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自分が今吸っている空気が有害かどうか教えてくれるデバイス「Atmotube」

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これを読んでいる皆さんも私も、今まさに自分がいる環境は安全だと思っているだろう。特に目に見える危険があるわけでもないし、居心地が悪いわけでもない。もしくは不安を掻き立てるような臭いなどもしない。でも、自分の感覚ではわからないような有害な環境で呼吸しているかもしれないのだ。 空気中の有害物質を検知するには通常とてつもなく大きな機器が必要だ。持ち歩くには最悪と言ってもいいだろう。これを解決するために、…

Image Credit: NotAnotherOne
Image Credit: NotAnotherOne

これを読んでいる皆さんも私も、今まさに自分がいる環境は安全だと思っているだろう。特に目に見える危険があるわけでもないし、居心地が悪いわけでもない。もしくは不安を掻き立てるような臭いなどもしない。でも、自分の感覚ではわからないような有害な環境で呼吸しているかもしれないのだ。

空気中の有害物質を検知するには通常とてつもなく大きな機器が必要だ。持ち歩くには最悪と言ってもいいだろう。これを解決するために、デザイン事務所 NotAnotherOne の共同設立者 Vera Kozyr 氏と Igor Mikhnenko 氏が Atmotube を開発した。空気の質を検知できて、携帯電話(iOSとAndroid)ともリンクでき、なんと手に収まるくらいの小ささで実現したのだ。

ハイエンド顧客向けの消費者製品をデザインする経験が豊富な NotAnotherOne だが、これは同社初のオリジナル製品だ。NotAnotherOne は先週、Atmotube のために、5万2,000米ドルの資金調達を目指す Indiegogoキャンペーン をローンチしたが、現在の調達額は目標額の約35%である( 編集部注:原文掲載11月17日。現在、キャンペーンは目標額を大幅に超えて達成済)。この目標額が達成された場合、NotAnotherOne は2016年3月のユニット出荷を目指すという。

Above: Clip it anywhere Image Credit: NotAnotherOne
上: どこにでもクリップで留められる
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Atmotube はミニLEDライトほどのサイズで、キーホルダーで留めてバッグやベルト通しに装着することができる。外部のチューブはチタン製で、5色(ブラック、メタリック、コッパー、ゴールド、ホワイト)から選択可能だ。

内部のセンサーは揮発性有機気体や二酸化炭素、一酸化炭素の濃度を測定し、モバイルアプリを使って測定値をチェックすることができる。「当製品は127種もの有機気体を検知することができます。これらをまとめて測定することによって、揮発性有機気体全体に含まれる目的粒子のppm濃度がわかるのです」と Kozyr 氏は言う。

優良レベルの場合の「青」から危険な場合の「赤」まで変化するLEDもあり、ユーザは携帯電話を取り出さずに空気の質を素早くチェックできるようになる。また湿度や気温も検出可能だ。

同アプリは、他のユニットからのクラウドソーシング・データを活用し、地球規模で報告結果が共有されるようになるだろう。そのため Atmotube があまり利用されていない地域に住んでいても、自分が実際歩いたりする前に、特定地域での空気品質報告を入手できる。また、うまくいけば、自分がいる場所の環境がどの程度汚染されているのかもっと直接的にチェックできるようになるだろう。

Above: Well … at least this table doesn’t seem toxic Image Credit: NotAnotherOne
Above: 少なくとも、このテーブルは有毒ではないようだ…
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「人々が自身の行動に気を配り、普段の行いを変えるきっかけになればと思っています」と Mikhnenko 氏は説明する。「言うなれば大気汚染を監視する Fitbit みたいなものです。Fitbitが市場に出る前、人々は自分がどれだけ歩いたかなど大して気にかけていませんでした。しかし今は違います。」

ところで、大気汚染はどれだけ深刻なのだろうか?モスクワや北京など世界の一部の都市では、住民が思っているよりも深刻だ。

「3ヶ月前、私たちは中国で工場を見て回っていたのですが、その最中にとあるグループへ向けてAtmotubeの使い方を実演しました。工場内の空気の質が非常に悪かったので、従業員の方々は『それでは窓を開けましょうか』と窓を開けたのですが、開けた途端に空気の質が急に悪化してしまいました。それで、『やっぱり窓を閉めましょう』という雰囲気になってしまいました。」と Mikhnenko氏は 最近の中国への訪問について語った。

Above: Time to roll up the windows. Image Credit: NotAnotherOne
上: ウィンドウを閉めるべき時のようだ
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アメリカ国内の状況、特に車内の状況は中国と比べて特段優れているかというとそうでもないようだ。「車内の状況は興味深いです。交通量のあるところで窓を開けると車内の空気の質が急に落ちるのです! そして窓を閉めてエアコンをつけると空気の質がわずかに向上します」と Kozyr 氏は述べた。

そして、このようにデータがリアルタイムでわかることにより、Mikhnenko 氏自身の生活習慣も大きく変わった。「今やこの製品によって私の生活様式は大きく変わりました。自宅マンションの窓を頻繁に開けるようになりましたし、車の窓は閉めるようになりました。街中を自転車で移動することもやめました。単に車内に座っている方が自転車に乗るより健康に良いからです。長い間座りっぱなしというのも、それはそれで健康に良くないのですけれども。」

「そして、怒りを感じることがあります。Atmotube のおかげで今外を走っている車が私たちの寿命をじりじりと縮めているということがわかったからです。車は二酸化炭素と一酸化炭素を排出し、それらの気体は有害ですが誰も気にも留めていないのですから」と Mikhnenko 氏は語った。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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