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上海生まれのビール醸造IoT「iGulu(愛咕嚕)」、CES 2017のスマートホーム製品部門でInnovation Awardを受賞

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去年ごろから、Auroma Brewing Company から Smarter Coffee に至るまで、IoT 化したコーヒーマシーンをよく見かけるようになった。そして今年、CES 2017において、家庭用自動ビール醸造マシーンを販売する企業 iGulu(愛咕嚕)が Smart Home 製品部門で CES 2017 Innovation Award を受賞した。 上海を拠点とするこのスタート…

Image Credit: iGULU

去年ごろから、Auroma Brewing Company から Smarter Coffee に至るまで、IoT 化したコーヒーマシーンをよく見かけるようになった。そして今年、CES 2017において、家庭用自動ビール醸造マシーンを販売する企業 iGulu(愛咕嚕)が Smart Home 製品部門で CES 2017 Innovation Award を受賞した。

上海を拠点とするこのスタートアップが欧米市場から注目されるのは初めてのことではない。2016年6月、同社は Indiegogo キャンペーンで目標金額を701%も上回る100万米ドル超の資金調達に成功した。その後、社名を Artbrew から iGulu とした。

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ここ12年間、中国は世界最大のビール生産国であり、世界最大のビール消費国でもある。USDA China が発表したレポートによると、米国産のクラフトビールの年間売上高は2017年には1,200万米ドルに達する見込みだ。

iGulu の設立者で CEO も務める Shu Zhang(張舒)氏は TechNode(動点科技)に対して次のように語った。

今後5年間で中国のクラフトビール業界は、家庭向けと企業向けの2つの方面で急速に発展するでしょう。

所得が増加し続け、中国のビール消費者はより質の良いビールやさまざまなフレーバーのビールを求めるようになった。輸入ビール、中でもヨーロッパ産のビールは特に人気がある。iGulu チームは、カスタマイズ機能付き醸造マシーンを使って質の高いビールや豊富なバリエーションのフレーバーを提供することができると考えている。また、自宅でのビール造りは中国の DIY ブームとの相性も良いという。

DIY して日用品などを自宅で作りたいと考える中国人が増えています。そして、世界で2番目に飲まれている飲み物でもあるビール。それをを自宅で造りたいと思っている中国人も増えています。(Shu 氏)

iGulu の自動ビール醸造マシーンを使えば、ビールのエキスパートでも素人でも、ボタンを数回押すかアプリで操作するだけで高品質なビールを造ることができる。また、このマシーンに入っている何千ものビールレシピのデータベースを利用することができ、アレンジを加えたり、オリジナルのレシピを作ることもできる。ユーザインタフェースとしてはタッチ操作可能な4.3インチの液晶画面を備えており、専用アプリも付属してくる。

iGuluの自動ビール醸造マシーン
Image Credit: iGULU

ビール市場の規模は非常に大きいのだが、中国の消費者や販売企業、バー、レストランはそのことを認知しておらず、クラフトビールのノウハウも持っていない。市場の認知度を高めたい iGulu は、今年の目標として、中国国内のクラウドファンディングプラットフォームを使って資金を集め、自社の商品を小売市場で販売することを掲げている。オフラインの代理店や網紅(ワンホン)のようなネットインフルエンサーが、彼らの主なプロモーションチャネルとなりそうだ。

企業向けの市場に関して言えば、事業規模の小さいオーナーであっても、客の好みに合わせたビールを造ることができるように、自動スマート醸造装置を低価格で販売する予定です。(Shu 氏)

iGuluは、深圳市を拠点とする Hofan(浩方) や浙江省を拠点とする Yinxinggu Capital(銀杏谷資本)からエンジェルラウンドで400万人民元(57万8,678米ドル)調達した。

自動醸造マシーンのアイデアは Shu 氏のクラフトビール体験がもとになっている。

友人が自宅で造ったビールを試しに飲んでみると、非常に美味しく、それまでのビールの概念が変わりました。自分でも自宅でビールを造って、友人たちに飲んでもらいたいと思いました。そこでこの家庭用醸造マシーンのアイデアが浮かんだのです。

iGulu の設立者で CEO も務める Shu Zhang 氏は Cisco のデータセンターで働いた経験があり、Motorola のソフトウェアグループではテクニカルリーダーを務めていた。iGulu の中心メンバーと技術開発チームのメンバーは、Eson や Oracle、Motorola、Cisco,、AB-InBev の出身だ。

Cisco や Motorola で働いていたおかげで、クリエイティブになれる環境に身を置くことができましたし、非常に優秀な同僚たちと共に働けることが誇りでした。しかし、新たな人生をスタートさせる時が来たのだと思います。何かに挑戦したいんです。(Shu 氏)

【via Technode】 @technodechina

【原文】

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CES 2017のベストガジェット、トレンド、出来事のまとめ

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テック業界のリーダーたちが壇上にのぼるコンシューマ・エレクトロニクス・ショー(CES)では、多くを学ぶことができる。筆者はラスベガスの巨大な CES 会場の現場を直接取材することで、より多くの知見が今でも得られると感じている。本記事では、筆者が会場で得た知見を並べ、テクノロジーの将来を占うのに最適な手がかりとして、2017年 CES におけるトレンドを読み解いてみたい。 16万5,000人の参加者…

左から:全米民生技術協会会長の Gary Shapiro 氏、Nvidia CEO Jen-Hsun Huang 氏。CES 2017 のオープニングの基調講演で。
Image Credit: Dean Takahashi

テック業界のリーダーたちが壇上にのぼるコンシューマ・エレクトロニクス・ショー(CES)では、多くを学ぶことができる。筆者はラスベガスの巨大な CES 会場の現場を直接取材することで、より多くの知見が今でも得られると感じている。本記事では、筆者が会場で得た知見を並べ、テクノロジーの将来を占うのに最適な手がかりとして、2017年 CES におけるトレンドを読み解いてみたい。

16万5,000人の参加者に埋もれて見るべきものを見逃すことはよくあり、また、24万平米の展示スペースをすべて見て回れる人はいない。しかし、この手の展示会に20回以上参加した筆者は、あるパターンを見つけることに慣れている。以下に挙げるのは、ショーにおいて考えさせられた、10個にわたる思い出深い出来事、ガジェット、アイデア、トレンドなどである。

AI の普及が始まる

Nvidia が人工知能カーでアウディと提携
Image credit: Dean Takahashi

アクセンチュアのマネージングディレクター John Curran 氏は、AI が今回のショーの主役となりうると予想していた。彼は正しかった。数百社がAIとクラウドを用いてより正確な音声認識を実現する2大技術、Amazon Alexa や Google Assistant の組み込みを発表し、より自然なマンマシンインターフェースの実現を目指していた。

1995年には、音声認識の誤認識率は100%、つまり正解率はゼロだったが、2013年までに誤認識が23%に改善した。そして2017年の今、人間とコンピュータの音声認識の実力は同等に達したと、全米民生技術協会(Consumer Technology Association)のアナリスト Shawn Dubravac 氏は CES の講演で述べていた。

Nvidia CEO の Jen-Hsun Huang 氏は、数十年にわたる失敗ののち、画像処理プロセッサ(GPU)を用いた AI と音声認識に優位があるとした。プログラマブル GPU が(1999年に)登場するまでは、中央演算ユニット(CPU)がスポーツカーのようなもので、多数の命令を処理することに長けていたと彼は述べている。

しかし CPU は AI の問題を処理することには向いていなかった。GPU の普及とともに、Nvidia はグラフィックスに必要なタスクを処理するため、GPU をプログラマブルな設計にした。GPU は今やトラックのようなもので、膨大な量のデータを一度に処理することができる。マシンラーニングソフトウェアの技術者はこれに着目し、ニューラルネットワークが学習するのに必要な大量のデータを処理するのに GPU を利用した。この「トラック」は、ニューラルネットワークが音声認識のようなタスクを処理する性能を改善することに大いに貢献した。

