1億1,000万米ドルの BEENEXT Emerging Asia Fund は、インドと東南アジアのアーリーステージ・スタートアップに投資し、東南アジア全体のデジタル技術を加速させることを目的としている。e コマース、フィンテック、ヘルステック、アグリテック、エディテック、AI、その他データドリブンテックなどを対象とする。
2015年の創業以来、BEENEXT はグローバルで180社以上のスタートアップに投資しており、インドでは不動産検索ポータルの「NoBroker」、決済アプリ「Citrus Pay」、モバイル e スポーツプラットフォーム「Mobile Premier League」など72社に投資している。また、東南アジアと日本では、EC プラットフォーム「Zilingo」、エドテックスタートアップ「Zenius」、人事 SaaS 「SmartHR」など45社に投資している。
BEENOS(東証:3328)は21日、今年で5回目を迎える起業家イベント「Bee Global Camp」を東京で開催した。Bee Global Camp は、BEENOS と BEENOS の創業者である佐藤輝英氏が運営するファンド BEENEXT が共催する年次イベントで、両社の投資先を集め起業家による起業家のためのブートキャンププログラムが展開される。 2014年にシンガポールで始まった …
BEENOS の代表取締役社長兼グループ CEO 直井聖太氏 Image credit: Masaru Ikeda
BEENOS(東証:3328)は21日、今年で5回目を迎える起業家イベント「Bee Global Camp」を東京で開催した。Bee Global Camp は、BEENOS と BEENOS の創業者である佐藤輝英氏が運営するファンド BEENEXT が共催する年次イベントで、両社の投資先を集め起業家による起業家のためのブートキャンププログラムが展開される。
2014年にシンガポールで始まった Bee Global Camp は、2015年にインドネシア、2016年にインド、2018年にベトナムと回を重ね(2017年はお休み)、今回の東京イベントでは世界15ヵ国から約200名の起業家がグループディスカッション、ネットワークレセプション、パネルディスカッションなどに参加する。
BEENOS が25日に創業20周年を迎えるということもあり(創業当時はネットプライス)、Bee Global Camp に先立ってプレス向けのカンファレンスが開催され、BEENOS の代表取締役社長兼グループ CEO 直井聖太氏が今後の事業戦略について説明した。
この日のイベントには、BEENOS の投資先を代表して、Tokopedia(インドネシア)の CEO William Tanuwijaya 氏、Zilingo(シンガポール拠点、東南アジア7ヵ国で事業展開)の COO Aadi Vaidya 氏、Sendo(ベトナム )の CEO Tran Hai Linh 氏がゲストスピーカーとして招かれた。いずれのスタートアップも、BEENOS(あるいは、その前身のネットプライス)からアーリーステージにおいて出資を受け、今日、ユニコーンまたは地域を代表する大型スタートアップへと成長した。3人の代表者はそれぞれ、事業開始直後の早い段階で佐藤氏に出会ったことに言及し、資金のみならずさまざまな人的ネットワークや知見を提供されたことに謝意を表した。
Sendo の CEO Tran Hai Linh 氏、Zilingo の COO Aadi Vaidya 氏、Tokopedia の CEO William Tanuwijaya 氏、BEENOS の代表取締役社長兼グループ CEO 直井聖太氏 Image credit: Masaru Ikeda
BEENOS は BEENEXT と同じく、インドや東南アジアを〝次なる中国市場〟と位置づけ、その絶大なる商機を背景に同地域での投資事業を加速することを明らかにしている。今回、東南アジアから投資先3社は全社ともに E コマースをコア事業としているため、筆者は直井氏に BEENOS の越境 E コマース事業と彼らとのシナジーについて質問してみたが、現時点で具体的なプランについて言及は無かった。
Sendo は今週、シリーズ C ラウンドで6,100万米ドルを調達しており、このラウンドに参加した投資家の多くが日本の VC や企業、または、日本人投資家が関与する VC となった。シリーズ C ラウンドのリードインベスターはシリーズ B ラウンドに続いて SBI グループが務めているが、広く資金を日本の投資家から集める上で BEENOS や BEENEXT が呼び水的存在になっていることを窺い知ることができる。
