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ホテル業界に照明革命を起こす「Ario」、機械学習による「パーソナライズ照明」で解決する”人工光のネガティブ効果”とは?

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都会に住む人たちは 90%の時間を屋内で過ごすと言われています 。つまり1日のほとんどの時間を屋内照明の下で過ごしているわけです。 しかし大半の家庭では調色・調光型の照明ではなく、固定色電球を使用しているのではないでしょうか。私の家ではリビングルームの大型LED照明以外は全て固定色なのですが、これでは生活シーンや時間帯に合わせた照明を浴びることができません。 一方オフィスで仕事に集中したい場合は青…

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都会に住む人たちは 90%の時間を屋内で過ごすと言われています 。つまり1日のほとんどの時間を屋内照明の下で過ごしているわけです。

しかし大半の家庭では調色・調光型の照明ではなく、固定色電球を使用しているのではないでしょうか。私の家ではリビングルームの大型LED照明以外は全て固定色なのですが、これでは生活シーンや時間帯に合わせた照明を浴びることができません。

一方オフィスで仕事に集中したい場合は青色、部屋でリラックスしたい時は橙色のように、気分によって照明も変わるべきである、という リサーチがあります

このように、ユーザーに合わせた「照明のパーソナライズ化」のニーズが高まっている時代に登場したのが今回紹介するスタートアップ 「Ario」 です。同社は機械学習を用いてユーザーの生活環境に合わせたスマートライトを開発・提供しています。

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「Ario」はクラウドと連携したスマートライト。自然光に限りなく近いレベルの照明を開発しており、専用アプリから簡単に調色・調光ができます。特徴は各ユーザーがどの時間帯に、どの程度の強さの照明設定をしているかという利用パターンデータをクラウドに蓄積・学習させ、最適な時間に最適な照明を提供する仕組みを構築している点です。

「Ario」のミッションは、私たちが人工光の利用によって受けているネガティブ効果の解決です。 マウスを使ったある研究 によれば、人工光を浴び続けることで生活リズムを正しく刻む体内時計の機能が70%ほど抑制されてしまうと報告されています。また、筋肉量や骨密度、免疫作用の減退も引き起こすとのデータもあります。

筆者が考える「Ario」の強さはチームです。ハーバードビジネススクール、NASA、アメリカ国立衛生研究所出身のメンバーから構成されています。また、一時期注目を集めた睡眠スマートマスク 「neuroon」 の共同創業者も参加しています。「neuroon」は脳波をモニタリンズした上で、時差ぼけや昼寝の最適化を行う技術を用いた睡眠マスクを開発しており、生活環境のモニタリングやIoT製造のノウハウが、小さなチームながら集約されている印象です。

スタンフォード大学が主導して行なっているアクセレーター「StartX」を卒業しており、同校との繋がりがあることから、最初実証実験としてスタンフォード大学の学生寮に導入されました。徹夜や時には友人とのパーティーで不規則な生活を送っている学生の生活パターンを理解して、最適な照明を提供することが狙いのようです。

ホテル業界に起こる「照明革命」

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「Ario」が最初に狙っている市場はホテル業界。例えば海外旅行をされた方はホテルに到着した際に時差ぼけを感じたことがあると思いますが、「Ario」が解決しようとしているのはこのような体内時計の狂いです。照明を通じた体内時計の自動調整によって、海外にいようとも気持ちよく観光をしてもらう環境整備を行うわけです。

一般家庭と違い、ホテルに予約を入れる時点で顧客データはある程度わかります。出身国や年齢、性別、チェックイン時間のようなデータが事前にホテル側のクラウドデータベース上に揃っています。同データを「Ario」のクラウドと紐付けることで、各部屋・顧客別にパーソナライズ化した照明を事前にセットアップし、提供できます。

ビジネスモデルとして非常に上手いと感じたのはB2B販売できる点だけでなく、クラウドデータを通じて顧客別に簡単にパーソナライズ照明のセットアップを可能とした仕組みです。

2016年度の訪日外国人観光客数は2,400万人を超え、2006年度比で3倍となっています 。東京オリンピックを考えれば2020年までに相当数の観光客がやってくるでしょう。

訪日観光ニーズに合わせて「Ario」のようなスマートライトの利用市場が開けてくるのは想像に難くありません。また、Airbnbに代表される民泊サービスを使っているオーナー向けへの提供も考えられるでしょう。

デバイスの普及が広まり、機会学習の精度も上がれば一般家庭を含めてあらゆるシチュエーションに対応出来る次世代照明のポジションを確立できる可能性を大いに秘めていると感じています。

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太陽の光を再現して健康な生活をサポートするスマートフロアライト「Ario」

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スマートフォンと連動するLEDが登場して以降、時間帯や状況に応じて明るさをコントロールできるスマートライトが増加している。なかでも今回紹介する製品は、健康のための明かりとして太陽の光を再現したというコンセプトがなかなかユニークだ。 スマートフロアライトの「Ario」は、時間帯事の太陽の光を分析、同じような光を発することで、それを浴びた人間の体内時計や生活リズムを調整してくれる製品だ。 ハーバード大…

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スマートフォンと連動するLEDが登場して以降、時間帯や状況に応じて明るさをコントロールできるスマートライトが増加している。なかでも今回紹介する製品は、健康のための明かりとして太陽の光を再現したというコンセプトがなかなかユニークだ。

スマートフロアライトの「Ario」は、時間帯事の太陽の光を分析、同じような光を発することで、それを浴びた人間の体内時計や生活リズムを調整してくれる製品だ。

ハーバード大学やNASAの研究によれば、この光の強さや波長により、我々の体は気分だけでなくホルモンや代謝までをも影響されるとのこと。スペースシャトルのことを考えると、これは確かに説得力を感じてしまう。

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プロジェクト解説によれば、朝は目覚めをうながし、昼間は生産性を向上させ、夕方からはリラックスをうながすことで安眠につながるとのこと。結果として、体調が向上し、免疫も高まって健康になる、というのが狙いのようだ。タイムゾーンの設定によって他国の状況も再現できるので、時差ぼけ対策にも使える可能性がありそう。

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もちろんスマートフォンから好みの明るさに設定することも可能なので、一般的なスマートライトとしても利用することが可能である。

Kicksterterではまだ多くの日数を残しながらも目標の倍額を集めており、なかなか注目度も高いようだ。市販価格は400ドルほどで、2016年の9月が出荷目標となっている。

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