Huang 氏は少人数のプレス会見で次のように述べた。

一部は必然でした。そして一部はセレンディピティ(幸運な偶然)でした。ディープニューラルネットワークは、コンピュータに当てはめれば、ブルートフォース(総当たり攻撃)のソリューションです。シンプルで美しいですが、膨大なデータを使わなければ効果はありません。GPU とディープラーニングが出会ったのは、セレンディピティでした。

Huang 氏は小規模のプレス会見において、同社が1,500を超える AI のスタートアップと協業していると述べた。これらのスタートアップは、パワフルな GPU 技術とマシンラーニングソフトウェアを活用し、多くの種類のパターン認識タスクを多彩なアプリケーションで実行してニューラルネットワークをトレーニングすることができるので、成功の可能性が高い。問題一つごとに AI は改良を重ねていき、Nvidia のスマートShield TV セットトップボックスから自動運転車に進化していく。

音声コントロールは新しいインターフェースの決め手

Synpatics の CEO Rock Bergman 氏
Image credit: Dean Takahashi

音声コントロールの成功こそが、人間と機械のやりとりを改善する唯一の手段である。タッチスクリーンセンサーメーカー Synaptics の CEO であるRick Bergman 氏は、同社のより遠大な使命が、マンマシンインターフェースのビジョナリーとなることだと考えている。そして、安価で実用的なソリューションを求めるコンスーマの課題を解決すべく、各社が最適な技術を探求するにつれて大きな進歩が達成されると彼は予見している。

簡単なことである。たとえば、ノートPCのタッチパッドの価値を評価することだ。タッチパッドをスワイプして、カーソルを動かすことは誰でもできる。しかし、2本指で下にスワイプすることで、ページを下にスクロールすることができることを何人が知っているだろうか?タッチパッドの基本的な価値は誰もが認識しているが、すべての価値を使いこなす努力をしている人は本当に少ない。

消費者に新しいことを学んでもらうのはとても難しいことがわかりました。(Bergman 氏)

筆者は、Tobii のアイトラッキング技術を組み込んだ新型PC製品群で、視線でカーソルをコントロールしてターゲットした経験を思い出した。これはシューティングゲームで複数のゾンビにターゲットを定めるのには素晴らしい技術だ。しかし、コンピュータを使いこなすのに、手の代わりに視線を使うように習慣を変えることはとても難しい。

一方、Synaptics はタッチスクリーンを用いて指紋を検出し、ユーザを認証する新しい技術を持っている。つまり、iPhone のホームボタンを押す代わりにタッチスクリーンの任意の場所を押すことで、スマートフォンでユーザ認証が可能になる。この技術があれば、Appleはホームボタンをなくすことが可能になり、私たちはスマートフォンをこれまでとは少し違った方法で使いこなすことができるだろう。

非テック企業が技術を大衆化する

Carnival のウエアラブルデバイス「Ocean Medallion」を装着すると、クルーズ船での乗客体験を特別なものにしてくれる
Image Credit: Carnival

AIはだれにでも使えるツールであり、それが CES に非テック企業が参加していた一つの理由である。自動車会社が最初の参加者だった。家電メーカーは勢い込んでIoT製品を披露している。そして今回、世界最大のクルーズ船企業 Carnival のCEO、Arnold Donald 氏がキーノートスピーチを行った。

Donald 氏はウェアラブルデバイス「Ocean Medallion」を CES で披露し、客室ドアの解錠、船上での買い物の支払い、子供の見守りといったあらゆることに使えるプラットフォームだとした。Doland 氏はテック企業出身ではないが、CES での彼の存在感は、テクノロジーがあらゆるビジネスに浸透しているかを示していた。テック企業が基礎を築き上げれば、あとはそれが主流となり、何十億人もの消費者の生活を変えるために用いられるかどうかは非テック企業にかかっている、と CTA の CEO であるGary Shapiro 氏は VentureBeat のインタビューで語っている。

(任意の形容詞をつけられる)IoT

「Samsung Family Hub 2.0」は、どこにでも置けるスマートな冷蔵庫
Image Credit: Dean Takahashi

IoT はもはや避けがたいトレンドで、企業はプロセッサ、センサー、コネクティビティ技術を活用し、日用品をよりスマートに使いやすくしていくしかないと、筆者は考えるようになった。しかし、すべてのものが使いやすくなるというわけではない。Samsung や LG が新型の洗濯乾燥機を紹介したのをみて、これらのコネクテッド家電が、洗濯が終わった時や洗剤を追加すべき時に知らせてくれるという機能をとても気に入った。

しかし筆者はまた、これらの機器を当分の間は買わないだろうとも思っている。今の現実は、これが高価な IoT だからだ。企業がこれらの製品に価格プレミアムをつけるのは仕方ないとしても、何百ドルもの追加コストを払うことはないだろう。5ドルのペット用のボウルに対して200ドルもしているようであれば、スマートペット給餌器がほしいとは思わない。

IoT ベンダーが解決しようとしている多くのことにおいて、消費者の意識との乖離があるだろうことは想像に難くない。「ハッキングの恐れのある IoT」や「ばかばかしい IoT」は必要とされていない。

チップの競争は2017年も続いていく

2017年の第1四半期には、AMD の「Ryzen」がデスクトップ向けにデビュー
Image Credit: AMD

チップの競争力を高めるには、より進化した製造プロセス(それにより、チップを小さく、早く、安くできる)か、より進化したアーキテクチャ(それによりチップは一度に多くの処理を効率よく行える)が必要である。この2つのルールは覚えておくと便利で、ある企業が上記のいずれかについて語ったり、語らなかったりすることには大きな意味がある。

Advanced Micro Devices(AMD)CEO の Lisa Su 氏は、CPU と GPU 両方で新アーキテクチャをローンチする2017年は、同社にとって競争を制する貴重な機会だと考えている。Nvidia は自社を AI 企業に変革している最中であり、自動運転車向けプロセッサなどの新たな戦場で、Intel に対する優位を保つことに腐心している。そんな中で、Nvidia がグラフィックスチップ市場に目を向けるだろうか? この市場では Nvidia は AMD と競合しており、AMD は CES で Vega グラフィックスアーキテクチャを公開している。

Vega ベースの GPU は数ヶ月以内に発売されるが、Nvidia の Huang 氏は、新チップや昨年の Pascal アーキテクチャの次の一手について、CES の基調講演では触れなかった。Huang 氏は Nvidia の競争力は依然有意にあると考えているようだが、Su 氏はAMD が GPU 市場のシェアを取り返すチャンスがあると考えている。

そして、AMD の電力効率に優れた新たな Zen アーキテクチャに基づいた Ryzen プロセッサは、第1四半期にローンチされるとした。Intel は Kaby Lake プロセッサをCESで公開したが、これは昨年の Silver Lake プロセッサに対して若干速いだけである。Intel の CEO の Brian Krzanich 氏は、プレスイベントで新アーキテクチャについて何も触れなかった。そして彼は、Intel が10nm製造プロセスを2017年末までに導入すると述べている。これは遅い。Qualcomm は CES において、同社と契約する製造パートナー(Samsungとみられる)がすでに10nmプロセスの Snapdragon 835 プロセッサの製造を始めていると述べている。

これが意味するのは、モバイルプロセッサ製造会社が、もしかしたら初めて Intel に先行して新製造プロセスにスイッチするかもしれないということだ。その結果は? Intel が今年、AMD に対してプロセスで先行して優位に立つことができないということになる。Su 氏と同社社員は、CES のディナーにおいて、このまたとない機会への希望を語っていたが、筆者はこれはありうると思う。そして全体を通して、CPU と GPU の市場は2017年はより激しい競争になるということだ。

