CEO の Richard Foster 氏は起業家で、金融規制を受ける決済スタートアップを設立し、資金調達にも成功してきた。彼はロンドンの金融とエネルギーセクターでネットワーク構築者として10年に及ぶコンサルの経験があり、2014年以降、ビットコイン、ブロックチェーン、アルトコインをフォローし投資してきた。
LiqEase の CEO で設立者の Tobias Pfutze 氏は、mediaman Shanghai でビジネスコンサルタントとして勤務していた。経営学の学位を持ち、フィンテックへの造詣も深い。
Nusic —— デジタルライツ
Nusic CEO の Adam Place 氏 Image credit: Chinaccelerator(中国加速)
中国では DJ 音楽への需要が高まっているが、DJになるための訓練費用や洗練されたソフトウェアを入手するのに多額の資金がかかる。Nusic のアプリは、誰であれ音楽のオリジナルコンテンツを制作し、それを友人とシェアすることができる。同社のマッシュアップ技術では、ドラム、メロディーなど複数のチャンネルを持つ音声をリアルタイムで処理し、ユーザが素晴らしいサウンドミックスやマッシュアップを作ることができる。アプリは社内テスト中で、今年終盤にはローンチされる予定。
プラットフォーム上では現在、Claudio Marchisio 氏、Alessandro Del Piero 氏、Giorgio Chiellini 氏、モーターGPチャンピオンの Jorge Lorenzo 氏や Samuel Etoo 氏、NBAプレイヤーの Danilo Gallinari 氏を含む10人のセレブをフィーチャーしている。ローマ法王も近々、フォロワーから300の質問を受け、自身の伝記を出版する予定だ。
2. ゲーミフィケーションや賞品を活用してKOLからマネタイズする Lihaoma(礼好嗎)
Lihaom(礼好嗎)CBO の Rachel Daydou 氏
Lihaoma(礼好嗎)はソーシャル広告や KOL による広告をゲーム化することで、フォロワーを楽しませつつ、彼らにブランド全体の認知度を高める役割を担ってもらっている。フォロワーは簡単で直感的なゲームをプレイして商品を獲得したり、ソーシャルコマースのディスカウントクーポンを手に入れることができ、これが Taobao(淘宝)や Weidian(微店)の売上を伸ばすことにつながっている。
Lihaoma の CEO である Benjamin Claeys 氏は TechNode に対し、このように語っている。
B2 Talent Asia CEO の Jonathan Serbin 氏は TechNode に対し、次のように語っている。
中国は、世界で最も急成長している音楽市場であり、楽曲のデジタルダウンロード数は2,000万にも上ります。欧米のスーパースターたちは中国の KOL 市場に参入すること自体は可能ですが、それを実現するためのツールとチームを持っていません。
B2 Talent Asia は、アジア全体を意識したマネージメントサービスとソーシャルメディアサービスを海外ミュージシャンに提供することにより、彼らが中国で KOL として活動することを可能にしている。具体的には、ミュージシャンがソーシャルメディアのフォロワー数を増やしたり、グッズ販売によってファンから収益を得るためのサポートを行っている。過去には、東南アジアのスター、Jannie Weigel 氏や Dome Pakora Lam 氏をサポートして、中国で5億人のフォロワー基盤を築いた。
e コマースと言えば、Alibaba(阿里巴巴)、JD(京東商城)、Xiaohongshu(小紅書)、Ymatou(洋碼頭)などを思い浮かべることだろう。しかし、これらの大手も油断できない。越境 e コマースのマーケットを震撼させるような新興スタートアップが列をなしている。 SOSV のゼネラルパートナーで、Chinaccelerator(中国加速)マネージングディレクターの William Ba…
Image Credit: TechNode
e コマースと言えば、Alibaba(阿里巴巴)、JD(京東商城)、Xiaohongshu(小紅書)、Ymatou(洋碼頭)などを思い浮かべることだろう。しかし、これらの大手も油断できない。越境 e コマースのマーケットを震撼させるような新興スタートアップが列をなしている。
SOSV のゼネラルパートナーで、Chinaccelerator(中国加速)マネージングディレクターの William Bao Bean 氏は TechNode(動点科技)に次のように語っている。
Fashory はモバイル向けアプリで、ユーザは簡単なタップだけで世界中のデザイナーからお気に入りの服を見つけることができる。同社は200以上のブランドを扱っており、セレブリティや KOL にフォーカスしている。例えば、韓国ドラマの主人公が着ていたセーターに中国の視聴者が大きな関心を寄せたとしても、どんなブランドなのかはわからない。
