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99%ものアプリがボットのシンプルさに駆逐されてしまう理由

平均的なユーザが1日に使用するアプリの数は3~5個だという。あなたのスマホには何個のアプリが入っているだろうか? 今、アプリの大規模な断捨離が行われようとしている。そう、使わないアプリがすべて削除されてしまう日がやって来るのだ。 事実、アプリは私たちをかなり失望させてしまった。その理由は明白だ。 まず、アプリは学習を必要とする。アプリはそれぞれユーザインターフェイスを持つが、新しいリリースがなされ…

Tomy Chatbot via Flickr by Michele M. F.
Tomy Chatbot via Flickr by Michele M. F.

平均的なユーザが1日に使用するアプリの数は3~5個だという。あなたのスマホには何個のアプリが入っているだろうか? 今、アプリの大規模な断捨離が行われようとしている。そう、使わないアプリがすべて削除されてしまう日がやって来るのだ。

事実、アプリは私たちをかなり失望させてしまった。その理由は明白だ。

まず、アプリは学習を必要とする。アプリはそれぞれユーザインターフェイスを持つが、新しいリリースがなされるたびに複雑性を増す。新規ユーザが悪戦苦闘を強いられることはほぼ確実だ。

次に、アプリを見つけるのが大変ということだ。まるで1996年頃の Yahoo のようだ。基本的に私たちには2つの選択肢しかない。1つはお目当てのアプリの名前を知っている場合。もう1つは、いくつかのキーワードを入れた時にランキング上位に上がるほどそのアプリに人気があるために見つけられるという場合だ。何か問題があって解決策が必要な時に App Store で適切なアプリを見つけられる可能性はまずないだろう。

最後に、アプリは私たちに実に多くの負担をかけている。利用に際してはサインアップ、サインインし、今後の利用に向けて記憶しなくてはならない。これはつまり、私たちが記憶しておかなければならない負担が大きいために、人生を変えるような素晴らしいテクノロジーの多くが使われないで終わってしまうことを意味する。

ボットとのユーザ体験は超高速かつシンプルだ。事実、人類が10万年以上も昔からしていたような、木から果物をもぎ取ることくらい単純なものである。もぎ取る果物が何であれ、得られるものが異なるというだけのことで、ユーザ体験は似たようなものである。

ボットがもたらす即効性のある価値

ボットの主たる利点の1つは、面倒を取り除きつつも即座に手に入る価値をもたらしてくれることだ。アプリやウェブサイトのようにサインアップやサインインも要らないし、ボットはすでにあなたのソーシャルメディアのプロフィール情報にアクセスしているので、あなた向けの情報をすぐにパーソナライズ化できる。

さらに、ボットの UI は標準化されているので、ユーザには学ばなくてはいけないような新しいインターフェイスがない。初めてアクセスしたユーザでも即効性のある価値を獲得し問題も即座に解決される。ボットは1回限りのユースケースで優れているのだ。駐車禁止の罰金支払いやピザの注文、Sephora にお気に入りの口紅があるかどうかの確認が必要な場合、ボットは苦もなく問題を解決してくれる。

ボットが有利になるであろう業界には以下のようなものがある。

1. 小売:Sephora が Selena のコレクションを入荷したという情報をすぐに入手できる状況を考えてみてほしい。すると Selena のシグネチャーである赤い口紅にチェックを入れて取り置きができる。ボットはアプリにあるような負担をかけることなく、こうしたレベルのパーソナライズ体験を私たちにもたらしてくれる。

2. カスタマーサービス:誰であれフリーダイヤルに電話をするのは嫌なものだが、まもなくボットが喜んでこの代わりを引き受けてくれるようになるだろう。もう「お待ちください」という保留メッセージに悩まされなくて済むのだ!

3. ローカルサービス:現地のサービスを利用する際にもボットはとても役に立つ。ランチの事前予約やホテルの宿泊予約、水道工事業者への問い合わせをする必要がある場合も手続きはボットが自動化してくれるだろう。

4. スケーラブルでパーソナライズ化されたコンテンツ:ボットはオーディエンスをセグメント化し、異なるユーザに異なる体験を提供できる。これは今 Chatfuel でできることだ。ここには成功の兆しがみられる。

5. ソーシャル:友達と一緒にボットをグループチャットに招待し、映画のチケット予約や旅行手配、テイクアウトの注文などもまもなくできるようになるだろう。

6. 1回限りのユースケース:認識論がよく知られている分野では、ボットはプロレベルのサービスを提供するようになるだろう。例えば皮膚病学のボットは肌の状態をモニターして薬を処方する。また、眼球を即座にスキャンして糖尿病かどうかを診断できる(これは Google が成功している分野だ)。さらには駐車違反の罰金の支払いも行ってくれるようになる。

7. 会話:複数のバリアブル入力が必要な場合、ボットは優れている。これは、アプリと比べてボットの方が特定のニーズを効果的に理解できることを示している。さらに、会話はとても人間的なものだがこれはボットの記憶力が良いことも意味する。

アプリは負担が大きく、探したいものも見つけにくいため、その99%のテクノロジーが日の目を見ることはないだろう。これはとてつもない無駄の山だ。ボットのテールはアプリのロングテールより価値があるだろう。人気度でもボットのテールはより長くボリュームも多いだろう。ボットの比較対象は、アプリというよりウェブサイトや携帯電話なのかもしれない。

Above: Apps lose their appeal, chatbots do not.
アプリの魅力は失われていくが、チャットボットは違う

インターネットのおかげで私たちはコンテンツや商品の開発を民主化させることができた。その結果、アーティスト、ブロガー、ミュージシャン、製品クリエーターは大企業に縛られずに済むようになった。単独で行動しても、かつては存在しなかった流通チャネルにアクセスできるようになったが、次の論理ステップをもたらすのはボットだ。これは、製品やコンテンツのさらなる民主化が進み、パーソナライズ化に向けてさらに大きな動きがもたらされることを意味する。ボットがこの機会を全面的に資本化するためには、ディスカバリーの分野が改善されなくてはならない。

今 Facebook にはボットストアが存在しない。しかし、この状況も確実に変わるだろう。Facebook の主な目標の1つは、 ボットストアがアプリストアと同じ問題を抱えないようにすることだ。ディスカバリーの面で言えば、1996年の Yahoo ブラウザではなく2016年の Google 検索のようになる必要がある。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】