VR は CES の主役に

Intel CEO の Brian Krzanich 氏が「Project Alloy」を披露
Image Credit: Dean Takahashi

昨年は、HTC や Facebook が買収した Oculus のようなベンダーが VR を先導していた。今年はVR技術が主流となった。3,800を超える CES 出展者の中で、70の VRベ ンダーがショーに参加していた。多くはヘッドセットを展示し、また多くが360度カメラも展示していた。Giroptic は iPhone のカメラを VR カメラに変換することができる超小型の360度カメラを製作した。

出展者には、Samsung、Sony、Haier、Qualcomm などの大手とその他多数の企業があった。しかし、VR が最大のお墨付きを得たのは、Intel の Krzanich 氏が CES プレス向け基調講演をVRで行った時だったろう。

世界最大のチップメーカーである Intel の CEO は、260を超えるVRヘッドセットとノートPCを用意し、プレスに VR 旅行を体験させ(パラシュートジャンプやベトナムの滝を訪問したり)、NCAA の試合をライブ体験させたりした。

VR にはまだやるべきことが多い。Krzanich 氏は Project Alloy を披露し、PCとの接続をなくしてすべての演算処理をスタンドアロンのVRヘッドセットに集約し、ユーザの動きを妨げるワイヤーをなくしたのを紹介した時にそう認めた。Project Alloy は開発中で、2017年の第4四半期に発売されるとみられている。つまり、現在のヘッドセットは、マスマーケットに向けての通過点に過ぎないということだ。

すなわち、70社のうち多数が生き残れないということになる。それは悪いこととは限らない。1990年代に、70社のグラフィックスチップ企業があったことを思い出す。最終的に生き残ったのは、Intel、AMD、Nvidia である。しかし、だからといってグラフィックスチップが悪い発想だったわけではない。それは全く違う。ダーウィンの進化論的なこの流れは、最良のコンスーマプロダクトが残るための過程である。VR はまだその道半ばであり、CES では多くの参加者がその先の道も続くと考えたことだろう。

控えめな謝罪は、道半ば

CES 2017 で登壇した Samsung の Tim Baxter 氏
Image Credit: Dean Takahashi

Samsung 北米法人社長の Tim Baxter 氏は、バッテリに爆発や発火の危険性があった同社 Galaxy Note 7 の惨状について、直接の謝罪はしなかった。しかし、同社の CES プレスイベントの冒頭で、Baxter 氏は部屋の中の象を示した。

昨年は Samsung にとって厳しい年でした。多くの方が、Note 7 がメディアに取り上げられたのを目にしたでしょう。当社はサードパーティとの協業を続け、何が起きたのかを突き止め、再発防止を確実にしなければなりません。近日中に Note 7 の問題の根本原因を公表します。私たちはイノベーションを止めたわけでもなく、将来も止めることは絶対にありません。

私たちは反省しており、皆さんの声を聞いています。

それは謝罪のしすぎでもなく、足りないわけでもなかった。筆者はその率直さを評価し、問題が収まった時には、この事故がテック企業すべてにとっての学びとなるだろうと思う。

イノベーションはすぐそばに隠れている

Changhong のスマートフォン「H2」は、甘いリンゴ、偽物のバイアグラを見極めることができる
Image Credit: Dean Takahashi

CES を注意深く見て回りたくさん歩いて回れば、隠れた宝石を見つけることができる。イノベーションとはそういうものであり、予想もしないところで見つかるものだ。

筆者は中国エレクトロニクス大手で、多くの後追い製品を販売している Changhong(長虹)のブースを訪問した。しかしその一角で、他のどこにもないものを発見した。Consumer Physics のSCiO センサーを組み込んだH2スマートフォンである。このセンサーはどんなものでもスキャンし、その構成分子を検出することができる。

SCiO は H2 スマートフォンを用いて、2つのリンゴのうちどちらがより甘いかを検出してみせた。また、2つの錠剤のうちどちらが本物のバイアグラで、どちらが偽物かを判別した。Diet Sensor は、H2(および付属の重量センサー)で、今から食べるものが何カロリーなのかを表示した。この新しいセンサーとアプリは、Changhong、Consumer Physics、Analog Devices、Diet Sensor 各社によって世に出るものだが、ほとんど無限の応用可能性を秘めている。

Shapiro 氏は、フランスの Aryballe Technologies による匂い検出デバイスに感銘を受けたと述べている。NeOse はポータブルの匂い検出器で、光技術で匂いを判別し、それが危険かそうでないかを検出できる。

これらのセンサーは、最も面白い技術が必ずしも大企業から生まれてくるわけではないということを再認識させてくれる。

ポルノは常にテクノロジーの一部

CES 2017 に参加していた、Naughty America の Ian Paul 氏
Image Credit: Dean Takahashi

Naughty America は、CES 出展を許された唯一のポルノ企業だった。以前 CES に多数のポルノ企業が出展して注目を奪い、多くの人を不快にさせたことについて非常に敏感になっているため、同社の展示には多くの制約が課せられた。同社は、仕事中に見られないような VR ビデオをデモしていたミーティングルームをアピールすることは許されなかったと、CIO の Ian Paul 氏が述べた。しかし、同社の CES への参加は、テクノロジーとポルノがお互いの需要を高め合うということを再認識させてくれた。

Paul 氏は、100タイトル以上をリリースしたことで、Naughty America が VR ポルノを適切に撮影する方法を学ぶことができたと述べている。また、同社がユーザについても多くを学んだとしている。VR ポルノが最も人気の州は、カリフォルニア、ニューヨーク、ミズーリ、ユタ州である。

ゲーマーとは常にイカれているものだ

壁にゲームを投影できる Razer の「Project Ariana」
Image Credit: Dean Takahashi

Razer は、ハードコアゲーマー向けの技術を生み出すことでその名を上げてきた。同社製品とその極端なアイデアは、究極のハードコア層にアピールし、その努力は功を奏している。

CES において、Razer はゲーム画面を部屋の壁全体に映写する Project Ariana と、3画面ノートPCの Project Valerie を披露した。外側の2画面は内側に折れ曲がり、ゲームのアクションに没入するような視覚が得られる。両社とも現状は実験的プロジェクトだが、素晴らしくクレイジーなアイデアだ。

3つの画面からなるゲームラップトップ、Razer の [ Project Valerie」
Image Credit: Dean Takahashi
【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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CES 2017で見つけた、興味深いスマートガジェット9選

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ラスベガスには、こんなことわざがある。 ラスベガスで起きることは、それ以外の街では起きない。 しかし、年に一度開催される、世界で最も大きく有名なエレクトロニクスショー Consumer Electronics Show(CES)で披露される電化製品は、世界中の家電業界に永遠のインパクトをもたらす。言うまでもなく、その数多くの中の少しだけがヒット商品となり、そのほかはポシャってしまう。 今日、e27…

las_vegas

ラスベガスには、こんなことわざがある。

ラスベガスで起きることは、それ以外の街では起きない。

しかし、年に一度開催される、世界で最も大きく有名なエレクトロニクスショー Consumer Electronics Show(CES)で披露される電化製品は、世界中の家電業界に永遠のインパクトをもたらす。言うまでもなく、その数多くの中の少しだけがヒット商品となり、そのほかはポシャってしまう。

今日、e27 は CES2017 が正式にオープンする2日前に家電の将来を垣間見ることができた。今年のテーマは、スマートデバイスのすべてだ。本稿では、e27 の目に留まった9つの興味深いガジェットを紹介したい。手の込んだものもあれば、シンプルなものもある。今後数日のうちに、より多くが公開されるだろう。