TrustLuxe は超ハイエンドブランドを同社の e コマースプラットフォーム、ソーシャルメディア、ショールームを通して、欧米から中国の消費者に直接提供している。ブランドの大きいロゴやモールブランドに飽きた中国の消費者は、91%がデザイナーブランドを欲しているとされている。一方、海外ブランドは多くの障壁により中国への進出を恐れている。信頼不足、知的財産の保護、輸入の障壁、法的な問題、言語の障壁、そして他国と異なるソーシャルメディア販路である。
同社は2人の共同設立者、Net-a-Porter を共同設立した Carmen Busquets 氏と、中国に1993年から居住してファッション業界で活躍した Ricardo Ferrer 氏により確固たる信頼を得ている。重要なのは、同社がアメリカやヨーロッパと同価格で販売することができ、また在庫を持たず、60%の粗利を確保していることだ。欧米のブランド認定のハンドメイドアクセサリーのみに注力し、商品バリエーションが少ないことで物流をシンプルにしている。中国のオンラインでのラグジュアリー品売上は欧米よりはるかに高く、2020年までにオンライン売上の50%に届くと考えられている。CEO は、コンテンツ読者の20%が同社のショップを訪問し、0.3%の購入率につながっているとしている。ベータ版の期間で20万米ドルを超える売上を達成し、Chinaccelerator への参加後はユーザベースを460%成長させた。現在50万米ドルを調達中である。
中国では企業がどんどん生まれている。これらの企業は、中国でベンチャービジネスを始め、規模を拡大し、事業を進めていきたいと考えている外国人が、スムーズに進出できるようなサービスを提供しようとしている。ハードウェアを専門にしている深圳の HAX は、中国のハードウェアスタートアップが集まる中心地に世界中から起業家を呼び込んでいる。他にも、北京に拠点を置くハードウェアアクセラレータの HaxAsia や、2012年にローンチした Microsoft Ventures Beijing などがある。また、起業家が中国の厳しい市場でも生き残れるよう国からの後押しもある。例えば、フランスのスタートアップエコシステムで投資家、起業家、他のプレイヤーなどの世界的なネットワークを有する La French Tech が、今年初めに上海でローンチした。
良い点としては、これはすごいことだと思います。中国政府が何を考えているかはわかりませんが、重要な点のひとつとして、中国の親に子供を起業家にするよう勧めている点があります。お金を多く稼げることやニュースやメディアで取り上げられている会社を創業して成功した人物、例えば Jack Ma(馬雲)氏や Lei Jun(雷軍)氏など多くのケースを親世代に示すことができます。「聞いてよ、スタートアップで働こうと思うんだ」と言っても、親がパニックになることはありません。
どちらかといえば、私は LinkedIn が気に入っています。LinkedIn は私たちが「SEAL Team 6手法」と呼んでいる手法を取り入れているからです。この SEAL Team 6 では、まず優秀なエリートチームを集める必要があります。そして、彼らに成功するのに必要な訓練をすべて受けさせます。さらに、成功に必要なリソースを全て与えます。その後、それぞれの環境へ送り込み、シリコンバレーから遠隔で指示を与えることなく、必要なことをさせます。この方法がここに来るほとんどのスタートアップを驚かせ、ここへ来る企業を驚かせるのです。
上海を拠点とするスタートアップ the Squirrelz(松鼠)は本日(原文掲載日:2月22日)、新しい「繊維」プラットフォームをローンチした。品質に問題があったり余ってしまったりした繊維を工場から入手し、それを世界中のデザイナー、クラフト愛好家、環境を意識しているブランド企業に売り込む。 the Squirrelz マーケティング・コミュニケーション部門のヘッドである Ryan J. King…
Image credit: the Squirrelz
上海を拠点とするスタートアップ the Squirrelz(松鼠)は本日(原文掲載日:2月22日)、新しい「繊維」プラットフォームをローンチした。品質に問題があったり余ってしまったりした繊維を工場から入手し、それを世界中のデザイナー、クラフト愛好家、環境を意識しているブランド企業に売り込む。
the Squirrelz マーケティング・コミュニケーション部門のヘッドである Ryan J. King 氏は次のように述べている。
Bunny Yan 氏によって2013年に設立された the Squirrelz は当初、従来型の店舗を持つ企業であったが、「環境に優しく、プラスの社会的影響力を持つ」製品のオンラインマーケットプレイスに進化した。今やこのプラットフォームは環境に優しい素材の卸売も行っている。同スタートアップは2015年に Chinaccelerator(中国加速)の3ヶ月プログラムに参加し、シードラウンドで50万米ドルを調達した。
