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中国の宅配企業Best Logistics(百世物流)、アメリカでIPOを申請へ

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宅配会社の Best Logistics(百世物流)は今年、アメリカで10億米ドル相当になるとみられる新規株式公開(IPO)に向けた準備を進めていると、現地メディアが報じている。 これが無事成功すると、中国企業が今年アメリカで実施する IPO の中で最大規模となるだろう。 中国系宅配企業の同社は、昨年の7回にわたる資金調達ラウンドを経て時価総額が30億米ドルに到達した。昨年9月だけで76億米ドルも…

Image credit: Best Logistics(百世物流)

宅配会社の Best Logistics(百世物流)は今年、アメリカで10億米ドル相当になるとみられる新規株式公開(IPO)に向けた準備を進めていると、現地メディアが報じている

これが無事成功すると、中国企業が今年アメリカで実施する IPO の中で最大規模となるだろう。

中国系宅配企業の同社は、昨年の7回にわたる資金調達ラウンドを経て時価総額が30億米ドルに到達した。昨年9月だけで76億米ドルもの資金をインターネットの巨人 Alibaba(阿里巴巴)や VC 企業 SBCVC(ソフトバンク中国)等の投資家から調達している。

Best Logistics は10年前に Google China の共同社長であった Johnny Chou(周韶寧)氏により設立されて以降、Alibaba とは切っても切れない縁で結ばれている。

Alibaba は、提携電子メーカーである Foxconn(鴻海/富士康)とともにエンジェル投資の段階からBest Logisticsに投資してきた。その後のラウンドでも数十億米ドルを投じている。

昨年9月に76億米ドルの戦略的投資を行う前の時点で Alibaba は同社株を27.43%保有し、最大株主になっていた。さらに Best Logistics は、Alibaba のマーケットプレイスTaobao(淘宝)とTmall(天猫)の商品を運ぶ物流パートナーでもある。

物流業界では競争が激化しつつあり、S.F. Express(順豊速運)のほか ZTO Express(中通快递)、STO Express(申通快递)、上海の YTO Express(圓通速递)等、中国の主要物流企業はすべて2016年以降、優位性を獲得してライバルを凌ぐための資金を確保しようと株式上場を果たしてきた。

中でもZTO Expressはやはりアメリカでの上場の道を選択し、最終的に14億米ドルほどの資金を調達した。

ZTO Expressは昨年、21.7億人民元(約344億円)の修正済み当期純利益をあげ、前年比は76.8%増だった(中国語で昨年2月に発表された非監査決算発表による)。同社は41.8億人民元(約662億円)の純利益を見込む業界最大手の S.F. Express に遅れを取っている。ZTO Express は昨年45億個の荷物を扱ったが、これは国内で配達された全宅配荷物の14.4%を占める。

Best Logistics はまだ最新の取扱実績を公表していないが、2016年の資金調達時に、2014年の取扱個数は7億3,500万個だとしていた。ただしそれ以降の情報は更新されていない。さらに、2015年の営業収益を前年比86.12%増の59億人民元(約935億円)になると予想していた。

類似するビジネスモデルに加え人件費とインフラ費用の高騰に苦しめられている宅配企業は、厳しいライバルとの競合もあり、短期的には利益マージンがさらに縮小するだろうと業界関係者はみている。

【via Technode】 @technodechina

【原文】