2018年、ベトナムで開催された Bee Global Camp 集合写真 Image credit: Beenext
Kothari 氏はインドで8年、その前にはシリコンバレーで15年を過ごした。これまでにマーケティングオートメーション、ソーシャル E コマース、戦略デザインコサンルティングの分野で起業に成功している。彼はまた、Intuit、First、Cisco、AOL、Yahoo、Frog Design、Apple など複数のスタートアップや大企業でキャリアを積んだ。Stanford Angels and Entrepreneurs(India)の投資委員会に籍を置くアクティブなエンジェル投資家であり、テックアントプレナーシップとヒューマン・コンピュータインタラクション分野で、スタンフォード大学からコンピュータサイエンス修士号を取得している。
インターネットサービス大手の BEENOS(東証:3328)は1日、同社傘下の E コマース事業を行うネットプライスをオークファン(東証:3674)に事業譲渡することを明らかにした。譲渡は12月1日に実施される予定で、BEENOS が保有するネットプライスの全株式5,000株をオークファンに売却する形で実施する。譲渡価格については8,800万円とされている。 ネットプライスは1999年に E コマ…
Image credit: Netprice
インターネットサービス大手の BEENOS(東証:3328)は1日、同社傘下の E コマース事業を行うネットプライスをオークファン(東証:3674)に事業譲渡することを明らかにした。譲渡は12月1日に実施される予定で、BEENOS が保有するネットプライスの全株式5,000株をオークファンに売却する形で実施する。譲渡価格については8,800万円とされている。
ネットプライスは1999年に E コマース関連事業の開発を目的として、現在 BEENEXT を牽引する投資家として知られる佐藤輝英氏らによって設立された。2004年7月に東証マザーズに上場。2007年にギャザリング・コマースのネットプライスやオークファンといった複数事業の持株会社となり、ネットプライスドットコムに社名変更された(この段階で、ネットプライスはネットプライスドットコム傘下の事業会社に移行している)。
シンガポールに本社を置くベンチャーキャピタルの BEENEXT Capital Management Pte. Ltd (以下、BEENEXT)は、総額7,500万米ドル超の新ファンド設立を発表した。この新ファンドはこれまでのファンドと同様に、同社が得意とするアーリーステージのテック系スタートアップに対象を絞る。BEENEXT の発表によると、同社は現在、東南アジア、インド、日本、アメリカで80件…
BEE GLOBAL CAMP 2016 Image Credit: BEENEXT
シンガポールに本社を置くベンチャーキャピタルの BEENEXT Capital Management Pte. Ltd (以下、BEENEXT)は、総額7,500万米ドル超の新ファンド設立を発表した。この新ファンドはこれまでのファンドと同様に、同社が得意とするアーリーステージのテック系スタートアップに対象を絞る。BEENEXT の発表によると、同社は現在、東南アジア、インド、日本、アメリカで80件以上の投資を行っており、今後はこれらの地域でマーケットプレイス、決済プラットフォーム、フィンテック、SaaS への投資を検討していくという。
さらに、BEENEXT は、自社の資産管理会社を設立する計画があることも発表している。
今回の新ファンドは Gordian Capital プラットフォームによって生み出されたもの。BEENEXT の設立者兼マネージングパートナーである佐藤輝英氏は、同プラットフォームについて、ファンドマネジメントにおける実務的な面での専門性を非常に高く評価している。 佐藤氏は次のように語っている。
私たちは長年にわたりベンチャーキャピタル投資に携わってきましたが、ファンド設立や税金関係、ファンド組成、ファンド運用における実務と規制の面については経験が浅いのです。Gordian Capital は非常に頼りになるプラットフォームで、こうした業務をすべて処理してくれますので、私たちは投資業務や投資先企業との共同業務に集中することができたり、さらには、自らのブランドを構築する余裕が生まれます。
THE BRIDGE でも頻繁にフォーカスする東南アジア市場だが、日本や欧米からの投資を受け入れる上でスタートアップが飽和状態というわけではない。しかし、東南アジアよりインドの方が遥かにスピードが速い、というのが現在の状況であり、BEENEXT ではそれゆえ、ファンドの約半分に相当する資金をインドのスタートアップを中心に投資していくのだという。