VR を体感できる「Hypersuit」(フランス)

hypersuit

Hypersuit は、地面に足をついていながら、宙を飛んでいるような感覚を覚えさせてくれる外骨格だ。リアルで墜落死するような心配をせず、無限に広がるバーチャルな空を飛ぶことができる。

しかも、Hypersuit の用途はエンターテイメントだけではない。このプロダクトを開発したメーカーは、理学療法やリハビリ目的にも使えると説明している。また、軍事目的でも使えるだろう。ウインドスーツを着用しなければならない兵士は、まず Hypersuit で訓練を始められる。

Hypersuit は、この外骨格製品のレンタル/サブスクプション・プログラムを始める計画だ。同社によれば、将来的にはモーターバイクに乗るなど、他の似たような動作にも使えるだろうとのこと。

氷上のバーチャルツアーが楽しめる、Cerevo の「Taclim」(日本)

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氷上を実際には歩いていないのに、どんな風に感じるか知りたくないだろうか? 日本の Cerevo は、感触が得られるフットウェア「Taclim」を開発した。歩いた反応が感覚として得られるので、草原、砂漠、水の中など、さまざまな地形の形状を再現できる。

Unity と連携できるので、デベロッパは自らカスタマイズした地形の形状を作成し、Taclim にインストールすることができる。

指輪を使ったスマートトラッカー「Motiv Ring」(アメリカ)

motiv_ring

市場には、睡眠の状態や心拍数を補足するデバイスが多数出回っている。しかし、「Motiv Ring」は、より効果的に値を捕捉でき、ユーザフレンドリーなのだそうだ。まず、小さく、軽く(外側はチタン製)、指に入りやすい。そして、もちろん防水だ。

しかし、着け心地がいいのに加え、このトラッカーを指に入れると、より実用的な機能が使えるようになる。正確な心拍数計測が可能になるのだ。その正確さは、病院で医師が患者の指に装着したパルスオキシメーター(血中酸素飽和度数計)で心拍数を計測していることからも明らかだ。

どこへでも連れってくれる電気スクーター「Immotor GO」(アメリカ)

mobilescooter

Immotor GO は本格的なスマート電気スクーターだ。GPS トラッキング、Bluetooth スピーカー、カメラ、デジタル操作によるロック、事故が起きそうな時には警報が鳴るなどの機能が備わっている。

この三輪スクーターには面白い装置がついている。独自開発の着脱可能なスマートバッテリーだ。

オーバーヒートなど、故障時には電源を自動で遮断する機能も備わっている。悪天候の中でも使え、他のデバイスに充電することも可能だ。

Immotor Go は時速20マイル(32キロ)までスピードを出すことができ、折り畳んで狭い場所に収納することもできる。

伸縮自在の高さ調節可能なハンドルバーがついているので、持ち運びも容易だ。

まるで第二の皮膚のように機能する衣料「e-skin」(日本)

motioncapture

映画やゲームの特殊効果は、来ている服とカメラを使って俳優の動きを捕捉し、それをバーチャルキャラクターに置き換えることで制作している。スマートアパレル・スタートアップの Xenoma のソリューションで必要なのは服だけだ。

服の中には伸び縮み可能なワイヤーと14個のセンサーが入っている。Printed Circuit Fabric(PCF=プリント回路衣料)というものだ。「e-skin」はスポーツ、睡眠習慣などの活動を捕捉するのにも使える。

一台ですべてを制御できるリモコン「Sevenhugs」(フランス)

smart_remote

Sevenhugs は、スマートフォンへの依存度を下げてくれるスマートリモコンだ。アプリやセンサーと共に動作する。ユーザがあるアプリをセンサーに割り当てると、リモコンをセンサーに向けるだけでアプリを起動させることができる。

例えば、フロントドアにセンサーをつけておいて、そのセンサーを Uber のアプリに割り当てておく、というような具合だ。センサーがまく動作しないときは、ユーザがメニューをスクロールしてアプリを見つけることができる。

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あらゆるシャツをスマートに Mevics の IoT(ウクライナ)

smart_posture

Mevics の IoT デバイスは控えめながら、慢性的な不愉快からユーザを解放してくれる。ユーザが来ているシャツの前部に貼れば、前かがみなどの不適切な姿勢を検知してくれる。警告は振動で伝えられる。さらに、何歩あるいたか、何カロリー消費したかなどの値を計測することも可能だ。

ヘアブラシさえもスマートに「Kerastase Hair Coach」(フランス)

smart_hairbrush

今日、すべてのものがスマートになりゆくなかで、ヘアブラシとて例外ではない。ヘアケア企業の Ketrastase は家電メーカーの Withings と提携、ヘアケアを捕捉する世界初のスマートヘアブラシを開発した。

Kerastase Hair Coach には、ちぢれ、乾燥、枝毛、断毛、といった髪の状態を検出するために、ブラッシングする音を披露マイクが備わっている。また、ブラッシングのパターンを検出するアクセラレータとジャイロスコープが備わっており、力を入れすぎている際にはユーザに知らせてくれる。髪が湿っているか、乾いているかも検出可能だ。

これらの情報はアプリに記録・保存され、天気などの外部情報と組み合わせることで、正確な毛髪の管理や質の捕捉が可能になる。

眠りを誘うだけではなく、眠りの質を向上する「Sensorwake Oria」(フランス)

smart_scent

Sensorwake のデバイス「Oria」は簡単に説明ができる。2つの着脱可能な香りのカプセルで眠りへと誘う。一つの香りはユーザを眠りへと呼び込み、その約40分後には、もう一つの香りが眠りをより深いものにしてくれる。

<関連記事>

【via e27】 @E27co

【原文】

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CES 2017で披露された、興味深かったニュース・プロダクトを一挙総ざらい

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一年で最も贅沢で重要なテックトレードイベント CES がラスベガスで開催されている。想像されたように、イベントからは非常に多くのニュースがもたらされた。 でも、恐れることはない。CES 2017 からもたらされた大ニュースを以下にまとめた。 1日目 Acer が、価格9,000ドルの21インチ・カーブスクリーンゲームラップトップを発表 Acer は2つの新しいゲームラップトップを発表した。Acer…

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一年で最も贅沢で重要なテックトレードイベント CES がラスベガスで開催されている。想像されたように、イベントからは非常に多くのニュースがもたらされた。

でも、恐れることはない。CES 2017 からもたらされた大ニュースを以下にまとめた。

1日目

Acer が、価格9,000ドルの21インチ・カーブスクリーンゲームラップトップを発表

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Acer は2つの新しいゲームラップトップを発表した。Acer Predator 21 X Notebook と Acer Predator 17 X だ。

21インチの Predator 21 X ゲームラップにはカーブスクリーンが備わっており、2月に9,000ドルで発売される予定。

詳細記事(英語)

Lenovo が新しいコンピュータ・ラインアップをローンチ

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CES 1日目の中央ステージでは、Lenovo が同社の ThinkPad X1 ラインの新しいデバイスを披露した。Ultrabook、コンバーチブル・ラップトップ、タブレットで、いずれも Windows 10 が搭載されている。

第2世代の ThinkPad X1 Yoga は1,500ドルで販売される予定で、一方新しい第5世代の ThinkPad X1 Carbon の価格は1,350ドルから。

詳細記事(英語)

Lenovo が Smart Assistant をローンチ

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Lenovo も自らスマートアシスタントの競争に足を踏み入れた。Smart Assistant という名前のこのデバイスは130ドルで、Lenovo 版の Amazon Echo であり、Alexa が動作する。このプロダクトは5月に店頭に並ぶ予定だ。

詳細記事(英語)

