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インテリア実例写真共有の「RoomClip」、D2C家具ブランド運営のbydesignを買収——シリーズE調達も

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<25日15時更新> シリーズ E ラウンドに関する記述を追記。石川氏の肩書とタイトルを一部修正。 インテリアの実例写真共有サービス「RoomClip(ルームクリップ)」を運営するルームクリップは25日、D2C 家具ブランド「かなでもの」などを運営するスタートアップ bydesign を買収したことを明らかにした。買収額は明らかにされていない。bydesign の取締役社長には、ディノス・セシール…

Image credit: RoomClip / bydesign

<25日15時更新> シリーズ E ラウンドに関する記述を追記。石川氏の肩書とタイトルを一部修正。

インテリアの実例写真共有サービス「RoomClip(ルームクリップ)」を運営するルームクリップは25日、D2C 家具ブランド「かなでもの」などを運営するスタートアップ bydesign を買収したことを明らかにした。買収額は明らかにされていない。bydesign の取締役社長には、ディノス・セシールで CECO(Chief e-Commerce Officer)を務めた石川森生氏が就任する。bydesign の現在の業務内容や社員は現状が引き継がれる見込みだ。

ルームクリップは昨年から住生活関連企業向けの D2C クラウドサービス「RoomClip ビジネス」、今年から住生活における大切なモノを購入できるマーケットプレイス「RoomClip ショッピング」を開始している。昨年5月現在の月間アクティブユーザ数(MAU)は830万人だったが、新型コロナウイルスの影響もあり、現在の MAU は600万人程度に落ち着いている。今年6月には、投稿されたインテリア実例写真の累計枚数が500万枚を超えた。

bydesign は、Emotion Intelligence (2019年10月、台湾の Appier=沛星互動が買収)の創業者でもある音田康一郎氏が2016年に始めた家具の D2C スタートアップだ。オリジナル家具ブランド「かなでもの」など独自デザインで特色ある製品を世に送り出してきた。今回 bydesign 買収に至った背景について、ルームクリップの高重正彦氏は、RoomClip ビジネスや RoomClip ショッピングにおける D2C 事業を加速させるためだと語った。

住生活関連企業が元々持っている商品の中には、個性を発揮して消費者の注意を引く必要のある D2C のビジネススタイルには必ずしも向かないものがある。また、少品種多ロット生産で価格競争を勝ち残ってきた企業の中には、D2C 向けの商品開発に慣れていない場合もある。D2C  家具ブランドの開発で多様な人材を擁する bydesign を得たことで、ルームクリップはこういった住生活関連企業の D2C 商品開発を支援できるようになる。

大手ホームセンターは SPA(生産〜販売までの垂直統合)を強化し、店頭には PB(プライベートブランド)が並び、インテリアメーカーの作った商品を並べられる棚は減っている。これに加え、e コマースの台頭によってインテリアメーカーの市場は、ざっくりではあるが1.6兆円程度、ホームセンター大手や e コマースに持っていかれている計算だ。

メーカーには、今日明日死ぬわけではないけど、このまま行ったら10年後には自分たちの市場がシュリンクしてしまうかもしれない、という危機感がある。特徴のある製品を作って、これまでのマーケットチャネルとは違うところで差別化したものを売っていきたい、という思いを RoomClip で後押ししていきたい。(高重氏)

bydesign の人材やノウハウで住生活関連企業を支援するといっても、コンサルティングを提供するわけではない。高重氏によれば、そこはあくまでスタートアップとしてスケーラビリティを追求するようで、課題が顕在化しているユーザ企業と成功モデルを作り出し、それを RoomClip ビジネスや RoomClip ショッピングに参加する企業に広く利用してもらえる汎用的なプラットフォームにしていきたい、ということだった。

ルームクリップは今回の bydesign 買収に先立ち、シリーズ E ラウンドで資金調達したことを明らかにした。これは2020年9月に実施したシリーズ D ラウンドに続くものだ。今回ラウンドの調達額は非開示。リードインベスターは Bonds Investment Group が務め、いつもキャピタル、NOW、MS-Japan とハヤテインベストメントによるファンド、個人投資家の永見世央氏(ラクスル CFO)らからのエクイティファイナンスと、金融機関からのデットファイナンスを実施したことを明らかにしている。

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