以前、スタートアップはバナー、検索広告、ソーシャルメディア広告にマーケティングの予算を使用していた。しかし最近では顧客との良好なエンゲージメントを求めて多くの予算がコンテンツマーケティングに使われるようになっている。Oz のソフトウェアはコンテンツマーケターやライターにリサーチしたりユニークなアイデアを膨らませるための統合ダッシュボードを提供している。彼らが集中しているのはコンテンツ製作プロセスの最初の段階である。そこではリサーチとアイデア生成を1つにまとめ、外見上別々のトピックスの間のつながりを示し、補助的なリサーチを添えてアイデアの保存をしやすくしている。上海とニューヨークを拠点とする同社は、B2B顧客向けにSaaSモデルを採用している。Ozは設立者兼 CEO の Matt Lovett 氏による4番目のデジタルコンテンツスタートアップだ。
WeChat でマーケティングするスタートアップ
Urbem(品味全城)
Urbem Media は2つのミッションをもって設立された。中級・高級レストランの集客を支援すること、そして、食事をする人に素晴らしいバリューとお勧めを提供することである。Urbem の主力サービスである Urbem VIP Club では、都市部にある最高級レストランで最高のVIP特典が受けられる。ユーザがWeChat をベースとするアプリに食事の希望を入力するか話しかけると、アプリが要望に合うメニューとともに対応するレストラン情報を返してくれる。「当社のクラブに入会してベーシックプランのメンバーになるのは無料です。ベーシックのメンバーがVIPにアップグレードするとさらにお得なサービスや特典を楽しんでいただけます」と、CEO兼設立者の Steven Chen 氏は述べている。VIPメンバーシップは99人民元(15米ドル)で6ヶ月を対象としており、同社は2週間前のローンチ以降1万米ドルの収益をあげた。
Uparenting(優媽帮)
中国の今の世代は子育てでこれまでにない課題を抱えており、手助けをしてくれて迅速かつ信頼できるサービスを必要としている。Uparenting は こうした親とプロフェッショナルな子育て実践者をつなぐモバイルプラットフォームを提供しており、信頼でき、カスタマイズされたリアルタイムのソリューションが日々の子育てで利用できる。このWeChatアカウントは今や1万1,000ユーザ、386の有料ユーザを数える一方、同社の動画プログラムはYouku、Tencent Video、Sohuで1000万回超も視聴されている。設立者兼CEOの Hong Cheng(程虹)氏は中国で子育てに関する書籍を執筆した。
2017年5月20日更新:原文からの School Match CEO の名前削除に伴い、訳文から名前を削除。 90日間の指導、訓練を経て、スタートアップ10社が今日、上海の Chinaccelerator (中国加速)を卒業した。2009年に本プログラムが始まり、今回が7期生となる。 最近設立された上海科技大学の講堂に大勢が集まったデモデイにて、Chinaccelerator の取締役兼SOS …
2017年5月20日更新:原文からの School Match CEO の名前削除に伴い、訳文から名前を削除。
School Matchは、これから学生になる人がマンツーマン指導を受けられるアプリだ。CEO によると、自身がメキシコからアメリカのバークレーに転入した際、初めは環境に慣れるのに苦労したとのことで、このようなサービスを利用できたらよかったと話している。こうした不安により学生が落第することもある、と説明している。
School Matchでは世界中のトップスクールから指導者(メンター)を探すことが可能で、子供と親が、進路の負荷から一番住みやすい場所と学外に及ぶあらゆる質問もぶつけることができる。既に200人のメンターが登録されている。
School Matchは海外に行く中国の学生を対象としている。1年に約500万人の学生が海外でより高いレベルの教育を受けに行くための準備をしており、約46万人が実際に入学している。
iCE Angel の創設者 Richard Law 氏は、自分の母親の写真と共にピッチ(投資家へのプレゼン)を始めた。彼は、母親が突然交通事故で亡くなり、最後を看取れなかったのは、救急サービスが自分に連絡してくれなかったためだと説明した。同サービスが回避する手助けをしたいと望んでいるのは、こういった状況である。
SXT LearningのRyan J King CEOは企業で7年間教育講師の経験がある。同氏はプレゼンテーションの冒頭で「問題は、企業の教育システムは機能不全に陥っているのです」と述べた。トレーニングセッションでは一度に多くの情報を詰め込みすぎで、受講者は居眠りしてしまいがちである。会社員はぼーっとしてしまい授業中に居眠りしてしまうのだ。彼自身も居眠りしてしまったことがあると認めており、その様子の写真をだして見せた。