足でゲームやアプリをコントロールできるデバイス「3dRubber Wireless」

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ニューヨークを拠点とするスタートアップ 3d Rudder は、PC ゲーム、モバイルアプリ、VR ヘッドセット用の足で操作できるコントローラをローンチした。我らが VentureBeat の Dean Takahashi は、「CES 2017 で、最も不思議なプロダクトかもしれない」と言っている。

詳細記事(英語)

個人が VR 放送できる Hubblo のポータブル360カメラ

ces-2017-hubblo

香港を拠点とする Hubblo は、4K で 3Dライブストリーミングができる Hubblo VR Camera を発表。4K 撮影できる、全部入りカメラは 1,000 ドルで発売される見込み。

詳細記事(英語)

Mayfield Robotics が700ドルのホームロボット「Kuri」をローンチ

ces-2017-kuri_speaks_robot

Mayfield Robotics は同社初となるロボット「Kuri」を紹介した。アメリカで、100ドルの預かり金を入れることで、700ドルで予約注文ができる。何かに気付いたり、移動したりする機能だけでなく、家を明るくするよう設計された個性を持っているとされている。

詳細記事(英語)

Keyshare Technology を自撮りができるドローンを発表

ces-2017-keyshare-kimon

KeyShare の Kimon は、簡単に使えるポータブル・ドローンで、バッテリー交換可能で高品質の写真が撮影できる。4K で毎秒25フレームの動画録画可能な16メガピクセルをはじめ、すべての機能は、素晴らしい自撮り体験ができるよう最適化されている。

詳細記事(英語)

Polar が、心拍数モニター内蔵のコネクティッド・スポーツシャツを披露

ces-2017-polar-connected-shirt

アクティビティ・トラッカーや WiFi スケールなど、多岐にわたるスポーツ・トレーニング・コンピュータで知られる Polar は、健康トラッキング機能を内臓した新しいコネクティッド・スポーツシャツを発表。Polar Team Pro Shirt は、同社が既に提供している、Polar Team Pro の胸部に着用するストラップを含む、アスリート向け心拍数モニタリングハードウェア上に作られており、費やした体力や体力回復の速度など、アスリートのパフォーマンスをコーチにリアルタイムデータとして届ける。

詳細記事(英語)

2日目

Samsung が、アーリーステージのテックスタートアップに1.5億ドルを投資へ

ces-2017-samsung

Samsung は4日(水)、最先端技術に特化したアーリーステージのスタートアップを支援する用意があると発表した。同社は、社内の世界的なイノベーショングループを通じて、仮想現実(VR)、人工知能(AI)、IoT、および、他の新領域技術に特化したビジネスを対象とした、1.5億ドルのファンドを創設した。

詳細記事(英語)

Nvidia が、人工知能カーの開発でアウディと提携

ces-2017-nvidia-car

Nvidia はアウディと提携し、新世代の自動運転車用の人工知能の開発に着手する。両社は、先進的な自動車アプリケーションに向けた Nvidia の最新技術を商用化を目指している。

詳細記事(英語)

トヨタの最新コンセプトカーは、人工知能を使って運転習慣を認識

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トヨタは自動運転車に参入し、ハンズフリーで目的地へたどり着けるだけでなく、ルート、運転パターン、スケジュール、感情、他のデータポイントを学習するシステムを創造している。

この未来を彷彿させる車に興奮するのはまだ早い。このような車が市場に出てユーザの手に届くようになるまでには、まだ少し時間がかかりそうだ。

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HoloLamp は、メガネをかけない拡張現実(AR)を提供

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HoloLamp は、同社の拡張現実(AR)投影システムを CES 2017 で発表した。この投影システムにより、実際に存在する物体と AR が相互作用することが可能になり、動く映像を見るのに特別なメガネやスマートフォンが不要である。

HoloLamp 投影システムは、「スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望」に出てくる 3D チェスのような、動くチェスゲームとともに出荷される予定で、同社によれば、今年の第一四半期に購入できるようになるとのことだ。

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子供にコーディングを教え、生活に創造力をもたらすロボット「Lego Boost」

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Lego Mindstorms は、ロボットのプログラム方法を多数の10代の子供達に教えてきた。そして、今回 Lego Group は、子供達にコーディングの方法を教えるロボット「Lego Boost」をローンチする。

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ペットの歩き回った軌跡を捕捉する「Whistle 3」

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ペットの軌跡記録デバイスを開発する Whistle は、CES 2017 で Whistle 3 を発表。迷子になったペットの位置をs早く検出し、毎日の運動量を記録することもできる。最新のプロダクトでは、活動モニタリング機能がアップグレードされ、継続的に位置を捕捉をできるようになった。

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3日目

電気自動車の充電速度を8倍にする ChargePoint

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ChargePoint は、電気自動車の充電プラットフォーム「ChargePoint Express Plus」をローンチ、充電速度を8倍にまで高速化する。同社によれば、10〜15分の充電で数百マイルの移動が可能になるという。

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Ford は、数百万台の自動車に Amazon Alexa を搭載予定

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Ford は、同社のサービス「Ford Sync3」に Amazon Alexa を組み込もうとしており、運転者が車やスマートフォームデバイスを制御できるようにする。

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Lumus は、視野の広いスマートグラス向けの AR ディスプレイを披露

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最近4,500万ドルを調達したイスラエルのスタートアップ Lumus は、今までより広い視野を提供するスマートグラス向け AR ディスプレイを披露。

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Coros は、骨伝導スピーカーを内蔵した、スマートサイクリング・ヘルメット「Linx」を発表

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Coros Wearables は、スマートサイクリング・ヘルメット「Linx」を紹介。このプロダクトには、耳を塞がない骨伝導スピーカーを採用した興味深い技術が採用されている。

音楽再生、電話での通話、他の自転車走者との会話を、頭部横からの骨伝導により可能にする。

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Kodak、Kodakit で「未来の写真エコシステム」を創造へ

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以前はカメラ企業大手として知られた Kodak だが、写真家をブランドとつなぐ新しいオンデマンド写真サービス「Kodakit」の世界ローンチとあわせ、同社が「未来の写真エコシステム」と呼ぶ構想を発表した。Kodakit は現在37カ国で利用可能で、ニューヨーク、サンフランシスコ、パリ、ロンドン、デリーなどの大都市圏をカバーしている。

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【via VentureBeat】 @VentureBeat

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香りを使った目覚まし時計を開発したSensorwakeの新作は、睡眠を改善するスマート・アロマディフューザー「Oria」

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Sensorwake は昨年、香りで起こしてくれる目覚まし時計を開発した。そして今回、香りで睡眠の質を改善してくれるデバイス「Oria」を発表しようとしている。 <関連記事> 香りでさわやかな目覚めを実現する次世代目覚まし「SensorWake」 このデバイスは、今週ラスベガスで開催されている大規模トレードショー CES 2017 で公表される予定だ。我々は皆、十分な睡眠をとっておらず、研究によれ…

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香りで睡眠品質を改善する Sensorwake Oria
Image Credit: Sensorwake

Sensorwake は昨年、香りで起こしてくれる目覚まし時計を開発した。そして今回、香りで睡眠の質を改善してくれるデバイス「Oria」を発表しようとしている。

<関連記事>

このデバイスは、今週ラスベガスで開催されている大規模トレードショー CES 2017 で公表される予定だ。我々は皆、十分な睡眠をとっておらず、研究によれば、睡眠不足は記憶、行動、健康、エネルギー、ストレスレベル、反応に影響を与えることがわかっている。

そのような理由から、Sensorwake は、香りの力で人にエネルギーを充電させてくれるという、スマートかつ直感的で、ユーザの負担にならないデバイス Oria を開発した。

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Sensorwake Oria
Image Credit: Sensorwake

