲得を優先させる計画だ。

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4万件近い「いいね」を誇る、Clear のタイ市場向け Facebook ページ

また、今回の資本業務提携に際し、Clear のアプリに2つの機能アップデートが実施された。Clear のプラットフォーム上には、既にユーザから12万冊以上のノートが登録されているため、これらを容易に検索できるよう、アルクテラスでは、どの出版社の教科書か、どの単元かなどから容易に該当するノートを検索できるようにした。さらには、ノートを見るだけではわからない事柄を補うため、ユーザ同士で質疑応答ができる Q&A 機能も追加された。

アルクテラスはこれまでに Startup Asia Jakarta 2014 で2位を獲得ASIABEAT 2016 in アモイでファイナリストに選出されるなど、国際的な舞台でも脚光を浴びている。言語や文化障壁の影響を受けやすい EduTech 分野はグローバル展開が難しいとされるが、アルクテラスでは Clear を、コンテンツの言語の違いなどに左右されにくい教育のプラットフォームと位置付けることで、国境を越えてユーザを獲得していきたいとしている。

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50万人が使う勉強ノートまとめアプリ「Clear」のアルクテラスがスターティアなどから1.3億円を調達

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50万人の「スマ勉」に活用される「Clear」   日本全国で50万人を超える生徒が活用する勉強ノートまとめアプリ「Clear」。その運営会社であるアルクテラスが、スターティア、電通デジタル投資事業有限責任組合、BonAngels Venture Partners, Inc.などから、総額1.3億円を資金調達したことを発表しました。この資金は、Clearの機能強化およびにグローバル展開に使われます…

勉強ノートまとめアプリ「Clear」
勉強ノートまとめアプリ「Clear」

50万人の「スマ勉」に活用される「Clear」

Clear-app Claer-app-search

日本全国で50万人を超える生徒が活用する勉強ノートまとめアプリ「Clear」。その運営会社であるアルクテラスが、スターティア、電通デジタル投資事業有限責任組合、BonAngels Venture Partners, Inc.などから、総額1.3億円を資金調達したことを発表しました。この資金は、Clearの機能強化およびにグローバル展開に使われます。

スマートフォンを一人一台持つようになった今、生徒たちはその学習にもスマートフォンを取り入れるようになりつつあります。リクルート進学総研が発表した2014年のトレンドキーワードには、スマートフォンで勉強する「スマ勉」が選出されました。iPhoneとAndroidアプリとして提供されるClearは、アプリリリースから1年間でユーザー数は50万人。その多くは、中高生です。

公開されたノートの数は3万冊超

学生が自分の手書きの勉強ノートを公開し、お互いに共有し合うことで勉強に役立てられるClear。これまでに、3万冊を超えるノートが公開されています。Clearの主なユースケースは2つ。学校の授業内でわからないことがあった際に、従来のグーグル検索や参考書に頼るのではなく、他の学生のノートを検索して調べる。もう一つは、よくまとまったノートを見つけて、テスト勉強の際に情報の整理や理解促進に活用すること。

Clearを、勉強ノートのGitHubやクックパッドのようなものと表するアルクテラスの代表 新井豪一郎さん。先生や家庭教師に習ったり参考書などオーソリティによるものではなく、同じ学ぶ立場にいる人が公開したものであることが、学生にとってのわかりやすさなどに繫がっています。

生徒からは、「勉強に対してやる気が上がった」、「心理的ハードルが下がった」といった声が集まっています。自分がとった手書きノートを介して、日本全国の学生と繫がることができる。ノートへのコメント機能を使って、教室の枠を越えて他の学生とやり取りし、近づく試験に向けてお互いを励まし合ったり、質問し合ったりして、モチベーションを高めています。

2015年は東南アジア、翌年には北米も視野に

勉強ノートの質と量を意識しながら、今後もさらにClearという学びの場を盛り上げて行くとのこと。また、日本の学生のみならず、2015年には東南アジアなどアジア各国、2016年には北米や南米への展開も計画しています。タイでは既に2015年4月にClearをリリースしており、ユーザー数と公開ノート数共に加速して伸びており手応えを感じています。

以前に、世界70ヶ国以上、7万人を超える生徒がオンライン版の文通を通じて学び合う「Penpal Schools」の運営メンバーに取材した時のこと。教室という、多数の生徒と共に学ぶ場があるにも関わらず、勉強をとても孤独に感じている生徒が多いという意見に驚かされました。これはその通りで、だからこそ、学生たちはファミレスなどに集まって一緒に勉強するのだと思うと話す新井さん。

「受験勉強は孤独と言われますが、教室で授業を受ける時も結局は新しい概念を自分の頭脳を使って行うため、最終的に勉強は孤独な作業であると考えています。勉強ノートのデータベースをさらに充実させて、世界中の学生にClearという学びの場を提供していきたいです」

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