フランスのナントに拠点を置く Sensorswake は、スイスの香料メーカー大手ジボダン(Givaudan)と協業していた。その結果として、ジボダンが特許を持つ睡眠誘発効果がある香りの研究をもとに、市場に出る初めてのデバイスを開発した。

これら特許を取得した香りは、人をリラックスさせ、より速く深く長い眠りへと誘うよう、ジボダンと世界的に有名な睡眠センターの科学研究をもとに開発された。

Oria は2つの特許を取得した香りを用いている。一つは人をリラックスさせ速く眠りへと誘う香り、もう一つは睡眠の質を高めるため、深い睡眠周期についたままさせるため香りだ。香りのデザインは一連の定説や、臨床試験、脳波検査、睡眠日誌、フィリップスの Actiwatch を使った脳反応の結果にもとにしている。

Sensorwake によれば、これらの香りは、平穏な気持ちを招く我々の感情や子供時代の記憶へのつながりをもとに選ばれている。最初の香りは、品質に間違いのないタルクとムスクとともに、パウダー状のバラ、桃、洋梨のアロマを放つ。二番目は、石鹸と白檀をベースとした新しい洗濯物の香りで、よりミルキーで日常を感じさせるにおいだ。

ジボダンの科学技術責任者 Chris Thoen 氏は、発表の中で次のようにコメントしている。

睡眠はいつも我々の日常生活にとって重要だが、人々は仕事や趣味のために睡眠を犠牲にしがちだ。今後、この問題は戦略的なテーマになると思う。神経科学者からなる我々の社内チームと提携関係にある大学は、継続的に我々の香り開発チームと協業し、香りの研究に心血を注いできた。それらを市場に出し、多くの人々の睡眠の質にインパクトを与えるために。

Oria は、毎日使っても2ヶ月ほど使えるリサイクル可能なカプセルを採用している。ナイトスタンドの横に置けば、このカプセルやファンが安らぎを与えてくれるだろう。Oria はそれ単体で動作するが、次期バージョンではアプリやリストバンドなど、睡眠トラッキングデバイスとも接続し、ユーザの睡眠周期の変化に対応が可能になる予定だ。

Sensorwake の 20歳の CEO Guillaume Rolland 氏は、次のように語った。

香りを使って人々がよりよい状況かつムードで起きられるようにした後、我々は香りの力を使って、他にどのような問題を解決できるかを多く検証してきた。

睡眠不足は健康に恐ろしい結果をもたらしかねない。我々は日常生活の中でそれを感じていて、これこそが Oria が解決したいと考えている問題だ。

Rolland 氏はフランス出身のやり手の青年実業家で、Mountain View で2014年に開催された Google Science Fair で、彼のガレージから生まれた香りを使った目覚まし時計が「世界を変える大発明」のトップ15に選ばれた。

同社は資金調達をしているが、その金額については開示していない。現在、10人の社員がいる。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

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ユーザの好みに合ったワインを提供してくれるソムリエIoT「D-Vine Connect」

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D-Vine Connect は、フランスのスタートアップ 10-Vins が提案する新しいワインの楽しみ方だ。日常使うオブジェクトを、スマートかつインターネットにつなぐ IoT の新しい活用方法の一つである。 D-Vine Connect は選んだワインをそれぞれ最適な温度に調整し、飲みたいときにディスペンサーからグラスに注いでくれる。ソムリエのような機能を持った埋め込みタブレットが備わっており…

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D-Vine Connect は、フランスのスタートアップ 10-Vins が提案する新しいワインの楽しみ方だ。日常使うオブジェクトを、スマートかつインターネットにつなぐ IoT の新しい活用方法の一つである。

D-Vine Connect は選んだワインをそれぞれ最適な温度に調整し、飲みたいときにディスペンサーからグラスに注いでくれる。ソムリエのような機能を持った埋め込みタブレットが備わっており、まるで家の中に心地よいワインバーができたようだ。

今週ラスベガスで開催されている大規模テックトレードショー CES 2017 で、10-Vins はこのデバイスを披露する。同社は、この「ワイン版コーヒーマシン」の以前のバージョンをリリースしていた。

D-Vine Connect は、ワイン好きが絶妙のワインと食べ物の組み合わせを見つけるのを助けてくれる。まるで、レストランのソムリエやサーバのようだ。ユーザの味の好みと、おすすめの食事の両方を考えてくれる。

このマシンには人工知能が備わっており、ワンクリックでワインセラーを管理することもできる。ワインの消費状況やユーザの好きなワインにあわせて、D-Vice Connect は次のおすすめを提案し、ユーザが承認すれば、ワンクリックでそのボトルをオーダーできる。新しいワインを試したければ、手動でそれをオーダーすることも可能だ。

D-Vine Connect を使えば、部屋のカウチに座ったままブドウ畑を訪れることもできる。ワインを味わっている間、このアシスタントタブレットからは、10-Vins の専門家の説明付きでブドウ畑のショートムービーが再生される。

ワイン消費に関する匿名データを分析し、それをワイン業界に共有する機能も持っている。

10-Vins の CEO Thibaut Jarrousse 氏は、発表の中で次のように述べている。

2016年には600台以上を販売したが、それを次のレベルに持っていきたい。パーソナルなワインアシスタントによって、完全なワイン体験を提供し、ユーザの生活をより楽しめるものにしたい。

D-Vine(第一世代)はまもなく、アメリカの一部の都市でホテルや消費者向けに提供を開始し、2017年末までにカリフォルニアにワインラウンジバーをオープンする予定だ。価格は840ドルだ。

D-Vine Connect は、2018年後半にアメリカで購入可能になる。価格は未定だ。10-Vins は2016年に200万ユーロを調達しており、現在15人の従業員がいる。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

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CES 2017のゆくえを大胆予測——今年の目玉は、Internet of Stupid Things(ネットにつながるくだらないもの)?

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筆者は2016年の多くを、ゲームの取材に費やした。しかし今週は、その視野をゲームからテック産業全体に広げることになるだろう。 筆者はラスベガスで開催される、大規模テックトレードショー CES 2017 に参加するつもりだ。これまで何度参加したか忘れてしまったが、次に何が来るかを理解する上で、このイベントに参加することは今でも重要だと感じている。VentureBeat からは、Ken Yeung と…

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CC BY-ND 2.0: via Flickr by Jon Fingas

筆者は2016年の多くを、ゲームの取材に費やした。しかし今週は、その視野をゲームからテック産業全体に広げることになるだろう。

筆者はラスベガスで開催される、大規模テックトレードショー CES 2017 に参加するつもりだ。これまで何度参加したか忘れてしまったが、次に何が来るかを理解する上で、このイベントに参加することは今でも重要だと感じている。VentureBeat からは、Ken Yeung と John Brandon と共に参加し、その記事は早ければ今日にも掲載されるだろう。筆者は、CES 2017 の期間中に披露されるであろう内容をすでに多く読んでいるので、このプレビューでいくつかその洞察を披露することにした。

このテックトレードショーは全米最大で、昨年は240万平方フィート以上(編注:22.3万平方メートル=東京ドーム約5個分)の会場に3,000社以上が出展、それを見に17.7万人以上が来場した。毎年 CES を開催している Consumer Technology Association(コンシューマ技術協会)は今年、出展社3,800社、一般参加16.5万人、メディアからは6,500人が来場すると予測している。今年の会場面積は、これまでで最大の250万平方フィート(編注:23.3万平方メートル)となる見込みだ。

大企業は言いたがらないだろうが、筆者は大きなトレンドの一つが、Internet of Stupid Things(インターネットにつながる、くだらないもの)になるだろうと考えている。

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サムスンの IoT は昨年、200のネット接続されたオブジェクトを出展した。
Image Credit: Dean Takahashi

ご存知のように、IoT は毎日使うオブジェクトをスマートでネット接続された状態にしたものだが、この数年で盛り上がってきている。スマートドローン、スマートロボット、スマートバスケットボール、スマートペットエサやり機、犬用のスマート首輪、スマートウォッチ、スマート煙警報機、スマートホームセキュリティカメラ、スマート冷蔵庫など、Internet of Obvious Things(インターネットにつながりそうな明らかなもの)はすでにある。我々はさらに多くのネット接続されたものを見出すことになるだろう。

すでに目にしたもの以外を探求する観点で、テック企業は今年、〝Stupid Things(くだらないもの)〟へと向かっている。彼は、ネット接続しているデバイスが本当に接続されているべきだと考えていない。それは、スマートゴミ箱、スマートワインバー、スマート床、スマート花ポットなどだ。

ソフトバンクの CEO である孫正義氏は、1兆以上の IoT デバイスに囲まれた将来が来るだろうと期待している。ということは、我々はその時代が始まったばかりのところにいるとも言えるだろう。

筆者にとっては、スマートになることでくだらないのは、たいてい99ドル以上するプライスタグだ。プライスタグはセキュリティが欠如していて、我々の家をサイバーアタックから脆弱なものにしてしまう。家の中で、特定のガスを検知するために200ドルも払うだろうか? このようなデバイスは、ネット接続されていない従来のものより、少しばかり価値が高まっているにすぎない。ペットフィーダーはって? 25ドルだ。

Internet of Stupid Things については冗談だが、しかし、今や、我々はすべてのものがセンサーを備えようとする時代へ向かっている。そのビッグデータは絶大なる価値を生み出し、同時にプライバシーには絶大な驚異となり得る。しかし、IoT のほんの少しの部分にのみ対策を施そうとし、それに資金を投入しようとする企業はあまりに多い。全体的に統合されたシステムが価値を持ち、部分々々の単体技術での販売は困難になっている。

Stupid Things は、最終的には人工知能を通じて本当にスマートなものに取って代わるだろう。アクセンチュアで、通信・メディア・テック分野のマネージングディレクターを務める John Curran 氏はインタビューの中で、テクノロジーの中のスマートな部分は、最終的に現実のものになるだろうと述べていた。音声認識や画像認識を伴い人工知能による機能改善をふまえ、企業はこれまでのプロダクトに、本当に使いものになる人工知能を追加して再投入できるようになっている。

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AImotive のソフトウェアは、運転が安全なグリーンのエリアと、車の部分(オレンジ)を認識できる。歩行者は赤で表示される。
Image Credit: Dean Takahashi

それは、自動運転車、ロボティックス、スマートフォン、健康やフィットネスなどのすべて、CES で目にするであろう技術の多くで編み出される「金の糸」だ。

私はそれがイベントでどのように表現され、どのようにイベントに浸透しているかを見るのが楽しみだ。技術は進化した。今あるものをビッグデータ、アナリティクス、機械学習、自然言語処理、ユビキタス接続の融合体として見れば、これらはすべてつながった。デバイスメーカーや、 彼らが開発したデバイス上で動く、AI を駆使してさらに使いやすく、直感的かつ自然なカスタマーインターフェイスを兼ね備えたサービスを開発する企業にとって、これは商機だ。(John Curran 氏)

基調講演では、AI 分野への集中が見られるだろう。Nvidia の CEO である Jen-Hsun Huang 氏が CES 2017 で最初の基調講演を務め、彼は同社がグラフィックチップメーカーから人工知能の会社にどうやって転換を図ったかを話すことになるだろう。自動運転車、Amazon Echo や Alexa のようなホーム制御システム、エクササイズを勧める健康フィットネスデバイスなど、かつて使い物にならなかったスマートデバイスにも徐々に進化が見られるだろう。Curran 氏は、スマート企業が新しいデバイスを使ってサービスを提供するようになるだろうと予測している。

フロアスペースには、多くのドローン、拡張現実(AR)、仮想現実(VR)、ロボット、スマートカー、健康やウェルネス、ウエアラブル、3D プリンティングが見られるだろう。大手チップメーカーからの新しいプロセッサの紹介とあわせ、スマートフォンもいくつかお目見えするだろう。しかし、スマートフォンの紹介の多くは、春にバルセロナで開催される Mobile World Congress で行われることが多い。

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Samsung の2016年の記者会見
Image Credit: Dean Takahashi

Apple は CES に参加しない。しかし、その最大のライバルであるサムスン電子は、水曜日の午後2時に記者会見を開く予定だ。サムスンは、エレクトロニクスの主要なカテゴリすべてで活躍しており、ハイビジョンテレビの4倍の画素数を持つ、廉価版 4K テレビの普及に向けた、大きな発表を期待できるだろう。筆者は、値は張るが多くの 8K テレビと、それらが家の中のデバイスすべてとつながる方法が見られるのを期待している。サムスンは、存在するほぼすべての技術カテゴリでプロダクトに言及することになるだろう。

CES 2017 は、1月5日から8日までラスベガスで開催される。プレス向けの特別イベントの披露は、1月3日と4日に予定されている。

CES には参加しない企業もいる。2016年に大きなプロダクトをローンチした Facebook Oculus は参加しないし、ドローンメーカーの Parrot は今回、ビジネスミーティングだけを行うとしている。

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CES 2015で紹介された、パナソニックのインタラクティブミラー
Image Credit: Dean Takahashi

筆者は、これまでに披露された良いアイデアを引っさげ、それらをより改善された、価格の安い、実用なプロダクトに仕上げて戻って来ることを期待している。パナソニックのインタラクティブミラーはより安くなってほしいが(たぶん99ドル、でも安いまがい物が欲しいというわけではない)、彼らの機能リストに自動運転を加えるなら、それが実用的なものに進化するまでにまだしばらく時間がかかりそうだ。「テック信奉者にとってのポルノ」の領域から、メインストリームの消費者に手の届く価値ある存在へと進化を遂げたデバイスにも出会えるだろう。

VR においては、2015年に披露されたプロダクトは部分的にしか満足のいくものではなく、果てしなく高価だったが、今回はいくらかの進展が見られるだろう。AR スマートグラスはより安価で手の届きやすいものになりつつあるが、2018年までは、本当にクールで安価なものは出てこないだろうと筆者は考えている。2年毎にチップ上に搭載可能になるトランジスターの数が2倍になっていくという「ムーアの法則」は、これらのデバイスがより安価かつよいものにする技術進歩を生み出している。しかし、奇跡は起きない。すべてはエンジニアの努力に委ねられている。

数日中に、CES 2017 の取材を読んでいただけるのを楽しみにしてほしい。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

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「ガジェットの黙示録」なんてどこ吹く風、今年のCESでは家電メーカーやスタートアップ各社が計2万種以上のプロダクトをローンチ予定

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今月はじめ(原文掲載日:12月29日)、New York Times は、来週開催される世界最大の家電トレードショーに参加するため、ラスベガスを襲撃する18万人超の人々に対して、悪いニュースを放った。 ガジェットは死んだ。 このニュースは、1月5日にスタートする Consumer Electronics Show 2017(CES 2017)で、おそらく合計で2万件に及ぶ新しいガジェットをローンチ…

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CC BY-ND 2.0: via Flickr by Jon Fingas

今月はじめ(原文掲載日:12月29日)、New York Times は、来週開催される世界最大の家電トレードショーに参加するため、ラスベガスを襲撃する18万人超の人々に対して、悪いニュースを放った。

ガジェットは死んだ。

このニュースは、1月5日にスタートする Consumer Electronics Show 2017(CES 2017)で、おそらく合計で2万件に及ぶ新しいガジェットをローンチさせようとしている企業にとっては大きなショックとなるだろう。New York Times のコラムニスト Farhad Manjoo 氏が「ガジェットの黙示録」と題した記事について、CES の主催者である Consumer Technology Association(コンシューマ技術協会)のチーフエコノミスト Shawn Dubravac 氏に電話で話を聞いてみた。

我々は2016年、これまでに世界でこれまでに売られたよりも多くのガジェットを販売した。そして、2017年も、これまでよりもさらに多くのガジェットを販売することになるだろう。(Dubravac 氏)

毎年 CES 前日には、Dubravac 氏と彼のチームは、世界の家電市場の統計分析の詰まった綿密な報告書を公開している。詳細なデータを見るまでには、あと数日待つ必要があるが、そのリリースを待たずに、我々は New York Times の分析には欠陥があること、また、ガジェット市場が進化を続けているについて話してみたい。

Majoo 氏のコラムの内容を要約すると、彼は Pebble や GoPro など多くのハードウェア・メーカーが経験した問題を取り上げ、それらを「大規模なガジェット危機」としてまとめてみせた。彼は、新しいガジェットがスマートフォンに Shazam のようなインパクトをもたらしていないと嘆き、我々の日常を積極的に変えようとしているガジェット一つの話を繰り返した。

Majoo 氏の語ったうち前者の意見については、Dubravac 氏は以前引用した売上高をもとにして、全面的に否定している。しかし、それよりも重要なのは、仮にソフトウェアがより大事であるにせよ、我々は、Google や Amazon や Snap のような大企業がハードウェア分野に進出しようとしていることを知っている。Manjoo 氏が言及しているように、会社全体の集中をハードウェアに振り向けることは難しいかもしれないが、Dubravac 氏は、それは(今に限らず)今までいつでもそうだったと指摘した。

Manjoo 氏が指摘した他の点については、Dubarac 氏は、マス市場にアピールできるガジェット、特に、iPhone のようなスケールのものを作るのは、今までよりも困難な時代に向かっていると語った。2016年に紹介されたガジェットの多くは、すぐにお陀仏になっている。今あるものが、マス市場プロダクトになることはまず無いのだ。

それ以外のカテゴリ(マス市場プロダクト以外のカテゴリ)では、普及率が低くなる傾向にある。(Dubravac 氏)

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CC BY-SA 2.0: via Flickr by Tech.co

Amazon Echo がよい例だ。Amazon は Echo が驚異的なヒットになると考えていたが、多くは休暇期間中に売り切れとなった。Echo を買う可能性がある人、入手するかもしれない人の市場規模が小さいままであることも事実だ。しかし、Amazon Echo を世界中で販売されている何百万台というスマートフォンと比較すれば、Amazon Echo 単体では失敗作という評価になる。

対照的に、Dubravac 氏は、根幹を築きつつあるようなガジェットがあることにも注目している。消費者たちは、それぞれ自分の生活にあった異なるガジェットを選び始めるだろう。人々がデバイスを持てば持つほど、それらはスマートホームのようなものの基礎プラットフォームになり始める。

壁にたくさんのケーブルを這わせる、高価な家電品を同時購入する必要のあったスマートホームの考え方は、もはや過去のものだ。今では、人々は堅牢な Wi-Fi のしくみに助けられ、事をステップ・バイ・ステップで進めることできる。Dubravac 氏は今回の CES で、パワウルな Wi-Fi の選択肢について多くの発表があることを期待していると語った。これは大きなヘッドラインに掲げられるほどのことではないが、ガジェットの接続性をさらに高めることになるだろう。

これらのネットワークでつながったガジェットは、音声認識技術の迅速な進歩によって、さらに進化を遂げている。Dubravac 氏によれば、2013年に音声認識における標準的な単語認識誤りが約25%にまで低下した。ごく最近では、Microsoft がそれをさらに約5%にまで下げられたと発表している。

我々は直近の30ヶ月の間に、過去30年間で見られたよりも多くの進歩を見てきた。それは、これらの(Google Home や Amazon Echo のような)ハブデバイスをも可能にした。(Dubravac 氏)

ガジェットのネットワークが増えるにつれ、現時点では予想さえできないユースケースをもサポートし始めるだろう。Dobravac 氏は、この最近の例として iPhone を取り上げた。

Apple の創業者 Steve Jobs 氏が初めて iPhone を発表したとき、彼は iPhone が iPod、電話、インターネット通信デバイスの3つのガジェットを組み合わせたものだと語っていた。このとき、Jobs 氏が指摘できていなかった機能が一つある。カメラだ。

現在では、iPhone の機能アップグレードやマーケティングキャンペーンの隆盛の多くは、以前にも増して、パワフルなカメラ機能に集中している。これを契機に、我々は爆発的な枚数の写真を撮影することになり、Facebook や Twitter 上でシェアすることにつながり、モバイル動画が急成長する源となった。前面カメラが備わったことで、Snap が生まれ、自撮り写真のブームが生まれた。

iPhone が多数のユーザのデフォルトカメラになるなど、発表された当時には誰しも予想だにしなかったことだ。我々は、イノベーションの流れを甘く見ている。ガジェットの世界では、驚異的な数の実験が行われている。我々がユースケースとして目にしているものは、その実験が終わった後のものに過ぎない。(Dubravac 氏)

【via VentureBeat】 @VentureBeat

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PLENGoer Robotics、同社初となるパーソナル・アシスタント・ロボット「PLEN CUBE」を発表——CES 2017で世界初公開へ

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大阪を拠点とするロボティクス・スタートアップのプレンプロジェクトは今年3月、中国の家電メーカー Goertek(歌尔声学)とのジョイントベンチャー PLENGoer Robotics を設立した。そのときに公開されたプロモーション・ビデオには、年内にも新会社初のプロダクトが披露されることが謳われていた。 その宣言通り、PLENGoer Robotics は15日、同社初のパーソナル・アシスタント・…

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大阪を拠点とするロボティクス・スタートアップのプレンプロジェクトは今年3月、中国の家電メーカー Goertek(歌尔声学)とのジョイントベンチャー PLENGoer Robotics を設立した。そのときに公開されたプロモーション・ビデオには、年内にも新会社初のプロダクトが披露されることが謳われていた。

その宣言通り、PLENGoer Robotics は15日、同社初のパーソナル・アシスタント・ロボット「PLEN CUBE」の写真、機能、スペックなどを公開した。PLEN CUBE は現在も開発中だが、来年1月にラスベガスで開催される CES 2017 で、そのプロトタイプの展示とデモンストレーションが実施される予定だ。

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PLEN CUBE は一辺が約7.5cmの直方体で、カメラ、ディスプレイ、スピーカー、マイクの機能を備えている。フェイストラッキング、音声認識、ジェスチャー認識などの機能を搭載、特別な設定無しで、声とジェスチャーで PLEN CUBE に指示を与え、静止画や動画の撮影、保存、オンライン上での配信、共有が可能になる。現時点でプロダクトは完成しておらず、同社では CES 2017 出展を経てフィードバックをもとに改善し、クラウドファンディングを実施。2017年夏頃に製品版を完成させ、本格販売を開始したいとしている。

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2016年11月、明星和楽2016に出展していたプレンプロジェクトと PLENGoer Robotics

プレンプロジェクトはこれまでに PLEN2 というヒト型ロボットをリリースしているが、PLEN2 がオープンソースでユーザによるカスタマイズに主眼が置かれていたのと対照的に、PLENGoer Robotics は実用的な家庭・個人用のサービス・ロボットの開発にフォーカスしており、その初プロダクトとなる PLEN CUBE については、実用的な機能、カメラおよびカメラに関する情報処理(コンピュータビジョン)を重視した作りとなっている。

<関連記事>

以下のビデオは、11月の深圳国際工業設計大展で披露された、PLEN2 と PLENGoer Robotics の試作品「PLEN.Q」のデモ。

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